豊富な機能と充実のコミュニティを備え、複数のプラットフォームに対応するUnity。初心者でも使いやすい2Dゲーム開発ツールですが、実際にUnityで2Dゲームを作る方法が分からない方もいるでしょう。
そこでこの記事では、Unityのインストールの方法、Unityで2Dゲームの作り方を学べるサイトをご紹介します。
2Dゲームを作れるUnityとは
Unityは、スマホやパソコンなど多様なデバイスに対応したゲーム開発ツールです。
ゲームエンジンとしての基本機能はもちろん、開発環境やエディタも搭載し、初心者でも本格的なゲーム制作を実現します。「Bleak Sword DX」や「Sea of Stars」など、世界中でヒットしたゲームもUnityで作られています。
近年、その汎用性と拡張性の高さからゲーム業界で高い評価を得ており、2014年には世界で最も利用されるゲーム開発プラットフォームに選出されました。
Unityでできること
Unityは、3D/2Dゲーム開発以外にも、VR/ARアプリ開発、シミュレーション開発など、さまざまなことができるツールです。
Unityの主な機能と内容は以下の表をご覧ください。
Unityの主な機能 | 内容 |
3Dゲーム開発 | 3Dモデルやアニメーションを作成して3Dゲームを開発 |
2Dゲーム開発 | 2Dグラフィックや物理演算を使って2Dゲームを開発 |
VR/ARアプリ開発 | VR/ARデバイス向けのアプリを開発 |
シミュレーションアプリ開発 | 物理演算やAIを使ってシミュレーションアプリを開発 |
教育コンテンツ開発 | 3Dモデルやアニメーションを使って教育コンテンツを開発 |
プロトタイピング(アイデアを試作する過程) | 新しい製品やサービスの試作品制作 |
建築・設計 | 3Dモデルによる建築・設計の可視化 |
建築・設計現場では、3DCADを使って建物の構造、外観、内装を可視化し、設計の検討やプレゼンテーションに役立てています。
無料で使える3DCADには、「Fusion 360」「Onshape」などがあります。詳しくは以下の記事をご覧ください。
ProSkillの「Unity基礎セミナー」は、わずか2日間でUnityの基礎から応用までマスターできる初心者向けセミナーです。
実際に操作しながら学べるので、実務で役立つ技術を習得したい方もおすすめです。詳しくは以下のページからご確認ください。
2Dゲームを作れるUnityのインストールの手順
Unityを使用するにはUnity IDが必要です。Unity IDがない方は、まず公式サイトからアカウントを作成してください。
それでは、2Dゲームを作れるUnityのインストールの手順について解説します。
- STEP1.Unity Hubのインストール
- STEP2.Unityのインストール
STEP1.Unity Hubのインストール
まず、Unity Hubをインストールします。具体的な手順は以下の通りです。
- 公式サイトからWindows版Unity Hubをダウンロード
- ダウンロードしたインストーラーを実行し、インストールを完了
- Unity Hubを起動
- Unity IDアカウントがない場合は「新規登録」
- Unity IDアカウントがある場合は「ログイン」
- 新規プロジェクトを作成
- プロジェクト名、保存先、Unityバージョンを設定
- 「作成」ボタンをクリック
これで、Unity Hubが使えるようになりました。
Unity Hubは、Unityプロジェクトの管理・効率化を実現するツールです。例えば、複数のプロジェクトの切り替え、異なるUnityバージョンの管理、新しいプロジェクトの作成などができます。
STEP2.Unityのインストール
それでは、Unityのインストールへ進みましょう。具体的な手順は以下の通りです。
- Unity Hubを起動する
- 「インストール」をクリック⇒「Unityをインストール」画面を開く
- インストールするUnityバージョンを選択
- 「Unity Hub経由でインストール」をクリック
- インストール完了
- Unity Hubの「プロジェクト」タブから最新インストールのUnityを選択
- Unityを起動して、初期設定やライセンス許諾などを実行
これで、Unityで2Dゲーム作成ができるようになりました。
初期設定の際には、プロジェクトの作成やエディターの設定などが可能です。
UnityのスクリプトエディターとしてVisual Studioを使用する場合、Visual Studio Communityをインストールしてください。
「今すぐUnityでゲーム作りをしたい」「Unityのはじめ方について詳しく知りたい」という方は、以下の記事をご覧ください。
Unityで2Dゲームを作るメリット
「Unityといえば3Dゲーム開発」というイメージを持っている方も多いでしょう。しかし、Unityは2Dゲーム制作にも最適なゲームエンジンなのです。
ここでは、Unityで2Dゲームを作る3つのメリットについて詳しく解説します。
- 豊富な機能
- 複数のプラットフォームに対応
- 学習ソースが豊富
①豊富な機能
Unityで2Dゲームを作る魅力の一つが豊富な機能です。
