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SOLIDWORKSの学生版は終了!?現在の状況や法人との違い

3次元CAD市場において半数以上のシェアを誇るSOLIDWORKS。使いやすく、ユーザーの要望を反映させた機能の追加や強化をバージョンごとに実施して支持されているSOLIDWORKSが、次世代の学生のために、従来のSOLIDWORKSの機能と人工知能を活用した設計支援ツールを融合させたのがSOLIDWORKS学生版です。SOLIDWORKS学生版の特徴、価格、個人版や法人版との違いについて解説します。

SOLIDWORKSの学生版とは?

現在、SOLIDWORKS 学生版の日本での販売は終了しています。SOLIDWORKS 学生版の最大の特徴は、学生が自習目的で使用するための製品だということです。営利目的・研究・授業での使用はできません。営利目的とはインターン・アルバイトも含みます。 SOLIDWORKS 学生版の転売、及びコピー、譲渡も禁止されています。学生版の機能における特徴は学生が創造性を開花させ、設計のインスピレーションを得ることができるよう支援する 3 次元設計ソリューションを提供していることです。

似ているものでSOLIDWORKS 教育版があります。教育版は教育機関で使用するために設計されたライセンスであり、教育機関に所属している学生や教職員が使用することができることが学生版との違いです。SOLIDWORKS 教育版には、少人数制のゼミを含む教育機関の授業及び職業訓練目的で適用されるライセンスで、3次元CAD、Simulation、SOLIDWORKS Electricalや SOLIDWORKS Composer(テクニカルコミュニケーションツール)、SOLIDWORKS Visualize(ビジュアライゼーション)などの全モジュールが搭載されています。学生版と同じく、営利目的・研究・授業での使用はできません。

学生版の4つの機能

SOLIDWORKS Simulation(CAE/設計検証ツール)を使用すると、設計の品質を向上させるために、製品の物理的な特性をシミュレーションできます。製品の強度、剛性、耐久性、振動特性などを評価できます。SOLIDWORKS Flow Simulationは流体力学的な特性をシミュレーションし、流体の流れや圧力分布などを評価します。SOLIDWORKS Plasticsはプラスチック製品の成形プロセスをシミュレーションし、成形プロセス中に発生する問題を事前に特定し、製品の品質を向上させることができます。SOLIDWORKS Electrical(電気設計機能)は電気回路の設計や解析し、回路の動作や信頼性を評価します。

SOLIDWORKSの個人・法人との違い

個人版は個人で使用することを目的にしており、営利目的での使用も可能です。個人版は教育機関に属していない人でも購入することができます。法人用版は、企業向けに提供される商用ライセンスです。法人用版は、商用目的で使用することができます。学生版には、個人用・法人用版に含まれる一部の高度な機能(シミュレーションや電気設計など)の機能が含まれていない場合があります。学生版は、教育機関で使用される教育版とは別にライセンスが発行されるため、学外でも使用することができます。一方、法人用版は、企業内で使用するためにライセンスを購入する必要があります。

SOLIDWORKSの学生版の価格

SOLIDWORKS 学生版の日本での販売していた時は、学生証をコピーを添付してSOLIDWORKS 宛てにFAXする必要がありました。現在日本での販売は終了していますので、SOLIDWORKS 学生版はDassault Systèmes SolidWorks Corporation よりオンラインで購入することになります。価格はクラウド版 60ドル/年、デスクトップ版 99ドル/年です。クラウド版 の価格はなんと10月1日まで50% オフの30ドル/年です!ただし購入時に同意する規約や条件は自身で判断することになります。解釈やその責任については自身が負うことになりますの、規約や条件はしっかりと確認するようにしましょう。

購入するにはDassault Systèmes SolidWorks Corporation オンラインショップにアクセスし、「SOLIDWORKS 学生版」を選択します。「今すぐ購入」をクリックし、「学生証のコピー」を添付して、必要事項を入力し、支払い方法を選びます。SOLIDWORKS 学生版のオンラインショップでの支払い方法は、クレジットカードまたはデビットカードによる支払いのどちらかを選択します。SOLIDWORKS 学生版のオンラインショップで手続きを完了後、SOLIDWORKS 学生版をダウンロードして使用することができます。ダウンロードには、手続き完了後すぐにアクセスできるようになります。

