BricsCADは、リーズナブルな価格でありながら、CAD市場トップのAutoCADとほぼ同じように使える人気のソフトです。
この記事では、BricsCADを学べるおすすめの講座5選をピックアップし、受講料金、受講期間、オンライン対応など、気になる項目を一覧にまとめました。無料のオンライン講座も紹介しているので、「手軽にBricsCADを学びたい」という方もぜひご一読ください。
BricsCADとは?
BricsCAD(ブリックスキャド)は、建築・土木・機械・板金設計など幅広く活用されている高機能CADソフトです。
ベルギーのBricsys社が開発し、現在のユーザー数は約30万人。世界110ヵ国以上で導入されており、国内でもマツダが工場設備や組立ラインの2D設計に採用しています。
BricsCADが多くの現場で選ばれている最大の理由は、業界標準「AutoCAD」との高い互換性です。たとえば、「BricsCAD Lite」は、AutoCADと同じDWG形式のデータをそのまま扱え、コマンド名、エイリアス(ショートカットキー)、さらには操作画面までほぼ共通しています。
BricsCADの5つのラインナップと価格
BricsCADは、以下のように2D製図から3Dモデリング、BIMまで対応する5つのラインナップがあります。
| ラインナップ | 主な特徴 | 通常価格/年 |
|---|---|---|
| BricsCAD Lite | 2D図面向けの軽量CAD | 45,150円 |
| BricsCAD Pro | 2D/3D対応の汎用CAD | 60,000円 |
| BricsCAD Mechanical | 機械設計向け業務用CAD | 126,000円 |
| BricsCAD BIM | 建築BIM向けCAD | 132,300円 |
| BricsCAD Ultimate | 機械・建築・測量の統合CAD | 143,850円 |
参照:BricsCAD
BricsCADは、2D図面だけならLiteで十分ですが、3DやBIMまで扱うならPro以上が向いています。決めかねたときは、全ラインナップで行っている30日間無料お試しサービスを活用してみてください。
AutoCADとBricsCADの違い
ところで、CAD講座を選ぶにあたり、「業界標準のAutoCADが良いのでは?」と考える方もいるでしょう。ここでは、AutoCADとBricsCADの主な違いを表で見てみましょう。
| 比較項目 | AutoCAD | BricsCAD |
|---|---|---|
| ライセンスの数 | 2つ(AutoCAD、AutoCAD Plus) | 5つ(Lite、Pro、BIMなど) |
| 価格/年 | 83,600円(AutoCAD) | 45,150円(Lite) |
| 業種別の専用機能 | AutoCAD Plus(7つの専用ツール) | ラインナップで区分(機械・建築など) |
| Webブラウザ編集 | 対応 | 非対応 |
| モバイル編集・注釈 | 対応 | 一部のみ対応 |
上記表から分かるように、AutoCADとBricsCADの大きな違いは価格です。BricsCADのLiteプランとAutoCADの基本ライセンスとは2倍近くの差があります。
そのコスト面の差を前提とした上で、就職先・自社の導入状況や、学びたい目的(2Dのみか、3DやBIMまで広げるか)などの機能の違いを考慮して選ぶと良いでしょう。
AutoCADの具体的な特徴や学習の進め方については、以下の記事で詳しく解説しています。2つのソフトの違いをより深く理解し、自分に合った講座を利用したい方はぜひご一読ください。
BricsCADの講座おすすめ5選を比較!
