こんにちは。
みなさんは3DプリンターのRaise3Dシリーズをご存知でしょうか?
世界初の可動式デュアルヘッドを搭載した、人気の業務用3Dプリンターシリーズです。
そのRaise3Dシリーズから、2021年12月1日に新機種が発売されました!
Pro2シリーズの後継機種となる、「Raise3D Pro3」と「Raise3D Pro3 Plus」です!
この記事では「Raise3D Pro3」「Raise3D Pro3 Plus」の魅力と、今までのシリーズ機種との違いについてご紹介します。
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新機種「Raise3D Pro3」「Raise3D Pro3 Plus」も発売中です!
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Raise3Dシリーズとは?
『Raise3D』とは、Raise3D社が発表・生産している3Dプリンターシリーズです。
Raise3Dシリーズは高精度な造形が評価され、アメリカのMake誌など、いくつかの3Dプリンターランキングで1位を獲得しています。
業務での人気・信頼性が高く、特に製造業界で力をふるっている3Dプリンターです。
現行シリーズは以下の2つです。
Proシリーズ
Proシリーズは、Raise3Dのメインを担う3Dプリンターシリーズです。
日本OFP(オープン・フィラメント・プロジェクト)により、合計30種類以上のフィラメントが使用可能で、様々な業界で活用されています。
常に人気があり、入荷待ち状態となることも多い3Dプリンターシリーズです。
E2シリーズ
Proシリーズの機能を少し抑えた代わりに、リーズナブルな価格になって登場したのが「Raise3D E2」です。
可動式デュアルヘッドではなく、独立したデュアルエクストルーダーを採用しています。混ぜ物がしてある合成フィラメント(木質やカーボン含有のものなど)は使用できませんが、通常樹脂などスタンダードな材料は問題なく使用できます。(※通常E2版)
Proシリーズの廉価版というようなタイプの機種ですが、Raise3Dシリーズの強みである高精度な3Dプリントが可能なため人気の商品です。
Raise3D Pro3/Pro3 Plusの特徴
それでは、Proシリーズの新機種になる「Raise3D Pro3」「Raise3D Pro3 Plus」の特徴はどんなものがあるのでしょうか。
一緒にチェックしていきましょう!
特徴1:新型エクストルーダーの採用
前機種よりエクストルーダーパーツの軽量化を行うことでヘッド負荷が軽減され、メンテンナンス性が向上しました。
加えてエクストルーダー周りの重心が最適化され、寸法精度とスピード造形精度が向上。さらにz軸の剛性が向上しているそうです。
特徴2:新型カートリッジ式ホットエンド
ノズルヒーターにワンタッチで着脱できるカートリッジ式ホットエンドが採用されています。
これにより、前機種と比べて交換がとても簡単になったそうです。
使用する上で、メンテナンスのしやすさは大きなポイントですね。
特徴3:ベッド自動レベリング
従来のProシリーズには無い(E2には搭載済み)、ベッド自動レベリング機能が搭載されています。
ヘッドに搭載された接触センサーにより、ベッド水平を自動検出。造形時に検出した水平状態に合わせ造形台が昇降することにより、安定した造形が可能になります。
機械が自動調整してくれるので、3Dプリンターの操作に慣れないという方でも安心して使用することができますね!
特徴4:フレキシブルプレートを採用
従来のProシリーズには無いフレキシブルプレートを採用することで、ラフト無しでの造形、取り外しやすさが向上。
プラットフォームの改良でベッド120℃まで設定可能になっています。
特徴5:充実した安全機能
Raise3D Pro3シリーズは、使用中に何かあっても安心できる、以下の安全機能を搭載しています。
停電復帰機能
急な停電時も途中から造形再開が可能です。
かつ手動復旧のため、再稼働時の安全性の確保ができます。
ドア開閉センサー
造形中にドアが開いたことを検出すると、造形が一時停止します。
省電力モード
造形エリア内のLEDライトとタッチパネルの表示をオフにすることが可能です。
ここで紹介した「Raise3D Pro3」「Raise3D Pro3 Plus」の特徴は一部にすぎません。
詳細は以下の商品紹介ページを確認してみてください。
Raise3D独自のスライスソフトウェア:ideaMaker
従来のRaise3Dと同様、Raise3D Pro3シリーズも独自のスライスソフトウェア「ideaMaker」を採用しています。
初心者からプロユーザーに至るまで、全てのニーズに対応できる優秀なスライスソフトウェアです。
ideaMakerは、直感的で操作しやすいインターフェースの上、様々なパラメータのカスタマイズが可能です。
材料(フィラメント)の種類を選択し、テンプレートを選択するだけで、3Dプリンターへ転送するデータの生成が可能となっています。
Raise3D購入前でも無償でダウンロード可能ですので、どんなソフトウェアなのか試しにダウンロードしてみて、操作感を見てみるのも良いですね。
Raise3D Pro3/Pro3 Plusの魅力
