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MOSの資格は役に立たない?受けるメリットや原因を解説

MOSとは、マイクロソフト オフィス スペシャリストの略で、WordやExcelなどのオフィスソフトの利用スキルを証明する国際資格です。しかし、この資格は役に立たないという声も少なくありません。そこで以下では、MOSの資格が役に立たないと言われる理由・原因、MOSが何の役に立つのかに加えて、資格を取得するメリット・デメリットについても見ていきます。

MOSの資格はなぜ役に立たないと言われるのか?

MOSが役に立たないと言われる理由・原因としてまず挙げることができるのは、この資格の試験がオフィスソフトの基本的な操作を問うものであり、実務に必要な応用的なスキルや知識は評価されないという点です。例えば、Excelの試験では、数式や関数の作成、セルの書式設定、グラフ作成などの基本的な操作を問われますが、ピボットテーブルやマクロなどの高度な機能は出題されません。また、Wordの試験では、文字サイズやフォントの変更、表の作成・編集、文書の印刷などの基本的な編集機能は問われるものの、スタイル機能や目次・索引作成などの長文機能は出題されないのです。次に、MOSではオフィスソフトのバージョンごとに試験が用意されているのですが、バージョンは頻繁に更新されるため、せっかく取得してもすぐに陳腐化してしまうという点も、この資格が役に立たないと言われる理由の一つです。例えば、以前はMOS 365、MOS 2019、MOS 2016の3種類の試験が用意されていましたが、その時にはいずれMOS 2023やMOS 2026などの新しいバージョンの試験が登場すると言われていました。

以上の他に、MOSの試験は受験資格がなく、誰でも受験できるというのも役に立たないと言われる原因や理由として考えられます。このことは、資格が取得しやすいというメリットでもありますが、同時に、希少性や価値が低いというデメリットでもあります。例えば、就職や転職の際に、MOSの資格をアピールしても、他の応募者も同じ資格を持っている可能性が高く、差別化要素にはなりにくいのです。

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MOSは何の役に立つのか?

このように、役に立たないと言われることが多いMOSの資格ですが、実際のところはどうなのでしょうか。ここからは、MOSが具体的にどのような役に立つのかという点に焦点を当てて見ていくことにします。この点、まず第一に言えるのは、MOSの資格を保有していることでオフィスソフトの利用スキルを国際的に証明できるという点です。グローバルな資格であるため、例えば、海外で働く場合や、海外の企業と取引する場合に、自らの信頼性や優位性を高めることができるのです。

第二に、多くのビジネスシーンにおいてオフィスのスキルは必須とされている中で、その基本的な資格であるMOSを取得しているということは、自らの確かなスキルの証左となります。そのため、就職や転職を考えている場合には、持っておいて決して損のない資格であると言えるでしょう。加えて、オフィスソフトのバージョンごとに試験が用意されているので、最新の機能や改良点を学ぶことができるというという点も見逃せません。常に最新の資格を取得し続けることによって、自らの知識やスキルをアップデートするツールとしてMOSは使えるのです。

MOSの資格を取得するメリットとデメリットとは?

MOSの資格を取得することについては、メリットとデメリットの両面があります。ここからは、それぞれについてより詳しく見ていくことにします。

MOSの資格を取得するメリット

MOSの資格は、オフィスソフトの利用スキルを証明する国際資格であるため、自分の能力や価値を高めることができます。この点は、取得することで得られるメリットの一つです。特に、海外で働く場合や海外の企業と取引する場合に、この資格を保有していることは、信頼性や優位性の向上につながるでしょう。履歴書に記載できる資格ですので、就職や転職する際に持っておくと、それなりに重宝するはずです。また、オフィスソフトの基本的な操作を問う資格であるため、自分のスキルや知識の確認や向上に役立つというメリットもあります。ただし、資格を取得しただけでは基本的な内容しか身に付けられないので、さらなるスキルアップを図るためには自己研鑽が求められるという点に注意しなければなりません。それだけでなく、オフィスソフトは頻繁にバージョンアップされるため、情報やスキルをアップデートするためには、常に最新のバージョンに対応したMOSの資格を取得し続ける必要があるという点も頭に入れておいた方がよいでしょう。

加えて、パソコンの基本操作の習得にも役立つという点もメリットとして見過ごすことはできません。資格取得に向けた勉強をする中で、パソコンの基本的な操作やショートカットキーなどが身に付きます。パソコンに慣れることで、ITリテラシーを高めることができるので、就活を控えている学生の方やこれから社会に出て働こうと考えている主夫や主婦の方などに特におすすめの資格であると言えます。

それ以外では、合格するために長い期間を要しないという点もメリットとして挙げられるかもしれません。MOSに合格するために必要な勉強時間は経験者であれば40時間、初学者であれば80時間ほどであるとされています。毎日2時間から3時間くらいの学習時間が確保できる方であれば、早ければ2週間ほどで合格レベルに到達できるため、何年もかけて準備しなければならないような資格に比べると合格のハードルは圧倒的に低いのです。なお、MOSの合格率は一般レベルで80パーセント前後、上級レベルで60パーセント前後であると言われています。比較的高い合格率ではあるものの、一定数は不合格になる試験ですので、長時間の勉強は必要ないからといってくれぐれも手を抜かないようにしてください。

MOSの資格を取得するデメリット

デメリットとしてまず挙げることができるのは、受験料が高いという点です。MOSの受験料は、一般レベルで10,780円、エキスパートで12,980円となっており、複数の教科を受験するとその分だけ費用がかさみます。また、資格取得手当を出す企業は少ないため、働きながら取得しようとすると受験料は自己負担となります。また、取得しやすく差別化の材料になりづらいという点もデメリットであると言えるでしょう。MOSは他と比べて難易度が低く、合格率も高い資格です。そのため、多くの人が取得している可能性があります。就職や転職で、MOSだけでは目立ちにくいかもしれません。さらに、資格取得だけを目的にするとスキルが身に付かないというのもデメリットです。MOSの試験は、実際にマイクロソフトオフィスを操作して問題を解く形式になっているのですが、試験に出る問題に対して丸暗記やテクニックで対処するだけでは、実際の仕事で使えるスキルにはなりません。

以上が、MOSを取得するメリットとデメリットです。MOSは、パソコンスキルの証明や実務に役立つ資格ですが、その一方で受験料が高く、差別化の材料になりづらいというデメリットもあります。そのため、資格を取得するかどうかは、自分の目的や状況に応じて判断することが大切です。

MOSの資格は役に立たないのかについてまとめ

以上で見てきたように、MOSの資格が役に立たないと言われるのには、それなりの原因や理由があるものの、実際には決して使えない資格というわけではありません。もっとも、メリットだけでなくデメリットもあることから、それぞれの内容を勘案して自分に向いているかどうかをきちんと見極めることが大切です。

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