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【2024】営業はなぜきつい?理由と対処方法・辞める前に考えて欲しいこと

「営業はきついから辞めたい」「営業には向いてないと感じる」メンバーから相談されたり、自分自身が感じてしまったりすることはありませんか?

営業はさまざまな理由で「きつい」と言われることが多い職種です。今回は、なぜきついと言われるのか、表面的な理由と本質的な理由をそれぞれ3つずつ説明しながら、営業のやりがいや乗り越え方を解説していきます。

すぐに辞めたいと諦めてしまう前に、対処方法についてできるものから試してみてはいかがでしょうか?もし営業がきついと少しでも思っている方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。

営業がきついと感じる表面的な理由

営業が「きつい」と感じる理由には、「表面的」な理由と「本質的」な理由の2種類があります。まずは、表面的にきついと感じる理由について解説しますしょう。

ノルマがきついから

営業には、ノルマがあるケースが多いです。ノルマとは目標を達成できなかった場合、ペナルティが発生するものです。給与が少なかったり、降格したりするもので、会社によってさまざまです。

よく間違えられるのですが、「目標」と「ノルマ」は異なります。目標はどの職種にもあります。責任や目標のない仕事はありません。

しかし、ノルマはどの仕事にもあるわけではありませんそういった意味で、営業は「きつい」と言われることが多い職種なのです。

また、目標やノルマは、週・月・四半期・一年などの単位で設定されています。たとえば、月間目標が設定されている場合、当月を大幅達成したとしても翌月の1日になればリセットされてしまいます。毎回ゼロから数字を積み上げていく繰り返しとなるため、心理的に「きつい」と感じやすくなります。

電話や飛び込みがきついから

特に新規営業に多いですが、電話営業や飛び込み営業が「きつい」と感じる方もいます。

テレアポ(電話営業)は、相手の状況がわからない中で電話をかけてアポイントを取らなければなりません。飛び込み営業は、初めての企業や個人宅にいきなり押しかけることを考えると、躊躇したくなる人が多いのは頷けるでしょう。

どちらにしても断られるケースが多いため、苦手意識を抱きやすい理由となります。「仕事だから」と割り切れれば良いですが、精神的になかなかそうは思えず、自分を否定されているような気持ちになってしまうこともあります。

断られる数が増えていくと、自然と「きつい」と思いやすくなってしまうのです。

周りの目がきついから

周りの目を気にし始めたとき、営業を「きつい」と思うシーンが増えます。

営業は、会社によっては花形といわれる部署です。成績が良いときは注目を浴びやすいですが、成績が振るわないときはそれがマイナスに働いてしまいます。

周りの目が気になると、自分に自信が持てなくなったり、失敗するのが怖くなったりすることで、さらに成績が伸び悩んでしまうこともよくあります。焦ることでミスやトラブルにつながり、悪循環を生んでしまう可能性もあります。

良くないときこそ周りからの評価が気になってしまうため、比較せず自分を肯定することが重要です。

営業がきついと感じる本質的な理由

営業がきついと感じる理由は、表面的な理由だけではなくもっと本質的な部分にあります。ここでは、3つの理由を解説していきましょう。

営業スキルが身についていないから

1つ目の理由は、営業スキルが不足しているためです。きちんと営業スキルが身についていれば、お客様から感謝される機会や自分の成長を感じるシーンを多く得ることができます。

営業スキルとは、具体的には

  • コミュニケーションスキル
  • 商談力
  • 課題解決能力

などを指します。営業スキルが不足していると、やりがいを感じられなくなり、営業がきついと思ってしまうでしょう。
営業スキルを身につけるなら「営業セミナー」を受けると良いでしょう。

職場や人間関係・やり方が合わないから

職場の人間関係ややり方が合わないと感じるときも、営業がきつくなるでしょう。

営業は一人でしているようですが、実際は周りの協力が非常に重要です。辛いときに上司がサポートしてくれたり、ロープレに同僚が付き合ってくれたり、契約周りの事務作業を営業アシスタントが巻き取ってくれたり、サポートし合いながら進めていくことが多いです。

