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【2024】無料(フリー)CADおすすめ18選!2DCAD・3DCAD別で紹介

CADは価格が高価で、趣味で利用するにはコストパフォーマンスが悪いのではと思っている人もいるのではないでしょうか。
実は現在では無料で使えるCADソフトも多く、2DCADも3DCADでも無料ソフトが出ています。
そこで今回は2DCAD・3DCAD別で無料のソフトの内容や機能を比較してみました。
無料ソフトでもしっかり設計ができるのか知りたい人はぜひ参考にしてください。

無料のCADソフトでも使えるの?

無料のCADソフトでも使えるの?

CADソフトは基本的に月額数万円から数百万円のものがあるので、「無料ソフトでは十分に設計ができないのではないか」と思われがちです。
しかし、上手く使えば無料のCADソフトでもしっかり設計することが可能です!

企業でビジネスを行う際に使いたかったり、クオリティの高い製品に仕上げたいと言う場合は有償版のが圧倒的に使いやすく設計も綺麗になりますが、趣味で使いたい・副業にしたいと言う人は無料のCADソフトでも問題ありません。

無料CADと有料CADの違い

次によくあるCADソフトの、無料版と有料版の違いについて比較していきます。

特徴
無料版
  • レンダリングするとロゴが入ってしまう
  • 商用利用できない
  • レンダリングできるファイルサイズが限られている
  • 機能が少ない
有料版
  • レンダリングしてもロゴが入らない
  • 商用利用できる
  • ファイルサイズは無制限
  • フル機能使うことができる

無料版と有料版でこのような違いがあるソフトが多いです。

しかし、細かい違いはソフトによって違うので、使いたいCADソフトが見つかったらよく比較してみると良いでしょう。

有料CADの価格相場

もし有料のCADソフトにしてみたいと思った場合、価格相場は大体月額数万円から高額なものだと数百万円のCADソフトになります。企業向けで大規模なアセンブリを行いたかったり、高度で精密な設計が求められる場合などは月額10万円以上出すと安心です。

ただ、高性能で人気のAutodesk Fusionも月額12,100円(税込)と比較的安価でサブスクリプションできるので、そこまでこだわりがない人はAutodesk Fusionの有料版もおすすめです。
迷ってしまう場合は、こういった高価なCADも無料体験版を出しているケースがあるので、一度無料体験版で試してみると良いでしょう。

無料3DCADソフトおすすめ9選

それでは、無料で使うことができる「3DCAD」ソフトを見てみましょう。

無料なのでCADを初めて使うという方や、お試しで使ってみたいという方にもおすすめです。
3次元の図面設計をしたい方や、3Dプリンターでものづくりをしたい方はこちらから選んでみましょう!

ソフト名 特徴・用途 Autodesk
認定資格対応
対応OS

  • 非商用なら全ての機能を無料で利用できる
  • 大企業も利用していてどんな設計にも対応
  • 非常に扱いやすく初心者も入りやすい3DCAD
  • Mac
  • Windows
Solid Edgeロゴ
Solid Edge
  • 無料体験版を30日間利用可能
  • 学生なら無料で利用可能
  • Windows完全準拠の機械系CAD
×
  • Windows
Creo Elements/Direct Modeling Express
Creo
  • 学生なら無料で利用できる
  • 機械や部品などの細かい設計に非常に向いている
×
  • Windows

iCAD SX
  • 期間限定で無料体験版が利用できる
  • かなり大規模なアセンブリまで可能なのでスキルアップしたい人にもおすすめ
×
  • Windows
Onshape
Onshape
  • 外資系で世界で使われているCADソフト
  • ブラウザで作業ができる珍しいCADソフト
  • ブラウザなのでダウンロード・インストールが不要
×
  • Windows
  • MacOS
  • Linux
  • Chrome OS
SketchUP Free
SketchUp Free
  • 簡単な設計・非商用なら無料で可能
  • 画面が見やすいので初心者も使いやすい
×
  • Windows
  • Mac

Tinkercad
  • こちらも非商用なら完全無料
  • Web上で動くインストール不要のCADソフト
  • 学生向けで簡単な仕様・インターフェイス
×
  • ブラウザで起動
FreeCAD
FreeCAD
  • 有志が作っている無料CAD
  • 全機能無料ですが未完成な部分もあるので注意
×
  • Windows
  • Mac
  • Ubuntu
  • Fedora
  • Linux
Blender
Blender
  • 完全無料の3DCGソフトですが3DCADも行える
  • 無料ながらクオリティの高い設計が可能
×
  • Windows
  • Mac
  • Linux

無料3DCAD①Autodesk Fusion(旧:Fusion 360)

