少しでも多くの有能なCADオペレータを採用するためには、自社の魅力を知ってもらうことが重要です。また、報酬面などの要点をまとめて分かりやすく紹介できるかがポイントとなります。
それでは、求人票を作成する際にはどのような点に着目すれば良いのでしょうか。
本記事では、CADオペレーターを効率よく募集できる求人票の書き方や作成時のポイント、そして応募する側から見た時に魅力を感じる求人票の特徴などを紹介します。
CADオペレーターの求人票を書くポイント
求人票を作成する際には、以下の点に考慮して作成することが望まれます。
- 希望するCADオペレーターの人材像を明確にする
- 職種名を端的に表現する
- 仕事の概要はより詳しく記載する
- 募集要件は多すぎず少なすぎずを心がける
各ポイントの詳細は、以下のとおりです。
希望するCADオペレーターの人材像を明確にする
求人票を作成するということは、人材を求めている状況となります。ただ人材を集めれば良いのか、それともCADオペレーターとして活躍する人材を集めたいのかによって、取るべき行動が異なります。
求人票を作成するにあたっては、企業としてどのような人材を求めているのかを明確にすることが重要です。具体的には、CADオペレーターでもどのような仕事を担当してもらい、その仕事に対して必要な資格や技能としてどのようなものがあるのかをリストアップしてください。
これにより、募集要件としてどのような内容を記載すべきかが明らかになります。特に、CADオペレータとして即戦力を求める場合は、実際にCADオペレータとして活躍してきた経験があるかどうかが重要です。
事前に希望する人材像を明確にして、採用して失敗しないように注意してください。
職種名を端的に表現する
仕事を探している人が求人票を見て真っ先にチェックするのが、職種名です。職種名とは、採用された後に具体的に担当する仕事内容のことです。
CADオペレータを募集する際には、ストレートに「CADオペレーター」や「CADを使用した設計業務」などと記載してください。端的に伝えるのが重要であり、あいまいな表現は厳禁です。
また、一般的には通用しない社内用語を使用しても求職者には伝わらないので、誰にでも伝わる表現としてください。悪い例としては「急募」や「東証一部上場企業」、「初心者歓迎」などのように、一見すると注目を集めるフレーズを使用することです。
確かにイメージは伝わるものの、実際にどのような仕事をするのかを伝える部分が明確ではないため、あくまでも修飾語として使用するだけに留めてください。
CADの仕事内容をより詳しく記載する
CADオペレーターの中でも、仕事の概要はより具体的に業務内容を記載しなければなりません。単に仕事内容を記載するだけでなく、なぜ求人するに至ったのかや職場環境まで含めた記載が必要です。
業務内容については、リストアップして箇条書きするとより伝わりやすいのでおすすめです。自社の強みなどを盛り込みつつ記載すると、アピールポイントとなります。
ほかにも、一日の仕事の大まかな流れを紹介すると、求職者からすればよりイメージしやすいためおすすめです。求人票の仕事の概要欄には、必ず記載しなければならない情報として基本的な労働条件があり、以下の情報を必ず明記しなければなりません。
- 雇用形態
- 就業時間
- 休日等
- 賃金
- 就業場所
- 各種保険適用の有無
特に、賃金面と休日等の部分は求職者として気になるポイントとなるので、アピールできるポイントがあればしっかりと記載してください。
その他、CADオペレーターに関する
- 使用するCADソフト
- 使用する付属ソフト
などを記載しておくとさらに良いでしょう。
募集要件は多すぎず少なすぎずを心がける
募集する要件については、企業側からすれば欲しい人材に求めるスキルなどを細かく設定したくなるものです。ただし、あまりに要件を増やしすぎると応募者が限定されてしまい、思うように応募がなくなってしまいがちです。
逆に、要件を少なくしすぎると多くの応募がある一方で、期待する人物像とはかけ離れた人からも応募が集まる可能性が高まります。以上より、募集要件は多すぎず少なすぎずを心がけることが重要です。
最低限、以下の項目をリストアップしておき要件に盛り込んでください。
- 学歴
- CADの資格やスキル
- CADの経験
- その他に重視したい特性
ほかにも、どのような方法でエントリーできるかも明記してください。エントリー方法としては、履歴書の郵送だけでなく、webサイトなどからの申し込みを用意するのが一般的となっています。
CADの求人票を書くのがめんどくさいと思ったら
CADの求人票が上手くいかない、いちいち決めるのがめんどくさいと思ったら人材紹介サービスに登録してみるのも一手です。
