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Unityで何ができるかを詳しく解説!できないことや学習方法も紹介

Unityは、3Dゲームや2Dゲームの開発はもちろん、3Dモデリングソフトウェアと組み合わせて建築やデザイン、エンターテイメント業界などでの視覚化プロジェクトに利用等と多種多様な用途があり、非常に多目的なゲーム開発エンジンですが、具体的に何ができるのか知らない方も多いと思います。

この記事では、そんな多くの機能と用途を備えたUnityで実際に何ができるかを詳しく紹介していきます。

Unityとは?

Unityとは3D・2Dに対応するゲームエンジンで、幅広いプラットフォームに対応しており、無料で入手して開発を始められることから、開発資金が限られるインディーゲームの開発者にも支持されています。
それでは、Unityについて詳しく解説していきます。

Unityの料金体系

Unityは、収益に応じて利用料を支払う料金体系です。そして、ゲーム開発のみならず、VR・AR・MR向けのコンテンツ開発も可能なので、導入のハードルが低く、小規模なゲームスタジオや個人の開発者にも人気があります。

対応するプラットフォームやデバイスが豊富

Unityは、WebGLを活用するブラウザ向けの開発もできるので、対応するプラットフォームの豊富さがUnityの魅力の一つだといえるでしょう。

クロスプラットフォームにも対応ですから、複数のプラットフォーム向けに、垣根を超えたコンテンツを開発できるのが強みです。
そして、UnityはPCをはじめとして、家庭用の据え置きゲーム機、スマホにも対応しています。

アセットが充実

Unityは、レンダリング・スクリプティング機能、充実するアセットなど魅力が豊富ですが、初版は2005年と約18年かけて築き上げられてきた歴史があります。

Unityの開発元は?

Unityは、元はデンマークのOTEEが2005年に公開したゲーム開発ツールで、2007年に現在の社名(Unity Technologies)に変更され、コンテンツ開発者の意見を取り入れながら精力的に開発が続けられています。

Unityのユーザー数

Unityで開発されたコンテンツの月間アクティブユーザー数は28億人と、圧倒的なシェアを誇ります。

シェアの多くはモバイルゲームですが、家庭用ゲーム機を含むゲームだけでなく、産業向けのアプリケーションのシェアもあります。

つまり、Unityは、ゲーム開発に留まらないゲームエンジンだといえますし、アイデア次第で広く活用することができるでしょう。

Unityで何ができる?

Unityでできること

Unityでできることはとても多く、ゲーム開発やアプリ開発はもちろん開発者向けの学習等充実しています。
ここでは、Unityは何ができるかについて、以下の7つに絞って解説していきます。

  1. ゲーム開発
  2. アプリ開発
  3. シミュレーション
  4. 開発者向けの学習
  5. 開発の効率化
  6. グラフィックをコンテンツ開発
  7. 拡張やカスタマイズが可能

Unityでできること①ゲーム開発

ゲーム開発では3Dと2D、それに混在するハイブリッドの開発が可能です。高品質なグラフィックに物理エンジンを使ったギミック、アニメーションも盛り込むことができます。
音響面の機能も充実しているので、音響にこだわったゲーム開発にも活かせます。

こちら記事では、Unityのインストールの方法からUnityで2Dゲームの作り方を学べるサイトをご紹介しております。ご参考にしてください。

【2024】Unityで2Dゲームを作るには?インストールの手順・学習サイトも紹介

Unityでできること②アプリ開発

Unityを使ったアプリ開発では、人材を支援するアプリの開発に活用できます。VRやAR、MRに対応していることから、産業現場におけるトレーニング用のアプリ開発にも活用されています。
教育アプリの開発も可能ですし、建築設計や自動車業界など、学術から設計製造まで幅広い分野で貢献しています。

Unityでできること③シミュレーション

物理エンジンを使えばシミュレーションができるので、研究分野での採用事例もあるほどです。さらにはエネルギーや航空宇宙分野、AI分野でも選ばれています。

Unityでできること④開発者向けの学習

Unityは開発者向けの学習コンテンツが充実しており、経験豊富な開発者だけでなく、開発初心者の学習にも向いています。
つまりこれからコンテンツの開発を始めるための学習目的でも、導入して活用することが可能です。

Unityでできること⑤開発の効率化

アセットストアは3Dモデルやテクスチャ、音楽や効果音などのリソースが充実なので、小規模開発における負担が軽減できます
大規模開発でもリソース調達の手間が大幅に軽減できるので、コンテンツをリリースするまでの期間の短縮が実現します。

Unityでできること⑥グラフィックをコンテンツ開発

様々なグラフィック制作ソフトのファイル形式に対応していることから、制作したグラフィックをコンテンツ開発に取り入れるのも容易です。
複数のグラフィック制作ソフトを使って開発する現場でも、Unityが強力に開発を支援してくれます。

