インターネットやAIからの情報だけではなく、「WordPressを書籍でしっかり学びたい」と考える人は少なくありません。書籍で体系的に知識を習得することで、WordPressの基本操作から、Webサイトの制作・運用まで順序立てて学べます。
ただし、WordPressの書籍には、初心者向けの入門書から、PHPやオリジナルテーマの制作を扱う専門書まで数多くあります。書籍によって対応するバージョンや必要な前提知識も異なるため、自分の目的やレベルに合った一冊を選ぶことが大切です。
そこで本記事では、WordPressのおすすめ書籍8冊を目的別に紹介します。選び方のポイントや効率的な学習方法なども解説するので、ぜひ参考にしてください。
WordPress書籍の失敗しない選び方

まずは、自分に合ったWordPressの書籍の選び方を押さえておきましょう。WordPressの書籍を選ぶ際には、以下のように価格や知名度だけでなく、学習目的や現在の自分の知識などに合わせる必要があります。
- WordPressを学ぶ目的に合わせて書籍を選ぶ
- 自分の知識や経験に合った書籍を選ぶ
- 対応するWordPressのバージョンを確認して選ぶ
WordPressを学ぶ目的に合わせて書籍を選ぶ
まずは、WordPressで何を作りたいのかを基準に選ぶことを考えましょう。例えば、個人ブログを開設したい人と、企業サイトのオリジナルテーマを制作したい人では、必要な知識レベルは異なります。
初めてWebサイトを作る場合は、サーバーの準備・初期設定・投稿方法などを順番に学べる入門書が適しています。HTML・CSSを扱える人は、既存サイトのWordPress化や、テーマ制作などを学べる書籍が候補になるでしょう。
自分の知識や経験に合った書籍を選ぶ
初心者がPHPやテーマ制作の書籍から始めると、コードやWebサイトの構造でつまずく可能性があります。
WordPressの未経験者は、分かりやすい図解が多く、一つのサイトを完成させながら学べる書籍を選ぶのがよいでしょう。基本操作を理解している人は、PHP・テーマ制作などに特化した書籍が選択肢になります。
対応するWordPressのバージョンを確認して選ぶ
2026年8月時点のWordPressの最新版は7.0.2です。一方、主要な入門書には6.x対応のものも多く、管理画面や操作手順が現行バージョンと異なる場合があります。
購入前に出版年や改訂版・対応バージョンをきちんと確認しましょう。ブロックエディターやフルサイト編集の有無、WordPressの仕様変更に関する情報なども確認が必要です。
WordPressのおすすめ本と選び方については、以下の記事でも詳しく解説しています。こちらも参考にしてください。
初心者におすすめのWordPress書籍
それでは、まず初心者におすすめのWordPressの書籍を紹介します。導入や初期設定から分かりやすく説明されているため、初めてWordPressを触る人におすすめです。
| おすすめの書籍 | 主な学習内容 | 価格(税込) | 発売日 |
|---|---|---|---|
| いちばんやさしいWordPressの教本 第7版 6.x対応 | WordPressの導入・基本設定・サイト制作・集客・運用 | 1,980円 | 2025年10月1日 |
| ゼロから学ぶ はじめてのWordPress 第2版[バージョン6.x対応] | 基本操作・サイト制作・ネットショップ連携 | 2,090円 | 2024年12月1日 |
| 今すぐ使えるかんたん WordPress やさしい入門[6.x対応版] | 投稿・固定ページ・ブロック編集・フルサイト編集・運用 | 1,760円 | 2023年9月28日 |
いちばんやさしいWordPressの教本 第7版 6.x対応
WordPressのインストール・初期設定・サーバーの準備など、Webサイト制作の基本から学べる書籍です。WordPress 6.8に対応しており、フルサイト編集に対応したテーマを使ってWebサイトを制作します。
HTML・CSSの専門知識がなくても、画面を見ながら手順を進められる構成です。WordPressを初めて操作する人や、パソコン・スマートフォンの両方に対応したWebサイトを作りたい人に適しています。
ゼロから学ぶ はじめてのWordPress 第2版[バージョン6.x対応]
図や操作画面を見ながら、WordPressの基本操作を学べる入門書です。投稿・固定ページ・プラグイン・ナビゲーションなど、Webサイト制作に必要な知識を順番に習得できます。
フルサイト編集やレスポンシブデザインに加えて、Shopifyと連携したネットショップページの作り方も解説されています。基本的なWebサイトだけでなく、問い合わせフォームや商品ページも作ってみたい人に向いています。
今すぐ使えるかんたん WordPress やさしい入門[6.x対応版]
実際にホームページを作りながら、WordPressの使い方を学べる書籍です。固定ページ・投稿・ブロックエディター・ブロックパターンなど、基本的な機能が解説されています。
フルサイト編集によるテンプレートの変更や、完成後の管理・運用まで学べる点も特徴です。Webサイトを公開するまでの操作に加えて、公開後の更新方法や、継続的にサイトを管理するための基本を身に付けたい人におすすめの書籍です。
サイト制作を学びたい人におすすめのWordPress書籍

