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Substance 3D×Blenderの使い方!メリットと使い方を紹介

近年、3Dデザインの世界では多くのツールとソフトウェアが登場していますが、その中でもSubstance 3DとBlenderは注目されています。
これら2つのソフトウェアを効果的に連携させることで、さらなる高品質な作品づくりが可能となります。

Substance 3Dとは

Substance 3Dとは
Substance 3Dは、Adobeが提供する3D素材作成ツールです。
このツールは、特にテクスチャやマテリアルの生成・編集に特化しています。
リアルタイムのレンダリングやVR、ゲームなどのコンテンツ制作に必要なマテリアルを手軽に作成することができます。そして、この高品質なマテリアルは、3Dモデルにリアルさや深みをもたらす重要な要素となるでしょう。
それでは、具体的な機能や魅力を詳しく見ていきましょう

Substance 3Dの主要機能

Substance 3Dの主な機能を以下に挙げます。

Substance 3Dの機能1.リアルなテクスチャ生成

Substance 3Dは、ユーザーの要望に応じた様々な種類のテクスチャを生成することができます。
例えば、木の質感や石の表面、布の織りなど、リアルな質感を持つテクスチャが手軽に作成可能です。

Substance 3Dの機能2.パラメータベースの編集

一度生成したテクスチャやマテリアルも、ユーザーが簡単にカスタマイズすることができます。
色味や質感、細かいディテールなど、パラメータを変更するだけで様々なバリエーションを持つテクスチャに変更できます。

Substance 3Dの機能3.高度なマテリアルエディター

Substance 3Dのマテリアルエディターは、ユーザーがマテリアルの各層を細かくコントロールすることができます。これにより、コンテンツ制作に必要な高品質なマテリアルを効率的に作成することができます。

Substance 3Dの機能4.リアルタイムのプレビュー機能

作成中のマテリアルやテクスチャの変更をリアルタイムで確認することができます。
これにより、作業の効率化や質の向上が期待できます。

ゲームデザインとVRコンテンツ制作と豊富なライブラリ

Substance 3Dは、ゲームやVRなどのリアルタイムコンテンツ制作にも対応しています。
生成したマテリアルは、多くのゲームエンジンやVRプラットフォームとの互換性があるため、一度制作したマテリアルやテクスチャを、様々なプラットフォームで問題なく利用することが可能です。
また、豊富なテクスチャやマテリアルのサンプルライブラリが内蔵されています。
これを基に、自分の制作物に合わせてカスタマイズすることもできるでしょう。
このライブラリを活用することで、手間なく高品質なマテリアルを取り入れることができ、制作のスピードアップとクオリティの向上に繋がります。

Blenderとは

Blenderとは、3Dコンテンツ制作の世界で名を馳せているオープンソースのソフトウェアです。
  • 3Dモデリング
  • アニメーション
  • レンダリング
  • 彫刻
  • シミュレーション
  • ポストプロダクション

など、3D制作の多様なニーズに応える豊富な機能を備えています。
この多岐にわたる機能群を無料で利用できる点が、Blenderの最大の魅力として挙げられます。

多岐にわたる機能

初めて3Dグラフィックスを学ぶ人から、プロのクリエイターまで、幅広いユーザー層に対応するためのインターフェースやツールが揃っています。Blenderのユーザーフレンドリーなインターフェースは、初心者でも迷わずに使い始めることができるように設計されています。
また、カスタマイズの自由度も高く、プロのユーザーが求める細かな設定や操作もサポートされています。
オープンソースという性質上、全世界の開発者やユーザーからのフィードバックを元に、日々進化を続けています。このコミュニティ主導の開発モデルにより、新しい技術や機能が迅速に導入され、最先端の3D制作のニーズに迅速に対応することができます。

Cyclesレンダリングエンジンの特徴

BlenderにはCyclesという高品質なレンダリングエンジンが組み込まれています。
Cyclesは、リアルタイムのプレビューレンダリングを提供し、フォトリアルな出力を得るための多彩なノードベースのシェーダーシステムを搭載しています。このCyclesを活用することで、Blender内でのモデリングやテクスチャリングの結果を、高い品質でリアルタイムに確認することができます。

