3次元CAD市場において半数以上のシェアを誇るSOLIDWORKS。使いやすく、ユーザーの要望を反映させた機能の追加や強化をバージョンごとに実施して支持されているSOLIDWORKSが、次世代の学生のために、従来のSOLIDWORKSの機能と人工知能を活用した設計支援ツールを融合させたのがSOLIDWORKS学生版です。SOLIDWORKS学生版の特徴、価格、個人版や法人版との違いについて解説します。
SOLIDWORKSの学生版とは?
現在、SOLIDWORKS 学生版の日本での販売は、公式サイト上では終了しています。公式サイトでは購入できませんが、Dassault Systèmes SolidWorks Corporationでの購入が可能です。そのため、あらゆる質問やサポートも提供されていないことを了承の上、購入する必要があります。
SOLIDWORKS 学生版は、学生が自習目的で使用するための製品として提供されるもの。営利目的・研究・授業での使用はできません。営利目的にはインターン・アルバイトも含まれます。
SOLIDWORKS学生版を利用できる人
SOLIDWORKS学生版は以下条件に該当する場合に利用できます。
- 学校教育法に定められた教育機関に在籍中の人
- 厚生労働省の定める職業訓練校で6ヶ月以上のコースを受講中で求職中の人
SOLIDWORKS学生版で禁止されていること
SOLIDWORKS 学生版に関しては以下の事項が禁止されています。
- 転売
- コピー
- 譲渡
- 営利目的・研究・授業での利用
学生版の機能における特徴は学生が創造性を開花させ、設計のインスピレーションを得られるよう支援する 3 次元設計ソリューションを提供することを目的としたものなので、上記が禁止となっています。
SOLIDWORKS学生版の禁止事項を破るとどうなる?
公式サイトには以下のように記載されています。
引用:SOLIDWORKS公式サイト
SOLIDWORKS教育版との違い
SOLIDWORKS 教育版は、教育機関で使用するために設計されたライセンスです。教育機関に所属している学生や教職員が使用可能である点が、が学生版との違いです。SOLIDWORKS 教育版には、少人数制のゼミを含む教育機関の授業及び職業訓練目的で適用されるライセンスで、3次元CAD、Simulation、SOLIDWORKS Electricalや SOLIDWORKS Composer(テクニカルコミュニケーションツール)、SOLIDWORKS Visualize(ビジュアライゼーション)などの全モジュールが搭載されています。学生版と同じく、営利目的・研究・授業での使用はできません。
SOLIDWORKS学生版4つの機能
SOLIDWORKSには以下4つの機能があります。
①SOLIDWORKS Simulation(CAE/設計検証ツール)
SOLIDWORKS Simulationは、設計の品質向上のため、製品の物理的な特性をシミュレーションする機能です。製品の強度・剛性・耐久性・振動特性などを評価できます。
②SOLIDWORKS Flow Simulation
SOLIDWORKS Flow Simulationは流体力学的な特性をシミュレーションし、流体の流れや圧力分布などを評価する機能です。
③SOLIDWORKS Plastics
SOLIDWORKS Plasticsはプラスチック製品の成形プロセスをシミュレーションし、成形プロセス中に発生する問題を事前に特定し、製品の品質を向上させることができる機能です。
④SOLIDWORKS Electrical(電気設計機能)
SOLIDWORKS Electricalは電気回路の設計や解析し、回路の動作や信頼性を評価します。
SOLIDWORKSの個人・法人との違い
学生版と、個人もしくは法人版の違いは「商用利用可否」と「一部の機能制限の有無です。
個人版は個人で使用することを目的にしており、営利目的での使用も可能です。個人版は教育機関に属していない人でも購入することができます。
法人用版は、企業向けに提供される商用ライセンスですから、こちらも目的で使用することができます。
学生版には、個人用・法人用版に含まれる一部の高度な機能(シミュレーションや電気設計など)の機能が含まれていない場合があります。学生版は、教育機関で使用される教育版とは別にライセンスが発行されるため、学外でも使用することができます。一方、法人用版は、企業内で使用するためにライセンスを購入する必要があります。
SOLIDWORKSの学生版の価格

SOLIDWORKS 学生版の価格は以下です。
- デスクトップ版:60ドル(年間)
- クラウド版xDesign:30ドル(年間)※期間限定キャンペーン価格
