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【2025】Zbrushの使い方10選!練習方法やよくある質問も紹介

Zbrushは、3DCGキャラクターが制作できるモデリングソフトです。
ほかの3Dソフトとは異なる特徴があり、初心者でも比較的使いやすくなっています。
本記事では、Zbrushの使い方を10個、ご紹介します。
また、初心者の練習方法やZbrushを使った応用例なども解説していますので、ぜひ参考にしてください。

ZBrushの基本インターフェース

ZBrushの基本インターフェースでは、メインメニューとツールパレットが中心となる要素です。
メインメニューは画面上部に配置され、ファイル操作やプロジェクト設定など、重要な機能にアクセスできます。
直感的なアイコンで表示されているので、初心者でも操作しやすいでしょう。
一方、ツールパレットは画面左側に並んでいます。
ここには、ブラシやスカルプティングツールなど、3Dモデリングに欠かせない様々なツールが集約されています。
使用頻度の高いツールをカスタマイズして配置できるので、作業効率の向上も可能です。

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ZBrushの使い方10選

ZBrushの使い方10選

ここからは、ZBrushの使い方を10個ご紹介します。
基本的な使い方を中心に、制作に必要な機能も解説しますので、参考にしてください。

  1. 基本的なナビゲーション
  2. ブラシの選択と使用方法
  3. サブツールの作成と管理
  4. ダイナメッシュの活用方法
  5. ZRemesherを使ったリトポロジー
  6. マスクの作成と編集
  7. ポリグルーピングの基本
  8. アルファの使用方法
  9. ポリペイントの使い方
  10. 基本的なレンダリング設定の方法

1.基本的なナビゲーション

ZBrushでの操作の要となるのが、ナビゲーションです。
モデルを回転させたり、ズームイン・アウトしたりする基本操作をマスターしましょう。
具体的には、Altキーを押しながらドラッグすると、モデルを回転できます。
また、Altキーとスペースバーを同時に押しながらドラッグすると、パンができます。
ズームはマウスホイールを使います。
これらの操作に慣れると、作業がスムーズに進むでしょう。

2.ブラシの選択と使用方法

ZBrushの醍醐味は、多彩なブラシを使ったスカルプティングにあります。
標準ブラシ、クレイブラシ、スムースブラシなど、さまざまな種類があります。
ブラシサイズや強度は、キーボードのショートカットで簡単に調整が可能です。
たとえば、「[」と「]」キーでブラシサイズの変更もできます。
使いこなすコツは、実際に触って感覚を掴むことにはなりますが、思い通りの形を作り出せたるようになると嬉しさを感じるでしょう。

3.サブツールの作成と管理

複雑なモデルを作る際に欠かせないのが、サブツールの活用です。
サブツールを使えば、モデルの各パーツを個別に編集できます。
たとえば、キャラクターの頭、胴体、手足をそれぞれ別のサブツールとして管理すると、細かい作業がしやすくなります。
サブツールパレットで新規作成や複製、結合などの操作も可能です。

4.ダイナメッシュの活用方法

ダイナメッシュは、ZBrushの独特な機能の1つです。
この機能は、モデルの形状を変更する際に、自動的にポリゴンを再配置してくれるので、トポロジーを気にせず自由な造形が可能です。
ダイナメッシュを有効にするには、ツールパレットのジオメトリセクションで設定します。
高解像度での作業も快適にできるので、創造性を存分に発揮できるでしょう。

5.ZRemesherを使ったリトポロジー

ZRemesherは、複雑なモデルを最適化できるツールでもあります。
高ポリゴンモデルを低ポリゴン化したり、トポロジーを整えたりすることも可能です。
使い方は簡単で、ジオメトリセクションのZRemesherボタンを押すだけです。
ポリゴン数や密度も調整できるので、目的に応じた最適なモデルが作れます。

