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Mastercamの価格とは?購入方法を解説

CADやCAMの機能を持ち合わせた便利なソフトウェア、Mastercam。
製造業にて紙図面からデジタルの図面に切り替える際や、切削の現場などで活躍してくれます。
さらに世界中のユーザーが使っているという実績もあり、さまざまな人に愛されているソフトウェアの一つです。

そこで今回はMastercamの価格や購入方法、体験版の有無について解説していきます。
Mastercamを導入しようか迷っている方はぜひ参考にしてください。

まずMastercamとは?

Mastercamとは

Mastercamとは、アメリカのCNCソフトウェア社が開発したCAD・CAMソフトウェアです。
日本では販売総代理店のゼネテック、ジェービーエム、マクロスの3社が提供しています。

Mastercamの主な機能は、

  • 3Dで設計ができる
  • 最大で同時に5軸が使える
  • マシンニグ旋盤
  • 複合加工機
  • ワイヤEDM

といった、3DCADとCAMを合わせ持った数少ないソフトです。

全世界で、30万以上のインストールがあったと言われる大人気のソフトウェアで、日本国内でも多くの有名企業や教育機関が採用しています。
3DCAD機能には、サーフェスとソリッド2つの融合型システムが導入されていて、寸法やデザインを意識しながらの開発が可能となっています。
CAM機能では、5軸加工や複合加工もできて、加工方法や内容・業種に関係なく幅広く使えるのが大きなメリットです。深い切り込みと高速の動きも出来るので、削る時間を短縮してくれるのも魅力的です。

Mastercamの価格はどれくらい?

Mastercamの価格は、利用する企業の課題や使うソフトのタイプ、カスタマイズの多さによって異なります。Mastercamは、見積もりを受けなければならないソフトなので、日本の場合は日本国内の代理店に価格を問い合わせる必要があります。

公式サイトにも価格帯はハッキリと書かれていませんが、おおよその金額をまとめてみました。

製品名 主な機能 価格
Mastercam Mill 2軸や2.5軸の加工が可能 168万円前後
Mastercam Mill 3D 3軸加工向け 350万円前後
Mastercam Lathe 旋盤加工向け 140万円前後
Mastercam Wire ワイヤ放電加工機向け 140万円前後
Mastercam multi-axis 同時5軸加工向け 98万円前後

価格はこのように機能によって上下しますが、大体90万円〜400万円の間となります。
かなりミニマムであれば100万円を切ることもできるので、最低限の機能で良い人はその旨を問い合わせの際に伝えておきましょう。

ソフトウェア以外にかかる価格

Mastercamの利用申し込み後に掛かる費用は「メンテナンス代金」です。
メンテナンス代金は定額で、

  • 最新版はすぐにダウンロードできる
  • ソフトウェアの安全も保つためのメンテナンスも受けられる
  • トラブルに対応してもらえる
  • 電話やファックス・メールでのサポート

を受けることができます。もちろんこのメンテナンス代金は任意なので、不要な人はソフトウェアの料金価格だけ考えれば問題ありません。

Mastercamが高いと思ったら

Mastercamの価格が意外とお高めだと思ったら、まずはFusion 360の無料体験版を利用するのもおすすめです。
Fusion 360 CAMは無料で1ヶ月使えてさらに有料価格も安価なので、Fusion 360 CAMで思った機能が使えるならこちらに乗り換えるのも良いでしょう。

Fusion 360ならCAMデータのシェアもしやすいので、社内やチームで利用するのもとても便利です。

Mastercamの購入方法

Mastercamの購入方法は、開発元のMastercamに直接問い合わせる方法と、日本の代理店から購入する方法があります。
ここでは、Mastercamの購入方法をそれぞれ詳しく解説していきます。

開発元に直接問い合わせる

まずは開発元に問い合わせをして、Mastercamを使いたいと伝える方法です。

問い合わせをするとパソコンのスペックや使いたいソフトウェアの種類などを確認されるので、必要な情報を伝えましょう。
入力した情報から見積もりを出してもらい、料金とパフォーマンスから購入するのかを検討します。Mastercamを購入した後はアカウントIDが発行されるので、その情報でMastercamにログインをします。