購入するにはDassault Systèmes SolidWorks Corporation オンラインショップにアクセスし、「SOLIDWORKS 学生版」を選択します。「今すぐ購入」をクリックし、「学生証のコピー」を添付して、必要事項を入力し、支払い方法を選びます。SOLIDWORKS 学生版のオンラインショップでの支払い方法は、クレジットカードまたはデビットカードによる支払いのどちらかを選択します。SOLIDWORKS 学生版のオンラインショップで手続きを完了後、SOLIDWORKS 学生版をダウンロードして使用することができます。ダウンロードには、手続き完了後すぐにアクセスできるようになります。
SOLIDWORKS 個人版(スタンダード)の価格は、年間 528,216円(2025年9月現在)です。SOLIDWORKS 法人版の価格は、公式サイトによると、詳細な情報を知らせるために、販売代理店に問い合わせするように案内されています。SOLIDWORKSの販売代理店の一覧は、公式サイトで確認することができます。
SOLIDWORKSの学生版を使うメリット
SOLIDWORKSは最も広く使用されている 3 次元 CAD パッケージです。SOLIDWORKS学生版の使い方を身に付けることで、進学や就職に有利な設計、エンジニアリングのスキルを身に付けられます。SOLIDWORKS 学生版を購入すると、基本的な操作から資格習得の準備に至るまで、600 本以上のプロフェッショナル トレーニング ビデオのMySolidWorks に無料でアクセス可能。ツールの使用に戸惑うことなく、設計やエンジニアリングに集中することができます。
クラウドアプリ版はいつでもどこでも、どのデバイス(Chromebook、Mac、タブレット、モバイル、パソコン)からでも使用可能で、認定試験、学習コンテンツをパッケージ化されています。学生専用コミュニティへのアクセスも可能でインストールは不要です。デスクトップ版は3 次元設計、シミュレーション、ドキュメンテーションをカバーする総合的なツール群で業界認定試験を含みます。MySolidWorks の学生向け学習コンテンツでPC へのインストールが必要です。
SOLIDWORKS教育版アカウントがある場合の自習には

教育版を購入済みの教育機関に在籍している生徒もしくは教員向けとして、SOLIDWORKS Student Premiumもあります。最大の特徴はSOLIDWORKS 教育版とは別にライセンスが発行される為、学外での使用が可能になり、授業の予習・復習、課題、SOLIDWORKS 認定試験 の試験対策としても活用されています。SOLIDWORKS Student Premiumは、SOLIDWORKS学生版よりも多くの機能を搭載しています。SOLIDWORKS Simulation、SOLIDWORKS Flow Simulation、SOLIDWORKS Plastics、および SOLIDWORKS Electrical などの非常に高度な機能が含まれています。
学生向けSOLIDWORKS活用でスキルを習得したいなら
世界中の企業が、SOLIDWORKS のスキルを持つ人材を必要としています。SOLIDWORKS認定試験を学生のうちに取得しすれば、就職活動で設計能力を証明できるでしょう。SOLIDWORKS 学生版を購入者は、SOLIDWORKS Sponsorshipに申し込み、学生向け競技会やコンテストへの参加も可能です。ここで実績が得られれば、就職活動にもより強力なアピール材料として活用できることは間違いありません。
確実なアピール材料としてSOLIDWORKSを活用するなら、以下のように実践的なカリキュラムで、短期集中で学べるセミナーを受講し実力をつけるのもおすすめ。受講スタイルも希望にあわせて選択できるので、あなたにあった学びが実現できます。
セミナー名 SOLIDWORKSセミナー講習 運営元 GETT Proskill(ゲット プロスキル) 価格(税込) 41,800円〜 開催期間 2日間 受講形式 対面(東京・名古屋・大阪)・ライブウェビナー・eラーニング
SOLIDWORKSの学生版についてまとめ
SOLIDWORKSの学生版は日本での販売は終了していますが、次世代の学生が設計設計やエンジニアリングに集中できることで、SOLIDWORKSのスキルを持つ人材を育成するために有益なツールです。特に科学・技術・工学・芸術・数学を学ぶ学生が現実的なメカニズムを理解するための最強ツールといえるでしょう。SOLIDWORKS 学生版は授業や研究には使えない、あくまで学生が自習目的で使用するための製品ですが利用する価値はあるのではないでしょうか。