MOSの資格を取得したいけれど、効率的な勉強方法がわからずに悩んでいる方は多いかと思います。結論から言えば、モチベーションを維持することさえできれば、独学でも十分合格にたどりつけます。
今回の記事では独学での合格に必要なメンタリティと、独学の強い味方となる教材を紹介いたしますので、独学での合格を目指している方はぜひ活用してください。
MOS試験はマイクロソフト社の公認試験
引用元:MOS公式サイト
MOSは、マイクロソフト社が認定する、Officeソフト(Word、Excel、PowerPointなど)の利用スキルを客観的に証明する民間国際資格です。日本ではオデッセイコミュニケーションズが運営・実施しています。世界的に有名な企業が認定する資格であり、多くのビジネスマンが取得しています。
対象ソフトは全部で5種類、WordやExcelも対象
MOSの対象となっているソフトは以下のとおりです。
- Microsoft Word(文書作成ソフト)
- Microsoft Excel(表計算ソフト)
- Microsoft PowerPoint(プレゼンテーションソフト)
- Microsoft Access(データベース作成ソフト)
- Microsoft Outlook(電子メールソフト)
受験者はこの中から好きなソフトを選んで受験します。特にWordとExcelは企業からの需要が高く、取得しておくと就職・転職などの場面で役に立つことが多いです。
なお、一部のソフトでは、一般レベルより応用的な操作スキルを問う上級レベルの資格も用意されています。いきなり上級レベルを受験することもできますが、基本的にはまずは一般レベルの取得をおすすめします。
MOS資格は誰でも受けられる間口の広い試験
MOS資格に受験資格は定められておらず、年齢、国籍などを問わず誰でも受験可能です(未成年者の場合は保護者から同意を得る必要があります)。
MOS試験の受験方法は2種類!どちらを選ぶ?
MOS資格の受験方法は2つあります。1つ目は「全国一斉試験」です。文字通り、全国約30の会場で一斉に行われる試験です。オデッセイコミュニケーションズ公式サイトもしくは郵送で申し込み、主催者側の指示した日時・会場で受験します。試験はおおむね毎月1回開催されています。受験日や会場を自分で選べないので、基本的にはあまりおすすめできません。
2つ目は「随時試験」です。全国約1500箇所の会場(パソコン教室など)に、直接連絡して申し込みます。受験日は会場の都合も勘案したうえで自分で選ぶことができます。受験日や会場が選べるため、基本的にはこちらの方がおすすめです。
MOSの具体的な試験の流れをもっと知りたいという方は、こちらの記事を参考にしてください。
MOS公式動画
動画でMOSを知りたい方はこちらを御覧ください。
MOSは一般レベルなら独学でも合格できる!
前述の通りMOSには一般レベルと上級レベルがあります(一般レベルのみのソフトもあります)。一般レベルについては、初心者でも独学で十分合格可能です。上級レベルについては独学での合格は難しい面もありますので、お金をかけたくないという方はまずは一般レベルの合格を目指してみましょう(それでも十分就職や転職で有利になります)。
MOSの一般レベルの合格率は80%
MOSの合格率は公開されていませんが、資格学校などの推測によれば、一般レベルの合格率は約80%とのことです。いやらしい引っ掛け問題などもほとんどなく、独学でも毎日地道に勉強することが出来るのならば無理なく合格が目指せるレベルの試験と言えます。
MOSの一般レベルに独学で合格するための時間は40~80時間
MOSの試験合格にかかる勉強時間は人によって異なりますが、初心者でソフトに関する知識がほとんどない場合、一般レベルに合格するには80時間ほどの時間がかかります。1日2時間勉強するとして、約1ヶ月半かかる計算です。すでにある程度ソフトを使えているという方の場合は、40時間ほどでも十分合格が目指せます。
初心者がMOSを独学で学ぶ3つのメリット
MOSを独学で学ぶことには様々なメリットがあります。主なメリットは以下の3点です。
費用がかからない
独学最大のメリットは、学習に費用がほとんどどかからないことです。一般レベルを目指すならMOS対策テキストは1冊、3000円程度のものがあればいいでしょう。セミナーや講座で数万単位のお金が溶けていくのと比べれば、遥かに安い出費と言えます。
自分のペースで学習を進められる
仕事、学校、育児などがあると、なかなか決まった時間にセミナーや講座を受けるのが難しいものです。せっかく講座に申し込んでも通えなくなることもあるでしょう。独学ならば自分の好きな時間に好きなだけ勉強できるため、例えば時間がある日は3時間勉強して、あまりない日は寝る前に数十分だけ、と言ったような形で進めることも可能です。
場所を選ばない
セミナーや講座は指定された会場でないと受けられませんが、独学ならば自宅、カフェ、学校、帰りの電車内などありとあらゆる場所を勉強場所にできます。移動が多い方などは独学が向いていると言えるでしょう。
MOSを取得するメリットをさらに知りたいという方は、こちらの記事もご覧ください。