6.マスクの作成と編集

マスクは、モデルの特定の部分を保護したり、選択したりするときに使います。
操作する際は、Ctrlキーを押しながらドラッグしてマスクを描写します。
逆にAltキーを押しながらドラッグすると、マスクを消去できます。
このようにマスクを使いこなすと、複雑な形状の編集も自由自在にできるでしょう。
たとえば、キャラクターの目や口の周りだけを細かく調整したいときに重宝します。

7.ポリグルーピングの基本

ポリグルーピングは、モデルの一部をグループ化する機能です。
これを使うと、複雑なモデルの特定の部分だけを簡単に選択できます。
ポリグループを作成するには、Ctrlキーを押しながらShiftキーを押し、ドラッグします。
色分けされて表示されるので、視覚的にも分かりやすいでしょう。
ポリグルーピングは、モデルの各パーツを効率的に管理したいときに便利です。

8.アルファの使用方法

アルファは、ブラシのパターンや形状を定義するグレースケール画像です。
アルファを使うと、複雑な表面のディテールを簡単に作成できます。
たとえば、皮膚のきめや岩の表面のテクスチャなどを一瞬で創り出すことが可能です。
使い方もはアルファブラシを選択し、アルファパレットから好みのパターンを選ぶだけです。
自作のアルファも使えるので、独自の表現が可能になるでしょう。

9.ポリペイントの使い方

ポリペイントは、モデルに直接色を塗る機能です。
テクスチャを別途作成する必要がないので、直感的に作業できます。
操作は、カラーパレットから色を選び、ペイントブラシでモデルに塗っていくだけです。
スポイトツールで色を拾ったり、ブレンドブラシで色を混ぜたりもできます。
キャラクターの肌の色や環境オブジェクトの質感表現に重宝するでしょう。

10.基本的なレンダリング設定の方法

作品を魅力的に見せられるのがレンダリング設定です。
BPRレンダリングを使うと、高品質な画像を生成できます。
ライティングやマテリアル、シャドウなどの設定を調整して、理想的な仕上がりを目指せます。

初心者向けのZBrush練習方法

ZBrushの練習は、段階的に進めていくのがおすすめです。
初心者の方も、適切な方法で取り組めば、効率的に上達していきます。
ここでは、初心者向けの練習方法を2つご紹介します。

  1. 簡単なオブジェクトからスタート
  2. オンラインチュートリアルを活用

簡単なオブジェクトからスタート

ZBrushの基本操作に慣れるには、シンプルな形状から始めるのがおすすめです。
球や立方体といった基本的な3Dオブジェクトを使って、まずはブラシの感覚を掴みましょう。
たとえば、球体を変形させて顔を作ってみるのもいいでしょう。
目や鼻、口の位置を決め、少しずつ形を整えてみてください。
この過程で、ブラシの種類や強度、サイズの調整にも慣れていくことができます。
操作に慣れた後は、果物や動物など、身近なものをモチーフにするのアイデアの1つです。

オンラインチュートリアルを活用

独学で行き詰まったら、オンラインチュートリアルを活用しましょう。
YouTubeやZBrushの公式サイトには、無料で視聴できるチュートリアルがたくさんあります。
初心者向けから上級者向けまで、幅広いレベルに対応しているので、自分のペースで学習できるでしょう。
ただし、チュートリアルを見ながら練習する際は、単に真似るだけでなく、なぜその操作をしているのかを考えながら進めると良いでしょう。
そうすることで、技術の本質を理解し、自分のスキルとして身につけられます。

ZBrushの応用例

ZBrushの応用範囲は非常に広いです。ここでは、特に人気の高い3つの応用例をご紹介します。

  1. キャラクターモデリング
  2. 環境アセット制作
  3. コンセプトアート

キャラクターモデリング

ZBrushは、キャラクターモデリングの分野に強みがあります。
人物や動物、ファンタジーキャラクターなど、あらゆる生物を細密に作り上げられます。
たとえば、人物の顔のしわや毛穴まで表現することが可能です。
また、ダイナメッシュ機能を使えば、粘土をこねるように自由自在に形を変えられます。
表情や筋肉の動きまで細かく作り込めるので、生き生きとしたキャラクターを作ることが可能です。
ほかにもポリペイント機能で直接色を塗れるのも特徴です。
映画やゲームのキャラクターデザインにZBrushが使われるのも、こうした理由からです。

