「Power BIのおすすめeラーニングが知りたい」「Power BIを独学で習得するのには不安がある」という方もいるでしょう。Power BIは、Excelでは扱いきれない大量のデータを可視化・分析できるツールとして、多くの企業で導入が進んでいます。
本記事では、Power BIのおすすめeラーニング10選を紹介するとともに、選び方や効率的にスキルを身につける方法までを解説します。
Power BIのeラーニングの選び方

Power BIのeラーニングは、無料のものから数十万円規模の法人向けeラーニングまで幅広く存在します。「安いから」「人気だから」で選ぶのではなく、以下3つの視点からeラーニングを選びましょう。
- 個人のスキルアップか法人の人材育成か
- DAX・Power Queryへのサポート体制があるか
- 実務レベルで扱えるスキルを身につけられるか
①個人のスキルアップか法人の人材育成か
Power BIのeラーニングを「誰が」「何のために」受講するのかという点です。個人のスキルアップと法人の人材育成では、適した料金体系や必要な機能が異なるためです。
| 比較項目 | 個人向けeラーニング | 法人向けeラーニング |
|---|---|---|
| 目的 | 転職やキャリアアップ、業務スキルの習得 | 社内のDX推進、データ分析人材の育成 |
| 料金体系 | 買い切り型、講座単位での申込み | ID課金型、人数別のライセンス契約 |
| 学習方法 | 自分のペースで受講 | 研修計画に沿って複数人で受講 |
個人でPower BIを学びたい場合は、数千円から数万円程度で申し込める買い切り型のeラーニングが利用しやすいでしょう。自分のペースで学習できるうえ、修了証を取得できる講座なら、身につけたPower BIのスキルを社内や転職活動でも示しやすくなります。
②DAX・Power Queryへのサポート体制があるか
Power BIの学習で一番挫折しやすいのが、Power Query(M言語)でのデータ整形とDAXの2点です。特にDAXはExcel関数と見た目が似ているものの、フィルターコンテキストやCALCULATE関数の挙動など、Excelの延長線上では理解しづらい概念が登場します。
そのため、次のような学習環境があるeラーニングがおすすめです。
- Power BIを実際に操作するハンズオン演習がある
- 演習に使用できるサンプルデータが提供される
- わからない部分を質問できる
Power BIのeラーニングを選ぶときは、動画や教材を視聴するだけではなく、実際に操作しながら理解を深められるかを確認しましょう。
③実務レベルで扱えるスキルを身につけられるか
Power BIのeラーニングには、基本画面の見方やグラフの作成など、基礎的な内容だけを扱うeラーニングも存在します。しかし、Power BIを業務で活用したい場合は、実際のデータを使ってレポートを作成・共有できるところまで学べるeラーニングを選びましょう。
実務では、ExcelやCSVなどからデータを取り込み、Power Queryで不要な項目や表記の揺れを整えたうえで、DAXを使って必要な指標を計算します。作成したレポートをPower BI Serviceで社内共有し、継続的に更新できるスキルも必要です。
Power BIのおすすめeラーニング10選

ここからはPower BIが学べるおすすめのeラーニングを10選紹介します。
| eラーニング名 | 運営元 | 学習期間 | 対象レベル | 対象者 |
|---|---|---|---|---|
| ①Power BIセミナー | GETT Proskill | 1年間 | 初心者〜上級者 | 個人・法人 |
| ②Power BIラーニングパス | Microsoft | 期限なし | 初心者〜中級者 | 個人 |
| ③Power BIではじめるビジュアル分析入門 | 富士通ラーニングメディア | 8週間 | 初心者 | 個人・法人 |
| ④DX-Learning Room | ZEAL | 3ヶ月or6ヶ月 | 初心者〜上級者 | 法人 |
| ⑤Power BIではじめるビジュアル分析入門 | 日経ビジネススクール | 2ヶ月 | 初心者〜中級者 | 個人・法人 |
| ⑥Power BI Desktop基礎 | インソース | 要問い合わせ | 初心者 | 個人 |
| ⑦Power BI Desktop基礎研修 | パナソニック デジタル | 1年 | 初心者 | 法人 |
| ⑧Power BI 入門 | NTT ExCパートナー | 3ヶ月 | 初心者〜中級者 | 法人 |
| ⑨はじめてのPower BI講座 | ディジタルグロースアカデミア | 2ヶ月 | 初心者 | 法人 |
| ⑩Power BI基礎 実践編 | JMAM | 要問い合わせ | 初心者 | 法人 |
①Power BIセミナー|GETT Proskill