WordPressの基本操作を理解している人は、サイト制作・デザインに特化した書籍を選ぶとよいでしょう。Webサイトの構成や見た目を調整する方法に加えて、HTMLサイトのWordPress化を学べる書籍もあります。
| おすすめの書籍 | 主な学習内容 | 価格(税込) | 発売日 |
|---|---|---|---|
| WordPressの新しい標準レッスン フルサイト編集+ブロックエディター活用講座 | ブロックエディター・フルサイト編集・テンプレート編集 | 2,420円 | 2024年5月1日 |
| 【改訂第3版】WordPress 仕事の現場でサッと使える!デザイン教科書[WordPress 6.x対応版] | サイト設計・テーマ制作・カスタマイズ・運用 | 3,300円 | 2023年6月23日 |
| HTMLサイトをWordPressにする本 | HTMLサイトのWordPress化・テーマへの組み込み・公開 | 2,640円 | 2023年8月26日 |
WordPressの新しい標準レッスン フルサイト編集+ブロックエディター活用講座
ブロックエディターとフルサイト編集を活用して、サイト制作を学べる書籍です。デフォルトテーマの「Twenty Twenty-Four」を使うため、特定のテーマに依存しない制作方法を習得できます。
記事の作成・サイト設計・テンプレート編集・クエリーループなどを、サンプルサイトの制作を通じて学ぶ構成です。解説動画も用意されているため、実際の操作画面を確認しながら学習を進められます。
【改訂第3版】WordPress 仕事の現場でサッと使える!デザイン教科書[WordPress 6.x対応版]
WordPressを使ったサイト制作・運用・管理を幅広く学べる書籍です。HTML・CSSで作られた静的サイトにWordPressを組み込み、オリジナルテーマを制作する手順が詳細に解説されています。
カスタム投稿タイプやカスタムフィールドなど、実務で使用する機能も扱っているのが特徴です。SEO対策・セキュリティ・高速化についても学べるため、クライアント向けのWebサイト制作などを、これから始めたい人にも適しています。
HTMLサイトをWordPressにする本
HTML・CSSで作成したWebサイトを、WordPress化する方法を学べる書籍です。静的なWebサイトをWordPressに組み込み、本番環境へ公開するまでの流れが解説されています。
管理画面からコンテンツを更新できるWebサイトを作りたい人や、既存のHTMLサイトをWordPressへ移行したい人におすすめです。HTML・CSSの基礎を理解した上で、WordPressを使った実務的なサイト制作をする場合に役立つでしょう。
オリジナルテーマで制作したい人向けのWordPress書籍

WordPressのテーマを細かくカスタマイズするには、PHPやテンプレートの仕組みに関する知識が必要です。PHPの基礎やオリジナルテーマの制作を学びたい人に、特におすすめの書籍を紹介します。
| おすすめの書籍 | 主な学習内容 | 価格(税込) | 発売日 |
|---|---|---|---|
| WordPressユーザーのためのPHP入門 はじめから、ていねいに。[第4版] | PHPの基礎・テンプレートタグ・ループ・テーマのカスタマイズ | 2,750円 | 2024年3月15日 |
| WordPressオリジナルテーマ制作入門 | PHP・テンプレートファイル・カスタム投稿タイプ・テーマ制作 | 2,948円 | 2022年1月13日 |
WordPressユーザーのためのPHP入門 はじめから、ていねいに。[第4版]
HTML・CSSは理解しているものの、PHPに苦手意識がある人向けの書籍です。変数・配列・条件分岐・関数など、PHPの基本から学べます。
さらに、テンプレートタグやループ・テンプレート階層・フックなど、WordPress特有の仕組みも解説されています。コピーしたコードをそのまま使うのではなく、処理の意味を理解して、テーマをカスタマイズしたい人におすすめの一冊です。
WordPressオリジナルテーマ制作入門
こちらも、HTML・CSSの知識を持つWeb制作者を対象とした書籍です。用意されたHTMLファイルをPHPファイルに変換し、WordPressのオリジナルテーマを制作する流れを学べます。
テンプレートファイルやナビゲーション・パンくずリスト・ウィジェットエリアなど、テーマ制作に必要な機能が段階的に解説されています。既存テーマの設定だけではなく、デザインや機能を自分で設計したい人におすすめです。
なお、WordPressを学習できる参考書については、以下の記事でも紹介しています。こちらも参考にしてください。
WordPressを書籍で効率よく学習する方法