そのため、人間関係が上手くいかないと「きつい」と感じやすくなります。組織の営業成績が良くない時は、会社全体の雰囲気が暗くなったり、上司からのプレッシャーが重くなったりするケースもあります。

販売しているサービス・商品に自信を持てないから

営業は、自社のサービスをおすすめしながら契約を獲得することが仕事です。そのため、自分が売り込んでいる物に自信が持てず、「本当に良いものだろうか」と疑ってしまうと、営業が辛いと思いやすくなります。

営業マンが心から良いものを売っているという姿勢は、必ず相手に伝わります。「本当にこれはお客様に必要なのか?」と思い始めると、トークに自信がなくなるものです。

自社のサービスをよく理解して、顧客にとってどのようなメリットがあるのかをきちんと把握しておくことが重要です。

営業がきついときのタブー

営業がきついときには、してはならないことがあります。ここでは、営業がきついときのタブーを5つ解説していきます。

一人で抱え込む

1つ目は、きついときに一人で抱え込むことです。

一人で考えていると、どんどんと殻にこもってしまい、考え方も凝り固まってしまいがちです。冷静に自身を振り返ることは大切ですが、一人で考え込まず周りに発散させるように意識しましょう。

仕事に限らず、辛いときに自分が周りに相談するタイプなのか、殻にこもるタイプなのか思い出してみてください。自分の思考タイプを把握して、あらかじめ周りに相談しやすい環境を整えるなど、対策を考えておくと良いでしょう。

よく話してくれる顧客ばかりに時間を割く

2つ目は、よく話してくれる顧客に時間を割いてしまうことです。

新人営業によくあるケースですが、「話してくれる優しいお客さん」と「サービスに興味のある優先度の高いお客さん」はイコールではありません。よく話してくれる顧客は、自分に興味があり良い顧客に思えるところもあるかもしれませんが、本来優先するべき顧客ではない可能性があります。

冷静に顧客の優先順位を考え、たとえ対応が冷たい顧客であっても、ニーズの有無がはっきりしている顧客に対して提案やアタックの時間を作るようにしましょう。

環境や人のせいにする

3つ目は、周りのせいにしてしまうことです。

自分の成績が振るわないときに、環境や人のせいにしてしまうと、何も得られるものはありません。まずは自分の行動に見直す点がないか、周りが自分に味方していないのは自分の努力が足りていないからではないかという風に自責で考える癖をつけましょう。

ただし、自分一人で抱え込むことと、自責で考えることは似ているようで異なることには注意してください。事実は事実として捉え、そのうえで「自分ができることがないか?」という視点でやるべきことを考えることが重要です。

感覚で行動する

4つ目は、感覚で行動してしまうことです。

営業がうまくいかない際に、「きっと〇〇だからだ」という思い込みや感覚は、あまり当てにするべきではありません。それよりも、データや根拠のある方法を参考にしましょう。

なぜうまくいかないのか、どうしたら成果につながるのか、まずはデータで確認してみます。定期的に自分の営業活動を振り返ることが重要です。
うまくいっているときにも必要な考え方で、何が良いか確認しておくと同じような事態に陥った時に対策を打ちやすくなります。

自分ばかり話してしまう

5つ目は、商談の場で自分ばかり話してしまうことです。

成果が出ていないときは、目の前の顧客を「なんとかモノにしたい」と焦ってしまい、聞かれてもないことまで自分から話してしまう営業マンがいます。

基本的に、営業は「相手の話を聞く」ことが大切です。いくら立派なセールストークを考えても、相手から話を聞いてニーズにマッチしていなければ意味がありません。

自分に対してベクトルが向きすぎてしまい、相手の表情や会話を逃さないようにしましょう。

極端にいえば、相手の話が7割〜8割で、自分は2〜3割くらいの割合で良いでしょう。手元の資料を読み上げたり、一方的に商品紹介を押し付けたりしないように気をつけながら商談を進めていきましょう。