は、初心者でも使いやすい上に上級者はどんな細かい設計もできるので、今から学ぶにはおすすめの3DCADです。
非商用・学生は無料なので、これから3DCADを学びたいという人には一番おすすめの無料3DCADソフトとなっています。


商用利用の場合は有料ですが、個人利用向けの非商用利用であれば無料で使うことができます。
学生や教育機関、非営利団体、スタートアップ企業であれば、無料ライセンスの対象になりますよ。

チュートリアル動画が動画サイトやSNS上でたくさん見ることができるのは、ユーザーが豊富なAutodesk Fusion(旧:Fusion 360)の強みと言えます。
分からないことがあっても、学べる環境があるというのはとても助かりますね。

簡潔ですが表にまとめてみたので、自分がどのライセンスに適しているのかチェックしてみてください。

Autodesk Fusion(旧:Fusion 360)のスペック

機能 ソリッド・サーフェス・自由曲面のモデリング、アセンブリ、面作成、履歴、
プラグイン、レンダリング、アニメーション、CAM、CAE
対応OS Windows(64bit)、Mac
インポート拡張子 wire、dwg、iam、CATProduct、dxf、iges、prt、obj、asm、g、neu、3dm、sat、
sldprt、step、stl、skp 他 計33種(ソフトの詳細はこちら
エクスポート拡張子 dwg、ipt、dxf、fbx、igs、obj、sat、smt、step、stl、skp
URL https://bizroad-svc.com/fusion360/

Autodesk Fusion(旧:Fusion 360)のライセンスの種類

Autodesk Fusion(旧:Fusion 360)
無料ライセンス
Autodesk Fusion(旧:Fusion 360)
有料ライセンス
価格(税込) 個人利用向け:無料
スタートアップ企業向け:無料
  • 1か月ライセンス:12,100円
  • 1年間ライセンス:96,800円
  • 3年間ライセンス:290,400円
対象ユーザー スタートアップ企業向け

  • 従業員数10名以下、年間総収益10万ドル未満の企業(親会社を含む)
  • Autodesk Fusion 360コミュニティでストーリーを共有できる企業
  • 1年契約。更新には承認が必要

個人利用向け

  • 個人による非商用目的のデザインプロジェクト、または自宅での非商用目的の製造

学生・教育機関向け

  • 学生、教育者、教育機関
商用利用
機能制限 あり なし

Autodesk Fusion(旧:Fusion 360)の詳しい使い方は以下の記事で解説しています。

初めてでも分かる!Fusion 360の使い方まとめ!操作やコマンドなどを詳しく解説

Autodesk Fusion CAMの使い方は以下の記事を参考にしてみてください。

初めての方でも分かる Fusion 360 CAM(製造作業スペース)の使い方

無料3DCAD②Solid Edge

直感的で分かりやすい操作画面と豊富な機能が備わっている3CADソフトウェア「Solid Edge」は、30日間の無料体験版や、学生・教師向けの無料版が存在します。


無料体験版は有料版と同様の機能を使用することができますので、Solid Edgeの特徴である操作性の高いシームレスなワークフローや直感的なユーザーインターフェース、シンクロナステクノロジー技術を体感することができます。

Solid Edgeのスペック

機能 3D設計、アセンブリ、シンクロナス・テクノロジー、電気設計、
シミュレーション、コンピューター支援製造(CAM) 等
対応OS 64 ビット版 Microsoft® Windows® 10
インポート拡張子 DWG、DXF、IGES、Parasolid、ACIS、IGES、STEP、JT 、XML、
STL、IFC、CATIA V4/V5、NX、I-deas、Pro/E 、SOLIDWORKS、
Inventor
エクスポート拡張子 DWG、DXF、IGES、Parasolid、ACIS、IGES、STEP、JT 、XML、
STL、IFC、CATIA V4/V5、XGL、PDF、3D PDF、u3d、bip、sev、
VRML、3MF、bmp、jpg、tif、emf
URL https://bizroad-svc.com/solidedge-lp
いきなり有料版を利用するのはハードルが高い、一度使ってみたいという方は以下のリンクから無料体験版をダウンロードして試してみてはいかがでしょうか。

無料3DCAD③Creo

次に紹介する「Creo」は、高機能・高性能に対応した3DCADが無料版となったCADソフトウェアです。無料版からどんどんスキルアップしていって、最終的には高度な設計をしたい初心者にはとてもおすすめです。


元は高価な3次元CADの機能制限版なので、スケッチ機能やモデリング機能はプロ向けの高機能が備わっています。ダイレクトモデリング手法により、パラメータや履歴、拘束などに左右されることなく、直観的で柔軟に3Dモデルを編集できます。