おすすめなのは「Jobtech for CAD」という人材紹介サービスで、なんと製造業やCADの職種に特化した人材紹介サービスとなっています。
Jobtech for CADなら、CADのことが分かる人材スタッフに悩みや欲しい人材を打ち明けることができるので、手っ取り早く欲しい優秀な人材を紹介してもらうことが可能です。
登録はなんと無料なので、ぜひこの機会に気軽に登録しておくと良いでしょう。
CADオペレーターの求人票に入れると良い内容
CADオペレーターを募集する際には、ここまで紹介した内容以外にも、求人票に盛り込みたい内容があります。特に、CADオペレーターの具体的な職種名はしっかりと記載したいものです。
CADオペレーターとしては、主に以下のような業界で募集するケースが多いです。
業界 | 仕事内容 |
建築業界 | 設計者が考えた構図をCADにより具体的な設計図面とする |
土木業界 | 構造物全体の図面を中心として、コンクリート内部の鉄筋や配管の位置などをCADで作図する |
インテリア業界 | インテリアデザイナーなどが設計した家具などを、CADを用いて図面する |
福祉業界 | 高齢者向けの福祉施設の図面、バリアフリー住宅の図面作成をおこなう |
製品設計 | 加工部品や機械部品などの製品設計をCADを用いておこなう |
以上の分野がある中で、どの分野でどのような業務を担当する人材を求めているのかはしっかりと記載してください。CADオペレーターの中には得意分野がある場合が多く、より具体的に仕事内容を記載した方が求職者に伝わりやすくおすすめです。
また、作図だけでなくクライアントとの折衝などの業務が含まれる場合、その旨もしっかりと募集要項に記載してください。
CADオペレーターから見た求人票で知りたい内容
求人票を作成する場合、いかに求職者が欲しい情報を提供できるかがポイントです。そこで、求職者が知りたい内容として以下が挙げられます。
- 具体的な仕事内容
- 使用するCADの種類
- 福利厚生
- 時間外労働時間
各内容の詳細は、以下のとおりです。なお、求人情報の探し方については以下の記事で詳しく解説しています。
具体的な仕事内容
CADオペレーターの中には、あくまでも作図のみに注力したいという方がいます。実際の業務としては、作図したものをクライアントに提供して詳細を整合したり、役職によってはマネジメント業務を実施したりしなければなりません。
求職者としては、具体的にどの範囲までを担当する人材を求めているのかは求人票でチェックするものです。そこで、具体的な業務範囲は求人票になるべく詳しく記載してください。
使用するCADの種類
CADオペレーターはCADを使用して設計業務をおこないます。CADとして有名なのが、AutoCADやJw_cadなどがあります。
また、大規模な建築物を設計する際にはBIMソフトが提供しているRevitやARCHICADなどを用いることが多いです。それぞれのCADによって、使い勝手が異なるため自分が使用できるCADが利用できる企業かどうかは気になるポイントです。
特に、3D CADはCADで作図できる人でも使いこなせないという場合があります。求人票には、どのようなCADを使用するのかまで記載すると、求職者が把握しやすいのでおすすめです。
CADソフトの詳細については、以下の記事でも詳しく解説しています。
福利厚生
ライフワークバランスが叫ばれている中で、福利厚生が充実している企業を探しているCADオペレーターも多いです。例えば、住宅補助を受けられたり研修制度、社内イベントなどが充実していると魅力に感じるものです。
また、自分のスキルを高めるために資格を取得したい場合、資格取得をサポートする制度がある企業も多く見られます。さらに、最近ではテレワークで自宅勤務するCADオペレーターも増えており、パソコンやCADを支給してくれるケースも見られます。
以上のように、福利厚生に関してはアピールポイントとなるため、求人票にはしっかりと記載したいものです。
時間外労働の時間
働き方改革の一環で、時間外労働がどれだけあるのかも求職者としては知りたいものです。場合によっては、正社員ではなく派遣社員として働き、勤務時間をある程度柔軟に選択したいという人も多く見られます。
福利厚生と同様に、ライフワークバランスの観点から時間外労働時間がどの程度発生する可能性があるのかは求人票に記載するのがおすすめです。
CADオペレータの求人票についてまとめ
CADオペレーターの求人をおこなう際に、いかに求職者に伝わる求人票を作成できるかがポイントです。求人票は自社の魅力などを記載するだけでなく、求職者目線で作成する必要があります。
本記事で紹介した内容を参考に、魅力的なCADオペレーターの求人票を作成してください。