営業のならではのやりがい

営業には、営業ならではのやりがいがあります。やりがいは、仕事に対するモチベーションを左右するものです。営業がきついときこそ、やりがいを再確認してみましょう。

成果が評価につながりやすい

1つ目のやりがいは、成果がそのまま評価につながりやすい点です。

たとえば、事務職の場合は「ここまで仕事をすれば〇〇円もらえる」という評価やハードルがないケースは多いでしょう。しかし、営業の場合、スキルを身につけて売り上げを伸ばしていければ、収入にもつながります。

会社によってはインセンティブの制度があり、成果が収入に直結しているケースもあります。営業職は、頑張り次第で評価を得やすい職種だといえるでしょう。

仕事の成果が目に見えやすい

2つ目のやりがいは、仕事の成果が目に見えて感じやすい点です。

売り上げは数字という形で目に見えやすい結果に残るため、達成したら周りから賞賛されたり、自分の達成感を満たしたりできます。自分でアポイントを取って商談した結果、契約が成立することで自信にもつながります。

また、自分の仕事が社会に影響を与えることもあります。たとえば、メーカーの営業などは商材が世に広まって反応を得るところを見ることができるでしょう。そういったシーンでは、営業マンは大きなやりがいを感じやすくなります。

コミュニケーションスキルが伸びる

3つ目のやりがいは、営業に必須のコミュニケーション能力が伸びるという点です。

営業は、相手の話を引き出したり、気持ちよく話してもらうために適度なリアクションをしたり、時に悩みを相談されたりと、人間関係の構築に役立つコミュニケーションスキルが磨かれやすい職種です。売れる営業は「モテる」といわれることもあるくらいです。

営業においては、自分が上手に話すというよりも、相手のニーズを聞き出したり、共感したりする力を伸ばすことができます。仕事ではもちろん、普段の生活でも活かすことのできるスキルです。

顧客から感謝される

4つ目のやりがいは、顧客から感謝される機会がある点です。

営業は実際に顧客とコミュニケーションを取るシーンが多いため、契約時に「ありがとう」と声をかけてもらうことや、「良い営業だから」と知り合いに紹介してもらえることもあります。

顧客から感謝されたいという動機で営業職を選ぶ人も多く、やりがいに紐づく理由でしょう。

ロジカルシンキングが身につく

5つ目のやりがいは、論理的思考が身につく点です。

営業は、顧客からイエスを引き出し続けるために、ロジカルに話の筋道を立てる必要があります。一つの商品を売り込む際にも「具体的にどう良いのか」について順序良く組み立てていきながら話します。

納得感のある話とは、矛盾やロジックの破綻のない論理的な話です。そのため、営業としてスキルを上げていくためには、ロジカルシンキングを常に癖付けておくことが重要になります。

論理的な話ができる営業は顧客からも社内からも信頼を獲得しやすくなり、周りへの影響力も強くなりますまた、ロジカルに話ができていると、相手にも根拠や結論が伝わりやすくなり、日常生活にも活かすことができるでしょう。

営業がきついときの乗り越え方・対処方法

最後に、営業がきついと感じたときの乗り越え方や、おすすめの対処方法について解説します。きついからといってすぐに諦めることなく、できることをコツコツと積み重ねていくことで状況は打開されていくはずです。

きついと感じる理由を探す

1つ目は、なぜきついと感じているかについて考えてみましょう。

漠然とした感情は、不安を煽ります。原因を把握することで対処方法を具体的に考えることができるため、まずは理由を探ってみてください。

きついと感じるには、さまざまな理由があることでしょう。一つ思い当たる理由を見つけたら、自身で深掘りしていくことが重要です。

営業がきついと感じる理由例

  • 収入が増えない
  • 目標を達成できない
  • 目標が毎回上がり続けていることがプレッシャー
  • 周りと比べてしまう
  • 営業スキルが伸び悩んでいる
  • ミスが多くトラブルが頻発している
  • 顧客から怒られがっかりされることが怖い

たとえば、「目標を達成できない」という理由がきついと感じる原因だと気づくとしましょう。では、なぜ目標が達成できないときついのでしょうか?

