「SOLIDWORKSを独学で覚えたいけれど、何から手をつければいいのかわからない」と悩む初心者の方は多いのではないでしょうか。
SOLIDWORKS(ソリッドワークス)は、多機能3DCADです。なんとなく触っているだけでは、仕事で使えるレベルまでなかなか届きません。ただし、学習環境を整えて正しい順番で進めれば、初心者でもSOLIDWORKSを独学で身につけられます。
そこで今回は、SOLIDWORKSを独学で学ぶ方法4選、独学に必要なパソコンや個人向けライセンス、勉強の進め方までまとめました。ぜひお読みください。
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SOLIDWORKSとは?独学の前に知っておきたい基本

数ある3D CADソフトの中でも、世界トップのシェア数を誇るソフトが「SOLIDWORKS(ソリッドワークス)」です。
SOLIDWORKSは、フランスのダッソー・システムズ社が開発している3次元CADソフトで、機械設計を中心に、自動車部品や医療機器、産業機械など幅広い業界で使われています。3Dモデルの作成だけでなく、製品に動きをつけるアニメーション機能やDWG・DXFなどの2DCADデータとの互換性も高いのが魅力です。
ここでは、SOLIDWORKSが独学にも向いているといわれる3つの特徴を紹介します。
- 他の3DCADより導入しやすい価格
- 互換性が高くデータのやり取りがスムーズ
- 操作画面がわかりやすく初心者でも覚えやすい
それぞれの特徴を見ていきましょう。
特徴①他の3DCADより導入しやすい価格
SOLIDWORKSの商用ライセンスは、Standardの永久ライセンスで税込1,138,500円からとなっています(2026年10月現在)。ハイエンドの3DCADには数百万円する製品もあるため、SOLIDWORKSは機能の多さに対して導入コストを抑えやすいCADといえます。
特徴②互換性が高くデータのやり取りがスムーズ
SOLIDWORKSは互換性が高く、DWGやSTEP、IGESなど多くのファイル形式に対応しています。クライアントが別のCADソフトを使っていても、相手のデータを読み込んで確認や修正ができ、データのやり取りで困る場面が少なくなるでしょう。
特徴③操作画面がわかりやすく初心者でも覚えやすい
SOLIDWORKSは操作性がいいため、初心者の方でも基本的な操作を覚えやすいのが魅力です。アニメーション機能や2Dデータをもとに3次元モデルを作成する「フィーチャー機能」などを実装しています。
例えば、「押し出し」や「回転」といったフィーチャーを積み重ねて立体形状を作っていきます。基本操作を押さえれば、独学でも簡単な部品はすぐに作れるようになるのです。
日本でも多くの企業がSOLIDWORKSを採用しており、初心者に向けた講習会なども開催されています。
SOLIDWORKSを独学するメリット・デメリット

結論からいうと、SOLIDWORKSは独学でも習得できます。ただし、独学には良い面と注意したい面の両方があるので、まずは特徴を整理しておきましょう。
SOLIDWORKSを独学で学ぶメリット
SOLIDWORKSを独学で学ぶメリットは、主に次の3つです。
- 書籍や無料の動画を使えば、学習費用を数千円程度に抑えられる
- 仕事や学校の空き時間に、自分のペースで進められる
- わからない操作を自分で調べるため、問題を解決する力が身につく
とくに、費用を抑えながら自分のペースで学べるのは、独学ならではの魅力です。仕事や学業と両立しながらSOLIDWORKSのスキルを身につけたい方は、まず独学から始めてみるとよいでしょう。
SOLIDWORKSを独学で学ぶデメリット
一方で、独学ではつまずいたときに質問できる相手がいないのが一番の課題です。エラーの原因がわからずに手が止まり、そのまま挫折してしまう人も少なくありません。
わからないときは、SOLIDWORKSのユーザーフォーラムやYahoo!知恵袋などのQ&Aサイトで質問してみましょう。経験者から答えをもらえることもあります。
SOLIDWORKS独学とセミナー受講の違い
SOLIDWORKSを独学する場合とセミナーを受講する場合の違いを、表にまとめました。
