ZBrushは3Dモデリング界隈で非常に高い評価を得ており、多くのデザイナーやクリエイターが使用しています。機能が豊富なため、基礎から応用までしっかりと学ぶためには専門的な講習がおすすめといえます。
そんな中、どんな講習のどんな受講スタイルの講習をを選ぶべきなのか、迷う方も多いでしょう。今回の記事ではZBrushのおすすめ講習を通学・オンライン別に紹介していきます。
ZBrushの概要
デジタルスカルプティングツールとして広く使用されているソフトウェアで、主に3Dモデリングやアニメーションの制作に特化しています。豊富なブラシやテクスチャ機能を活用して、細かなディテールを表現できるのが特徴です。
主に映画、ゲームなどの分野で使用され、Mayaや3ds Maxなどの他の3Dアプリケーションとの連携も優れています。これにより、効率的に高品質な作品を制作可能となっています。
なお無料で使いたい方は、簡易版の「ZBrushCore」というものが選択肢に入ります。以下の記事でくわしく紹介していますので、興味のある方はぜひご一読ください。
おすすめのZBrush講習を一覧表で比較!
ZBrushでできること、またツールの種類はじつに豊富であるため、未経験からひととおり学ぶのであれば講習を活用することがおすすめといえます。
ここではおすすめの講習を、以下のように一覧表でまとめました。
セミナー名 | 受講スタイル | 主催 | カリキュラム例 | 料金 | 期間 |
ZBrush講座 | 通学型 | fast |
ほか |
160,000円(入学金別途20,000円) |
|
ZBrush講座 | 通学型 | ヒューマンアカデミー |
|
407,000円 | 約3ヶ月(週1回) |
ZBrush超基礎講座 | オンライン | Udemy |
|
17,800円 | 約4時間 |
だれでもできる!ZBrushで3DCG 基礎講座 | オンライン | Udemy |
|
4,200円 | 1時間45分 |
ZBrushマスター講座 | オンライン | デジハリONLINE |
|
49,500円 | 約3ヵ月(13週間) |
スタートアップトレーニング | 通学orオンライン | Born Digital Inc |
ほか |
132,000円 | 2日間 |
ZBrush基礎講座 | 通学orオンライン | おとなの美術室 |
など |
通学:66,000円
オンライン:55,000円 |
週1日・3ヶ月間 |
通学型およびオンラインかの受講スタイルにかかわらず、いずれも受講期間が大きく異なるのが特徴です。たとえばオンライン3ヶ月で5万円以下のものもあれば、2日間の集中講座で13万円という講習も存在します。
また内容も超初心者向けの基礎的な内容で完結するものもあれば、応用までしっかりカバーしている講座もあります。次の章からは、ここで紹介した講習をそれぞれくわしく見ていきます。
通学型でおすすめZBrush講習
通学型でおすすめの講習を、以下のとおりご紹介します。
- ZBrush講座(fast)
- ZBrush講座(ヒューマンアカデミー)
ZBrush講習①ZBrush講座(fast)
引用:fast
主にフィギュアのデジタル原型制作を学ぶコースで、基礎から応用まで段階的にスキルを習得できます。
授業は少人数制で、サブモニターを使って講師の手本を見ながら進めるため、初心者でも安心して効果的に学べます。オリジナルフィギュアの制作に挑戦でき、3Dプリントデータの作成方法も学びます。
ZBrush講習②ZBrush講座(ヒューマンアカデミー)
引用:ヒューマンアカデミー
ZBrushのみならず世界標準の3DCGツールを学べます。3ds MaxやMAYAとの互換性によってモデリング技術を高め、クリエイティブな作品制作が可能になります。
社会人や学生向けに夜間・週末の講座を開講されており、厳選されたプロ講師から最新情報を学べるうえ就職支援も充実。週1回の通学で、基礎から応用まで学べる環境を整えています。
オンライン型でおすすめZBrush講習
ここでは、オンライン型のおすすめを以下のとおり紹介します。
- ZBrush超基礎講座(Udemy)
- だれでもできる!ZBrushで3DCG 基礎講座(Udemy)
- ZBrushマスター講座(デジハリ)
オンラインZBrush講習①ZBrush超基礎講座(Udemy)
引用:Udemy
3Dモデリングの基本を学ぶための初心者向けオンラインコースです。アマビエを作りながら、基本ツールと必須コマンドをセットで学ぶことができます。
受講生数は668人を超え、評価は4.0(5段階中)となっているなど、ポジティブなレビューが目立っているのが特徴です。コースは4.5時間のオンデマンドビデオで構成されており、モバイルとPCからアクセス可能です。
興味がある方や、実際に操作しながら学びたい方に適しています。値段も比較的リーズナブルなので、これから3Dモデリングを始めたい方にとって最適でしょう。
オンラインZBrush講習②だれでもできる!ZBrushで3DCG 基礎講座(Udemy)
引用:Udemy
こちらの「メタバースを乗りこなす!ZBrushで3DCG基礎講座1」は、3Dモデリングと3Dプリントの基礎を学ぶ初心者向けのオンラインコースです。
映画やゲームの制作現場で使用されるZBrushを通じ、3DCGの世界でのキャリアを目指す内容とあなっています。