VR・ARとの連携

Blenderは、VRやARといった先進的な技術ともシームレスに連携できるように設計されています。VRのビューポートを活用すれば、3Dの作業空間を直接体験しながら作業を進めることができます。

BlenderでのSubstance 3Dを連携するメリット

BlenderでのSubstance 3Dを連携するメリット
BlenderとSubstance 3Dの連携するメリットは、3D制作過程の効率化と品質向上にあります。

Substance 3DとBlenderは互換性がある

まず、Substance 3Dで作成した高品質なテクスチャやマテリアルをBlenderに直接インポートすることが可能です。このため、異なるソフトウェア間でのデータ変換や互換性の問題を気にせずに、スムーズなワークフローを実現できます。
また、リアルタイムでのマテリアルの適用やプレビューは、Blender内でのモデリングやアニメーション制作を格段に効率的にするでしょう。実際のレンダリング結果に近い状態でのモデリングは、クリエイターが意図した通りの結果を得やすくします。

Blenderでテクスチャの変更やカスタマイズが可能

さらに、Substance 3Dのパラメータベースのマテリアル調整機能を活用することで、Blender内で瞬時にテクスチャの変更やカスタマイズが可能です。これにより、細かな調整や再編集の手間が大幅に削減されます。
アドオンを利用することで、更に連携が可能で、双方のソフトウェアの強みを最大限に引き出すことができます。より高品質な作品制作を効率的に進めることが可能になるでしょう。

Substance 3D×Blenderの使い方

Substance 3D×Blenderの使い方
それでは、Substance 3DとBlenderの使い方を解説します。

Substance 3DとBlenderの使い方①Substance 3Dでテクスチャを保存

Substance 3DとBlender両方の使い方は、まずSubstance 3Dでマテリアルやテクスチャを作成する際、目的に応じた質感やディテールをパラメータを調整して設定します。
生成したテクスチャは、一般的なフォーマット(例:.sbsar)で保存することができます。

Substance 3DとBlenderの使い方②BlenderでSubstance 3Dのファイルを読み込む

次に、Blenderへの移行です。
BlenderでSubstance 3Dの.sbsarファイルを読み込むための手順は以下の通りです
  1. Substance in Blender – Substance 3DからBlender用のアドオンをダウンロードします。
  2. Blender内でダウンロードしたアドオンをインストールします。
  3. 次に、Substance 3D Integration Toolsをダウンロードしてインストールします。
  4. Defaultsの設定を行い、必要ならOutputsでチャンネルを有効化します。
  5. 上記の設定を完了したら保存します。
これにより、Blenderでsbsarファイルの読み込み準備が整いました。
読み込む際にはBlenderの通常のマテリアルの読み込みと同様に、資材の設定を行いながら読み込むことができます。
アドオンを使用してSubstance 3Dのファイルをインポートすると、適切なマテリアルノードが自動的に生成され、3Dモデルにマテリアルが適用されます。この状態で、マテリアルの細かな調整や、モデル自体の変更が必要な場合は、Blenderのインターフェースで直接行うことができるでしょう。Substance 3Dで作成したマテリアルのパラメータは、Blender内でも変更が可能です。
最終的に、Blenderでのレンダリングを行う際、Substance 3Dで作成したマテリアルの質感やディテールがそのまま反映されるため、リアルタイムでのプレビューと比較して、意図した通りの結果を確実に得ることができるでしょう。

Substance 3D×Blenderで高品質な作品制作

Substance 3DとBlenderはどちらも優れた特徴を持つ3D製作ツールです。これら2つのソフトウェアを連携させることにより、高品質なテクスチャやマテリアルを効率的にBlender内で利用できるようになります。
Substance 3Dのリアルタイム編集やパラメータベースのカスタマイズ機能とBlenderの豊富なモデリング機能が相互補完し合うことで、3D制作のワークフローがよりスムーズで質の高いものとなるでしょう。アドオンの活用も、この連携をさらに強化します。Substance 3DとBlenderの優れたツール同士を組み合わせると高品質な作品が制作できるでしょう。

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