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イラストレーターが描くイラストのコツ!ソフトやスキルも解説

書籍や雑誌などの紙媒体やアニメ・ゲームなどで使われるイラストを描く仕事がイラストレーターです。最近ではイラストを描くためのデジタル機器やソフトが簡単に手に入るようになったこともあり、イラストレーターを目指す人が増えてきています。今回は、そんなイラストレーターの描く作品の特徴や専用ソフトを使ったイラストの書き方、作品例、必要な技術とスキルなどを紹介していきます。

イラストレーターの描くイラストとはどのようなものか

イラストレーターは、特別な資格が必要な仕事ではありません。誰でも、自分はイラストレーターだと名乗れば、そのときからイラストレーターとなれます。しかしながら、プロとして活躍できるのかは別の話です。プロとして活躍したいのであれば、プロとアマの違いを理解しておくに越したことはありません。そこでプロとして活躍するイラストレーターの作品の特徴とは何かを見ていきましょう。

イラストレーターの作品の特徴と言えるのは、基本的なことであれば構図などを描く画力の高さです。キャラクターであれば、手や足の長さや大きさのバランス、服や小物などの描写などが見事にできています。表情やポーズなども、躍動感や生命感を感じられるものとなっているでしょう。さらにプロとしての視点も重要です。アマチュアならば好きなものを自由に描いて良いのでしょうが、プロは見せたいものは何かが明確で、無駄な情報は切り捨てることができます。色や背景などにもこだわり、どうすれば見せたいものを強調して見せることができるのかを考えて描かれていることも特徴の一つです。

イラストレーターが使うIllustratorというソフトとは

イラストレーターがよく使うソフトの中には「Illustrator(イラストレーター)」というものがあります。
ここではそのソフトの方について詳しく解説していきます。

Illustratorとは何か

デジタルイラストを描くとき、必要となるのが専用のソフトウェアです。イラスト用のソフトエアはいろいろとありますが、代表的なものの一つであるIllustratorについて詳しく見ていきましょう。Illustratorは アドビ社の販売している図形描画・編集ソフトです。ロゴ・アイコン、イラストなどのレイアウトを直感的に作成できます。Illustratorで描くイラストの線や点は、数値データとして記録するベクター化が行われます。そのため、イラストを拡大しても画質が劣化せず線がギザギザにならないというのが最大の特徴です。

Illustratorを使ったイラストの描き方

イラストを描く最初のステップが、下絵を描くことです。ペンツールを使って描くこともできますが、デジタルで描くことに慣れていない場合には、鉛筆やペンで描いた下絵をスキャナーで取り込み、Illustratorで開くという方法もあります。下絵ができたら、ペンツールを使い線画を描きます。下絵とは別に線画用のレイヤー(階層)を作っておきましょう。レイヤーは、不透明度という数値を変更することができます。不透明度100%は何も透けない状態で、0%になると完全に透明になります。下絵は不透明度50%で薄く透けている状態にして下の階層に配置すると線画が描きやすいです。

描いた線画には、アンカーポイントという図形を構成する点があります。アンカーポイントが繋がっていないと、色を塗ることが難しくなるので注意しなければいけません。線画は、パーツごとに別のレイヤーをつくっておくと後で編集しやすくなります。レイヤーを重ねる順番ですが、前面にあるものが上になるようにしておきます。線画が完成したら、色を塗っていきます。この場合、下のレイヤーから色を塗っておきましょう。色を付けるときには、影や光をつけておくと、立体的に見えます。

完成後にレイヤーを統合すると一枚のイラストとなります。レイヤー統合後は、まとめて編集などができますし、印刷もしやすくなります。しかしながら、手直しは難しくなってしまうので、統合前にバックアップを作成しておくことをおすすめします。

イラストレーターの作品例を参考にしよう

イラストレーターを目指すのであれば、イラストレーターとして活躍している人の作品を参考にすると良いでしょう。人気のあるイラストレーターの作品例を挙げるとすれば、独特の色使いと構図そしてノスタルジックな作風で人気の中村佑介は、森見登美彦の『夜は短し歩けよ乙女』や『四畳半神話大系』の表紙イラストが有名です。透明感のある描き方が特徴のゆーげんは、ゲームの『ソフィーのアトリエ』、『Heaven Burns Red(ヘブンズバーンレッド)』のメインビジュアルとして素晴らしいイラストを発表しています。

80年代ポップカルチャーを代表するイラストレーターのわたせせいぞうであれば、大瀧詠一の「A LONG VACATION」発売40周年を記念して制作されたポスターのイラストが話題になりました。同じく80年ポップカルチャーの代表的なイラストレーターの江口寿史は、『どんなものでも君にかないやしない岡村靖幸トリビュート』や吉田拓郎『一瞬の夏』のジャケットイラストを手掛けています。

イラストレーターが習得しておきたい技術やスキル

イラストレーターが習得しておきたいスキルや技術ですが、絵を描くということについて言えばデッサン力や配色のセンスが必要となります。繰り返しイラストを描くと同時に、上手い人の描き方を見て学んで習得するものです。プロとして活躍できるレベルになるまでには何年もかかるでしょう。色の配色については、色彩検定やカラーコーディネーター検定などの資格を取得しておくと役立ちます。

なお、上手くイラストを描けるだけでは、他のイラストレーターとの差別化を図れません。自分らしいイラストを描くためにも、独創性も求められます。独創性は、誰かが描いたイラストを真似するだけでは磨けるものではありません。自分の得意とする描き方を分析したり、イラストを見る人に強い印象を与える描き方を研究したりして、真似ではない作風を作り上げていく工夫をしましょう。加えて多彩な表現力も必要になります。1種類の表現しかできないと、依頼されたイラストを描けないこともあります。自分らしい作風を持ちつつ、異なる表現の仕方も習得した方がいいです。

さらにデジタルでイラストを描く場合にはIllustratorのような専用ソフトを使いこなす必要があります。独学だと半年以上から1年くらいはかかるでしょう。しかしながら、Illustratorクリエイター能力認定試験などの資格取得を目指し、スクールに通った場合には短期間でスキルを習得できます。

依頼を受けてイラストを作成するときには、報酬や納期などの条件をクライアントと交渉する必要があります。さらにクライアントがどのようなイラストを求めているのかを正確に汲み取る力も必要です。そのために、コミュニケーション能力を磨いておく方が良いです。さらに、納期までの作品を完成させなければいけないので、計画性も必要になります。

フリーのイラストレーターは、働く時間を自分で決めるので不規則な生活となることがあります。また食事も、自分で用意するため、気をつけないと栄養バランスが偏った内容となるでしょう。一日中、イラストを描いていると運動不足にもなりやうすいです。そうした不摂生が長く続くと生活習慣病など病気を招いてしまいます。体が健康でないと、イラストを描き続けることはできませんから健全な生活を送れるように自己管理能力はあった方が良いです。

イラストレーターになりたいのであれば努力が必要

イラストレーターは、イラストを上手く描くというだけでなく、効果的に必要な情報を伝える技術が必要です。そのために、Illustratorのような専門ソフトも上手に操作できるようにならなければいけません。どのようなイラストを描けばよいのかを知りたいなら、中村佑介の描く小説の表紙などを参考にしましょう。さらにデッサン力や色のセンス、コミュニケーション能力などを習得すれば、イラストレーターになる道が開けます。

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