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SOLIDWORKSとは?製品紹介からSOLIDWORKSの機能・使い方まで徹底解説!

皆さんはSOLIDWORKSという3DCADソフトをご存じですか?
SOLIDWORKSは操作難易度がやさしめでお手頃な販売価格をモットーにした、世界でも有数のシェア率を誇るCADソフトなんです。

今回はそんなSOLIDWORKSについて、製品紹介から機能や使い方までご紹介します。
SOLIDWORKSの情報を詳しく知りたいという方は、是非参考にしてください。

SOLIDWORKSとは?

SOLIDWORKSとは、フランスのDassault Systemes(ダッソー・システムズ)から発売されている機械設計用の3DCADソフトウェアです。
もともとの親会社はフランスの戦闘機を開発していた会社として有名で、SOLIDWORKSのシェア率は世界でもトップクラスといえます。

SOLIDWORKSが使われている業界は主に機械製造業ですが、産業設備や医療機器、建築やプラントなど、幅広い分野で活用されています。SOLIDWORKSが選ばれている理由として、

  • 高い利便性
  • 3DCADの中では高い操作性
  • 低価格

といった点が挙げられます。特に、3DCADソフトの中では操作がしやすいことが、多くの人や企業に設計ツールとして使われている理由であると考えられます。

AutoCADなどの2DCADソフトと比べると、最新3DCADソフトなので価格は張りますが、年間100万円前後で大手企業の製品と同じものが開発できます。

そこで、次にSOLIDWORKSはどんな使い方や機能があるのかを紹介していきます。

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SOLIDWORKSの使い方・機能

SOLIDWORKSは板金や溶接、各種のアニメーション機能など多くの機能を有することで、CADでの製品設計をしやすくしています。
そこでSOLIDWORKSの使い方や機能を簡単にご紹介します。

SOLIDWORKSでは、2D図面をもとに「フィーチャー」と呼ばれる機能を使って3D図面を作成していきます。フィーチャーには押し出し、回転、切り欠きなど様々な種類があり、それらのフィーチャー機能を使って2D図面に3D要素を追加していく形になります。

では、実際にフィーチャー機能を使った3DCAD作図の方法を見ていきましょう。

SOLIDWORKSの使い方・機能①図形の作成

今回は、スケッチコマンドを使って円を作成してみます。

SOLIDWORKSではスケッチを作成する場合、どこにスケッチを作成するか指定する必要があります。

  1. 画面左にあるツリーから平面を指定し、スケッチを平面に作成するよう指定SOLIDWORKSの使い方・機能①図形の作成
  2. メニュー下部にあるスケッチから円を選択
  3. 円の中心をクリックして、適当な円の大きさを描く

この時に画面左にあるプロパティで、円の大きさを指定することができます。

Solidworksの使い方・機能 スケッチのイメージ

SOLIDWORKSの使い方・機能②フィーチャーを使って3Dソリッドを作成

次はSOLIDWORKSの機能、フィーチャーのそれぞれの使い方を紹介します。

フィーチャー(押し出し)

  1. 画面左のツリーからスケッチを選択
  2. フィーチャーをクリック
  3. 先述した通り、フィーチャーには様々な種類が選べるので、その中から押し出しを選択SOLIDWORKSのフィーチャーのイメージ
  4. 押し出しを選択して矢印を上下にクリック
  5. 押し出された3Dソリッドモデルがプレビューされ、適当な大きさまで押し出したら確定

この時に高さの指定が出来るので数値を入力することで、任意の大きさの3Dソリッドモデルができあがります。

フィーチャー(押し出しカット)

次に、押し出し以外のフィーチャー機能として、押し出しカットという機能を紹介します。
先程は2D図面であるスケッチを押し出すことで立体化しましたが、押し出しカットでは3Dモデルをさらに押し出して切欠くことができます。

今回は、3Dソリッドモデルに丸く穴を開けてみましょう。まずは3Dモデルを用意します。

  1. 穴を開けたい面をクリックし、スケッチを開始SOLIDWORKSフィーチャー(押し出しカット)のイメージ
  2. 長方形の中心に、円をスケッチ
  3. 押し出しカットを選択し、画面左にあるツリーの方向を選択
  4. 全貫通や頂点指定などが選べますが、今回は全貫通を選択