さらに考えてみると、たとえば「目標を達成するために何をすれば良いかわからなくなってしまうから」だと気が付きます。この場合、目標を達成するために何をすれば良いのか決めておけば安心するかもしれません。決めたことをやり切れば、目標を達成できるとわかり、前向きに仕事ができるかもしれません。

こうした道筋を立てて考えをまとめていくためにも、まずは大元の理由を知ることが重要です。

周りの意見を聞く

2つ目は、周りの意見を聞くことです。

きついときに、一人でこもってしまってはなりません。何か行動を起こす際に、成功率を上げるために周りからアドバイスを募ります。なぜなら、自信を持つためには、成功体験を積み重ねていくことが重要だからです。

きついときこそ、とにかくがむしゃらに頑張る人がいます。がむしゃらに頑張ることは悪いことではありませんが、失敗が続くと良くありません。

きついときに行動量を増やすのはセオリーですが、小さくても良いので成功体験を重ねていくことが大切です。そのためには、周りからアドバイスをもらいながら、少しずつ工夫していきましょう。

できれば、そのときに売れている営業に頼ってみると良いです。単発で売れた営業よりも継続的に売れている営業、よく紹介をもらっている営業を参考にしてみてください。

参考にすると良い営業

  • 顧客からよく感謝されている
  • 紹介新規で売り上げを作れている
  • 目標を継続的に達成されている
  • 周りから頼りにされている

こういった営業マンは、日頃の小さな工夫の積み重ねで結果につなげている営業が多いです。

「頼るのはかっこ悪い」とプライドが邪魔したり、「忙しそうだから」と遠慮してしまったりすると良くありません。頼るときは思い切って頼りながら、周りの意見を集めてみてください。

親しい人に相談する

3つ目は、親しい仲間や友人に相談してみることです。仕事の同僚や先輩に悩みや不安について相談してみましょう。

こちらは、ノウハウが不足しているケースではなく、メンタルが弱っているときやマイナスな感情が多いときに効果的です。愚痴を吐き出すだけで楽になったり、アドバイスをもらえることで前向きになれたりすることがあります。

抱え込まず相談することで、「辛いのは自分だけではない」と気がつくきっかけになります。

相談するときのポイントは、「自分は〇〇をしているけど結果が出ない。どう思う?」といったように、自分が行っていることをはじめに伝えた上でアドバイスを募ることです。

ただ単に「売れていなくてきつい」と相談するだけでは愚痴のようになってしまい、本来もらえるはずのアドバイスを引き出しにくくなります。

話を聞いて欲しいだけなのか、回答が欲しいのかによって、相談方法を変えると良いでしょう。

研修を受ける・ノウハウを身につける

4つ目は、営業スキルを上げるためにeラーニングのような研修やセミナーを受けたり、学習の場を設けたりすることです。

これまで紹介した対処方法は、自分に向き合ったり、周りに相談したりするものですが、根本的なスキル不足が理由である場合、能力が身につけば解消できる可能性が高いです。

営業ノウハウを身につけることで、スムーズに売り上げを作りやすくなります。これまでと同じ労力をかけたとしても、売り上げ件数の増加や顧客の単価をアップさせることができるでしょう。

新人のときは研修が多かったけれど、2年目以降になると学びの機会が少なくなり、インプットする時間が減ってしまう営業は非常に多いものです。常に新しいことを学び、顧客に対してもアウトプットを繰り返すことで、自身の営業力は高まっていきます。

また、研修を受けるだけでも気持ちが前向きになるため、新しい気付きのためにもおすすめです。

昨今、自宅で受講できるオンラインの研修やセミナーが増えています。また、eラーニングのように複数科目から自分に足りない能力を補う研修を選択して受けることも可能です。

何度も復習することができるうえに、時間や場所を問わず学べるのでチャレンジしてみてください。

まとめ

「営業がきつい」という気持ちになることは、多くの営業が経験しており不自然なことではありません。その感情に向き合い、あまり追い詰め過ぎずにできることを探していきましょう。

また、営業が辛いからすぐに辞めようと考えてしまうのはもったいないです。辛いときこそ成長のチャンスだと捉えてみましょう。

新しいスキルを身につけ、周りからアドバイスをもらうことができれば、今までとは異なる景色が見えるかもしれません。休息を取りつつ、これからも元気よく働くためにも、今回お伝えした内容を参考にしてみてください。

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