無料版には、1つのアセンブリファイルに60パーツまでの上限があります。
有料版のCreoは、他のCADにデータを渡すためのエクスポート機能、レンダリングやシートメタルパーツなどの設計機能が追加されています。

ライセンスはオンライン環境が必須で、72時間ごとにインターネット接続によるライセンス確認が必要です。

Creoのスペック

機能 ソリッド・サーフェス・自由曲面のモデリング、アセンブリ(上限あり)、
ダイレクトモデリング(フレキシブルモデリング)、
ジェネレーティブデザイン(AI設計)、付加製造(3Dプリンタ用のモデル精製)、
拡張現実(AR)
対応OS Windows(64bit)、Mac
インポート拡張子 pk2、bd2、se2、env、iges、step、mi、dwg、dxf、igs 他 計10種
エクスポート拡張子 pk2、se2、env、stl、wrl、jpg
URL https://bizroad-svc.com/ptc-creo-onshape/

無料3DCAD④iCAD SX

「iCAD SX」は無料で使える3DCADの中でも大規模なアセンブリや何百万の部品がある設計に対応しているソフトです。
無料体験版とはなってしまいますが、大規模で大掛かりな設計をするのにどの3DCADを使えば良いかわからないと言う企業にはとてもおすすめです。

また、大きなプロジェクトを扱うことが多いけど現在の3DCADソフト・2DCADソフトに不満があると言う人も一度体験してみて、良かったら乗り換えるのも良いでしょう。

iCAD SXのスペック

機能 2DCAD、3DCADモデリング、ソリッド、サーフェス、アセンブリ、
図面作成、レンダリング
対応OS Windows
インポート・エクスポート
拡張子
3次元:Parasolid、STEP、IGES
2次元:DXF、DWG
URL https://bizroad-svc.com/icad-lp/

無料3DCAD⑤Onshape

続いて紹介するのはアカウント情報の登録だけですぐ使い始めることができる「Onshape」です。インターネット環境があれば良いので、OSの制限で使用できないといったストレスもありません。


「Onshape」にも無料版と有料版がありますが、無料版でも基本的なCAD機能に制限なく利用することができます。

ただし作成して保存したデータは、すべてOnshapeのパブリッククラウド上にアップロードされるため、世界中の誰でも検索し、閲覧することができるようになります。
作成したデータを他人に見られたくない場合には、有料版を使う必要があります。

無料版で操作感を試してみて、仕事のニーズや好みに合うようならば有料版に切り替える、というのが一般的な流れのようです。
アカウント登録のみの手軽さなので、始めやすいおすすめの3DCADです。

Onshapeのスペック

機能 ソリッド・サーフェス、アセンブリ、図面作成、履歴
対応OS フルクラウドシステムのため、インターネットが使用できれば良い
インポート拡張子 dwg、iam、CATIA v4/v5/v6、dxf、iges、obj、neu、3dm、sat、sldprt、step、stl、
他 計30種(ソフトの詳細はこちら
エクスポート拡張子 dwg、ipt、dxf、igs、sat、step、stl、他 計10種(ソフトの詳細はこちら
URL https://bizroad-svc.com/ptc-creo-onshape/

Onshpeのライセンスの種類

Onshape 無料ライセンス Onshape 有料ライセンス(1年間)
価格(税込) 無料
  • Standard:177,650円
  • Professional:297,990円
  • Enterprise:417,120円
対象ユーザー ユーザー制限なし
※使用には以下の条件があります。

  • 作成データの公開
ユーザー制限なし
機能制限 なし
(※基本的なCAD機能)
なし

無料3DCAD⑥SketchUp Free

続いて紹介する3DCADは「SketchUp Free」です。
アメリカのTrimble社が開発・提供している3DCADで、主に建築・建設やインテリア業界で利用されている無料ソフトウェアです。


プリセットデータが多く用意されているので、建築の専門的な知識や図面の書き方を知らなくても、直感的に3Dデータを配置していくだけで簡単なモデリングができます。
建築スタディ用としての使用や、レンダリングソフトへ移行する前のソリッドモデルの作成用として使われることが多いソフトウェアです。

WindowsでもMacでも使用でき、直感的な操作性により習得が易しく、プロ・アマチュアを問わず広く普及しています。

無料版の「SketchUp Free」は商用利用ができませんが、有料版のSketchUp Proを購入すると営利目的での利用が可能となります。
有料版のSketchUp Proでは、より高度なモデリング機能に加えて、AR/VR用データへの対応や採光や温度などの変化も計算できます。

ただし、機械設計などで使用される3DCADとは根本が異なっており、機械製造業界の3DCADの中間ファイルであるSTEPやIGESには対応しないので注意しましょう。

