Webサイトを簡単に作成できるツールとして人気の高いWordPressですが、初めて触れる方にとっては、どのように使えばよいのかわからないという方も多いでしょう。
本記事では、WordPressの使い方を初心者向けに分かりやすく解説します。基本的な使い方から投稿機能の使い方まで確認していきましょう。
WordPressとは
WordPressは、世界中で広く利用されているオープンソースのCMS(コンテンツ管理システム)です。プログラミングの知識がなくても、直感的な操作でブログやWebサイトを構築できるのが特徴です。
豊富なプラグインやテーマを利用することで、デザインや機能を柔軟にカスタマイズできます。
また、WordPressの特徴についてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。WordPressを学ぶおすすめのステップについても解説しています。
WordPressの基本的な使い方
WordPressを使ううえで押さえておきたい、基本的な使い方は以下のとおりです。
- 管理画面へのアクセス
- 管理画面からのログアウト
- サイトの表示
これらの基本的な使い方について確認していきましょう。
基本的な使い方①管理画面へのアクセス
初心者がWordPressの使い方でまずつまずくのが、どこからWordPressにログインしたらよいかわからない問題です。
WordPressにログインするには、管理画面のログインページにアクセスする必要があります。
管理画面のログインページには、以下のURLからアクセスできます。
http://(取得したサイトのURL)/wp-admin
上記のページにアクセスできたら、WordPress立ち上げの際に設定したユーザー名、もしくはメールアドレスとパスワードを入力しましょう。
ログインが成功すればダッシュボードが表示され、ここからすべての設定や投稿を管理できます。
また、WordPressを始めるにはサーバーやドメインの契約が必要です。まだWordPressをインストールできていない方は、以下の記事を参考にしてみてください。
基本的な使い方②管理画面からのログアウト
管理画面からログアウトする場合は、ダッシュボード右上の「ユーザー名」をクリックし、「ログアウト」を選択します。
第三者からの操作による不正アクセスを防ぐためにも、作業終了後はログアウトを行いましょう。
基本的な使い方③サイトの表示
管理画面左上の「Visit Site」リンクをクリックすると、現在のWebサイトの見た目を確認できます。
このとき、右クリックの「リンクを新しいタブで開く」から開くことで、別タブを使って修正が反映されているかをチェックできます。
WordPressを編集する際は、管理画面とサイト表示のタブを開いておくと、何度もページの更新をする必要がなく効率的です。
WordPressの初期設定
WordPressを立ち上げたら、まずは以下の初期設定を行いましょう。
- 日本語化の設定
- サイト名やキャッチフレーズの設定
- パーマリンクの設定
- テーマの変更
- プラグインの追加
これらの初期設定の方法について見ていきましょう。
初期設定①日本語化の設定
WordPressをインストールすると、初期状態では英語表記になっています。そのため、まずは管理画面のサイドバーにある「Settings」の「General」から「Site Language」を日本語に変更しましょう。
この設定を行うことで、管理画面の表示がすべて日本語になるため、後の操作がわかりやすくなります。設定を変更したら「Save Changes」から変更を更新してください。
初期設定②サイト名やキャッチフレーズの設定
管理画面のサイドバーにある「設定」の「一般」から、サイト名やキャッチフレーズを入力できます。サイト名は、自身の運営するWordPressに最適な名前をつけましょう。
キャッチフレーズには、サイトのコンセプトや目的を端的に示す言葉を記載します。この設定は検索エンジンにも影響するため、分かりやすく適切なものを入力することが大切です。
初期設定③パーマリンクの設定
パーマリンクとは、各投稿ページや固定ページのURL形式を指します。サイドバーにある「設定」の「パーマリンク」から、わかりやすい構造に変更しましょう。
この設定はサイト運営初期に行うべきで、後から変更するとトラフィックに悪影響を与える可能性があるため注意が必要です。
初期設定④テーマの変更
サイドバーの「外観」にある「テーマ」からは、サイトのデザインを変更できます。テーマには無料で利用できるものが多数あり、好みに応じて選択可能です。
テーマの変更は「有効化」ボタンを押すことで行えます。
また、有料テーマを購入すれば、より高度なカスタマイズも可能です。テーマ変更後はデザインの整合性を確認し、必要であれば微調整を行いましょう。
初期設定⑤プラグインの追加
WordPressの強みは、プラグインで機能を拡張できる点にあります。サイドバーにある「プラグイン」の「新規プラグインを追加」から、必要なプラグインをインストールしましょう。
例えば、SEO対策用のプラグインやサイトマップを自動生成できるプラグイン、自動バックアップを取れるプラグインなどが、最初に入れるプラグインとしておすすめです。