さっそく、BricsCADを学べるおすすめ講座を5選ご紹介します。ここでは、各BricsCAD講座を比較しやすいように、主な特徴、期間の目安、価格帯、オンライン対応を一覧にまとめたので、まずはこちらからご覧ください。
| 講座名 | 主な特徴 | 期間 | 価格帯 | オンライン |
|---|---|---|---|---|
| BricsCAD基礎セミナー講習 | 実践型のハンズオン学習 | 短 | 低 | 可 |
| BricsCADオンライン講座 | 完全カスタマイズ対応 | ー | ー | 可 |
| はじめてのOctave BricsCADウェビナー | 最新ツール情報の解説 | 短 | 無料 | 可 |
| BricsCADオンライン+オンデマンドハイブリッド研修 | 動画学習×ライブ配信学習 | 短 | ー | 可 |
| BricsCAD BIM アカデミー動画 | BIM機能特化の公式教材 | なし | 無料 | 可 |
なお、上記の「ー」は、カスタマイズ制のため公式情報が公開されていないものです。
BricsCAD基礎セミナー講習|GETT Proskill
GETT Proskillの「BricsCAD基礎セミナー講習」は、BricsCADの基本操作から実務で役立つ応用スキルまで、2ステップで段階的に学べる講座です。本講座では、
- 画面操作と基本オブジェクトの作成・編集
- 文字・寸法・ハッチングなどの正確な注釈付け
- 外部参照やDWGリンクを用いた実践的なデータ管理
といった内容を、ハンズオン形式(操作しながら習得)で学びます。柔軟に選べる学習スタイル、短期集中で身につくコスパの良さも魅力です。
さらに、200ページ超のオリジナル教材「完全攻略セミナーガイド」を全員に無料進呈。受講後のスキル定着や復習にも役立つため、「講座後のスキル定着が不安」「見直しができる復習教材が欲しい」という初心者の方にもおすすめです。
セミナー名 BricsCAD基礎セミナー講習 運営元 GETT Proskill(ゲット プロスキル) 価格(税込) 29,700円〜 受講期間 2日間 受講形式 対面(東京・名古屋・大阪)・ライブウェビナー・eラーニング
BricsCADオンライン講座|CADCIL
CADCILの「BricsCADオンライン講座」は、BricsCAD操作の入門編・基礎編・セットの3種類を提供しています。本講座では、主に以下の内容を中心に学びます。
- 各種コマンドや画面構成の入門操作
- 実務を想定した応用コマンドの使い方
- BricsCADでの図面印刷の基本
企業研修はもちろん、個人でのスキル習得にも対応しています。受講後には1ヵ月間のアフターサポートがあり、会場型講座は土日祝日でもOKです。
| 受講期間 | 要問い合わせ |
|---|---|
| 受講形式 | 出張・マンツーマン(大阪)・オンライン・eラーニング |
| 受講料金 | 要問い合わせ |
はじめてのOctave BricsCADウェビナー|図研アルファテック
図研アルファテックの「はじめてのOctave BricsCADウェビナー」では、2026年3月に「Octave」へと移行したBricsCADの最新アップデート情報を学べます。この講座は、
- Octave BricsCADの操作画面紹介
- Octave BricsCADに搭載した機能の解説
- AutoCADのように使えるBricsCADの設定手順
のように、操作トレーニングではなく全体像を掴む内容で、当日はその場で質問できるQ&Aの時間も用意されています。なお、当講座は日時が限定され、各回20名限定なので、利用を検討している方は早めに申し込んでおきましょう。
| 受講期間 | 1時間(2026年7月23日、2026年11月5日:各14:00~15:00) |
|---|---|
| 受講形式 | オンライン(Zoom) |
| 受講料金 | 無料(事前申込制) |
BricsCADオンライン+オンデマンドハイブリッド研修|CDIキャリアスクール
こちらは、業務が多忙な現場担当者や技術者のために開発された実践型講座です。リアルタイムのオンラインレッスン×動画学習で学ぶ当講座は、
- マウス操作や画面構成などのCAD基本操作
- 線分や円などの作図コマンド・編集コマンド
- 管理や文字・寸法の基本、レイアウト・印刷設定
といった基本をベースに、各企業の業務内容や配属部署(建築・土木・設備など)に合わせて柔軟にカスタマイズできます。質問メールサポートは、無制限で利用可能です。
| 受講期間 | 基本16時間(2時間×8回) |
|---|---|
| 受講形式 | Zoomオンライン+オンデマンド動画 |
| 受講料金 | 要問い合わせ |
BricsCAD BIM アカデミー動画|Bricsys
「BricsCAD BIM アカデミー動画」は、BricsCADの開発元・Bricsysが提供する公式の無料講座です。当講座は、BricsCADのBIM機能に限定した内容で、主に
- 2Dから3Dへのモデリング・インポートの手法
- BIMデータの追加とドキュメンテーションセット(図面化)
