facebook

CGとCADを徹底比較!どう違うの?それぞれのおすすめソフトウェアまで解説

CGという言葉を聞いたことがあっても、どのようなものかハッキリと分かっていない方もいるでしょう。
こちらでは、CGがどのようなものか説明し、活用するためのソフトの紹介もするので興味がある方は読んでみてください。

CGには種類がある

CGには種類がある

CGと聞いて映画やゲームなどに登場する、パソコンを活用して作成されたキャラクターをイメージした方もいるかもしれません。
確かに、恐竜やロボットなど、実在しないキャラクターを登場させたいときにCGはよく利用されています。
しかし、それだけではなくほかにもいくつかの種類があるので、きちんと理解せずに適当にCGソフトを選んでしまうと、やりたいことができずにガッカリしてしまうかもしれません。
もしも、これから始めたいと考えているなら、自身が何をやりたいのか考えて実現できるCGソフトを導入しましょう。

CGの種類とソフトを使ってできること

3DCG

キャラクターから建物まで、現実には存在しないものを作成するときに利用されるのが3DCGです。
平面ではなく立体的に作成できるため、完成品は様々な角度から見ることができます。
ちなみに、日本のインターネットでCGを検索したとき、表示される情報は3DCGの場合が多いです。
3DCGのソフトでは3Dモデルを作成するための様々な機能が備わっています。
素材の材質や関節可動域など多くの箇所を設定できるので理想の3Dモデルを作れます。
また、アニメーションにも対応しているソフトが多く、アイディアがあれば物語を自分で作ることも可能です。

2DCG

グラフィックソフトを使って描かれた平面のイラストが2DCGに当たります。
また、一から描くのではなく撮影した写真を、加工ソフトを使って修正するのも2DCGです。
2DCGのソフトはイラスト作成用や漫画作成用など、数多くのグラフィックソフトが販売されているので、適切なものを導入すれば効率よく平面図を書けるようになります。
また、多くの2DCGソフトではペンタブレットに対応しているため、パソコンでも紙に描くように作業が行えます。

CAD

製品の設計図や家の図面などを書くときに使われているのがCADです。
こちらはさらに分かれていて、

  • 立体的に表現できる3DCAD
  • 平面的に表現できる2DCAD

の2種類があります。
紙に作図をする場合、ミスがあると修正にかなりの手間がかかることがあります。
CADソフトを利用すればクリックするだけでやり直せるので、ミスの修正が簡単になります。
また、作業中のデータをオンラインで共有できるため、複数人でチェックしながら図面を作りたいときにも活躍してくれるでしょう。

3DCGとCADの違い

パソコン上で立体的な物を作りたいと考えたとき、3DCGとCADのどちらにすれば良いか迷ったかもしれません。
こちらでは3DCGとCADの違いを比較して説明するので、適切なほうを導入したい方は参考にしてください。

利用される分野が異なる

映画や漫画などのエンターテイメント分野で活躍するのが3DCGです。
魅力的な登場人物や景色を作り出すことができるため、様々な作品に活用されています。

CADは図面を書くための手段なので工業分野や建築分野で重宝される存在です。
実際に作らずとも完成品を立体的に見せられるため、プレゼンテーションの場でも活躍しています。

3DCGは画面上のみ、CADは現実世界の再現

3DCGは基本的に、スクリーンやモニターなどの画面上に存在するキャラクターや建物を作るために利用されることが多いです。

一方のCADは、注文住宅や自動車のパーツなど、現実世界で利用するものを作るときに活用されます。

『画面上で完結するもの』か『現実世界に作り出したい』のか、きちんと考慮して利用する方を選びましょう。

CADには正確性が求められる

3DCGはリアルさやかわいらしさなど、見た目を重視して作成されるケースが多いですがCADは正確であることが重視されます。
製品や家の設計図となるのですから数値の狂いは認められていません。
そのため、CADソフトには、間違いのない数値で製図ができる機能が数多く搭載されています。

CGの種類別ソフトを紹介

CGの種類別ソフト

使いたい種類のCGが決まったら、次は対応するソフトを導入しましょう。
こちらでは数多くあるソフトの中から有名なものを紹介するので、導入するものに困っているときは参考にしてください。
それぞれを比較すれば、自分にピッタリなものを探せるでしょう。
なお、デザイン系のソフトは、パソコンにある程度のスペックがなければ快適に動かせない可能性があります。
そのため、インストールする前に必要スペックをきちんと調べることをおすすめします。
ただ、必要スペックは最低動作環境のケースも多いので、記載されているものよりも少し性能が良いパソコンを用意した方が賢明です。

3DCGソフト

Blender(ブレンダー)

3Dモデルの作成からアニメーションまで行える高機能なソフトなのに、無料で利用できるのがBlenderです。
海外製ですが日本語のマニュアル(非公式の個人制作)も多いため、英語が分からなくても利用できます。
頻繁にバージョンアップが行われていて、それまでならば有料ソフトにしか搭載されていないような便利な機能が追加されることもあります。

3ds Max(スリディーエスマックス)

ハイエンドの総合型ソフトです。
簡単なものから難しいものまで3DCGに関する機能が色々と搭載されているため、しっかりと使いこなせば、ハリウッドの大作SF映画のような動画を作成することも可能です。
プラグイン(拡張機能)が数多く用意されているので、自身の環境に合わせて3ds Maxをカスタマイズし、便利に3DCGを作れます。

2DCG

CLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)

プロの漫画家も愛用しているのが、漫画を書くことに特化したCLIP STUDIO PAINTです。
コマ割りやトーン張りなど漫画を描くための機能が一通り揃っているため、パソコンでの創作活動を楽にしたい方は購入を考えましょう。
1000円以内で利用できる月額利用プランも用意されているので、気軽に始められます。

GIMP(ギンプ)

無料で高性能のグラフィックソフトを利用したいなら、GIMPをダウンロードしましょう。
様々なツールが揃っていてレイヤーも用意されているため、思い通りの2DCGを作成できます。
また、ペンタブレットに対応させることも可能なので、イラストを描きたい方も便利に活用できます。
USBメモリやSDカードに保存して使えるポータブルバージョンもあるため、自由にソフトをインストールできないパソコンでも利用できます。

CAD

Jw_cad(ジェイダブリューキャド)

日本人が開発したJw_cadは無料で使えるので、CADがどのようなものか知りたい方は試しにインストールしてみましょう。
20年以上の歴史があり、何度も改良が行われてきたため初心者でも使いやすいソフトとなっています。
ただし、こちらは2DCAD専門のソフトなので立体的な作図は行えません

AutoCAD(オートキャド)

汎用性の高い作図を行いたいなら、こちらのソフトを利用しましょう。
国内でトップシェアを誇るCADなので、AutoCADを利用した作図がビジネスの足かせになる可能性はとても低いです。
もちろん、2Dだけではなく3Dにもきちんと対応しているため、立体的な作図も問題なく作れます。

まずは無料ソフトから始めよう

CGソフトは無料で使えるものも多いので、興味があるときは、とりあえずでもインストールして試してみましょう。
試しに使ってみれば、自分にとって本当に必要なものかどうかを見極められます。
そして、無料ソフトを使っていて機能が物足りなくなったときは、有料ソフトへの移行を考えましょう。

最新情報をチェックしよう!