こんにちは！Chisatoです。
本日のtopicsは、サイバネットシステム株式会社のANSYS, Inc. が開発・販売・サポートする光学CAEソリューションをご紹介します。
サイバネットシステム株式会社は、ANSYS, Inc. （アンシス）が開発・販売・サポートする光学CAEソリューションの販売および技術サポートを、2021年10月2日から開始しました。
自動運転や5G/IIoTの実現に向けた次世代製品開発において光デバイスやフォトニックデバイスのシミュレーションの重要性は増大しています。アンシス・ジャパンは、光学CAEソリューションの分野においてもサイバネットと強固な協力体制を組み、サイバネットがこれまでに培った知識・技能を生かし、Ansys光学CAEソリューションを通じてこれからも国内外のお客様の光学設計・開発課題の解決に貢献します。
光学・照明およびVRソリューションについて
３次元光学解析ソフトウェア「Ansys Speos」（アンシス・スペオス)とVRソリューション「Ansys VRXPERIENCE™」（アンシス・ブイアールエクスペリエンス）の２種類をご紹介します。
３次元光学解析ソフトウェア「Ansys Speos」
「Speos」は、３次元ダイレクトモデラー「Ansys SpaceClaim®（アンシス スペースクレイム）」や、NXおよびCreo Parametricなどの3D CAD上で高速な光学設計・解析を可能にするツールです。3D CAD上で光学製品の各部品における光の反射、レンズの曇りや映り込み、また素材による透過具合などの物理現象を正確に定義し、モデル全体の光学性能を高速にシミュレーションできます。これにより、精密さが要求される光学系製品の品質向上および開発期間短縮に寄与します。
さらにAnsys Workbench内で他のAnsysソフトウェア群と連成させることで、波動光学の影響を含んだ光学シミュレーションや光が起因の熱解析シミュレーション、紫外線による殺菌シミュレーションなど様々な物理現象の評価が可能です。
VRソリューション「Ansys VRXPERIENCE™」
VRXPERIENCEは、大きく分けて2つのVR評価ソリューションからなります。
１つ目は、照明で照らされた空間をまるで現実のようにVR空間で可視化し、見栄えやUX（ユーザー体験）が評価できるソリューションです。
2つ目は、ドライビングシミュレーターと連携してヘッドランプや自動運転用センサーの挙動などを仮想環境で評価できるソリューションです。
Speosを用いた物理法則に基づく光学シミュレーション結果を利用するため、実際の物理現象に忠実な結果を素早く確認できます。これにより、実試験やプロトタイプ作成の頻度を削減することができ、開発期間やコストの削減が期待できます。
光デバイス設計ソリューションについて
フォトニクス解析ソフトウェア「Ansys Lumerical（アンシス・ルーメリカル）」は、フォトニックデバイスおよびシステムを解析するための統合的なソリューション群です。光ネットワークやその他フォトニクス分野の設計開発現場における現象を解析・把握します。また、PythonやMATLABとのAPIや独自スクリプト言語を使うことで、ユーザーの環境に合わせた解析の自動化／設計変数の最適化／機能拡張を実現し、試作や再現実験の回数や時間、コストを大幅に削減します。
各種EDAソフトウェアやSpeos、Zemax等の幾何光学解析ソフトウェアとの連携機能があるため、製造現場に取り入れやすく、結像光学・照明光学系の設計にも利用できるのも特長です。
デバイス解析ツール「DEVICE Suite」
一般的な回折格子や光ファイバはもちろん、トレンドのメタレンズ、LiDAR、マイクロLEDなどの光学デバイスのシミュレーションを行います。電磁光学をベースとした多数の解析ソルバーから構成されているため、多様な形状・サイズ・動作特性を持つフォトニックデバイスの解析が可能です。
システム解析ツール「SYSTEM Suite」
光トランシーバー、5G通信、PIC（光集積回路）などの光システムのシミュレーションを行います。特に解析が困難な、マルチモードファイバや双方向／ マルチパスの伝搬特性を持つ光回路・システムの時間領域・周波数領域でも解析が可能です。
30年以上にわたる光学の知識・経験を活かし、開発・販売・サポートされた、Ansys光学CAEソリューション注目です！