WordPressの書籍を購入しても、読むだけでは操作方法が身に付かない場合があります。書籍を活用しながら、効率的にWordPressを学習するためのポイントを押さえておきましょう。
- 作りたいWebサイトを決めてから学習を始める
- WordPressを実際に操作しながら読み進める
- 一冊に絞って最後まで進める
- 操作画面が異なる場合は公式情報を確認する
作りたいWebサイトを決めてから学習を始める
書籍での学習を始める前に、ブログや企業サイト・ポートフォリオなど、完成させたいWebサイトを決めましょう。制作するサイトが明確になると、優先して学ぶべき項目を絞り込めます。
また、書籍に掲載されている全ての機能を、一度に覚える必要はありません。まずはサイトの公開に必要な操作を学び、完成後に機能を追加していく方法が現実的です。
WordPressを実際に操作しながら読み進める
書籍を読む際には、WordPressの管理画面を開き、解説されている設定や編集を実際に試しましょう。操作前後の画面を比較することで、各機能がサイトにどのような変化を与えるのかを理解できます。
すでに運用しているサイトではなく、練習用サイトやローカル環境を使う方法もあります。設定ミスや表示崩れを気にせず、さまざまな操作を試すのが上達のポイントです。
一冊に絞って最後まで進める
複数の入門用書籍を同時に参考にすると、テーマ・プラグイン・操作画面の違いによって、混乱してしまう可能性があります。初めは自分の目的に近い一冊を選び、掲載されているWebサイトを最後まで完成させてみましょう。
特定の書籍で基本操作を習得してから、デザイン・PHP・オリジナルテーマ制作などの専門書へ進むことで、段階的に知識を深められます。
操作画面が異なる場合は公式情報を確認する
WordPressは定期的に更新されているため、書籍に掲載された画面と現在の管理画面が異なる場合が珍しくありません。目的の項目が見つからないときは、WordPressの公式情報や、出版社のサポートページなどを確認しましょう。
書籍でボタンの位置などを覚えるだけではなく、設定の目的や機能の名称を理解することも大切です。管理画面の構成が変わっても、必要な機能を探しやすくなります。
書籍に加えてWordPressセミナーも活用しよう

書籍を使った学習は、自分のペースで進められる点がメリットです。しかし、操作中に想定外のエラーが発生した場合や、掲載画面と現在の画面が異なる場合などは、自分で解決方法を調べなければいけません。
そのため短期間でサイト制作の流れを学びたい人や、講師に質問しながら操作したい人などは、書籍での学習に加えて、WordPressセミナーの受講もおすすめです。
WordPressセミナー講座では、WordPressの基礎設定から、コーポレートサイトの制作やレスポンシブ対応・SEO対策などを短期間で学べます。学習環境や予定に合わせて受講形式の選択が可能です。
| セミナー名 | WordPressセミナー |
|---|---|
| 運営元 | GETT Proskill(ゲット プロスキル) |
| 価格(税込) | 29,700円〜 |
| 受講期間 | 2日間 |
| 受講形式 | 対面(東京・大阪)・ライブウェビナー・eラーニング |
WordPressの書籍についてまとめ
WordPressの書籍を選ぶ際には、自分の作りたいWebサイトや習得したい技術を確認した上で、自分に合ったものを選択することが大切です。
書籍を読みながら実際にWordPressを操作して、まずは一つのWebサイトを完成させることを目指しましょう。独学で疑問を解決するのが難しい場合は、書籍の活用に加えて、講師から実践的に学べるWordPressセミナーの受講もおすすめです。