環境アセット制作

建物や自然物など、環境を構成する要素もZBrushで制作できます。
たとえば、岩を作る場合、基本的な形状を作ったあとに、さまざまなブラシを使って細かなディテールを追加することが可能です。
さらに、クラックブラシで亀裂を入れたり、ノイズブラシで表面の凹凸を表現したりと、リアルな質感を出せますよ。
環境アセットはゲームや映画の背景制作に欠かせませんが、ZBrushを使えばファンタジー世界の城から未来都市のビルまで、あらゆる環境を作り出せます。

コンセプトアート

ZBrushは、2Dのコンセプトアートを3Dで表現する際にも重宝します。
アイデアを素早く形にできるので、デザインの可能性を広げられるでしょう。
たとえば、キャラクターデザインの場合、ラフスケッチを3Dモデルとして作成し、さまざまな角度から確認できます。
また、環境デザインでも、3Dモデルを使って光や影の効果を確認することが可能です。
その結果、より説得力のあるコンセプトアートを作れます。

ZBrushの使い方でよくある質問

ZBrushの使い方でよくある質問

最後に、ZBrushの使い方でよくある質問を回答とともにご紹介します。

  1. ZBrushの動作環境は?
  2. 他の3Dソフトとの違いは?
  3. 学習にかかる時間はどれくらい?

ZBrushの動作環境は?

ZBrushは、比較的軽めの3Dソフトなので、最新のハイスペックPCがなくても、快適に使えます。

OS Windows 10以降またはmacOS 10.14以降のOS
メモリ 最低8GB
推奨は16GB以上
CPU マルチコアプロセッサー
グラフィックカード OpenGL 3.3以上に対応したもの

基本的には、Windows 10以降またはmacOS 10.14以降のOSが必要です。
メモリは最低8GB、16GB以上が推奨されます。
CPUはマルチコアプロセッサー、グラフィックカードはOpenGL 3.3以上に対応したものが必要です。
ただし、高解像度のモデルを扱う場合は、より高性能なPCが必要になります。

他の3Dソフトとの違いは?

ZBrushの最大の特徴は、デジタル粘土のような感覚で3Dモデリングができる点です。
他の3Dソフトが幾何学的なアプローチを取るのに対し、ZBrushは直感的な造形が可能となります。
たとえば、Maya や 3ds Max では、ポリゴンを1つずつ動かして形を作っていきます。
一方ZBrushでは、粘土をこねるように自由に形を変得ることが可能です。
また、ZBrushは高解像度のモデリングに強いのも特徴であり、数億ポリゴンのモデルでも、スムーズに操作できます。

学習にかかる時間はどれくらい?

ZBrushの基本操作を覚えるには、1〜2週間ほどかかるでしょう。
毎日1〜2時間程度の練習で、簡単なモデリングができるようになります。
ただし、プロレベルの技術を身につけるには、もう少し時間が必要です。
3〜6ヶ月ほど集中的に学習すれば、高度な作品が作れるようになるでしょう。
大切なのは、継続して練習することです。
最初は難しく感じるかもしれませんが、徐々に楽しさを見つけられるので、継続して学習してみてください。

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ZBrushの使い方を習得しよう

今回はZBrushの基本から応用まで、幅広くご紹介しました。
インターフェースの特徴、10個の基本テクニック、そして練習方法を押さえれば、ZBrushを使いこなせるようになります。
コツコツと練習を重ねれば、理想とするレベルまで到達できるでしょう。
この機会に、ZBrushを開いて、3Dモデリングを試してみてはどうでしょうか。

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