ZBrushは、3Dモデリングやデジタル彫刻において非常に人気のあるソフトウェアで、多くのアーティストやデザイナーに愛用されています。そのため、ZBrushのスキルを向上させたいと考える人々が増えており、セミナーやワークショップが注目されています。
とはいえ数多くのセミナーが開催される中で、どのセミナーを選べばよいのか迷う人が多いのも事実。今回は適切なセミナーを選ぶためのいくつかのコツやセミナーのメリットについて紹介します。
ZBrushとは?
ZBrushは、デジタル彫刻やペイントを行うための3Dモデリングソフトです。高解像度のモデル作成に優れており、ゲームや映画のキャラクターデザインに広く使用されています。
ブラシツールを使って粘土のように自由に形を作り込むことができたり、ディテールの細かい作品を素早く制作可能。また従来の3Dモデリングソフトとは異なり、直感的な操作で複雑なデザインができる点が評価されています。
おすすめのZBrushセミナー5選
ZBrushは使える機能が多岐にわたるため、バランスよくかつ効率的に身につけるならセミナーの活用が推奨されます。
この章では、ZBrushのセミナーのおすすめを、以下の5つご紹介します。
セミナー名 | 主催 | カリキュラム例 | 料金 | 期間 |
ZBrush講座 | ヒューマンアカデミー |
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407,000円 | 約3ヶ月(週1回) |
ZBrush講座 | fast |
ほか |
160,000円(入学金別途20,000円) |
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ZBrushマスター講座 | デジハリONLINE |
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49,500円 | 約3ヵ月(13週間) |
ZBrush超基礎講座 | Udemy |
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17,800円 | 約4時間 |
スタートアップトレーニング | Born Digital Inc |
ほか |
132,000円 | 2日間 |
ZBrushセミナー①ZBrush講座(ヒューマンアカデミー)
ヒューマンアカデミーが提供するZBrush講座は、3Dモデリングの技術を学びたい方に向けたプログラムで、主にZBrushや3ds Max、Mayaなどのソフトを活用して高度なクリエイティブ作品を制作するスキルを習得します。
社会人や学生が通いやすい夜間や週末講座が用意されており、初心者から経験者まで幅広く対応。プロの講師陣による指導や、就職・転職サポートとしてクリエイティブ業界特化の就職フェスタ「クリJOB」も開催しています。
実践的なカリキュラムでモデル制作やコンポジット技術を学んべるため、3DCGモデラーやアニメーターなど多様な職種を目指せます。
引用:ヒューマンアカデミー
ZBrushセミナー②ZBrush講座(fast)
引用:fast
fastが運営する「ZBrush(ズィーブラシ)講座」では基礎から応用まで段階的に講座を進められ、最終的にはオリジナルフィギュアの制作や3Dプリントのためのデータ作成を目指します。少人数制の授業で、講師の手本をサブモニターで確認しながら学ぶことができるため、初心者に最適です。
授業内容にはZBrushの基本操作をはじめ、顔や体の作成、衣服や髪のモデリング、3Dプリンターへの出力方法などが盛り込まれています。また個別講座や体験講座も用意されており、初心者でも気軽にZBrushを学び始められるようになっています。
ZBrushセミナー③ZBrushマスター講座(デジハリ)
引用:デジハリONLINE
デジハリONLINEが運営する「ZBrushマスター講座」は、3ヶ月間でZBrushの基本から応用までを学べるコースで、初心者から中級者向けに設計されています。
スカルプトソフトの基本操作を習得し、キャラクターや恐竜、河童などの詳細な3Dモデルの作成に取り組むことができます。講座ではZBrushを使用したモデリング技術はもちろん、Mayaとの連携やリトポロジー、クロスシミュレーション、3Dプリンターへの出力なども盛り込まれます。
受講料は49,500円(税込)で、授業はオンデマンド形式の約32.5時間の動画で提供されるので、忙しい社会人の方でも空き時間で学べます。
ZBrushセミナー④ZBrush超基礎講座(Udemy)
引用:Udemy
Udemyの「【ZBrush 2020】超基礎講座」は、ZBrushに興味をもった方および3Dモデリングの基礎を学びたい方にぴったりの内容です。アマビエの3Dモデルを作りながら、ZBrushの基本ツールや必須コマンドをシンプルに理解できるよう構成されています。
学校に通わずに自宅で学びたい方や、2D表現から3Dへスキルアップを目指している方にも最適です。講座は4.5時間のビデオで、ダウンロードから画像の書き出しまで、シンプルなワークフローを体験できるようになっているためです。
とくに初心者が直感的に学びやすいように工夫されており、VRやARの制作スキルを習得したい方にも役立つ内容です。
ZBrushセミナー⑤スタートアップトレーニング(Born Digital Inc)
Born Digital Incが運営している「ZBrush スタートアップトレーニング」も初心者向けのZBrush導入コースで、企業単位でのクラス設定が可能です。132,000円(税込)で2日間にわたってデジタルスカルプティングの基本操作から、業務に即したカスタマイズされた実践トレーニングまで提供しています。
1日目はZBrushの概要や基本操作、モデリング、スカルプティングの基礎、2日目は実際の業務データを使用して問題解決を図る実践的な内容が中心です。なお、ZBrushとおなじ3DCGソフトウェアとして有名なのが、3DCADです。以下の記事では無料で使えるおすすめを紹介していますので、興味のある方はぜひ参考にしてください。
