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MOS資格は履歴書に書くと恥ずかしい?役に立たない?

近年よく耳にするMOS資格ですが、時折「実社会ではほとんど役に立たない」という声も耳にします。
中には、「履歴書にMOS資格を記載するのは恥ずかしい」と感じる人がいるほど資格の価値を軽視されがちです。
しかし、本当にMOS資格を取得するメリットは少ないのでしょうか?

そこで本記事では、MOS資格は役に立たない?という疑問に対して徹底考察していきます。

MOS資格について

MOS資格について

まずは、MOS資格について詳しく解説していきます。「MOS資格取得を考えている」という方もぜひ参考にしてください。

 MOS資格の概要とその認知度

MOSは、Microsoft Office Specialist(マイクロソフトオフィススペシャリスト)の略称です。
MOS資格は、アメリカのMicrosoft社によって認定された世界共通のオフィス系資格で、世界各国で高い認知度を誇ります
試験では国内外のビジネス現場で広く活用されているWord、Excel、PowerPoint、Outlook、Accessの知識を問われ、各ソフトウェアの操作技術はもちろん、ビジネスに関する知識やスキルも評価の対象です。

MOS資格は、各ソフトウェアのバージョンに応じて基本レベルと上級レベルの2つのレベルに分かれていて、受験者は自身のスキルに合ったバージョンとソフトウェアを選択して受験します。
MOS資格を取得すると、自身のオフィススキルを証明し、他者に対して信頼性を示せることがメリットです。そのため、就活している学生やIT関連の職業を目指す人、一般のビジネスパーソンなど幅広く注目されています。

MOS試験の取得状況

「MOS試験の取得状況が気になる」という方もいるでしょう。そこで本項では、日本国内でのマイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)試験に関するデータをご紹介します。

  • MOS試験の累計受験者数:500万人
  • 受験者数:5,047,779名(2023年12月31日時点)

MOS 365・2019バージョンの累計認定者数は、MOS Associateが23,713名、MOS Expertが4,700名です。
また、MOS 2016以前のバージョンでは、同一バージョン内で所定の4科目に合格すると「オフィス マスター」に認定されます。現在、オフィス マスターの累計認定者数は92,584名を超えました。

参照:MOS公式サイト

データを見て分かるように、MOS資格の認定を受けた人は非常に多く、また取得世代も幅広いです。多くの人から支持されていることからも、ビジネススキルとして有用な資格であると判断できるでしょう。

MOS資格を履歴書に書くと恥ずかしいといわれる理由

MOS資格を履歴書に書くと恥ずかしいといわれる理由

「WordもExcelも使えるのに、MOS資格を今さら取得する必要はあるの?」という方もいるでしょう。
MOS資格はオフィス系スキルで最も知名度が高く、さまざまなビジネスシーンで重視されています。
なのに、なぜ「MOSを履歴書に書くのは恥ずかしい」と感じるのでしょうか?そこで本項では、MOS資格を履歴書に書くと恥ずかしいといわれる理由について分析してみます。

パソコンのスキルは必須であるから

MOSを履歴書に書くのは恥ずかしいと感じるのは、現代社会においてパソコンスキルは必須であることが理由として挙げられます。
「WordやExcelなどのパソコン操作は常識」と考える人が多いため、履歴書に書くことに対して抵抗を感じるのかもしれません。
MOS資格は、企業の採用担当者に「自分のパソコンレベルはこの程度ですよ」と具体的に示すことができます。もちろん、簡単に取れる資格ではなく、事務職や営業職など、パソコンを使用する仕事にも十分に役立つスキルです。

ただし、職種によっては不要な資格でもあります。
例えば、プログラミング系の職場では「履歴書に書くことさえ適切ではない」など、MOS資格を軽視、もしくは不要とされがちです。
MOS資格を履歴書に書く際には、まずは自分の目指す職種に合致しているかを考えましょう。結論として、MOSを履歴書に書くことは恥ずかしくありません。世界に誇れる立派な資格ですが、適切な職種でアピールすることも忘れないでください。

 資格の難易度が高くないため

MOS資格を履歴書に書くと恥ずかしいといわれる理由の一つは、一般的に資格の難易度が高くないためです。
MOS資格の合格率は高く、スペシャリスト(一般)レベルでは約80%、エキスパート(上級)レベルでも約60%。公式発表はされていないものの、合格点は1,000点満点中700点以上とされています。
ちなみに、パソコンスクールや講習を利用した人であれば、90%を超えるほど合格率が高いです。

MOSは全国1,700以上の会場で随時受験できるため、繰り返しチャレンジしやすいことも理由の一つとして挙げられます。
総じて、MOSは日常マイクロソフトオフィス製品に慣れ親しんでいる場合は取得しやすいでしょう。しかし、初めて利用する方にとっては適切なカリキュラムの元、モチベーションを保ちながら学習を進めなければ合格は難しいです。

MOSは独学でも試験対策をしっかり行えば十分に合格できる資格といえます。
ただし、学習レベルは個人差があるので、事前に自分のスキルや目標を明確にしたうえで学習方法を選ぶことが大切です。自信がない場合は、講習やスクールを利用して効率的かつ着実に学習を進めることをおすすめします。