SketchUp Freeのスペック

機能 サーフェス・自由曲面のモデリング、プラグイン、アニメーション
対応OS Windows(64bit)、Mac
インポート拡張子 SKP、DWG、DXF、3DS、DAE、DEM、DDF、IFC、IFCZIP、KMZ、BMP、JPG、
PNG、PSD、TIF、TGA、STL、PDF(*Macのみ)
エクスポート拡張子 3DS、DWG、DXF、DAE、FBX、IFC、KMZ、OBJ、WRL、XSI、STL、PDF、
EPS、BMP、JPG、TIF、PNG、DWG、DXF
URL https://www.sketchup.com/ja/plans-and-pricing/sketchup-free

無料3DCAD⑦Tinkercad

「Tinkercad」は全ての機能が無料で利用できる完全無料の3DCADです。
またブラウザで動くのが特徴的で、パソコンのCPUにあまり影響せず使えるのが良いポイントです。


Tinkercadは、無料ながら3DCADモデリングがしやすく、特に3DCADのことがよく分からない学生や初心者の方に向いています。
対応OSはWindowsのみなので、その点だけ注意しておきましょう。

Tinkercadのスペック

機能 3DCADモデリング、回路の作成
対応OS Windows
URL https://www.tinkercad.com/3d-design

無料3DCAD⑧FreeCAD

「FreeCAD」は融資が開発している個人利用・商用利用ともに無料で使用できる3DCADです。
完全無料で作り途中のソフトと言われていますが、趣味で使うには十分なCADソフトです。


履歴のあるソリッドモデリングが可能でカスタマイズ性が高く、他のソフトとの連携やスクリプト操作、機能拡張が可能です。さらに、応力解析まで行える高機能な3DCADです。

モデリングはインストール時からできますが、アセンブリや図面などの機能は、拡張機能として自身でインストールする必要がある場合があります。
初心者にとっては使い方の習得に時間がかかるかもしれませんが、豊富な機能を無料で使うことができる3DCADです。

FreeCADのスペック

機能 ソリッド、アセンブリ、履歴、プラグイン、CAE
対応OS Windows、Linux、Mac
インポート拡張子 3ds、obj、dwg、dxf、brep、bms、dat、svg、xlsx、inp、unv、、nc、iges、iv、
oca、step、stl、svg 他 計40種
エクスポート拡張子 amf、obj、dwg、dxf、svg、unv、nc、iges、iv、oca、step、stl、obj 他 計31種
URL https://www.freecadweb.org/?lang=ja

無料3DCAD⑨Blender

「Blender」は3DCGのソフトですが、3Dモデリングのみ利用することができます。
かなり高性能でクオリティが高いレンダリングができるのにも関わらず基本無料という最高のソフトです。


Blenderは3DCGの中ではWindows・Mac・Linuxと幅広いOSに対応しており、愛用する人も多い3DCGソフトです。
このソフトだけで高度なモデリングが可能なので、中級者や上級者を目指す人はおすすめです。

Blenderのスペック

機能 3DCADモデリング、3DCG
対応OS Windows/Mac/Linux
インポート・エクスポート
拡張子
OBJ,FBX,blend
URL https://www.blender.org/

無料3DCADのメリット・デメリット

さて、ここまで9つの「無料で使える3DCAD」をご紹介しました。
どの3DCADも多種多様な機能が備わっていて、無料で使えるのがありがたいものばかりです。

紹介した9つの3DCADのメリット・デメリットを表にまとめましたので、比較の参考にしてみてください。

メリット デメリット

Autodesk Fusion
(旧:Fusion 360)
  • ものづくりに必要な機能が広く搭載されている
  • データはクラウド上で保存するので、端末に依存せず閲覧が可能
  • 商用利用不可(有料ライセンスを購入すれば可)
  • 無料版は一部機能が制限されている
Solid Edgeロゴ
Solid Edge
  • 直感的なユーザーインターフェースにより使いやすい
  • シンクロナステクノロジー機能を搭載している
  • 無料版は30日間の使用期限がある
Creo Elements/Direct Modeling Express
Creo
  • ダイレクトモデリング手法により、直感的で柔軟に3Dモデルを編集できる
  • 1つのアセンブリファイルに60パーツまでの制限あり(有料ライセンスを購入すれば制限解除)
  • 72時間ごとにインターネット接続によるライセンス確認が必要
iCAD SX
  • 300万部品も楽々扱える
  • 大規模なアセンブリ設計の効率化をはかれる
  • 個人では予算が少々高め
Onshape
Onshape
  • フルクラウドなのでインターネットがあれば使うことができる
  • データを他の人と共有しやすい
  • データはパブリッククラウド上に保存され、誰でも閲覧できる形で公開される(有料ライセンスで非公開になる)
SketchUP Free
SketchUP Free
  • プリセットデータが多く用意されているので、データを配置するだけで簡単にモデリングができる
  • 商用利用不可(有料版のProを購入すれば可)
Tinkercad
  • 楽しみながら個々のスキルを伸ばしていける
  • パソコンのCPUにあまり影響せず使える
  • 高機能を求めるなら物足りない場合もある
FreeCAD
FreeCAD
  • 商用利用可能
  • 拡張機能によるカスタマイズ性が高い
  • 拡張機能を自身でインストールする必要があり、習得に時間がかかる場合がある
Blender
Blender
  • 高性能でクオリティが高いレンダリングができる