Unityでできること⑦拡張やカスタマイズが可能

内蔵する標準機能だけでも充実していますが、プラグインの追加で機能を充実させることができます。拡張性やカスタマイズ性が優れていますし、効率的な開発の実現も難しくないです。

Unityでできないこと

Unityは強力なコンテンツ開発ツールですが、できないこともあります。それでは、できないことについて解説していきます。

Unityでできないこと①CやC++は使えない

開発に使える言語はC#のみなので、CやC++で開発したい場合には不向きです。
性能が限られる組み込み機器向けの開発だと、C#がネックになる恐れがあります。ハードウェアを直接制御する低レベルな開発もできないことの一つです。

Unityでできないこと②高度なシミュレーションはできない

Unityはグラフィック機能を備えますが、最先端のリアルなグラフィックとなると実現が難しくなります。モデリング機能も内蔵していますが、高度なモデルの制作には外部ツールが必要です。

シミュレーション機能についても同様で、複雑で高精度なシミュレーションには向きません。

ゲーム開発には十分であっても、本格的なシミュレーション向きではないと捉えるのが無難です。

Unityでできないこと③Unity単体では完結しないことが多い

Unityは機能が統合された開発プラットフォームですが、単体では完結しないことも珍しくありません。
外部ツールなどと連携することで、初めて真価を引き出すことができるといえるでしょう。

音を扱う機能もありますが、Unityだけで作成したり編集するのは難しいです。音声に関してもやはり外部ツールとの連携が不可欠です。

このようにUnityは、1からすべて開発を完結するというよりも、他のツールで開発したリソースを取り入れ、活用するための開発環境と捉えるとしっくりくるでしょう。

マルチプラットフォーム、クロスプラットフォームに対応する都合上、互換性に重きを置いている点が見受けられます。
特定のプラットフォーム向けの開発でデバイスの性能を活かすより、複数のプラットフォーム、異なるデバイスで互換性を発揮する方が得意です。

こうしたことからUnityには、できること・できないこと、向き不向きがあるため、特性を理解した上での活用すると良いでしょう。

Unityを学ぶ方法

Unityを学ぶ方法

Unityは公式のマニュアルや教材でも学べますが、動画配信サイトで配信されている動画、そして講座などの学習方法があります。

Unityを学ぶ方法①Unity公式のマニュアル

公式マニュアルはUnityの機能や用語を学習するのに最適で、開発初心者から上級者まで向きます。マニュアルに一通り目を通しておくことで、効率的な学習や習得が実現します。

Unityを学ぶ方法②教材

教材は公式のチュートリアルや、市販の書籍などがあります。公式チュートリアルは理解度に合わせて、実際に手を動かしながら学ぶことが可能です。
初心者向けの初歩的なチュートリアルもあるので、Unityに初めて触れる人にもおすすめです。

Unityを学ぶ方法③書籍

書籍は理解度と開発したいコンテンツなどの目的などから、自分に合ったものを選ぶことが大切です。
数が豊富で選択肢が充実しているので、内容に目を通して比較しながら選びましょう。

Unityを学ぶ方法④動画

動画はコンテンツ開発風景を確認しながら、開発の流れを理解するのに役立つ学習方法です。
公式によるものと、ユーザーが公開している動画があります。

Unityを学ぶ方法⑤講座

ネットにはマニュアルや動画と同様、無料でアクセスできる講座もありますが、しっかり学びたい方には高度な技術が学べる有料の講座をおすすめします。

自分が知りたいことがわかるか、習得したい技術と内容が合っているか確認して受講すると良いでしょう。
受講はオンラインとオフラインがありますから、無理なく受講できる方を選びたいものですね。

Unityで何ができる?まとめ

Unityで何ができるのか、何ができないか、そしてクロスプラットフォームや導入のハードルの低さを解説しました。Unityはゲーム開発に留まらないゲームエンジンで、VRとARやMR向けにもコンテンツを開発できることがわかりましたね。

C#以外の言語が使えない、ハードウェアを直接制御できない、高度な開発には外部ツールを必要とするなどの制約もありますが、Unityはできることが多く、主にゲーム開発者の力になっているのは事実です。

アセットが充実していることから、3Dモデルなどのリソースの用意が難しい場合にも、簡単に開発を始められますし、リソース調達の手間が省けるアセットストアの存在も個人の開発者の後押しになっているといえるでしょう。

また、教材が充実していて学びやすく初心者に優しいのも魅力です。公式のチュートリアルやマニュアルからオンライン・オフライン講座まで、様々な方法で学べるようになっていますので、マニュアルだとわかりにくいことでも、講座であれば実践しながら技術を習得でき理解することができるでしょう。

ユーザー数が多くて世界中で活用されているUnityは、公式コミュニティにも見られるように、初心者から段階的に学んで開発できるようになる土壌があるので、これから開発者を目指す人にも優しいゲームエンジンだといえそうです。

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