SOLIDWORKS 個人版の価格は、年間 3,960ドルです。SOLIDWORKS 法人版の価格は、公式サイトによると、詳細な情報を知らせるために、販売代理店に問い合わせするように案内されています。SOLIDWORKSの販売代理店の一覧は、公式サイトで確認することができます。SOLIDWORKS 個人版は、個人が使用することを目的としており、営利目的での使用も可能であるということや教育機関に所属していない人でも購入することができるという、学生版との違いがあります。そのため、学生版は個人版よりも価格が安く設定されています。

SOLIDWORKSの学生版を使うメリット

SOLIDWORKSは最も広く使用されている 3 次元 CAD パッケージです。SOLIDWORKS学生版の使い方を身に付けることで、進学や就職に有利な設計、およびエンジニアリングのスキルを身に付けることができます。SOLIDWORKS 学生版を取得すると、基本的な操作から資格習得の準備に至るまで、600 本以上のプロフェッショナル トレーニング ビデオのMySolidWorks が含まれ、無料でアクセスできます。学生がツールの使用に戸惑うことなく、設計やエンジニアリングに集中することができます。

クラウドアプリ版はいつでもどこでも、どのデバイス(Chromebook、Mac、タブレット、モバイル、パソコン)からでも使用可能で、認定試験、学習コンテンツをパッケージ化されています。学生専用コミュニティへのアクセスも可能でインストールは不要です。デスクトップ版は3 次元設計、シミュレーション、ドキュメンテーションをカバーする総合的なツール群で業界認定試験を含みます。MySolidWorks の学生向け学習コンテンツでPC へのインストールが必要です。

SOLIDWORKSの学生版についてまとめ

世界中の企業が、SOLIDWORKS のスキルを持つ人材を必要としています。SOLIDWORKS認定試験を学生のうちに取得しすれば、就職活動で設計能力を証明できます。SOLIDWORKS 学生版を取得し、SOLIDWORKS Sponsorshipに申し込めば学生向け競技会やコンテストに参加することができます。協議会やコンテストで学生のうちに仲間とともに設計のスキルを磨き、エンジニアリングの課題解決能力を身につける可能性が広がります。多彩な機能をもつSOLIDWORKS 学生版は科学・技術・工学・芸術・数学を学ぶ学生が現実的なメカニズムを理解するための最強ツールといえるでしょう。

SOLIDWORKS 学生版とは異なるライセンスにSOLIDWORKS Student Premium があります。SOLIDWORKS Student Premiumは、SOLIDWORKS 教育版を導入している教育機関の教職員、及び学生向けの自習ライセンスです。最大の特徴はSOLIDWORKS 教育版とは別にライセンスが発行される為、学外での使用が可能になり、授業の予習・復習、課題、SOLIDWORKS 認定試験 の試験対策としても活用されています。SOLIDWORKS Student Premiumは、SOLIDWORKS学生版よりも多くの機能を搭載しています。SOLIDWORKS Simulation、SOLIDWORKS Flow Simulation、SOLIDWORKS Plastics、および SOLIDWORKS Electrical などの非常に高度な機能が含まれています。

自分にSOLIDWORKS Student Premiumに含まれる高度な機能が必要なのか、学生版との違いを理解して、最適なツールを活用してください。またSOLIDWORKS Student Premiumの価格は、公式サイトによると、詳細な情報を知らせるために、販売代理店に問い合わせをするように案内されています。SOLIDWORKSの販売代理店の一覧は、公式サイトで確認することができます。

SOLIDWORKSの学生版についてまとめ

SOLIDWORKSの学生版は日本での販売は終了していますが、次世代の学生が設計設計やエンジニアリングに集中できることで、SOLIDWORKSのスキルを持つ人材を育成するために有益なツールです。特に科学・技術・工学・芸術・数学を学ぶ学生が現実的なメカニズムを理解するための最強ツールといえるでしょう。SOLIDWORKS 学生版は授業や研究には使えない、あくまで学生が自習目的で使用するための製品ですが利用する価値はあるのではないでしょうか。

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