「Raise3D Pro3」と「Raise3D Pro3 Plus」の魅力は、従来機種よりもメンテナンスや操作性に優れた点にあると思います。
特徴のところでご紹介した「新型エクストルーダーの採用」や「ベッド自動レベリング」により、3Dプリンターの使用が初めてで不安があるという方も、3Dプリンターを何回も使用したことがあるという方も、使用歴を問わず簡単に設定やメンテナンスを行うことができます。
設定やメンテナンス面は、造形物のクオリティーにも関わってくる点なので大事なポイントと言えるでしょう。
また、Raise3Dシリーズは日本総代理店によるサポート体制がしっかりと培われているため、何か分からないことがあったときも安心です。
Raise3D Pro3シリーズとPro2シリーズのスペック比較
新機種の「Raise3D Pro3/Pro3 Plus」と、Proシリーズの前機種となる「Raise3D Pro2/Pro2 Plus(※生産終了)」の基本情報(基本スペック)を比較表にしてまとめてみました。
Pro3シリーズ | Pro2シリーズ(※生産終了) | |||
---|---|---|---|---|
Raise3D Pro3 | Raise3D Pro3 Plus | Raise3D Pro2 | Raise3D Pro2 Plus | |
価格(税込) | 1,012,000円 | 1,397,000円 | 847,000円 | 1,177,000円 |
出力方法 | FFF(熱溶解フィラメント製法)方式 | FFF(熱溶解フィラメント製法)方式 | ||
プリントヘッド | 可動式デュアルヘッド | 可動式デュアルヘッド | ||
積層ピッチ | 0.01-0.65mm(0.4mmノズルは0.05-0.3mmが推奨) | 0.01-0.65mm(0.4mmノズルは0.05-0.3mmが推奨) | ||
シングルヘッド造形時 造形サイズ(幅×奥行き×高さ) | 300×300×300mm | 300×300×605 mm | 305×305×300 mm | 305×305×605 mm |
デュアルヘッド造形時 造形サイズ(幅×奥行き×高さ) | 255×300×300mm | 255×300×300mm | 280×305×300 mm | 280×305×605 mm |
フィラメント直径 | 1.75 mm | 1.75 mm | ||
ビルドプレート | フレキシブルプレート | 通常ビルドプレート(柔軟性無し) | ||
停電復帰機能 | あり | あり | ||
本体重量 | 52.5Kg | 61.2Kg | 44Kg | 52Kg |
本体サイズ (幅×奥行き×高さ) | 620×626×760mm | 620×626×1105 mm | 620×590×760 mm | 620×590×1105 mm |
スライスソフト | ideaMaker | ideaMaker |
動画を見て製品をチェックする
Raise3D社がPro3シリーズの特徴を動画にしています。
ぜひチェックしてみてください。
Raise3D Pro3シリーズを購入するには?
「Raise3D Pro3」「Raise3D Pro3 Plus」を購入するなら、3Dプリンター専門ショップ「Fabmart(ファブマート)」がおすすめです。
サイト上で会員登録を行うと、会員サービスとして、商品を購入するとポイントが付与されるので、「貯まったポイントを使ってフィラメントを買う」というような活用もできますよ♪
3Dプリンター知識を豊富に揃えたスタッフが対応しますので、機種選びに迷った際はお気軽にご相談ください。
3Dプリンター用のデータを作るには
3Dプリンター用のデータを作りたいときにはさまざまな種類のツールを活用できます。どのようなやり方があるかを簡単に解説するので参考にしてください。
3D CADソフトでモデリングする
3Dプリンターで使用するデータは3D CADソフトを利用すれば作成できます。設計を1から始めて正確なモデリングをしたいときに適しています。CADソフトには使い勝手の良いものも増えているので検討してみましょう。
3D CGツールで作成する
3D CGツールも3Dデータを作って3Dプリンターで造形するのによく用いられています。ポリゴンベースとスプラインベースがあり、曲面が多いものを制作したいときに適している方法です。
実物を3Dスキャンする
3Dプリンターで使いたい実物を3Dスキャナーでスキャンするのは作り方としては最も簡単です。3Dスキャンなら実物をそのままの姿でデータとして取り込むことができます。ハンディで精度が高い3Dスキャナーを選ぶと、高い再現性を得られるのでおすすめです。
EinScanシリーズは汎用性が高く、目的に応じた製品ラインナップがあるので魅力的です。3Dスキャナーの購入が初めてでも製品選択のサポートを受けられるので、実物のスキャンでデータを作りたいときにはそうだんしてみましょう。
Raise3Dに新機種「Raise3D Pro3」シリーズが登場! 従来機種との違いとは? まとめ
今回は、Raise3Dシリーズの新機種「Raise3D Pro3」と「Raise3D Pro3 Plus」についてご紹介しました。
人気3Dプリンターの新機種ということで、初めのうちは品切れによる入荷待ちが予想されます。
導入が決まった際は、なるべく早めの注文をするように心がけると良いですね。