イラストレーターとして仕事をする人のなかには、日本国内だけでなく、海外にも活動の場を広げたいと考えている人もいることでしょう。
ここでは、海外でイラストレーターになる方法やメリット、デメリットについて分かりやすくご説明します。
海外でイラストレーターとして働くには
海外でイラストレーターとして働くための方法は、複数の方法が挙げられますが、海外でイラストレーターとして働くには留学することが最短の近道となります。
ここでは、デザイン留学について詳しく解説していきます。
デザイン留学をしてイラストを学ぶ
国境を越えて活躍できるイラストレーターになる方法としては、海外にデザイン留学をして、その後にイラストレーターとしての仕事を得るという方法があります。
デザインを学ぶという目的だけであれば、日本国内でも十分に目的を叶えられますが、留学をしてデザインを学ぶと、デザインの知識やスキルに加えて、英語をはじめとする語学力を伸ばすことができ、海外で仕事をするための素地を養えます。
留学してイラストレーターを目指すメリット
デザイン留学をする場合、限られた期間内に高い目的意識を持って学習ができるため、モチベーションを維持しながら、効率よくデザインの学習ができるという利点もあります。
短期集中型でイラストレーターとして必要な知識やスキルを身に着け、積極的に活躍できる場を探すことができるでしょう。
日本とは違う文化や風土に触れて、日常生活のなかで美的感覚を磨き、デザインを生活の一部として捉えられるようになるのも、海外でイラストを学んで仕事をする魅力です。
グローバルなコミュニケーション能力を身に着けられるところも、留学するメリットです。
日本から海外のイラストレーターの仕事をする
海外のイラストレーターの仕事を希望する場合、必ずしも活動の拠点を海外に移す必要はありません。
インターネット経由で、ポートフォリオのプラットフォームやクラウドソーシングを活用する方法であれば、日本から海外のイラストレーターの仕事をすることが可能です。
ポートフォリオのプラットフォームを活用する
日本から海外進出のためのきっかけを掴むためにおすすめの最初の方法が、ポートフォリオのプラットフォームを活用する方法です。
イラストレーターとしての活動実績やアピールポイントをまとめる上では、ポートフォリオのプラットフォームが大いに役立ちます。
プロフィールや実績の紹介だけでなく、自身がこれまでに手掛けたイラスト作品を発信する場としても利用できるため、積極的に活用するようにしてください。
世界各国にいるイラストレーターの採用担当の目に留まるチャンスを増やすには、カテゴリ設定やタグ設定にも気を配ることが大切です。
クラウドソーシングサイトを活用する
また、海外でのイラストレーターの仕事を見つけるには、クラウドソーシングを使う方法もおすすめです。
インターネットが隆盛する時代、日本国内に複数のクラウドソーシングサイトが存在するのと同じように、海外諸国にも数多くのクラウドソーシングを提供する会社がみられます。
案件一件あたりの単価が、あまり高額ではないという点はややデメリットですが、海外での仕事を掴むための第一歩を踏み出すきっかけを得るには、有効な方法です。
似顔絵やアイコン制作など自身で作成するイラストに対してサービス料金を設定して出店できるサイトや、世界中からアップされたプロジェクトに応募してイラストの仕事を獲得できるサイトがあります。
海外と日本のイラストレーターの違い
海外と日本のイラストレーターには、どのような違いがあるのでしょうか。
イラストレーターとして仕事をする場合、フリーランスの立場で仕事をする人が多いという点については、海外も日本も共通していますが、報酬体系や働き方は違いがあります。
海外と日本では報酬体系が違う
仕事をする上で気になる報酬については、報酬体系に大きな違いがみられます。
日本のイラストレーターの仕事は、一枚のイラスト作品に対して○○円の報酬が支払われるという出来高制の報酬体系が多いです。
海外のイラストレーターの場合、出来高制のこともあれば、時給制のこともあり、幅広い報酬制度がみられます。
時給制であれば、掛かった時間に対して時給分の報酬が得られるため、何度も修正を重ねて完成度の高いイラスト作品に仕上げたいというタイプのイラストレーターの場合、海外での仕事の方が年収がアップする可能性もあります。
ギャラやスケジュールにシビア
また、海外と日本のイラストレーターで異なる点としては、ギャラやスケジュールに関してシビアであるという点も挙げられます。
仕事を始めるにあたっては、イラスト一枚の仕事であっても、緻密な契約書を交わして仕事を行い、ギャラの支払いについても期日を守って支払いされます。
イラストレーターの裁量に任せてくれ、自由に作品を作り上げやすいという魅力がある一方で、クオリティに対して妥協せず、細かな修正を要求されるケースが多いという傾向もみられるのが特徴です。
重要な仕事を任されやすい
日本と比べると、リモートで働くイラストレーターに対しても、重要な仕事が依頼されやすいという点は、海外のイラストレーターの特性です。
そのため、日本に活動拠点を置いているイラストレーターであっても、世界的な映画作品のプロモーションに関わるイラストの仕事を請け負うことも可能です。
海外でイラストレーターとして働くメリット・デメリット
海外でイラストレーターとして働くにあたっては、メリットやデメリットの側面を理解しておくことが必要です。海外での活躍を検討する際に覚えておきたい点をお伝えしましょう。
海外でイラストレーターとして働くメリット
海外のイラストレーターと仕事をするメリットとしては、案件数が多く、仕事が獲得しやすいという点が挙げられます。
日本と比べて待遇面で優遇されるケースも多く、年収アップを望めるというメリットもあります。
なお、拠点が日本にあっても、海外のイラストの仕事はできますが、海外に拠点を置いている方が、クライアントとの距離感が近く、より案件が獲得しやすいという傾向が認められます。
海外でイラストレーターとして働くデメリット
海外でイラストレーターとして働く上では、デメリットや注意点を覚えておくことも大事なポイントです。
イラストレーターの仕事は、フリーランスでの仕事が基本であり、一人で完結するタイプの仕事が中心です。慣れない海外に拠点を移して仕事をしようとすると、プラスになる刺激を受けられる一方で、周囲に知り合いが少ない環境下で、孤独感に苛まれて精神的に追い詰められてしまうこともあるため、注意しましょう。
また、国によって納税制度が異なるため、居住地の法律に合う方法で税金関係の申告や納付を行う必要も生じます。
イラストの関係のやり取りだけでなく、税金関係の用語やルールに関して理解する語学力を求められる点が、負担になってしまう可能性もあると認識しておきましょう。
海外のイラストレーターまとめ
海外のイラストレーターの仕事をするには、デザイン留学をしてイラストレーターの仕事を始める方法のほか、インターネットを活用して仕事を見つける方法もあります。
ポートフォリオのプラットフォームやクラウドソーシングを利用すれば、日本にいながら、海外のイラストの案件を獲得することも可能です。