Unityの代表的な機能「Tilemap」は、パズル感覚で地形や背景を手軽に作成でき、初心者でも直感的に操作できます。Tilemapを使えば、複雑で難しい2Dゲーム制作もスムーズに進めることが可能です。
さらに、クリエイターの発想を高いクオリティで表現できるアニメーション、スプライト処理など、2Dゲーム開発の幅を広げる機能を多数搭載しています。
②複数のプラットフォームに対応
Unityで2Dゲーム開発をするメリットは、マルチプラットフォーム対応です。
例えば、iOSやAndroid、Windows、Mac、さらにはゲーム機といった広範なプラットフォームで、同一のゲームを動作させることができます。
最近は、Webブラウザ上でのゲームも人気が高まってきました。
Unityならブラウザゲームの開発にも対応しているので、パソコンやスマホだけではなく、Webからもユーザーを獲得できる可能性があります。
③学習ソースが豊富
Unityで2Dゲームを作るメリットの一つは、学習ソースが豊富なことです。Unityは人気の高い開発エンジンで、インターネット上には疑問点を解決できる学習ソースが豊富にあります。
具体的な学習ソースは以下の通りです。
- 書籍・テキスト
- 公式ドキュメント
- オンライン講座
- 動画チュートリアル
- Unityユーザーのコミュニティ
- 学習サイト
Unityで2Dゲーム開発を始めるなら、コストをかけずに気軽に利用できる学習サイトがおすすめです。豊富なチュートリアルやサンプルコードで、初心者でもスムーズにスキルアップできます。
Unityで2Dゲームの作り方を学べるサイト4選
それでは、Unityで2Dゲームの作り方を学べるおすすめサイトを紹介しましょう。初心者向けのサイトを中心にお伝えするので、はじめてUnityで2Dゲーム開発する方は要チェックです。
- Unity入門【初心者為の使い方講座】【実際にゲームを作って解説】
- Unityで2Dのランゲームの基礎を約1時間で制作する講座
- 【Tilemap編】Unityで2Dアクションゲームの作り方を解説
- 【アニメーション編】Unityで2Dアクションゲームの作り方を解説
① Unity入門【初心者為の使い方講座】【実際にゲームを作って解説】
こちらのサイトは、Unityを使った2Dゲーム開発初心者向け講座です。動画解説付きで、ゲーム開発の基礎からゲームの実際の制作まで丁寧に解説しています。
プログラミング言語「C#」はコピペで対応するため、プログラミング初心者も安心です。文章で分かりにくい部分は動画で補足し、着実にゲーム制作スキルを習得できる内容となっています。
スタートはUnityの基本操作から学び、2Dアクションゲームを実際に作りながら、プレイヤー移動、敵キャラの設置、UI作成、効果音の実装などを一つひとつ実践。完成後はゲームの公開方法までカバーしています。
ゲーム開発の世界に興味があるけれど手を付けるのに不安がある方、フリーゲームやインディーズゲームを作ってみたい方に最適です。
② Unityで2Dのランゲームの基礎を約1時間で制作する講座
こちらのサイトは、Unity初心者の方や入門者の方向けの学習サイトです。動画解説付きなので、ゲーム開発をスムーズに進められます。
講座の内容は、新規プロジェクト作成とUnityの設定、ステージの作成、プレイヤーの操作作成、カメラの移動処理作成、障害物の設置と当たり判定など。サイトでは基礎部分をサクッと学べ、サイト内で分かりにくい部分は動画で丁寧に解説します。
C#のコードはコピペで作れるので、プログラミング経験がなくてもOK。「Unityでゲームを作りたいけど、プログラミングの知識がない」という方にもおすすめです。
③【Tilemap編】Unityで2Dアクションゲームの作り方を解説
こちらは、UnityのTilemapを使った2Dゲームのステージ作成方法を解説しています。Tilemapは、タイルを配置するだけでステージを作れる便利な機能です。
この回では、Tilemapを使ってステージを作る方法を解説します。具体的には、Pixels Per Unitの設定、タイルパレットの作成、タイルの追加や整理、Pixels Per Unitを設定などです。
このサイトは、Unity開発を項目ごとに解説しているため、他のページと合わせて学習することをおすすめします。事前準備として、前回のチュートリアルでダウンロードしたアセットが必要です。
④【アニメーション編】Unityで2Dアクションゲームの作り方を解説
こちらは、上記の同じサイトのUnityを使った2Dアニメーションゲーム編です。この回では、アニメーション機能を使ってキャラクターに動きを与え、ゲームをさらに本格化させていきます。
具体的な学習内容は、アニメーションファイルの作り方、走るアニメーション、ジャンプするアニメーション、アニメーションを条件で切り替える方法、プレイヤーの向きを移動方向に合わせるなどです。
画像やコード付きで詳しく解説しているので、難しいアニメーション機能もスムーズに理解が進みます。
Unityで2Dゲームを作るには?まとめ
本記事では、Unityのインストール手順や2Dゲーム開発のメリット、学習サイトなどを紹介しました。
2Dゲーム開発のスキルアップには、やはり実際にUnityを使ってゲームを制作することが大切です。興味がある方は、世界中のユーザーに支持されているUnityを活用してみてはいかがでしょうか?