ZBrushセミナーを選ぶコツ
さまざまな種類や形式のZBrushセミナーを紹介してきました。
この章では、それらを選ぶコツとしてとくに重要な以下の3つをご紹介します。
- 学びたい内容や目的を明確にする
- セミナーの受講形式が目的に合うか考える
- 価格帯と講座時間を考慮する
ポイント①学びたい内容や目的を明確にする
ZBrushセミナーを選ぶ際のコツは、まず自分が学びたい内容や目的を明確にすることです。たとえばZBrushを基礎から徹底的に学びたいのか、特定の技術をピンポイントで習得したいのかによって選ぶセミナーが異なるからです。
初心者向けのセミナーでは操作の基本から始め、簡単なモデル作成を通して全体を把握できますが、プロフェッショナル向けの場合はより高度なテクニックや業界特化のスキルが学べます。
ポイント②セミナーの受講形式が目的に合うか考える
受講形式が目的に合っているかも重要です。
オンライン形式は場所を選ばず自分のペースで学べるため、仕事や生活の合間に学習したい人に適しています。一方の対面形式は、講師から直接フィードバックを受けられたり、実践的な演習が豊富に行えることから、短期集中でまとまった時間を作れる人に適しています。
セミナーの内容と形式をじっくり確認のうえ、自分の学習スタイルや目的と照らし合わせ、合致しているか確認することが大切です。
ポイント③価格帯と講座時間を考慮する
ZBrushセミナーを選ぶ際、価格帯と講座時間のバランスを見ることも重要です。受講料が高額な場合、価格に見合う価値がある講座内容なのかを確認する必要があるからです。
たとえば長時間の講座や複数日にわたるコースでは、実践的なスキルや詳細なアドバイスが期待できるかもしれません。しかし、目的達成までの期限をオーバーする可能性があったり、期間のわりにゆるやかな学習スピードと感じることもあるでしょう。
逆に短時間の講座やリーズナブルな料金のセミナーは、初心者が基本を学ぶために短期集中で要点をまとめた内容であることが多いです。しかし、すでに基礎をひととおり把握している方であれば、結果的に不必要な講座となってしまいます。
複数のセミナーを比べ、講座にかかる時間と価格を照らし合わせることが大切です。
ZBrushセミナーを活用するメリット
ZBrushセミナーを活用するメリットには、主に以下のようなものがあります。
- 学習効率が飛躍的に上がる
- プロや仲間のアドバイスでより知識を深められる
- スケジュール管理が苦手でも安心
それぞれ見ていきましょう。
メリット①学習効率が飛躍的に上がる
ZBrushセミナーを活用する最大のメリットは、学習効率が飛躍的に向上する点です。専門の講師から直接指導を受けることで、独学では理解しにくいツールの使い方やテクニックを短期間で習得できるようになるからです。
また実際に手を動かしながら学ぶことで、理論だけではなく実践的なスキルも身につきやすくなります。さらに他の受講者と情報交換する機会があるセミナーでは、新たな視点やアイデアを得ることができてモチベーションの向上にもつながります。
メリット②プロや仲間のアドバイスでより知識を深められる
ZBrushセミナーのもう一つの大きなメリットは、プロや仲間からのアドバイスを通じてより深い知識を得られる点です。
セミナーの最大のメリットは、専門家の指導のもとリアルタイムで質問ができるため、自分の疑問や悩みを即座に解決できること。それに加えて現場の経験に基づいた注意点など、実際のプロジェクトに役立つ具体的なテクニックやヒントも教えてもらえます。
それだけでなく同じ目標を持つ仲間との交流を通じて、新たな視点やアイデアを得られるのも大きな魅力です。共に学ぶことでモチベーションが高まり、自分にはなかった知見や視点が生まれるなど、互いに刺激を受けながらスキルを磨くことができます。
メリット③スケジュール管理が苦手でも安心
セミナーは通常、決まった日時に開催されるため、参加者は強制的にスケジュールを組まれることになります。
また講師が設定したカリキュラムに従って進行するため、自己管理が苦手な方でも迷うことなく学習を進められます。
ZBrushセミナーを活用するデメリット
ZBrushセミナーを活用するデメリットは、主に以下のとおりです。
- 独学に比べて費用が高く付く
- 自分のペースで独学したい人には不向き
デメリット①独学に比べて費用が高く付く
ZBrushセミナーを活用するデメリットは、独学に比べて費用が高くつくこと。セミナーは専門の講師による指導や教材が含まれるため、どうしても大きなコストが発生します。
これに対し独学ではオンラインの無料リソースや書籍を利用できるため、圧倒的にコストを抑えられる可能性があります。ただ効率は大きく落ちるので、いち早く「稼ぐフェーズ」に移りたい方はセミナーを使うほうがいいでしょう。
デメリット②自分のペースで独学したい人には不向き
スケジュール管理が苦手な方にとってセミナーは大きなメリット。ですが自分のペースを大事にしたい方にとっては、デメリットにもなりえます。
とくに内容が難しく感じられる場合や、特定のトピックに時間をかけたい場合、セミナーの進行に合わせることでストレスを感じることもゼロではありません。
なお、とにかく費用をかけずに勉強したいという方は、無料のCGソフトを活用するのもひとつです。以下の記事ではフリーCGソフトのおすすめを紹介していますので、興味のある方はぜひご一読ください。
ZBrushセミナーまとめ
ZBrushセミナーでは3Dモデリングやデジタルアートを効率よく学べるので、初心者を中心に多くの方から指示されています。選ぶ際にはセミナーの内容や金額と時間、また受講形式や口コミも確認することが重要です。
またオンラインと対面の形式があるので、ライフスタイルに合わせた自由な選択が可能です。セミナーを通じて得た知識や技術は今後のキャリアに何らかの形で役立つことは間違いありません。
ぜひ自分に合ったセミナーを見つけ、成長の一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
