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3分で分かるBlenderとは!特徴や活用事例からBlenderを分かりやすく知ろう

Blenderは映像制作を専門にしている会社などで、広く使用されるようになっています。
さまざまな目的のためにBlenderを活用することが可能で、使用できる機能も豊富にあります。

ここでは、Blenderに関する基本的な情報や活用事例などについて、詳しくご紹介します。

Blenderとは

Blenderとは、3次元のCGアニメーションを自由に制作できるアプリケーションソフトで、オープンソースのフリーソフトであるため、ダウンロードすれば誰でも簡単に利用できます。
価格が無料なのに、有料ソフトにも劣らない機能を持っていることが、このソフトの特徴です。

Blenderはオランダで開発されたソフトですが、本格的な3DのCGアニメーション制作ソフトとして必要となる環境が統合されており、このソフト一つあればさまざまな作業ができるため、世界中に多くのユーザーがいます。
モデリングや質感づけも可能で、ポストプロセス処理や動画編集もまとめてできるソフトです。

Blenderで作成した作品の権利

Blender本体が完全に無料で利用できるだけでなく、Blenderを使用して作られた作品なども、全て作った人が権利を取得できます。
モデルや画像だけでなく、Blenderを使って制作した動画にも、作った人に著作権が発生します。
個人の趣味として使用できるだけでなく、商業用して使うことも可能です。

ですが、場合によっては使用する時に他者の権利を使用してしまうこともあるので、注意が必要です。他の人が制作したモデルを使用して自分の作品を制作する場合、使用するモデルの著作権の確認が必要になります。

Blenderで出来ること

Blenderには、3DCGアニメーションを制作するために必要となる基本的な機能が、一通り搭載されています。

ポリゴンでモデリングをできる機能も搭載されているので、CADのように使うこともできます。
押し出しツールやナイフツールも使用できるので、好きな形にモデリングが可能です。
スナップの機能も搭載されていて、特定の頂点を選んでスナップができます。
エッジループの機能もあり、回転体を作ることもできます。
スカルプトモードを使用すれば、彫刻作品のような雰囲気でモデリングをすることも可能です。

Blenderを使用すれば、制作したモデルに効果的な質感づけをすることもできます。
シェーダモデルを選んで使用することもでき、ディフューズとスペキュラの各モデルがあります。鏡面反射や屈折を表現するための機能もあり、サブサーフェス・スキャッタリングの機能を使用すれば、光が半透明な物体の表面を通り、内部で散らばった後に外に出る様子も表現できます。毛をリアルに表現するための機能もあり、人間の髪の毛や動物の体毛をCGで表現したい場合にも利用できる機能です。

テクスチャマッピングができる機能も、Blenderには搭載されています。デカールマッピングの機能を利用すれば、他のオブジェクトの位置を利用してマッピングができます。
凹凸のある物体を表現するためのテクスチャマッピングも可能で、バンプマッピングやノーマルマッピングの機能を使用すれば、凹凸を疑似的に表現できます。
凹凸をよりリアルに表現したい場合には、使用するモデル自体の形を変えることも可能です。
ディスプレイスメントマッピングという機能を使用すれば、こうした表現も簡単にできます。
テクスチャに使用する画像には、動画も使えます。
UVマッピングやライティングのための機能も豊富にあります。

Blenderの活用事例

Blenderは幅広い分野で活用されています。
商業用の映画を制作するために、Blenderが活用されることもあります。

フリーソフトであるので、ライセンス料の支払いが必要でないことも、商業用の映画でBlenderが活用されている理由の一つです。使用しているユーザーの数が多いことも、Blenderが商業用作品で使われることが多い理由です。

一般の人にもBlenderを使用して映像制作をしている人が多くいて、商業用作品を制作するスタッフの中にも、アマチュアの頃からBlenderを使い慣れている人が多いために、多くの作品で使用されるようになりました。

株式会社プロジェクトスタジオQ

株式会社プロジェクトスタジオQ
引用:Amazon

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』というアニメ作品でも、Blenderが使用されています。

この作品に使用されているCGを制作したのはプロジェクトスタジオQという会社で、一部のCGでBlenderを使用しています。この会社ではBlenderを中心にしてCGの制作事業をおこなっていて、さまざまな種類の仕事でBlenderを使用したCG制作が可能です。

プロジェクトスタジオQで行われているBlenderを使用したCGアニメ制作の特徴は、特別な作り方をしていないことです。従来から採用されていたCG制作のフローを大幅に変更しないで、CGを制作しています。

Blenderが選ばれる理由

プロジェクトスタジオQでBlenderを使用してCG制作をするようになったのは、有料ソフトだけでCGアニメを制作することが困難になったからです。
CG制作をするために、複数の企業が協力して仕事をする場合もありますが、特定の有料ソフトを導入していると、他社に協力してもらうことが難しくなります。
他社の有能なクリエイターに協力してもらいたいと思っても、そのクリエイターが自社で使用している有料CGソフトを使用できなければ、協力してもらえないからです。
ですが、フリーソフトであるBlenderならば使用できる人も多いため、さまざまなクリエイターに協力してもらいながら、CG制作が可能です。

使用を始めるまでに時間がかからないことも、この会社でBlenderを活用している理由です。
インストーラーをダウンロードして、ソフトを起動するまで数分程度しかかかりません。
起動速度が速いのは、商業用ソフトのようにライセンスの管理が不要だからです。
管理のために必要となる作業に時間がかからないため、起動までの時間を速くできます。

世界中の人によって新しい機能が開発されていることも、Blenderが選ばれる理由です。
必要な機能がある時にはネットで検索して、他の人が開発したツールの情報を探すこともできます。Blenderを使用している人は世界中にいるので、同じような問題を解決するためにすでに必要なツールが開発されている場合も多いです。
個人ユーザーが開発したい機能が公式の機能としてソフトに取り入れられることもあり、Blenderを利用する企業が開発した機能も、公式ソフトに新機能として取り入れられています。

Blenderのダウンロード方法

Blenderのダウンロード方法

Blenderは、Blenderの公式ホームページからダウンロードできます。
2023年12月の時点で入手できる最新のBlenderは、Blender4.0.1です。

  • Windows
  • macOS
  • Linux

のインストーラーもダウンロードできます。通常版のWindows用インストーラーをダウンロードするためには、パソコンの空き容量が318.3MB以上必要です。
MacOS用のインストーラーをダウンロードするために必要な空き容量は266.6MBで、Linux用のインストーラーは264.7MBのサイズです。

ダウンロードページにある水色のダウンロードボタンを押せば、ダウンロードが自動的に開始します。

商業目的でも使用されているフリーソフトのBlender

Blenderは無料で使用できるオープンソースの3DCGアニメ制作ソフトです。
パソコンにダウンロードすれば簡単に使用できるため、世界中に多くのユーザーがいます。
無料なのに有料のソフトに負けない優れた機能を持っていて、一般のユーザーが開発した機能が公式の新機能として追加されることもあります。
この記事を読んでBlenderに興味を持たれた方は、公式ホームページでソフトをダウンロードしてみてはいかがでしょうか。

またBlenderをすぐに学びスキルとして活用できるBlender基礎セミナーもおすすめです。

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