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エクセルのセル内で改行するには?方法とエラーの対処方法

エクセルで表作成していて、セルに長い文章を入力している場合などには、セル内で改行ができる方法を知っておくと便利です。多様なシーン使える便利なエクセルをさらに快適に使いこなせるようになる、セル内の改行に関する情報をお伝えしましょう。

エクセルのセル内で改行したい場面

長い文を入力しているセルの場合

エクセルで表作成を行う場合、数字だけでなく、文字や文章を入力することも多いものです。文章を入力する場合は、文章が長いと、セル内に収まりきらず、全てが表示されずに、途中で切れてしまうことがあります。こういった問題点を解消する上で役立つのが、セル内の改行です。セル内で改行をすると、基本の設定では1行で表示されていた値を2行に分けて表示できるので、文章が長くても、途中で折り返して表示することが可能です。セル内での改行の方法をマスターすれば、任意の箇所で改行をして、より見やすいエクセルの作成が実現できます。

複数の要素から成り立つ値を入力しているセルの場合

また、複数の要素から成り立つ値を入力する場合にも、エクセルのセル内での改行を覚えておくと便利です。例えば、住所録を作成する場合は、氏名、住所、電話番号等を入力します。氏名を入力する際に、氏と名の区別を付けやすくしたい時には、氏と名の間でセル内改行をすれば、同じセルの上段に氏、下段に名が表示されます。住所を入力する際に、都道府県と市町村以下の住所を分けて表示したい場合は、都道府県の後でセル内改行をすることで、より見やすいセル表示が実現可能です。

セル内の改行を活用すれば、表作成の完成度が高まる

セル内の改行は、数値の入力が終わった後に、設定を変更して改行ができます。表作成に必要なデータ入力が終わった時点で、見やすく分かりやすい表になっているかを確認し、セル内での改行をした方が良いと思われる箇所があれば、セル内の改行の設定を行うとよいでしょう。

エクセルのセル内で改行する方法

基本の改行方法

まず、改行したい箇所にカーソルを入れてください。つづいて、「Alt」キーを押しながら、一般に改行時に行うように「Enter」キーを押すと、セル内での改行ができます。Word等で改行をする際に使われる改行の基本となる「Enter」キーと、オプション機能の代替をする「Alt」キーを同時に使うことで、セル内での改行が可能となるのです。

関数内での改行方法

ここからは、エクセル特有の関数内で改行したい時の方法をお伝えします。関数内で改行をしたい時に活用できるのが、CHAR関数です。CHAR関数とは、文字コードから文字を取得するための関数であり、数式は「=CHAR(数値)」の形で表します。セル内改行をするためのCHAR関数の数値は、10です。例えば、「A1&B1」という関数のA1とB1の間で改行をしたい場合、間にCHAR関数を入れて、「A1&(CHAR10)&B1」と入力しましょう。関数の設定については、以上で終了です。

しかし、このままの状態で、Enterキーを押しても、セル内で改行することはできません。セル内で改行して表示されるようにするには、「セルの書式設定」を開き、「配置」の「文字の制御」に記載された最初の項目「折り返して全体を表示する」にチェックマークを入れ、OKボタンを押して、設定変更をしてください。CHAR関数の数式とセルの表示設定を両方行うことで、関数内での改行が効率よく行えます。

エクセルでセル内の改行ができない際のエラーと対処法

エクセルでセル内の改行ができない際のエラーと対処法はこちらです。

セル内の改行ではエラーが発生することもある

エクセルのセル内の改行の基本設定は決して難しいものではありませんが、場合によっては、手順に従ってセル内での改行をしようと試みても、うまくセル内の改行ができずエラーになってしまうケースもあります。ここでは、エラーが発生した際の原因と対処法について分かりやすくお伝えします。

手順を正しく行えているかを確認しよう

Alt+Enterキーでセル内の改行をしようと試みてエラーが発生する場合、手順が正しく行えているかを今一度確認しましょう。セル内で改行をするには、先にAltキーを押したままの状態にした上で、Enterキーを押すことが必要です。先にEnterキーを押してから、Altキーを押しても、セル内の改行はできません。Altが先、Enterが後というキーを押す順番を守ってセル内での改行をしてください。

セルが編集モードになっているかを確認しよう

エクセルのセル内で改行ができないというケースにおいて、もっとも一般的なのが、Alt+Enterキーの組み合わせが適切に機能していないというケースです。Alt+Enterキーの機能は、セルが編集モードになっていないと、機能しません。まずは、セルを編集モードにするために、セルをダブルクリックするか、F2キーを押してみてください。セル内でカーソルが点滅する状態になれば、編集モードになっていますので、もう一度セル内での改行ができないかを確認してみましょう。この方法では問題が解決しない場合は、別の原因を探る必要があります。

セルの高さを調整してみよう

エクセルのセル内の改行をすると、1行分の表示に適した高さの設定にしていたセル内に、2行に分けて値を表示することになります。基本的には、セル内での改行のためにAlt+Enterキーを押した際に、自動的にセルの高さが調整されて表示されますが、場合によっては、高さの調整が適切に行われないケースもあります。セル内での改行設定自体はできているものの、高さ調整が適正に行われていない場合は、自分でセルの高さを調整して、値が見やすく表示されるようにして対処しましょう。

自分でセル内の高さを自分で調整する手順を具体的にお伝えします。1行目のセルの高さを調整したい場合、1行目と2行目の境界にカーソルを合わせてください。境界線にあたる位置にカーソルが置けると、カーソルの表示が十字のアイコンに変わります。十字のアイコンになっていることを確かめたら、カーソルを下にドラッグして、任意の高さにセルを調整しましょう。セルの高さを調整して高くすれば、改行された2行目の値が正しく表示されるようになります。

CHAR関数を使う場合は、セルの書式設定を再確認しよう

CHAR関数を利用してセル内の改行をする場合、関数の入力は正確に行えているものの、セルの書式設定をして、折り返して全体が表示できるようにするのを忘れているというケースがみられます。関数を正しく入力できていても、書式設定が変更されていない限り、セル内での改行はできません。セルの書式設定が行えているかをきちんと確認するようにしてください。

CHAR関数を使う場合は、関数入力が正しく行えているかを確認しよう

また、CHAR関数を使ってセル内で改行をする場合、関数の入力ミスをしていることが原因で、エラーに結び付いていることがあります。CHAR関数の基本は「=CHAR(数値)」で、基本的には数値は10を入力します。また、CHAR関数の前後に&を入力することも大事なポイントですので、&の入力漏れがないかもチェックするようしましょう。

エクセルのセル内で改行する方法についてまとめ

エクセルのセル内で改行をする簡単な方法としては、セル内で改行をしたい箇所にカーソルを合わせた上で、Altキーを押しながら、Enterキーを押すという方法があります。関数内で改行をしたい場合は、CHAR関数を活用すると、効率よくセル内での改行ができます。セル内での改行の操作の手順を正しくマスターして、エクセルの表作成の完成度を高めましょう。

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