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イラストレーターは英語で?使い方と英語で話すメリット

日本でも広く使用されるイラストレーターという言葉は、英語が元になっている言葉です。そして、2つの意味があり、それぞれ使用する場面が異なります。そのイラストレーターについて、詳しい意味や、英語表現での使い方、イラストレーターが英語を学ぶメリットなどを説明していきます。

2つの意味があるイラストレーター

イラストレーターには、絵を描く人と、ソフトの名前という、2つの意味があります。まずは、それぞれの意味の違いを知っておきましょう。

絵を描く人を指すイラストレーター

イラストレーターは、絵を描く人を指す言葉です。特に専門的な知識を持っていない人でも、絵を描く人がイラストレーターと呼ばれることは知っています。イラストレーターの種類は、絵を描くことを仕事にしているプロや、趣味で絵を描いているアマチュアなど、多種多様です。どのような目的であっても、絵を描いている人であれば、ひと通りイラストレーターと呼ぶことができます。ただ、イラストレーターの対象が、状況によって変わることは珍しくありません。依頼を受けて絵を描くプロだけを、イラストレーターと呼ぶことも多いです。

デザインソフトであるイラストレーター

イラストレーターは、Adobe社が提供しているデザインソフトの名前でもあります。境界線がはっきりしている絵や文字を描くのに適したソフトで、ポスターデザインや名詞で使用するロゴを作るために用いられることが多いです。知名度が高く、デザイン業界で主流となっています。さらに、他のソフトではできない機能も大量に備わっているので、イラストレーターに対応していなければ依頼を受けられないという企業やデザイナーは多いです。

イラストレーターの英語で使う際の表現

イラストレーターを英語の表現で使用する場合、絵を描く人もソフトも「Illustrator」となります。表記も発音も同じなので、前後の文章表現の中で意味を判断しなければなりません。もし、意味の混同を明確に避けるのであれば、イラストレーターを職業にしている人を指す「Professional illustrator」や、職業ではないイラストレーターを意味する「Amature illustrator」といった表現を使用するという方法もあります。ソフトの場合は、メーカーの名前を入れた、「Adobe Illustrator」という表現が使用されることが多いです。

英単語「Illustrator」の使い方

絵を描く人とソフトの両方を指す英単語「Illustrator」ですが、具体的にどう使えば良いかわからないという人もいるのではないでしょうか。そこで、具体的な使い方を例文形式で紹介します。

絵を描く人を指す「Illustrator」の使い方

「Illustrator」は、名詞として使います。実際に使う場合、
「Mr. Miyazaki is the illustrator I respect the most.(宮崎さんは、私が最も尊敬しているイラストレーターです)」
「I am an amateur illustrator now, but I want to be a professional illustrator in the future.(私は今、アマチュアのイラストレーターですが、将来はプロのイラストレーターになりたいです。)」
「My friend seems to have the talent to be a successful illustrator.(私の友達は、イラストレーターとして成功できる才能を持っているようです。)」
といった表現が可能です。

ソフトである「Illustrator」の使い方

デザインソフトを指す「Illustrator」も、名詞として使う点は同じです。具体的な使い方は、
「That famous company is looking for people who can use Illustrator, so I will apply.(あの有名企業がイラストレーターを使える人材を募集しているので、応募してみます)」
「If you want to draw pictures, you should learn how to use Adobe Illustrator.(絵を描きたいなら、イラストレーターの使い方を覚えた方が良いです)」
「I ended up just setting up Illustrator today.(今日は、イラストレーターを設定するだけで終わってしまいました)」
のような形になります。ソフト名は固有名詞なので、最初は大文字にするよう注意してください。

イラストレーターが英語を学ぶメリット

イラストレーターが英語を学ぶと、いくつかのメリットが生まれます。そのメリットの中でも、代表的なものを確認してみましょう。

仕事を増やせる可能性がある

英語を話せる場合、海外からイラスト制作の依頼を受けることも可能になります。英語圏は日本よりも広いため、依頼の量が増えるかもしれません。イラストレーターの中には、万人受けしない絵を描いている人もいるでしょう。そのような人は、日本では中々依頼が来ないかもしれません。そこで英語圏で依頼を募集すると、仕事が舞い込んでくる可能性があります。日本と海外では、イラストに対する感性が異なる場合が多いので、日本では脚光を浴びなくても、海外であれば活躍できるかもしれません。

高い収入を実現しやすい

海外のイラスト相場は、日本に比べて高いことが多いです。よって、英語を話せるようになって、英語圏の仕事を受ければ、収入を増やせる可能性があります。日本は、サブカルチャー文化が盛んだということで、世界的に有名です。また、和の文化も、世界中で愛されています。そのため、高い料金を支払ってでも、サブカルチャーや和のデザインに詳しい日本のイラストレーターに依頼をしたいという人は、海外に大勢います。そうした人をクライアントにできれば、高収入を実現できるでしょう。

海外の人とコミュニケーションを取ってモチベーションを高められる

イラストレーターとして活動を続けるためには、モチベーションがとても大事です。モチベーションがなければ、心が折れてしまって、活動を断念することになりかねません。イラストレーターのモチベーション元になるのは、イラストを見た人の感想です。英語を理解できるようになれば、海外の人の感想を見て、モチベーションに繋げられます。さらに、海外のイラストレーターと英語でコミュニケーションを取って、切磋琢磨することで、モチベーションを高めるということも可能です。

海外で活躍するイラストレーターの事例

イラストレーターが英語を学ぶメリットを実感するには、英語を使うことで、実際に海外で活躍できているイラストレーターについて知ると良いでしょう。その事例をいくつか紹介します。

高田ゲンキさん

高田ゲンキさんは、ドイツのベルリンに拠点を置いている、フリーランスのイラストレーターです。デザイン会社勤務のサラリーマンから、イラストレーターになったという経緯があります。そして、30代で英語を学び始め、海外で使えるレベルになりました。高田さんはベルリンの中でも英語を使用する人が多い地域に住んでいるため、ドイツ語よりも英語が役立っています。英語を話せるイラストレーターということで、住む場所をある程度自由に選べて、なおかつ日本からの仕事依頼も受けられるというメリットを活かした生活スタイルです。

新井リオさん

新井リオさんは、ロンドンに拠点を置いて活躍しているイラストレーターです。新井さんは学生時代、ロックバンドのボーカルとして活動していました。そして、バンド活動に必要になったという理由で、イラストを学び始めます。さらに、海外のバンドと共演したことで英語の重要性を実感し、独学で英語を身に付けました。そのようにして身に付けたイラストの技術と英語力を使って、カナダでしばらくフリーランスのイラストレーターとして活動します。カナダでの活動記録を綴った書籍は、日本で大ヒットしました。新井さんは、カナダから東京に戻り、ロンドンに拠点を移してからも、イラストレーターとして精力的に活動しています。

英語を学んでイラストレーターとしての活躍の幅を広げる

イラストレーターが海外で活躍するためには、英語が重要となります。また、イラストレーターが英語を学ぶと、活躍できる範囲が広がる可能性が高いです。そのため、将来的に海外で活躍するイラストレーターを目指す人や、日本で中々脚光を浴びずに悩んでいるイラストレーターは、英語を学ぶことを考えてみると良いでしょう。

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