インストール後は有効化を忘れずに行い、各プラグインの設定も調整しましょう。
WordPressの投稿の使い方
WordPressでは、投稿ページから記事を追加したり、編集できたりします。投稿からできることは以下のとおりです。
- 新規追加
- 見出しの挿入
- 文章の挿入
- 文字の装飾
- 画像の挿入
- アイキャッチ画像の挿入
これらの投稿の使い方について見ていきましょう。
投稿の使い方①新規追加
「投稿」から「新規追加」をクリックすることで、記事を新たに作成できます。記事の入力画面は、ブロックエディターと呼ばれるものです。
ブロックエディターでは、段落や画像などをブロックごとで管理しています。
画面左上、もしくはブロック右側にあるプラスアイコンをクリックするとブロックが挿入できるので、入れたいブロックを選択しましょう。記事が作成できたら、画面右上の「公開」ボタンから投稿ができます。
投稿の使い方②見出しの挿入
見出しの挿入をする際は、見出しを挿入したいブロックにカーソルを合わせて、プラスアイコンからメニューを出しましょう。
続いて、メニュー内のテキストエリアから「見出し」を選択します。すると、ブロック上部にバーが表示されます。
デフォルトでは、見出しはすべてH2に設定されているので、使用したい見出しの大きさに変更しましょう。
見出しを適切に使うことで、記事が読みやすくなるだけでなく、SEO効果も高まります。階層構造を意識して見出しを設定しましょう。
投稿の使い方③文章の挿入
プラスアイコンから「段落」を挿入することで、文章を書くエリアを確保できます。
また、一つ前のブロックからEnterキーを押すと、自動で段落ブロックが挿入されるので、続けて文章を書く際はEnterキーを活用しましょう。
段落ごとに適度な改行を入れたり、箇条書きを活用したりすることで、読みやすい記事を作成できます。
投稿の使い方④文字の装飾
文字を装飾することで、強調したいポイントを目立たせることができます。以下に主な装飾機能を表にまとめました。
装飾 | 使い方 |
太字 | テキストを選択して「B」をクリックする。 |
斜体 | テキストを選択して「/」をクリックする。 |
打ち消し線 | テキストを選択して下向き三角形の中の「打ち消し線」をクリックする |
ハイライト | テキストを選択して下向き三角形の中の「ハイライト」をクリックし、好きなカラーを選択する。 テキストなら文字色、背景なら背景色をつけられる。 |
装飾がなければ、単調な記事に見えて離脱率が高まります。適度な装飾で、ユーザーが見やすいように編集しましょう。
投稿の使い方⑤画像の挿入
画像は、プラスアイコンの「画像」から挿入できます。すでに画像が登録されている場合は、「メディアライブラリ」から画像を挿入できますが、そうでない場合は「アップロード」からWordPressに画像を取り込みましょう。
アップロードを選択するとパソコンのフォルダーが開くので、任意の画像を選択して「開く」ボタンをクリックしてください。すると、記事内に画像ブロックが挿入されます。
投稿の使い方⑥アイキャッチ画像の挿入
アイキャッチ画像は記事の第一印象を決める重要な要素です。画面右側の投稿タブにある「アイキャッチ画像を設定」をクリックし、画像を選択しましょう。
後は、通常の画像を挿入するのと同じ方法でアイキャッチ画像の挿入ができます。
WordPressの使い方を学習する方法
WordPressの使い方を学習するのにおすすめなのが以下の方法です。
- 独学で学ぶ
- セミナーで学ぶ
これらの学習方法について見ていきましょう。
学習方法①独学で学ぶ
WordPressを使ったサイト構築であればハードルは高いですが、WordPressの使い方であれば独学でも十分習得可能です。
独学は費用を抑えながら自分のペースで学べる点が魅力です。WordPressの解説本や専門書を活用することで、体系的に基礎を学習できるでしょう。
書籍では、WordPressのインストール方法や基本操作、テーマやプラグインの使い方まで、段階的に解説されています。
ただし、独学には時間がかかる場合もあるため、あらかじめ学習計画を立てておくことが大切です。
学習方法②セミナーで学ぶ
セミナーや講座を利用する方法は、短期間で効率よくスキルを身につけたい方におすすめです。専門の講師がWordPressの仕組みや使い方について実践的に教えてくれるため、独学では分かりにくい部分もスムーズに理解できます。
また、質問があればその場で解決できるのも大きなメリットです。さらに、初心者向けの入門講座から、上級者向けに用意されたWordPressのカスタマイズ講座まで幅広い種類があることや、オンラインで受講できるものが増えていることもセミナーの魅力です。
ただし、セミナーには受講料が発生するため、自分のスキルや予算に応じて選ぶ必要があります。
WordPressの使い方についてのまとめ
今回は、WordPressの使い方について紹介しました。WordPressは、初心者でも直感的に使用できるCMSです。
初めて利用する際には、サイト名やパーマリンク、テーマ、プラグインといった初期設定を行いましょう。
WordPressを始めたばかりのうちは難しく感じるかもしれませんが、基本を押さえれば誰でも使いこなせるツールです。しっかり学習をして、魅力的なサイト運営を目指しましょう。