「Power BIセミナー」は、Power BIの基本操作から実務で使う分析手法まで、段階的に学べるeラーニングです。講座では、CSVデータの読み込みやグラフ作成に加え、「Power Queryを使ったデータ整形」「DAXによる計算列・メジャーの作成」「DirectQuery」などを扱います。
売上予測や営業・人事データの可視化にも取り組むため、Power BIを実務で使えるレベルまで身につけたい方に適しています。企業の研修としても使用されており、実務スキルをeラーニングで身につけられる数少ない講座です。
| セミナー名 | Power BIセミナー |
|---|---|
| 運営元 | GETT Proskill(ゲット プロスキル) |
| 価格(税込) | 29,700円〜 |
| 受講期間 | 2日間 |
| 受講形式 | 対面(東京・名古屋・大阪)・ライブウェビナー・eラーニング |
②Power BIラーニングパス|Microsoft
Power BIのeラーニングを試してみたい方は、Microsoft公式の「Microsoft Learn」がおすすめです。Power BIの学習コンテンツがラーニングパスとモジュールに分かれており、初めて触れる方でも必要な単元から学習を始められます。
内容は、Power BIを使ったレポート作成やデータモデリング、DAXによる計算、分析結果の可視化など幅広く、サンプルデータを使った演習も無料で用意されています。説明を読むだけではなく、実際に操作しながら理解を深められる点がこのeラーニングの特徴です。
③Power BIではじめるビジュアル分析入門|富士通ラーニングメディア
Power BIを初めて操作する方でも取り組みやすいように設計されているeラーニングが、富士通ラーニングメディアの「Power BIではじめるビジュアル分析入門」です。FOM出版の同名書籍をもとに構成されたeラーニングで、教材に沿ってPower BI Desktopの操作を進めていきます。
縦棒グラフや折れ線グラフ、円グラフの作成から始まり、ドリルやクロスフィルター、スライサーを使ったデータ分析まで学べます。
④DX-Learning Room|ZEAL
社内でPower BIを使える人材を増やしたい企業は、ZEALの「DX-Learning Room」がおすすめです。データをどのように読み取り、業務上の判断につなげるのかという考え方から学べる法人向けeラーニングです。
動画講義でデータ活用の基本を押さえた後、ハンズオンや演習を通じてPower BIの操作を身につけていきます。学習中にわからない部分が出た場合は、掲示板形式のルームで質問できるため、疑問をすぐに解決できる仕組みも魅力です。
⑤Power BIではじめるビジュアル分析入門|日経ビジネススクール
日経ビジネススクールの「Power BIではじめるビジュアル分析入門」は、基本操作を順番に学びながら、データの加工や可視化まで経験できるeラーニングです。Power BIを独学で触ってみたものの、機能の使い分けがわからず、体系的に学び直したい方にも利用しやすい内容となっています。
カリキュラムでは、「Power Queryによるデータ加工」「各種グラフの作成」「ドリルやスライサーを使った分析」「Power BI Serviceの概要」まで扱います。
⑥Power BI Desktop基礎|インソース
「Power BI Desktop基礎」は、Power BI Desktopを使ったデータの取り込みやデータ間の関連付け、統計結果の可視化方法まで学べるeラーニングです。演習マニュアルも用意されており、Power BI Desktopをダウンロード・インストールして、実際に操作しながら学習を進められます。
学習時間はおよそ7時間で、経験豊富な講師による、わかりやすく臨場感のある講義を視聴できます。動画を見るだけではなく、演習を通じてPower BI Desktopの基本操作を身につけたい方におすすめです。
⑦Power BI Desktop 基礎研修|パナソニック デジタル
Power BIの演習を重ねながら定着させたい企業に適しているのが、パナソニック デジタルの「Power BI Desktop 基礎研修」です。Power BI導入支援で培ったハンズオン研修の内容をeラーニング化しており、Power BIの経験がない社員でも基礎から取り組めます。
Power BIツールの役割や他製品との違いを確認したうえで、「Power BIの画面構成」「Power Query Editorによるデータ整形」「データモデル」「分析機能、計算式」へと学習を進めます。eラーニングでは、演習や確認テストも組み込まれているため、受講者の理解度を確かめながら社内教育を進められる点が魅力です。
⑧Power BI 入門|NTT ExCパートナー
NTT ExCパートナーが運営する学習ポータル「ラーニングサイト21」では、Power BIの基礎を学べる「Power BI Desktop入門」が取り扱われています。