無料2DCADソフトおすすめ9選

続いて、無料で使うことができる「2DCAD」ソフトを見てみましょう。

現在も2DCADのニーズは高く、仕事で利用しているところもたくさんあります。
無料ソフトから使いたい方はこちらから選んでみましょう!

ソフト名 特徴・用途 Autodesk
認定資格対応
対応OS
AutoCAD
AutoCAD
  • 教員・学生なら無料
  • 期間限定の無料体験版もある
  • 建築・土木設計に強い
  • Windows
  • Mac
BricsCAD
BricsCAD
  • 30日間無料で体験できる
  • AutoCADによく似ているが安価なので人気
×
  • Windows
Jw_cad
Jw_cad
  • 有志による完全無料のCADソフト
  • 趣味や初心者ならこれで十分
×
  • Windows
  • Mac

Root Pro CAD Free
  • 商用利用もできる数少ない無料CADソフト
  • 少し画面が独特なので慣れる必要がある
×
  • Windows
AR_CAD
AR_CAD
  • Apple製品のように直感的に操作できる
  • 他のCADソフトとの互換性があまりないので注意
×
  • Windows
QCAD
QCAD
  • 完全無料のCADソフト
  • 海外製品であり日本語が不十分な点があるので注意
×
  • Windows
  • Mac
  • Linux
  • Unix

LibreCAD
  • 完全無料のCADソフト
  • こちらも元は海外製品なので注意
×
  • Windows
  • Mac
  • Linux
  • Unix

鍋CAD
  • 融資が作った完全無料のCADソフト
  • 操作画面はペイントに近い
×
  • Windows

nanoCAD
  • 完全無料のCADソフト
  • Windowsのみ対応
×
  • Windows

無料2DCAD①AutoCAD

「AutoCAD」はCADソフトウェアの中でもトップシェアを占めており、世界中で使用されています。日本でも、建築・土木・機械分野の汎用CADとして広く使われているソフトウェアです。


シェア率が高いので、データ共有がしやすいメリットがあります。
また、ユーザーが多いので作図方法や設定などの使い方の製品情報を、ネット上のサイトやSNSで得やすいというメリットもあります。
機能としては、各専門分野(建築設計や機械設計)に特化したツールセットがあり、設計用途に応じてさらに使いやすく改良されています。
これは他のCADソフトウェアにはないポイントです。
また、拡張性が高いところも特徴に挙げられます。
Autodesk App Storeの拡張機能で「AutoCAD」をカスタマイズしたり、その他のAutodesk社製品、サードパーティーのアドオンソフト等と連携することで、様々な業界に特化した専用機能などを付加することができます。
分野に応じて様々な機能を使い分けることで、どのような業務においても最適な作図が可能になります。
「AutoCAD」は無料体験版が提供されています。
この無料体験版はAutoCADをインストールしてから30日間、無料で全機能を使用することができます。機能制限もないので実務に近い形で作図でき、使い方を試してみることができるのでおすすめです。

AutoCADのスペック

機能 CAD、3D設計、2D図面、レンダリング、アニメーション 等
対応OS Windows(64bit)、Mac
インポート拡張子 dwg、dxf、3ds、sat、ipt、iam、model、session、exp、dlv3、CATPart、CATProduct 他 計33種(ソフトの詳細はこちら
エクスポート拡張子 dwg、dxf、dwf、dwfx、sat、bmp、dwg、dxx、eps、iges、igs、stl、wmf、dgn
URL https://bizroad-svc.com/autocad-license/

AutoCADのライセンスの種類

AutoCAD
無料体験版
AutoCAD
無料ライセンス
AutoCAD
有料ライセンス
価格(税込) 30日間無料体験:無料 学生・教育機関関係者用ライセンス:無料
  • 1年間ライセンス:71,500円
  • 3年間ライセンス:214,500円
対象
ユーザー
ユーザー制限なし 学生・教育機関関係者のみ ユーザー制限なし
機能制限 なし なし なし