「MOS対策短期集中講座」は、初心者でもわずか2日間で実務に役立つMOSスキルが習得できる講座です。受講スタイルも対面で学ぶ会場受講、どこでも受講できるライブウェビナーの2種類があるので、希望に合わせて選択できるスタイルとなっています。

 MOS資格の利点と欠点

MOS資格の利点と欠点

MOS資格は、ビジネス界で高い評価を受ける一方で、いくつかの利点と欠点が存在します。この項目では、MOS資格の取得に伴うメリットとデメリット(問題点)について探っていきましょう。

 MOS資格を持つことで得られる利点

MOS資格を取得するメリットは、まずパソコンスキルの証明ができるということです。
MOS資格は、マイクロソフトオフィスのアプリケーション(Word、Excel、PowerPointなど)を使って特定の作業ができることを証明します。パソコンスキルを具体的に判断できるので、初対面でも仕事を依頼しやすいとこともメリットといえるでしょう。

就職・転職に役立つことも利点の一つです。
例えば、事務職や営業職などオフィスでの仕事、またはパソコンを使う職場では、MOS資格を取得していると採用されやすくなります。具体的なパソコンスキルを証明できるため、面接などで自己アピールしたい場合にも有利です。
国際的なPC資格であることもメリットといえます。
MOSは国際的に認知されている資格なので、世界のどこに行っても共通の評価を得られるのもうれしいポイントです。

全体的な効率アップもメリットとして挙げられるでしょう。MOS取得者は、マイクロソフトオフィスの機能や活用法に詳しいので、生産性・効率性ともに高まります。このように、MOS資格はパソコンスキルを正しく伝えられるため、就職や転職にも役立ち、実務面においても効果を発揮する魅力的な資格といえるでしょう。

MOS資格の持ち主が直面する可能性のある問題点

MOS資格を持つ方が直面する可能性のある問題点としては、まず資格のスキルアップに伴う受験が挙げられます。MOS資格の基本レベル取得者の場合、やはり上級レベル受験を目指す方が多いでしょう。MOS資格を受験する際には、以下のポイントと注意事項をチェックすることが大切です。

まず、試験当日の状況を確認します。MOS試験はどのレベルも実際のコンピュータを操作して解答するため、パソコン環境を事前に確認しておきましょう。出題はマルチプロジェクト形式で、制限時間は50分。全体のタスク数は20~50問となっています。
MOS試験の解答時間は短いため、スピーディーに回答することも大切です。解答に戸惑う問題は飛ばし、最後まで解ききることを心がけましょう。試験中は残り時間を意識しながら解答してください。

MOS資格は、取得後も学習を継続しなければいけません
テクノロジーの進化とともにマイクロソフト製品も常にアップデートされ、新機能や改良が随時更新します。そのため、常に最新の機能や最新情報にアクセスし、日々スキルアップしなければいけないのです。
効率性や生産性を向上させるためには、業務に応じて新しい機能を活用することも忘れてはいけません。「継続的な学習が苦手」という方にとってはデメリットであるといえるでしょう。

 MOS資格と就活・転職

MOS資格と就活・転職

それでは最後に、MOS資格と就活・転職について解説します。就活中の学生、転職を考えているビジネスマンは、ぜひ最後までチェックしてください。

MOS資格と職種・業界の相性

MOSは、WordやExcelなどのパソコンスキルを示す国際資格です。今やほとんどの仕事でパソコンを使用する時代。基本的なPC操作が求められるほとんどの職種で役立ち、就職に有利になる仕事も数多くあります。
MOS資格は、様々な職種でスキルを活かせるのが特徴です。例えば、事務職ではWord、Excelを利用して、経理などのオフィス業務を行います。管理職や営業職の場合、PowerPointを活用してプレゼンテーションすることも多いです。

その他には、税理士事務所におけるデータ入力業務、パソコンスクールの講師など幅広く活用できます。MOSを持っていることで、入社後の研修コストを削減できるため、就職活動でも有利になりやすいです。
MOSの試験は先述したように2段階のレベルがあり、バージョンも「MOS 2016」と「MOS 365 & 2019」の2つがあります。それぞれ受験できる科目自体は同じですが、認定資格を取得する方法が違うので注意しておきましょう。

 履歴書にMOS資格を書くときの注意点

MOS資格を履歴書に記載する際は以下の注意点をチェックしましょう。

  • 全て英語表記にする:Microsoft Office Specialist Excel 365 取得と表記する
  • 略称は使わない:履歴書には「MOS」と書かず正式名称で記載する
  • 資格取得順に書く:資格は取得した年月日が早い順に書く
  • 個別の資格を記入する:複数のMOS資格を取得している場合は、それぞれの資格について記入する

基本的には英語表記が望ましいですが、「マイクロソフト オフィス スペシャリスト」のように全てカタカナでも構いません。特に地方の中小企業の場合、英語表記では分かりにくいケースもあります。

まとめ

まとめ

この記事では、人気のオフィス系資格・MOSが実際に役立つか否かについて考察しました。
結論から言うと、MOS資格は有効で、就・転職時に有利になるケースが多いです。
ただし、プログラミングなど関連性が薄い業種の場合、役立たないこともあるので、実際に活用できる業種であるかを見定めたうえで取得しましょう。

資格取得の際には効率的に学習できるセミナーの利用ももおすすめです。モチベーションを維持しながら着実にステップアップできるため、独学に不安がある方にも適した学習方法といえるでしょう。

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