- 設備(MEP)や構造のモデリング、集計表・スケジュールの作成
などを学べます。講座利用時には、BricsCADの開始タブにある各チュートリアルからアクセスしましょう。なお、内容は専用のeラーニングサイトで提供され、日本語字幕に対応した動画も順次追加されています。
| 受講期間 | 無制限 |
|---|---|
| 受講形式 | オンデマンド動画 |
| 受講料金 | 無料 |
AutoCADの互換ソフトといえば、BricsCAD以外に「IJCAD」も有名です。以下の記事では、IJCADを学べるおすすめのセミナーを複数紹介しているので、IJCADの導入を考えている方はぜひご参照ください。
BricsCAD講座を選ぶポイント

BricsCAD講座を選ぶときは、以下の3点をチェックしましょう。
- 実際に手を動かす「ハンズオン形式」か
- 使いたいソフトに合ったカリキュラムか
- 無理なく続けられる受講スタイルか
①実際に手を動かす「ハンズオン形式」か
BricsCADの講座選びの際は、ハンズオンで学べるかを確認しましょう。
ハンズオン形式の講座では、実務に即した内容を、実際に手を動かして学べます。現場力に直結するのはもちろん、操作を体で覚えられるため「座学はなかなか理解できない」という方にもおすすめです。
②利用目的に合ったカリキュラムか
BricsCADの講座選びにおいて、目標に合った内容であることも重要です。
BricsCADには、2D専門のLite、建築向けのBIMなど複数のラインナップがあります。これらは、それぞれできることが違うので、業務内容と講座の中身がマッチしているか確認しましょう。
③無理なく続けられる受講スタイルか
BricsCADの講座は、日常生活に負担のない形式で学べることも大切です。
BricsCADの講座は、会場受講からオンライン(ライブ配信)、eラーニングまでさまざまです。モチベーション高く学び続けるためにも、無理なく参加できる講座を選びましょう。
BricsCADを講座で学ぶメリット
独学でもBricsCADは学べますが、講座を利用すると短期間で実務レベルを目指せます。ここでは、受講するメリットを2つ挙げ、それぞれ具体的に紹介しましょう。
分からない部分をすぐに解決できる
BricsCADの講座を利用すると、疑問点をその場で解決できるというメリットがあります。たとえば、一人で学習を進めると「コマンドが思った通りに動かない」といったトラブルに直面し、試行錯誤で時間を費やしがちです。
しかし、BricsCADの講座なら、随時質疑応答を受け付けているため、時間をロスすることはありません。動画学習のeラーニングでも、多くはメールサポートを行っているため、学習スタイルを問わず学習効率を高められます。
パソコンやソフトなしでも参加できる
BricsCADの講座は、会場受講に限り「パソコンやソフトなし」で参加できるケースがあります。たとえば「BricsCADセミナー講習」なら、ソフト入りの端末をすべて無料貸し出ししているため、持ち物は筆記用具だけでOKです。
そのため「ライセンス購入を迷っている」という方でも、コストや事前の準備なしで、まずは操作を学ぶところから気軽にスタートできます。
BricsCADの講座を利用する際の注意点
続いて、BricsCAD講座を利用する前に知っておきたい3つの注意点をお伝えします。
- 定員に達していないか
- 講座が終了していないか
- 無料講座の内容に問題はないか
①定員に達していないか
BricsCADの講座は、リアルタイムで教わるオンライン形式や会場型の場合、定員に達すると締め切られるケースがあります。
逆に、「最少催行人数に届かない場合は延期や中止」という講座もあるので、余裕を持って早めに申し込む、またはキャンセルも想定しておきましょう。
②講座が終了していないか
BricsCADを学ぶにあたり、「終了した講座でないか」のチェックが必要です。
「BricsCAD 講座」で検索すると、すでに終了した講座も結果に表示されます。「日時を見るとすでに終わっていた…」とがっかりしないためにも、まずは現時点で受講できる講座か確認しましょう。
③無料講座の内容に問題はないか
BricsCADの講座には、無料で利用できる公式動画やウェビナーもあります。
手軽に利用できる反面、導入検討向けの機能紹介、またはBIMに特化した内容など、それぞれ学べる内容に制約があります。「無料」という言葉に惑わされず、「何が学べるのか」を軸に選ぶことが重要です。
BricsCADの講座に関するよくある質問
最後に、BricsCADの講座の受講を検討する際、多くの方が疑問に思う内容を5つお伝えします。
BricsCADの講座についてまとめ
AutoCADとの高い互換性を持つBricsCADは、多くの企業で導入されている人気のCADソフトです。一方で、BricsCADを専門に学べる講座はまだ多くなく、無料講座も内容が限定的です。
そのため、まずは「2D製図を習得したい」「3Dモデリングまで学びたい」など、自分の学習目的を明確にしましょう。そのうえで、受講形式や料金、期間、カリキュラムを比較すれば、自分に最適な講座がスムーズに見つかります。