無料2DCAD②BricsCAD

「BricsCAD」はAutoCADとの互換性が高く、AutoCADよりコストをカットしたいという企業に人気です。画面操作がAutoCADのまま使うことができるので、AutoCADユーザーの方はスムーズに移行することができます。


また、2DCADの機能に限らず、「機械設計(アセンブリ設計、板金設計、稼働シミュレーション、BOM)」、「BIMデータ」といった本格的な3DCAD機能も使うことができます。
「BricsCAD」は無料体験版の「BricsCAD Ultimateトライアル」が提供されています。
この無料体験版はインストールしてから30日間、無料で全機能を使用することができます。
有料の製品版は永久ライセンスが用意されています。
必要な機能に応じて複数のバージョンがありますが、全ての機能を使うことができる「BricsCAD Ultimate」が一番お得と言えるでしょう。ランニングコストをかけずにCADを導入したいという方にとくにおすすめしたいCADソフトです。

BricsCADのスペック

機能 2D作図機能、2D拘束、図面拡張、3D機能、ダイレクトモデリング、API拡張機能、
アセンブリ機能、3D拘束機能、BIMの機能 等
対応OS Windows(64bit)、Mac、Linux
インポート拡張子 dwg、dxf、dwt、dwf、wmf、emf、wmz、emz、dae、dgn、3dm、skp、ifc、
rfa、rvt(ソフトの詳細はこちら
エクスポート拡張子 dwg、dxf、dwt、dwf、wmf、emf、wmz、emz、3dm、ifc、fbx、stl、
udatasmith、asat、asab、pdf、svg、bmp(ソフトの詳細はこちら
URL https://bizroad-svc.com/bricscad-license/

BricsCADのライセンスの種類

BricsCAD Ultimate
トライアル
BricsCAD有料ライセンス
(サブスクリプション 1年間)
BricsCAD有料ライセンス
(永久ライセンス(1年間メンテナンス付))
価格(税込) 30日間無料体験:無料
  • Lite:48,400円
  • Pro:87,120円
  • BIM:169,500円
  • Mechanical:162,800円
  • Ultimate:187,000円
  • Lite:98,670円
  • Pro:149,578円
  • BIM:293,150円
  • Mechanical:278,850円
  • Ultimate:323,180円
対象
ユーザー
ユーザー制限なし ユーザー制限なし ユーザー制限なし
機能制限 なし ライセンス形態により使用できる機能が異なる ライセンス形態により使用できる機能が異なる

無料2DCAD③Jw_cad

「Jw_cad」は、商用利用を含め無料で使うことができる2DCADです。
開発に建築士が関わっているため建築分野に便利な機能が多く、建築汎用CADとも呼ばれています。建築業界では、設計ツールとして最も普及しているCADソフトとも言われます。


完全無料のフリーソフトである上に機能も豊富で使いやすく、ネット上のサイトに図形や設備などの無料ダウンロードデータが豊富にあるのも、「Jw_cad」が広く普及している理由のひとつです。

「Jw_cad」には建築系の専用コマンドが揃っているので、簡単に壁や柱を作成できます。
紙に製図していたような感覚で作図ができるので、グリッドが引きやすくなっており、平面図からパースを書くのも素早く簡単に行えます。

Jw_cadのスペック

機能 2D図面作成機能、2.5D機能、日影図作成機能、天空図作成機能、
建具や設備などの簡単作図機能
対応OS Windows
※有志により、Mac OS用の「JW-CAD for Mac」が配布されています。
インポート拡張子 dxf、jww、jwc、sxf
エクスポート拡張子 dxf、jww、jwc、sxf
URL https://www.jwcad.net/

無料2DCAD④Root Pro CAD Free

「Root Pro CAD Free」は機械や建築・電子などさまざまなジャンルに対応した2DCADの無料ソフトです。AutoCADやJw_cadの拡張子も読み込むことができるので、他ソフトの設計図を編集することも可能となっています。

Root Pro CAD FreeはWindowsしか対応していませんが、AutoCAD・Jw_cadの設計図がインポートできる便利なソフトです。
AutoCADの設計図を確認したいけど有料のアカウントを取るまででもない…というときは非常に便利でしょう。

Root Pro CAD Freeのスペック

機能 2D図面作成機能
対応OS Windows
インポート拡張子 AutoCAD (DXF/DWG)、Jw_cad (JWW/JWC/JWK/JWS)、SXF (sfc/p21)
URL https://www.rootprocad.com/

無料2DCAD⑤AR_CAD

「AR_CAD」は完全に無料で利用できる2DCADのフリーソフトです。
趣味や初心者が触るのにもおすすめですが、情報が少ないためエラーが出た時に困ることもあるでしょう。