ただ、Mastercamの大元は英語圏になるので日本語で問い合わせをした場合、意思疎通が上手く取れない場合があるのでそこだけ注意してください。

代理店より購入する

日本語で問題なく購入するなら、日本の代理店から購入する方法がおすすめです。

Mastercamを扱っている代理店の公式サイトにアクセスして、メールで問い合わせをしましょう。代理店によっては、使いたい製品やスペックを入力すれば、おおよその金額を出してくれるサービスもあります。

ですが、どこの代理店も購入したいことを伝えれば見積りを出してくれるので、それを見て購入するソフトウェアの種類やスペック、追加機能などを選んでも良いでしょう。
選んだ内容によって値段が変わるので、さまざまなパターンで見積もりを頼んでおくのもポイントです。

Mastercamを導入するメリット

Mastercamを導入するメリット

他の3DCAD・CAMソフトを利用せず、Mastercamを選ぶメリットは下記にあります。

安価で効率化をはかれる

Mastercamを導入することで、開発に掛かるコストや時間を大幅に削減することができ、作業効率のアップや事業費用の節約に繋がります。
本格的な作業に入る前にはシミュレーション機能が使え、問題点や改善点をいち早く見つけ出せるのが効率化を図る大きなメリットです。
CAD・CAMのソフトですが、簡易的なCAEのような機能も利用することができます。

CAMの性能が抜群

CAM機能がとても豊富なので、さまざまな加工技術を手に入れることができます。
カスタマイズもかなり自由が効くので、自社の製品に合わせたCAM機能を導入してくれる場合もあります。予算が豊富にある企業なら、高度なCAM機能の導入が可能でしょう。

ペーパーレス化が簡単に

Mastercamの設計図や検証データは、ソフトウェア内で管理することになるので、従来のアナログ設計図よりペーパーレス化することができます。製造業界のペーパーレス化は深刻で改善することが難しいので、Mastercamを導入するだけで会社のペーパーレスが進行しやすいです。
また、ペーパーレスはDX化とも呼ばれて会社として良い取り組みと称賛されることが多いので、企業としてもプラスになるでしょう。

操作が比較的簡単

Mastercamの操作は比較的簡単に覚えることができ、社員が少なくても運用出来るのは嬉しいポイントです。公式でも基本的な使い方は解説されているので、セミナーや研修を利用せずすぐに学ぶことができます。
また、先述したメンテナンス代金を払っていれば操作が分からなくなった時やエラーの際にサポートを受けることもできるので、合わせてサポートがついたMastercamはとてもおすすめです。

Mastercamを導入するデメリット

反対に、Mastercamを導入するデメリットも存在します。
下記の懸念点を理解しながら、ぜひ他のソフトウェアと比較してみてください。

価格が高い

3DCADとCAMが合わせて使える点では安いと思う人もいるかもしれませんが、一般的に価格は高めです。もっと安いソフトも存在するので、コストが気になる方はCAD・CAMのクオリティを含めて良く検討しましょう。

日本の代理店が少ない

日本の代理店が少ないので、購入するところが限られます。
代理店は問い合わせた際にMastercamに詳しくなかったり、結局開発元に確認を取ってもらうことになったりと不便なことになりやすいです。日本で多く流通しているソフトウェアよりも、少し不便な箇所が多い可能性が高いでしょう。

Mastercamに体験版はある?

Mastercamには無料の体験版が存在するので、

  • Mastercamにどのような機能があるのか知りたい
  • 作業がどのくらい効率的になるのか確かめたい

といったときは積極的に利用しましょう。日本語版は日本の代理店からすぐにダウンロードすることができて、大体30日間利用することができます。
また、英語版の無料体験版が欲しいなら公式サイトでダウンロードすることが可能です。

Mastercamの価格についてまとめ

今回は、Mastercamの価格について詳しく解説しましたがいかがでしょうか。
Mastercamは便利なソフトウェアですが、価格は要見積もりとなりやりたいことによってバラバラになります。
ただ目安の価格は調査ができたので、コストパフォーマンスから自社でやりたいことをMastercamで実現できそうか考えてみてください。

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