これで3Dモデルに円の穴を開け、貫通させることができました。

SOLIDWORKSフィーチャー(押し出しカット)のイメージ

今回は押し出しカット機能を使用しましたが、穴ウィザードという機能を使えば、ネジ穴など穴の形状を指定して作図することもできます。

フィレット・面取り

フィレットも面取りも図形の角をとる機能です。2つの機能の違いとしては、

  • フィレットは角をなめらかにとる
  • 面取りは角を直線的にとる

という違いです。実際に作成した3Dモデルを例に見てみましょう。

SOLIDWORKSフィレット・面取りのイメージ

画像右上はフィレットを使って角をとった状態です。なめらかに角がとれていますよね。
逆に画像左上は面取りを使って角をとった状態です。
スパッと鋭角に角がとれているのがおわかりいただけるかと思います。

作成したいものに合わせて角のとり方を選択しましょう。

パラメトリック変形

モデルの形状をパラメトリックに変更したい場合、数値の入力で任意の形状に直接パラメトリックすることもできます。

しかし、数値の入力以外にマウスで動かしながら直観的な操作でパラメーターを動かし、3Dソリッドモデルの形状変更をすることもできます。正確な数値がわからず、だいたいの形状を試しに作図してみたい場合には直観的でわかりやすく、便利な機能です。

SOLIDWORKSを活用できる用途4選

SOLIDWORKSには、2DCADや3DCAD図面の設計、作図から、データ管理まで様々な機能を持ちます。このソフト1本で業務のほとんどをこなせるといっても過言ではないくらい多機能で高機能なソフトなのです。

そこでいろいろある機能の中から、おすすめの用途やSOLIDWORKSでできることをまとめてみました。

SOLIDWORKSでできること①様々な分野の設計

設計が必要な分野は建築や機械工学、車や造船など、幅広く存在しています。
SOLIDWORKSでは板金、溶接、サーフェス、金型設計、および配線・配管システムなど、それぞれの分野に特化したツールが用意されているので、各分野で専門的な設計が可能です。

他の3DCADソフトと比べても幅広いジャンルをカバーできるソフトだと言えます。

SOLIDWORKSでできること②3Dモデルとリンクした2D図面の作成

SOLIDWORKSでは3Dモデルを作成すると、自動的に100%の精度で2D図面も一緒に作成されます。この機能により、3Dモデルを見ながら直感的な設計が可能で、その設計をそのまま2D図面に反映させることができるというメリットにつながります。

また、3Dモデルの変更を行うと、2D図面上でもその寸法や注記、部品表などが同時に変更されます。これにより図面の相違が発生しませんので、製造時に混乱が生じるというリスクを防ぐことができます。

SOLIDWORKSでできること③曲面の多い3Dモデルの作成

3DCADの表現には、サーフェスと呼ばれる、意匠表現を表す表示方法があります。
サーフェスを使うと複雑な自由曲面を作図しやすくなるのですが、SOLIDWORKSはこのサーフェスの機能がとても優れています。
ですので、車のボディのような局曲面の多い3Dモデルを作図したい場合に、SOLIDWORKSは非常に適しているソフトです。

SOLIDWORKSでできること④データの管理

業務の中で図面を作成していくと、膨大な数のデータが出来上がります。
それぞれのデータは作成者が見れば何の図面か判断できるかもしれませんが、作成していない人にとっては何が何の図面かわからない場合もあります。

製造業などでは、図面を開いても一目ではわからないというようなことも多々あります。
そんな日々の業務で増えていくデータを、SOLIDWORKSでは一元的に管理することができます。詳細情報や属性情報などをプロパティとしてまとめることで、わかりやすくデータ管理をすることができ、効率的にデータを扱うことができます。

もっと詳しいSOLIDWORKSの機能を知りたいと言う方は下記記事でも詳しく説明しています。
この記事よりもっと詳しく知りたい!と思った方はこちらも参考にしてください。

SolidWorksの機能を解説!設計スケッチ〜3Dモデリング表示〜図面作成

SOLIDWORKS操作をマスターできるオススメのセミナー

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設計変更やアセンブリ設計、図面作成など業務で必要なコマンド知識をひとつひとつ十分に把握することができるのでオススメのセミナーです。

SOLIDWORKSの機能や使い方のまとめ

ここまでSOLIDWORKSの製品紹介から使い方、用途までをご紹介してきました。

SOLIDWORKSはとても高機能で便利な3DCADソフトであることがお分かりいただけたのではないでしょうか。3DCADを始めたいけど、どのソフトにしたら良いか分からない!と言う方は是非優秀で使いやすいSOLIDWORKSを検討してみてください。

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