2時間のオンデマンドビデオとダウンロード可能なリソースが提供ており、特別価格2,200円で受講可能で、30日間の返金保証も付いています。
オンラインZBrush講習③ZBrushマスター講座(デジハリ)
引用:デジハリONLINE
全3ヶ月49,500円(税込)で、初心者向けに基本操作から応用的なデジタル造形手法を習得します。
入門編ではキャラクターモデルを制作し、応用編では恐竜や人物を作り込みます。3Dプリンターで出力可能なデジタル造形を楽しみながら、スカルプティングの実践的な技術を効率的に身につけることが可能となっています。
通学・オンライン選択可能なおすすめZBrush講習
通学・オンライン選択可能なおすすめ講習を、以下のとおり紹介します。
- スタートアップトレーニング(Born Digital Inc)
- ZBrush基礎講座(おとなの美術室)
選択可能なZBrush講習①スタートアップトレーニング(Born Digital Inc)
新入社員や新規スタッフに最適な2日間の有料講習です。開催日は随時で10:30から17:30まで行われており、参加費用は132,000円(税込)、ボーンデジタルのトレーニングルームまたはオンラインどちらかを選んで受講できます。
基本操作やスカルプティング技術を学び、実務に即した内容にカスタマイズ可能。受講者のスキルに応じて進行し、実際のデータを使った実習も行います。
選択可能なZBrush講習②ZBrush基礎講座(おとなの美術室)
引用:おとなの美術室
ZBrushの基本を全10回で学べるプログラムです。少人数制の教室では、講師による実演を交えた指導が行われ、受講者のレベルに応じたカスタマイズが可能です。
コースは週1回、3ヶ月間で、教室受講は66,000円(税込)、ビデオ受講は55,000円(税込)です。特別講座では、初回の内容を1,000円で体験できます。
フィギュアモデル制作を通じて、実践的なスキルを習得できます。なおZBrushのおすすめ講座については、以下の記事でもくわしく解説していますので、気になる方はぜひご一読ください。
ZBrush講習の失敗しない選び方
失敗しない選び方を、以下のとおりご紹介します。
- 基礎だけでも独学でZBrushに触れてみる
- 多くの講習に資料請求して比較する
- 自分のレベル感と講座の難易度を比較する
選び方①基礎だけでも独学でZBrushに触れてみる
失敗しない選び方として、まず基礎だけでも独学でZBrushに触れてみることが重要です。自分で触れることで、自分に合ったスタイルや何ができるか、何をしたいかが明確になってくるからです。
また、まずは独学で体験してみることで講習を受ける際の理解が深まり、より有意義な学びに繋がります。
選び方②多くの講習に資料請求して比較する
失敗しない選び方として、多くの講習に資料請求して比較することが挙げられます。複数の講習から情報を収集することで、カリキュラムや費用、講師の経験、受講スタイルなどの違いを把握できるからです。
また受講生の口コミや評判を確認することで、より自分に合った講習を見つけられます。情報を集めて比較することで、より良い選択ができるようになるので、無駄な時間や費用を避けるためにもぜひ実践しましょう。
選び方③自分のレベル感と講習の難易度を比較する
選び方の一つとして、自分のレベル感と講習の難易度を比較することが重要です。
講習の内容が自分にとってかなり難しい場合、挫折する可能性が高まるからです。やりたいことを追求するのは大切ですが、再現性を意識して自分の技術レベルと向き合うことも大切です。
具体的には講習の内容をよく確認し、各回の難易度や進行ペースが自分に合っているかを判断しましょう。また事前に体験講習を受けることで、自分のレベルに合った講習かどうか見極めやすくなります。
ZBrush講習を活用する際に注意したいこと
ZBrush講習を活用する際に注意したいことは以下です。
- あらかじめZBrushを使える状態にしておく
- 自分の生活スタイルに合う講習を選ぶ
それぞれ解説します。
注意したいこと①あらかじめZBrushを使える状態にしておく
あらかじめ使える状態にしておきましょう。ほとんどのZBrush講習は環境構築から学ぶのではなく、すでに使える状態であることが前提になっているからです。
また初めて使う場合は、操作方法やインターフェースもひととおり目を通しておくことが大切です。
注意したいこと②自分の生活スタイルに合う講習を選ぶ
注意したいことのもう一つは、自分の生活スタイルに合う講習を選ぶこと。それぞれ形式や受講期間、時間帯はさまざまであるためです。
自分がどんな生活スタイルで、どのくらいの時間を講習に割けるのか事前に考えておくことが継続のコツとも言えます。
ZBrush講習まとめ
ここまで紹介してきたとおり、ZBrushの講習は通学・オンラインともにあらゆるサービスがあります。
通学型は直接講師から指導を受けられ、質問がしやすい点が魅力。一方オンライン講習は時間や場所にとらわれずに学べ、独自のペースで進められるのが特徴です。
選び方としては講師の実績やコース内容、レビューもしっかり参考にすること。また受講前に自分で軽く独学してみたり、資料請求を複数社からもらうことも大切になります。
学んだ技術はクリエイティブな活動に役立つので、ぜひ自分に合った講習を活用してみましょう。
