ZBrushはリアルな造形や、CGでのキャラクター制作が可能なソフトで、近年は多くのクリエイターがそのスキルを取得し、さまざまなジャンルで活躍しています。
ZBrushのスキルを身に着け、高品質な画像を制作して活躍したいと思っても、どのようにノウハウを身に着ければいいかわからない初心者の方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事ではZBrushを詳しく解説し、初心者がやったほうがいいこと5選やZBrushを初心者が始めるメリット、注意点なども詳しく解説します。
ZBrushとは
ZBrushとはアメリカのソフトウェア会社、Pixologic社が1990年に開発した3DCGモデリングソフトです。
粘土をこねるような感覚で造形を進める、スカルプトモデリング機能など特徴的な機能を有し、分厚くしたい箇所を指定するなど直感的な操作を実現しています。
また完成したモデルを直接色付けてデザインができるなど、デザイン性にも富んだ高精度ソフトウェアです。
そのほかにも完成したモデリングデータをソフト上でレンダリングし、画像データに変換するなど便利な機能も有しています。
ZBrush初心者がやったほうがいいこと5選
ZBrushの初心者が効率的にスキルを高めるためにも、いくつかやらなければいけないことがあります。
ZBrushの初心者は以下の点に着手して学習を進めなければいけません。
- 最初は基礎から学習する
- シンプルなモデリングから始める
- ZBrushのコミュニティに参加する
- 継続的に学習する
- 3Dプリントに挑戦してみる
ではそれぞれのポイントを詳しく解説します。
最初は基礎から学習する
ZBrushの初心者であれば、まずは一通りの操作をするための基礎的な操作方法を学習しましょう。
近年はYouTubeやSkillShareなどの動画コンテンツに、ZBrushの無料チュートリアルなども掲載されているため、それを参考にして基礎的なスキルを学習するのもおすすめです。
特にZBrushの基本操作であるブラシの操作やモデルの移動や回転、縮小、スムーズ化などは必須スキルなので早めにマスターしておきましょう。
シンプルなモデリングから始める
ZBrushの初心者が最初から高度なモデリングに挑戦しても、基礎的なスキルがなければ理想的な造形ができません。
したがってスキルの低い初心者は、最初はシンプルなモデリングから始めるのがおすすめです。
シンプルな形状である球体や箱、平面など、シンプルで作りやすいモデリングから徐々にレベルを上げましょう。
ZBrushのコミュニティに参加する
ZBrushの初心者は、コミュニティに参加するのもおすすめです。
コミュニティにはZBrushの高いスキルを持つユーザーも参加しているため、交友を深めれば的確なアドバイスをもらうこともできます。
またコミュニティ内で自分の作品を公開して評価を受けたり、ほかの人の作品を見本にして勉強することも可能です。
継続的に学習する
継続的に学習をするのも、ZBrushの初心者が取り組むべき方法の1つです。
毎日ZBrushに触れて、操作感に慣れれば慣れるほど基礎的なスキルが早く身につき、自身の表現の幅を広げることができます。
3Dプリントに挑戦してみる
ZBrushでモデリングしたデータを実際に造形できる、3Dプリンターに挑戦してみるのも初心者におすすめです。
自分がモデリングしたデータが実際に造形されれば、モチベーションも向上すると同時に今後の課題なども明確にできます。
ZBrushを初心者が始めるメリット
ZBrushは比較的操作が簡単なモデリングソフトで、初心者が始めるにあたっていくつかのメリットを取得できます。
ZBrushを初心者が始めるメリットは、以下の4点です。
- 初心者でも気軽に始めやすい
- 高度なモデリング操作が簡単にできる
- 多岐にわたるCG制作に役に立つ
- スムーズな処理で初心者でも使いやすい
ではそれぞれのメリットを詳しく解説します。
初心者でも気軽に始めやすい
ZBrushの操作方法は直感的でシンプルなので、初心者でも気軽に始めやすい点もメリットの1つです。
ZBrushでのモデリングでは、複雑なコード入力やタイピングなどの操作は行わず、ペンやマウスで粘土を捏ねるような直感的な操作を行います。
したがって初めて操作する初心者でも扱いやすく、すぐに操作方法を覚えられるのもメリットです。
またインターフェイス内に各種ブラシや使用ツールもわかりやすく配置されており、一度レクチャーを受ければ初心者でもすぐに使いこなせるようになります。
高度なモデリング操作が簡単にできる
ZBrushは初心者でも扱いやすい操作性なうえに、経験の浅い初心者でも高度なモデリング操作ができるのもメリットです。