ARCADは幅広い拡張子に対応しているCADソフトです。設計もある程度自由度がありますが、CADのことが良くわからない初心者はつまずきやすいのであまりおすすめできません。

AR_CADのスペック

機能 2D図面作成機能
対応OS Windows
インポート拡張子 DXF(※バイナリ方式も読込可), SXF[Level2](p21, sfc), JWW, JWC, JWK, BMP, JPEG, GIF,WMF, EMF, ICO,TIFF
エクスポート拡張子 DXF, SXF[Level2] (p21, sfc), JWW, JWC, BMP, JPEG, PDF
URL http://www.ar-cad.net/modules/p13/index.html

無料2DCAD⑥QCAD

「QCAD」は数少ないMacも使える無料の2DCADソフトです。
しかし全て英語なのが難点で、日本語の情報も少ないので中級者向けの無料CADソフトになります。


QCADもWindows・Mac・Linuxと幅広いOSに対応している2DCADソフトですが、こちらも上級者向けになるので注意しておきましょう。
外資系や海外向けに設計をする必要がある人はとてもおすすめです。

QCADのスペック

機能 2D図面作成機能
対応OS Windows/Mac/Linux
インポート拡張子 DXF,DWG
エクスポート拡張子 DXF,DWG
URL https://qcad.org/en/

無料2DCAD⑦LibreCAD

QCADととても似ているソフトとして有名なのがこの「LibreCAD」です。こちらも無料の2DCADソフトで基本は英語ですが、日本語表示にすることもできます
しかしQCADの方が機能が豊富なので、使いたい機能によって選ぶと良いでしょう。


LibreCADは機能が少ないものの、対応OSも多く基本的な2DCADならおすすめできる無料ソフトです。
ただしインポート拡張子も少ないので、本当に初歩的なCAD設計を行う場合に使うイメージでいると良いでしょう。

LibreCADのスペック

機能 2D図面作成機能
対応OS Windows/Mac/Linux
インポート拡張子 DXF
エクスポート拡張子 DXF
URL https://librecad.org/

無料2DCAD⑧鍋CAD

「鍋CAD」は古いWindowsでも使える無料の2DCADです。主に機械用の無料CADソフトとして作成されています。
なんとフルパッケージ版ならCAMが使える画期的な無料ソフトです。


また、CADファイルを閲覧するブラウザも無料で出ているので、少し設計図がみたいと言う方にもおすすめとなっています。

機能 2D図面作成機能
対応OS Windows/Mac/Linux
インポート拡張子 DXF・DWG・BMI・JWW・SFC
URL http://www.nabetech.com/

無料2DCAD⑨nanoCAD

「nanoCAD」も海外の2DCADソフトですが、3DCADもできるソフトとなっています。
保存まで完全無料で使うことができるので、画面操作が気に入ればnanoCADもおすすめです。


最近韓国語版が出ていたので日本語版も出ることを期待しています。

機能 2D図面作成機能、3DCADモデリング
対応OS Windows
インポート拡張子 DWG,DWT
URL https://nanocad.com/products/nanocad-free/download/

無料2DCADのメリット・デメリット

さて、2DCAD編では9つの「無料で使える2DCAD」をご紹介しました。
どの2DCADも多種多様な機能が備わっていて、無料で使えるのがありがたいものばかりです。

紹介した9つの2DCADのメリット・デメリットを表にまとめたので、比較の参考にしてみてください。

メリット デメリット
AutoCAD
AutoCAD
  • 建築・土木・機械分野の汎用CADとして広く使われている
  • シェア率が高いのでデータの共有がしやすい
  • 無料体験版は30日間の使用期限がある
BricsCAD
BricsCAD
  • AutoCADと高い互換性がある
  • 本格的な3DCADの機能も備わっている
  • 無料体験版は30日間の使用期限がある
Jw_cad

Jw_cad

  • 商用利用可能
  • 機能がシンプルなので直感的な操作ができる
  • 3D化に対応していない
  • フリーソフトなのでサポート体制が無い

Root Pro CAD Free
  • 他ソフトの設計図を編集することも可能
AR_CAD
AR_CAD
  • 全て無料で利用できる
  • 有志が作ったソフトで情報が少ない
QCAD
QCAD
  • Macも使えるフリーの2DCADソフト
  • 全て英語の仕様