MOSを独学で学ぶ際の2つの注意点
上記の通りMOSの独学には様々なメリットがある一方で、見逃せない注意点もあります。主な注意点は以下の2点です。
独学はモチベーションの維持がしづらい
独学の最大の難点は、モチベーションを維持しづらいことです。はっきり言ってしまえば、MOSに合格しても、目先のメリットはほとんどありません。逆に不合格が続いても、即座に生活が悪化するわけではありません。このような環境で、強制されるわけでもないのに自ら独学を続けるのは簡単ではないでしょう。
独学で合格したら転職活動を始めていまよりもいい職場にたどり着く、などの「合格後の目標」を持っておくといいかもしれません。勉強場所や学習環境をかえる、などもいい気分転換になります。
わからないところがあっても自分で解決しないといけない
セミナーや講座などで人に教わっている場合、操作でわからないことがあっても人に聞けばすぐに解決できますが、独学だといちいちテキストを開いたり、ネットで検索したりしなくてはいけません。効率という点では、独学はどうしても劣ってしまいます。
初心者でも無理なく学べるおすすめ教材4選
MOSを独学で学習する場合、役に立つのがテキストや動画などの教材です。MOSは有名な資格試験であるがゆえに教材も充実しています。内容が充実したものを選べば、1冊・1動画だけで合格に至ることも十分可能です。
ここではMOS公式サイトでも紹介されている、最短で独学合格を目指せるテキストや動画を全部で4つ紹介いたします。
よくわかるマスター 対策テキスト&問題集シリーズ
対象ソフト:Word、Excel、PowerPoint、Access
FOM出版が販売する、MOSシリーズテキストの王道で、独学のお供です。どのソフトでも出題範囲を完全に網羅した内容になっており、これ一冊だけでも十分合格を目指せます。また、本試験に近い内容の模擬試験プログラムが付いてくるため、実践さながらの雰囲気を事前に体験することができます。
動画で学習!シリーズ
対象ソフト:Word、Excel
オデッセイコミュニケーションズが制作している動画教材です。テキストと違って、講師のパソコン上の操作画面を実際に見ることができるため、初心者でも躓くことなく機能に対する理解を深められます。
各機能を具体的にどのような場面で使うかもイメージしやすいため、ただ試験に合格するだけではなく、合格したあとの知識の生かし方も知ることができます。視聴にあたっては視聴券の購入が必要です(購入すると一定期間動画が見放題になります)。
MOS攻略問題集シリーズ
対象ソフト:Word、Excel,PowerPoint
日経BPが販売する問題集です。5回分の模擬問題がついており、本番さながらの雰囲気を味わえます。1問ずつ正解を確認できる「練習モード」と、本試験と同様の形式で出題される「本番モード」があり、学習状況に応じて両者を使い分けられます。独学である程度知識がついたら手を出してみましょう。
できるOutlook パーフェクトブック
対象ソフト:Outlook
インプレス社のテキストです。様々な機能が備わっているOutlookの使い方を徹底的に網羅した、充実のテキストです。MOSのために作られたものではないですが、独学には十分役立ちます。
どうしても独学がきつくなったらセミナーを受講してみよう
メリット | デメリット | |
独学 |
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セミナー |
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上記の通り独学に使える教材は充実していますが、それでも時にはモチベーションが下がったり、どうしてもわからないところが出てきたりするかもしれません。そのようなときは無理をせずに、セミナーや講座を受けるのがいいでしょう。
MOS合格に特化したセミナーや講座は多数存在していますが、中でも特におすすめなのがBIZROADの「MOS対策短期集中講座」です。
この講座は、わずか2日間でMOS WordおよびExcelに合格するための実力がつけられる短期集中セミナーです。具体的な操作方法だけではなく、出題傾向や合格するために押さえておきたいポイントなどについてもしっかりと学べます。
模擬試験も受けられるため、本番さながらの緊張感を味わえます。また、受講後にはMOS完全攻略セミナーガイド(PDFファイル)を貰えるので、家に帰ってからのくり返し学習に役立てましょう。
受講方法は会場、ライブウェビナー(質問などが可能な生配信形式)の2通りです。会場は東京、名古屋、大阪の3ヶ所。会場受講の場合、パソコンは貸出があるため、自分のものを別途用意する必要はありません。
MOSの独学についてまとめ
MOSはそれほど難易度の高い試験ではないため、テキストや動画教材を使って独学で学習することも十分可能です。今回おすすめした教材はどれも使いやすいものばかりであり、1つだけでも十分合格に至れます。
それでも独学のモチベーションの維持が難しくなってしまった場合は、セミナーの受講も検討してみてください。実際に講師に質問することも出来るので、つまづいてしまっても大丈夫ですよ。