| 項目 | 独学 | セミナー受講 |
|---|---|---|
| 費用 | 数千円〜(書籍代など)※ソフト代は別 | 受講料がかかる |
| 基礎習得までの目安 | 1〜3か月程度 | 短期間で習得できる |
| 質問できる相手 | いない(自分で調べる) | 講師に直接質問できる |
| 向いている人 | コツコツ続けられる人 | 短期間で確実に覚えたい人 |
SOLIDWORKSの独学に必要な学習環境
SOLIDWORKSの独学では、本を読むだけでなく、実際にソフトを動かして練習できる環境が必要になります。そこで、以下でパソコンの性能とソフトの入手方法を確認しておきましょう。
- SOLIDWORKSを動かすためのパソコンのスペック
- SOLIDWORKSを個人で使う方法
SOLIDWORKSを動かすためのパソコンのスペック
SOLIDWORKS公式サイトで公開されている、SOLIDWORKS 2026の主な動作環境は次のとおりです。
- OS:Windows 11/Windows 10(64ビット)
- メモリ:16GB以上(32GB推奨)
- CPU:Intel 64またはAMD64のプロセッサ
- グラフィックス:認定済みのグラフィックカードとドライバ
- ストレージ:SSD推奨
注意したいのは、SOLIDWORKS本体はMacに対応していない点です。Macしか持っていない場合は、Windowsパソコンを用意するか、ブラウザで使えるクラウド版の利用を検討しましょう。
参考:SOLIDWORKS「SOLIDWORKSおよびSWデータ管理のシステム要件」
SOLIDWORKSを個人で使う方法
商用ライセンスは高額なため、SOLIDWORKSを独学で練習するなら、次のような方法でソフトを用意するのが現実的です。
- SOLIDWORKS for Makers:個人の非商用利用向けのライセンス。価格は要問合せ。
- 学生向けライセンス:学生であれば、教育機関向けの割安なライセンスを利用できます。
- 無料トライアル:公式サイトから期間限定で操作を試せます。
なお、SOLIDWORKS for Makersは趣味や学習のための個人利用に限られ、仕事の設計には使えません。会社の業務で使う場合は、商用ライセンスが必要です。
参考:SOLIDWORKS「3DEXPERIENCE SOLIDWORKS for Makersへようこそ」
参考:SOLIDWORKS「SOLIDWORKS for Students」
参考:SOLIDWORKS「SOLIDWORKS 無料トライアル」
SOLIDWORKSを独学で学ぶ方法4選

SOLIDWORKSを独学で学ぶ方法は、主に次の4つです。
- SOLIDWORKS公式のテクニカルサポート・チュートリアルを使う
- SOLIDWORKSの書籍を読んで勉強する
- SOLIDWORKSの解説サイト・オンライン講座で学ぶ
- YouTubeを見てSOLIDWORKSを学ぶ
順に解説します。
①SOLIDWORKS公式のテクニカルサポート・チュートリアルを使う
独学で学ぶ場合、SOLIDWORKS社の公式HPにある「テクニカルサポート」を利用するのがおすすめです。
操作方法や、設計中におきたバグの対処法などが公開されています。公式サイトが公表している情報なので、情報の信憑性も高くわかりやすいです。
②SOLIDWORKSの書籍を読んで勉強する
SOLIDWORKSを独学で学ぶ場合、書籍を使っていくのも重要な学習方法になります。書籍は情報が体系的にまとまっており、SOLIDWORKSの基礎を順番に学べるのが強みです。本を選ぶときは、次の2点を確認しましょう。
- 操作画面の画像が多く、手順を目で追いやすいか
- 実際に製品モデルを作りながら解説しているか
設計中にわからない部分があると、手元にある書籍ですぐに調べることもできるでしょう。
書籍を選ぶ際のポイントとしては、
- わかりやすい画像が多く挿入されている
- 実際に製品モデルを作りながら解説されている
上記2つのポイントはしっかりと確認しておくのがおすすめです。練習問題なども載っていると、独学する際には非常に役に立ちます。