LibreCAD
  • 英語・日本語で表示の切り替えが可能
  • QCADと比べると機能が少なめ

鍋CAD
  • フルパッケージ版ならCAMが使える
  • 古いWindowsでも使える

nanoCAD
  • 無期限で、保存まで無料で使用可能
  • 日本語対応していない

ここまで、無料で使うことができる3DCAD/2DCADをご紹介しました。
無料ですから、まずは気になったCADを触ってみるのが良いと思います。

無料CADを導入した人の口コミ・感想

ここでは、無料CADを実際に導入した人の口コミや感想を紹介していきます。
今回は「株式会社多幸製作所 大関慎吾さん」からの感想をお伺いしてきました。

導入した無料CADソフトはなんですか?
「Fusion 360」です。
最初は無料ならなんでもいいかと思っていたのですが、自分がやりたいことができそうな無料CADソフトがFusion 360でした。
なぜ無料CADソフトを探していたのですか?
会社ではライノセラスを使っていたのですが、もっと使いやすく利用できるCADソフトを探していました。そして、趣味やプライベートでも使いたいので無料のソフトを探していました。
無料CADを導入した感想を教えてください。
Fusion 360は直感的に操作できるので、結果導入して非常に良かったです。
商用利用することになるので有料版に変更することになりますが、それでも比較的安いので全然アップグレードできました。
何かものづくりをしてみたいとか、設計をしてみたいと思っているならまずは無料CADからでも良いと思います。

有料のCADはいくら?

従来3DCADは数百万円ほどかかり、とても高額なものでした。
現在は技術の進歩や開発元の努力によって、数十万円ほどに価格が下がってきているものの、導入費用はなるべく抑えたいのが常です。

有料のCADについては以下の記事で詳しく解説していますので是非ご覧ください。

無料、有料のCADの特徴がわかったところで、CADはどんな風に学んだら良いのでしょう?
初心者がCADの操作方法を習得するには、順を追って学んでいく必要があります。
気になる勉強方法をご紹介します!

無料のCADのリーズナブルな勉強方法3選

無料のCADの安価な勉強方法3選

無料のCADを学ぶ方法はたくさんありますが、以下ではおすすめの勉強方法を大きく3つに分けてご紹介します。

無料CADの勉強法1.書籍で学ぶ

安価でCADを学習する方法として1番に挙げられるのは、書籍の活用です。
いきなりデータを作成するのではなく、まずは基礎から学んでいきます。

次世代クラウドベース3DCAD Fusion 360 操作ガイド

次世代クラウドベース3DCAD Fusion 360 操作ガイド
引用:Amazon

「次世代クラウドベース3DCAD Fusion 360 操作ガイド ベーシック編」で学習するのは、基本的な性能や3Dデータを作成する上での考え方です。
さらに、同シリーズの「アドバンス編」ではベーシック編で学んだことを踏まえた上で、応用的なデータ作成を学ぶことが出来ます。

無料CADの勉強法2.リーズナブルなCADセミナーで学ぶ

リーズナブルなCADセミナーで学ぶ

リーズナブルなCADセミナーで学ぶのも一つの方法です。
無料とは言えませんが、なるべく安いCADセミナーをピックアップしてみました。

Fusion 360 3DCAD入門セミナー

会場受講とライブウェビナー、eラーニングという3つの受講方式から選ぶことが出来ます。
会場受講とライブウェビナーの料金は、2日間のセミナーでそれぞれ33,000円です。
オリジナルのカリキュラムによって2日間で基礎から応用までしっかりと身につけ、自由にモデリングができるようになります。

また、eラーニングの場合、会場受講と同じ内容の動画を27,500円で視聴することが可能です。
申し込んでから1年間動画を視聴できるため、自分のペースで勉強したい方にはぴったりだと言えます。

AutoCAD基礎セミナー講習

受講形式や料金は、Fusion 360 3DCAD入門セミナーと同じです。
2日間の短期集中講座で、未経験から実務ですぐに使える状態までスキルを高めることが出来ます。

Jw_cad基礎セミナー

会場受講とライブウェビナー、eラーニングの料金はAutoCAD基礎セミナー講習などと同じです。Jw_cadの基本操作から学ぶので、未経験でも挑戦しやすいと言えます。

また、短期間で実務に必要なスキルが身につくため、CADオペレーターを目指している方にも向いているセミナーです。

無料CADの勉強法3.記事で学ぶ

インターネットの記事を利用すると、CADについて無料で学ぶことが出来ます。
具体例として挙げられるのは、このサイト「キャド研」です。
CADの使い方や練習方法などについて、初心者でも分かりやすいように解説した記事が掲載されています。

無料CADおすすめ18選!まとめ

今回は「無料で使えるおすすめのCAD」を3DCAD/2DCADに分けてご紹介しました。
それぞれの特徴やメリット・デメリットを見ながら、ご自身の目的に合ったCADを見つけてもらえたら嬉しいです。

操作につまずいたときは紹介した勉強方法を試してみてください。
特にセミナー受講は、講師の方に直接質問ができる場でもあるのでおすすめです!

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