このPower BI eラーニングは、「Power BIとは何か」という導入から始まり、データの取得と変換、データモデルの作成、レポート作成へと進む構成です。完全なIT初心者よりも、Excelやデータベースに触れた経験がある方に適しています。
⑨はじめてのPower BI講座|ディジタルグロースアカデミア
「なぜPower BIを使うのか」という段階から理解したい方に向いているのが、ディジタルグロースアカデミアの「はじめてのPower BI講座」です。
操作方法を次々と覚えるタイプのeラーニングではなく、BIが業務で必要とされる理由や、Power BIによって何ができるのかをつかむことに重点を置いています。
eラーニングでは、AI音声を使った講義を通じて、BIの特徴や有効性、Power BIの基本操作を学び、今後の業務活用につなげます。
⑩Power BI基礎 実践編|JMAM
Power BIの主要な操作を要点に絞って学びたい場合は、JMAMの「Power BI基礎 実践編」がおすすめです。法人向けの定額制サービス「eラーニングライブラリ」に収録されており、社員が必要なタイミングでPower BIの学習に取り組めます。
確認問題も含まれているため、Power BIのeラーニングで学んだ内容を振り返りながら理解を固められます。
以下の記事では、Power BIのおすすめ研修を紹介していますので、あわせてチェックしてみてください。
Power BIのeラーニングで効率的にスキルを身につける方法
Power BIは、eラーニングの動画や教材を一度確認しただけで使いこなせるものではありません。ここでは、Power BIのeラーニングを活用し、効率よくスキルを身につける3つの方法を紹介します。
- 無料のPower BI DesktopとMicrosoft Learnから始める
- ハンズオンが充実したeラーニングを選ぶ
- 実務データでレポートを作成・共有まで経験する
①無料のPower BI DesktopとMicrosoft Learnから始める
まずは無料で利用できるPower BI Desktopと無料の公式eラーニング「Microsoft Learn」を活用するのがおすすめです。実際の操作画面に触れることで、自分がどの機能を理解できていないのかも見えやすくなります。
Power BI DesktopとMicrosoft Learnでは、それぞれ次のような学習が可能です。
| 学習環境 | 主にできること |
|---|---|
| Power BI Desktop | データの取り込み、加工、グラフ・レポートの作成 |
| Microsoft Learn | Power BIの基礎、データモデル、DAXなどの学習 |
先に無料のeラーニングで全体像をつかんでおくことで、有料のPower BIのeラーニングを選ぶ際も、内容や難易度のミスマッチを防ぎやすくなるでしょう。
Power BI Desktopについては、以下の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
②ハンズオンが充実したeラーニングを選ぶ
Power BIの操作は、動画を見ているだけでは定着しません。基本的な機能を学んだら、自分でグラフやレポートを作り、思いどおりに表示されない原因を調べることが重要です。試行錯誤を繰り返すことで、機能の役割や操作手順が定着していきます。
また、Power BIのeラーニングを比較するときは、動画の本数だけでなく、演習課題や確認テストが用意されているかも確認しましょう。
③実務データでレポートを作成・共有まで経験する
Power BIのeラーニングに付属している学習用データを扱えるようになったら、次は自社や自分の業務に関係するデータでレポートを作ってみましょう。練習に利用しやすいデータとして、
- 月別・商品別の売上データ
- 部署別の経費データ
- 顧客や案件の管理データ
- Webサイトのアクセスログ
などが挙げられます。
実務データには、表記の揺れや空欄、不要な列などが含まれていることも珍しくありません。Power Queryでデータを整え、DAXで必要な指標を作成するところまで取り組むことで、Power BIのeラーニングで得た知識を実務で使えるスキルへ変えられます。
Power BIのeラーニングについてのまとめ
Power BIのeラーニングを選ぶうえで大切なのは、受講後に自分でデータを整え、必要なレポートを作成できるかを見極めることです。初めてPower BIに触れる方は、Power BI DesktopとMicrosoft Learnで基礎を確かめてから、不足している内容を学べるeラーニングへ進むと無駄がないでしょう。
企業が社員教育にeラーニングを導入する場合は、操作方法だけでなく、演習や確認テスト、質問サポートが用意されているかも重要です。