読むだけで終わらせず、実際に本と同じモデルを自分の手で作ってみることで、操作や技術が身についていくでしょう。
SOLIDWORKSのおすすめの本はこちらの記事で紹介しています。
③SOLIDWORKSの解説サイト・オンライン講座で学ぶ
WEB上には、SOLIDWORKSを初心者の方向けに解説したサイトも多くあり、非常にわかりやすいです。
また、SOLIDWORKSの操作でわからない部分をYahoo知恵袋などに投稿するのもおすすめです。
回答をすぐに提案してくれるので、独学をする際には非常に便利です。
ただし、古いバージョンの情報や個人の解釈が混ざっていることもあります。作りたいモデルに必要な情報を選び、公式の情報と照らし合わせながら学ぶのがコツです。
また、開発元のダッソー・システムズは、学習サイトのCourseraでSOLIDWORKSの初心者向けオンライン講座を公開しています。英語ですが、無料トライアルも利用できるため、利用を検討してみるのもよいでしょう。
④YouTubeを見てSOLIDWORKSを学ぶ
YouTubeには、SOLIDWORKSの操作を解説した動画が多く投稿されています。操作の流れをそのまま見られるため、初心者の方には非常にわかりやすいです。文字だけでは理解しにくい操作もイメージしやすいでしょう。
一方で、SOLIDWORKSを効率的に学ぶためには、セミナー受講が効果的です。SOLIDWORKSセミナーの価格や内容を比較して選びたい方は、こちらの記事もご覧ください。
SOLIDWORKSの独学におすすめの参考動画
こちらの動画では、SOLIDWORKSの初期画面から長方形を描き、基本操作を順番に解説しています。ソフトを開いた状態で、動画を一時停止しながら同じ操作をまねると理解が深まるでしょう。
他にも、基礎的な使い方の動画が沢山投稿されていますので参考にしてください。
SOLIDWORKS独学の進め方5ステップ
初心者がSOLIDWORKSを独学するなら、次の5ステップで進めるのがおすすめです。
- 学習環境を整える(パソコンとソフトを用意する)
- 公式チュートリアルで基本操作に慣れる
- 書籍や動画を見ながら部品をモデリングする
- アセンブリと図面の作成に挑戦する
- マグカップや鍵など身近な物をモデリングして力を試す
習得にかかる期間は練習量によって変わりますが、1日2〜3時間ほど練習できる場合、基本的な部品や図面を作れるようになるまで1か月程度がひとつの目安です。
モデリングのコツは、いきなり立体を作ろうとせず、まず2Dのスケッチで形を考えてから3Dにすることです。SOLIDWORKSは平面のスケッチを押し出したり回転させたりして形を作るので、この考え方に慣れると上達が早くなります。
SOLIDWORKS認定試験の難易度や費用は、こちらで詳しく解説しています。
SOLIDWORKSの独学に疲れたらセミナーがおすすめ

SOLIDWORKSの独学で「エラーが解決できない」「覚えるのに時間がかかりすぎる」と限界を感じた場合、SOLIDWORKSセミナー講習を利用するのがおすすめです。
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テキストと動画を見ながらオンラインで学べ、受講形式も選べるので、仕事や生活に合わせて受講しやすいのも魅力です。SOLIDWORKSの独学に限界を感じた方はぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
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SOLIDWORKSを独学で学ぶ方法についてまとめ
SOLIDWORKSは、機能が豊富な3DCADソフトですが、学習環境を整えて順番に学んでいけば、初心者でも独学で習得できます。
大切なのは、見るだけ・読むだけで終わらせず、実際にモデルを作りながら学んでいくことです。
わからない部分はその都度調べて、少しずつ作れるものを増やしていきましょう。一度身につけたSOLIDWORKSのスキルは、機械設計をはじめさまざまな仕事に活かせます。
独学に限界を感じた方、SOLIDWORKSの使い方を一から学びたい方はSOLIDWORKSセミナー受講もおすすめです。