前述のスカルプトモデリング機能や、作品にダイレクトに色付けできる機能を活用すれば、初心者でも映画やゲームのキャラクターをすぐに造形できるようになります。
またある程度のレクチャーを受ければ、初心者でも複雑なテクスチャの追加や微細なデティールもすぐに表現することも可能です。
多岐にわたるCG制作に携われる
ZBrushはさまざまなシーンに有効活用が可能なソフトでスキルも取得しやすいので、初心者が利用すれば多岐に携わることができます。
特にZBrushはその有効性から、近年は広告デザインやゲーム開発、映画製作やアニメーションなどの幅広い分野に導入されており、初心者でもスキルを身に着ければ幅広い分野における活躍も可能です。
具体的には初心者でもしっかりと学習してスキルを高めれば、映画やアニメーションのキャラクターや背景を作成する3CCGモデラーや、グラフィックデザインなどを手掛けるCGデザイナー、立体的なイラストを描くイラストレーターなどの業務にも携わることもできます。
スムーズな処理で初心者でも使いやすい
ZBrushは画像処理やスカルプトモデリング機能など、一部の機能に限定して特化したソフトです。
そして一部の機能に特化しているため、スムーズな処理で初心者も使いやすく設計されています。
特にペンタブレットを使用しての設計であれば、既存のデータをすぐに消してその場でスムーズな修正も可能です。
ZBrush初心者への注意点
初心者がZBrushを導入して効率的に使いこなすためにも、いくつかの注意点に留意しなければいけません。
初心者がZBrushを利用する際の注意点には、以下のような点が挙げられます。
- 最初はトライアル版から試す
- スキルの取得に時間がかかることもある
ではそれぞれの注意点を詳しく解説します。
最初はトライアル版から試す
ZBrushは初心者でも比較的使いやすい3DCGソフトですが、価格に関しては決して安くありません。
| 学生プラン | 10,450円（税込） |
| 年間サブスクリプションプラン | 56,100円（税込） |
学生プランでは10,450円（税込）での導入が可能ですが、通常の年間サブスクリプションプランでは56,100円（税込）もの費用が必要です。
初心者が最初からサブスクリプションプランで申し込み、使いこなせなければ意味がないので、最初は無料版のZBrushCoreMiniからお試し的に利用しましょう。
スキルの取得に時間がかかることもある
ZBrushはスカルプトモデリング機能など、比較的初心者でも扱いやすい機能を搭載していますが、すべての機能を使いこなせるようにはある程度の時間が必要です。
また学習するためにWebなどで情報を検索しようとしても、英語の情報に比べて日本語の情報が少ないため、効率的に学習できないケースも多く見受けられます。
このような観点からもZBrushのスキルを早く取得したい方は、ZBrushのコミュニティなどに参加して、上級者のユーザーからスキルやノウハウを学ぶのもおすすめです。
ZBrush初心者のよくある質問
ここからはZBrush初心者のよくある質問と、その答えを紹介します。
- ZBrushとほかのソフトとの違いは？
- ZBrushでどんな作品が作れる？
ZBrushを初めて利用する初心者はぜひ参考にしてください。
ZBrushとほかのソフトとの違いは？
ZBrushはほかのソフトと比べ、直感的でリアルな操作感を実現しています。
まるでリアルな粘土を捏ねるような感覚で造形を行う、スカルプトモデリング機能はほかのソフトには搭載されていません。
この機能により、キャラクターモデルなどの細かな表現を実現し、ほかのソフトには真似できないリアルな表現も可能にしています。
ZBrushでどんな作品が作れる？
ZBrushを利用すれば、キャラクターモデルやコンセプトアート、プロップなどいろいろな3Dモデリングを使用した作品を作ることができます。
特に高解像度のデティール表現や、有機的な形状の造形には最適です。
初心者でも複雑なモデリングはできますか
ZBrushには多様なスクリプトやプリセットが備えられており、それらを利用すれば初心者でも少しずつ複雑なモデリングもできるようになります。
また簡単なチュートリアルも準備されているので、その手順に沿って作業を進めて少しずつ複雑なモデリングに挑戦するのもおすすめです。
ZBrush初心者がやった方がいいことまとめ
ZBrushは初心者でも比較的簡単に活用できるうえに、高精度でリアルなモデリングも可能です。
一方で有効活用するためには、着手しなければいけない点やいくつかの注意点も生じます。
そのような状況を踏まえ、今後ZBrushのスキルを高めて幅広い業界で活躍したい初心者の方は、本記事を参考にして効率的に導入を進めてください。
