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Blenderで髪の毛を作る方法!手順と上手に作るコツを紹介

3Dキャラをデザインするときに必要な作業の一つである髪の毛の作成。キャラクターのイメージを決定づける上でも欠かせない作業です。Blenderでは様々な方法で髪の毛を作成することが出来ますが、ここでは失敗が少ないとされているBlenderの「パーティクル」という機能を利用した髪の毛の作り方の手順について解説します。

Blenderで髪の毛を作るのは難しい?

3Dのキャラクターをデザインするときに難しいパーツの一つとして知られているのか髪の毛です。髪の毛を一本一本CGで表現することは難易度が高く、上級者でも手間取ることがあると言われている程です。

ですが現代のCGソフトの多くには初心者でも髪の毛が作れるようにと、色々な機能が備わっています。中でも失敗が少ないと言われている方法の一つが、「パーティクル」です。いくつものメッシュを描くことで、人間の髪の毛を表現するのです。Blenderにもこの機能が備わっていて、ある程度の知識や技術があれば髪の毛を作り出すことが可能になります。Blenderを上手く活用すれば初心者でも、手軽に髪の毛のモデリングに挑戦出来るのです。

ちなみに「パーティクル」で作られた髪の毛はパーティクルヘアーと呼ばれ、3Dでのキャラクター作成に欠かせない技術となっています。櫛で髪を整える表現や、巻き髪の表現でも多く使われているのが特徴的です。人間の髪の毛だけでなく、髭や動物の毛並みを表現するときにパーティクルヘアーが役立ちます。

Blenderで髪の毛を作る方法

それでは実際にBlenderで髪の毛をモデリングする方法を手順に沿って紹介していきます。

参考になる資料を集める

本格的に作業に入る前には、髪の毛の参考になる資料を集めて生え方や長さ、形などを研究しておきましょう。作ってみたい髪型の参考になりそうな画像やイラストを集めて、様々な角度から観察することが大事です。角度によって髪の毛の生え方や長さ、ボリュームなどが微妙に違うのでよく見ておきます。余裕があればヘアカットのやり方を解説している動画などを見て、ヘアカットの基本も押さえておきましょう。どの部分にどのくらい髪の毛を配置すれば理想の髪型になるのか考えながら、デザインを決めていきます。

髪の土台を作る

やりたい髪型の研究が終わったら、いよいよ作業に入ります。パーティクルヘアーの設定をして、土台を作っていきましょう。髪の毛を生やしたい部分を選択して、パーティクルプロパティにアクセスします。パーティクルプロパティにある「+」ボタンを押すと、パーティクルが追加されます。これだけでとりあえずは土台は完成です。ここで注意したいのは、パーティクルの種類です。Blenderではパーティクルの種類がいくつかあり、髪の毛に見えるのは「ヘアー」というタイプです。何も設定せずにそのまま作業をすると「ヘアー」以外のパーティクルが追加されてしまうことがあるので、必ず「ヘアー」に設定しておきましょう。

パーティクルを編集する

パーティクルの機能を使えば比較的簡単に髪の毛を生やすことは出来ますが、これで完成とはいきません。地道に編集を繰り返して理想の髪型にして、キャラクターに命を吹き込みましょう。パーティクルの編集機能を利用して、コツコツ作業するのが成功への近道です。パーティクルが設定されているオブジェクトを選んだら、左上にあるプルダウンからモードを切り替えます。追加やカットなどをして、髪の毛を整えるだけです。人間の髪の毛を切るように調整したい場所をなぞり、長さを揃えていきます。

さらにパーティクルを整える

Blenderでは実際の髪の毛を梳かすように、パーティクルヘアーを整える機能まで搭載されています。この作業をすることでより綺麗に髪の毛を整えることができ、微調整が出来るのです。「パーティクル編集」をクリックして、強さの値を調節しながらブラッシングをします。強くやり過ぎると失敗しやすくなるので、慣れるまでは弱い力に設定してからブラッシングをしましょう。

毛先に動きをつける

髪の毛にもっと動きを付けたい、先端までこだわりたいときには毛先の編集をします。「先端を選択」をクリックして、毛先に動きを付けるだけです。選択した部分を動かせば、手軽に毛先を整えられるので便利です。

頂点を編集する

頂点の制御を行うことで、髪の毛が生えてくる場所を決められます。頭部以外から髪の毛が生えてくるなんてことがなくなり、より自然な見た目にしてくれるのです。パーティクルを作成するときに髪の毛を生やしたい場所に、頂点グループを作っておきます。作った頂点グループをパーティクルに適用させて完了です。頂点グループだけに髪の毛が生えてくるので、作業がしやすくなるのがメリットです。

毛量を増やしていく

パーティクルヘアーのほとんどは毛量は少なく、何もしない状態のままだとスカスカです。ボリュームアップをして、フサフサの髪の毛にしましょう。「子」パーティクルというものがあり、この設定をするだけでボリュームアップが叶います。子パーティクルには2種類あり、シンプルと補間があります。シンプルでは根元から本数を増やすことができ、補間では全体や頂点グループの範囲内で本数を増やせるのです。綺麗な見た目にするためには、補間を使うのがおすすめです。ツールの設定からビューポートの表示で、「子」にチェックを入れましょう。すると編集モードになり、子パーティクルが出てきます。ビューポートでの表示本数やレンダリングのときのの表示本数をそれぞれ決めて毛量をアップさせる手順です。

Blenderで髪の毛をモデリングするコツ

Blenderで髪の毛を上手に作るコツを紹介します。

場所ごとに分けて作成

一度に全ての髪の毛を作ろうとはせずに、場所ごとに分けて少しずつ作るのがコツです。髪の毛が生えている場所によって長さや流れは違ってくるので、そこに気を付けて作ることが重要です。また場所ごとに分けて作っておけば管理もしやすく、編集をするときも楽になります。前髪と後ろ髪、おくれ毛などパーツを分類して作るほうが失敗しにくいです。

最初は少なめに

毛量が欲しいからと一度にフサフサにするのではなく、頭皮が見えても良いくらいに少なめに調節しておきましょう。大量に生やしてしまうと管理がしにくく、削除するのに時間が掛かることもあります。効率的に作業を進めるために毛量は抑えて、足りないところは後で足すようにしましょう。

太さを変える

作り方のコツの一つに、髪の毛の太さを変えることも挙げられます。キャラクターの雰囲気や設定に合わせて、太さを変えることでオリジナリティーが出せるのです。太さを変えたいときにはプロパティからレンダー、ヘアーからヘアーの形状タイプを押します。ヘアー形状をストリップに変更したらプロパティに戻り、パーティクルからヘアーの形状の設定画面に移り、髪の毛の太さの直径を変更します。ロングヘアーでは毛先が細くなっていることがほとんどなので、毛先の太さは細めに設定するのもポイントです。外国人などのキャラクターを作りたいときには海外の人の繊細な髪の毛を表現するためにも、全体的に髪の毛は細めにすると雰囲気が出ます。

Blenderで手軽に髪の毛のモデリングを

一見難しそうな作業である髪の毛のモデリングも、Blenderの機能を利用すれば気軽に作れます。何度か挑戦して修正を繰り返していくうちに、自然とやり方やコツを掴めます。まずは基本のやり方を押さえて、髪の毛のモデリングに挑戦してみてください。

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