facebook

【2025】Illustrator vs Canva!機能や価格、習得難易度などを徹底比較

グラフィックデザインにおいて、適切なツールの選択が作業効率や制作物の完成度などを高めます。そのなかで、IllustratorとCanvaは、それぞれ異なる特徴を持つ人気のデザインツールとして、どちらを選ぶべきか迷う方も多いでしょう。

そこで、本記事では、「Illustrator vs Canva」として、両ツールの特徴、用途別比較、習得難易度、価格などを比較していきます。ツール選びに迷っている場合は、ぜひ参考にしてください。

Illustratorの特徴

ノートパソコン

Illustratorは、グラフィックデザインツールとして、デザインのプロを中心に使われています。
まずは、Illustratorの以下の特徴を紹介します。

  1. ベクターグラフィックス(幾何学的図形)への強み
  2. プロ向けの高度な編集機能
  3. AIを活用した最新機能

ベクターグラフィックス(幾何学的図形)への強み

Illustratorの最大の特徴は、ベクターグラフィックスを扱う能力です。点と線で構成される図形は、拡大しても品質が劣化しないため、ロゴやイラスト、パッケージデザインなどの制作に適しています。

制作時にはペンツールや図形ツールを使って、精密な描画が可能です。また、複雑な図形も簡単に作成できるのが特徴といえます。

プロ向けの高度な編集機能

Illustratorには、プロのデザイナーが求める高度な編集機能が豊富にあります。たとえば、パスファインダーツールを使えば、複雑な形状も簡単に作成できます。

また、レイヤー機能を活用すれば、複雑なデザインも効率的な管理が可能です。ほかにも、商用印刷に必要なトリムマークの作成やフォントのアウトライン化もできます。

AIを活用した最新機能

近年、Illustratorにはさまざまな機能が追加されています。特にAIを活用した自動トレース機能は、手描きのスケッチをデジタル化する際に役立ちます。

また、色彩調和機能を使えば、プロ並みの配色を簡単に実現できるでしょう。これらの機能により、デザインの効率と品質が大幅に向上します。

なお、IllustratorのAI機能については、次の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

イラストレーターの生成AI機能でできることとは?テキストからベクター作成の使い方を紹介

Illustrator基礎セミナーの詳細はこちら

Canvaの特徴

Canvaは、デザイン初心者でも使いやすいオンラインツールとして人気を集めています。その特徴は、以下とおりです。

  1. 直感的な操作感
  2. テンプレートの豊富さ
  3. クラウドベースで共有に適した環境や機能

それでは、それぞれの特徴を見ていきましょう。

直感的な操作感

Canvaの最大の特徴は、誰でも簡単に使える直感的なインターフェースです。ドラッグ&ドロップで要素を配置できるため、複雑な操作は必要ありません。

画像の編集も、フィルターやエフェクトを選ぶだけで簡単にできます。また、テキストの編集も、クリックするだけで開始できるので、スムーズに作業が進みます。

テンプレートの豊富さ

Canvaには、多種多様なテンプレートが用意されています。SNS投稿用の画像やプレゼンテーション資料、チラシなど、目的に応じたデザインを選べます。

そのため、プロがデザインしたテンプレートをもとに、色やフォントを変更するだけで、洗練されたデザインが完成します。このテンプレートの豊富さによって、初心者でもクオリティの高い成果物を作れるのが強みでしょう。

なお、Canvaのテンプレートの使い方は次の記事でも紹介していますので、ぜひご覧ください。

【2024】Canvaのテンプレを使いこなそう!テンプレートの種類やカスタマイズ方法などを紹介

クラウドベースで共有に適した環境や機能

Canvaはクラウドベースのツールなので、チームでの共同作業に適しています。複数人で同時に1つのデザインを編集できるため、効率的に作業を進められるでしょう。

また、完成したデザインをURLで共有したり、チームメンバーにコメントを求めたりも可能です。さらに、ブランドキットという機能を使えば、企業のロゴやカラーパレットを一元管理できます。

Canva基礎セミナーの詳細はこちら

Illustrator vs Canva!用途別に比較

2台のパソコン

IllustratorとCanvaは、用途によって適性が異なります。

  • ロゴデザイン
  • ウェブグラフィックス
  • 印刷物デザイン
  • ソーシャルメディア用グラフィック

ここでは、上記の4つの用途で比較します。

ロゴデザイン

ロゴデザインではIllustratorが圧倒的に優位です。なぜなら、ベクター形式で作成できるため、サイズ変更しても品質が落ちないからです。また、細かな調整も可能で、プロ品質のロゴを作れます。

一方、Canvaでもロゴは作成できますが、細かな編集には限界があります。

ウェブグラフィックス

ウェブグラフィックスは両ツールで作成可能です。

Illustratorは複雑なデザインに強く、高度なウェブグラフィックスを作れます。Canvaは簡単に素早くグラフィックスを作成でき、直接Web用に書き出せる点が魅力です。

そのため、用途に応じた選択が求められます。

印刷物デザイン

印刷物デザインは、Illustratorが優れています。CMYKカラーモードや裁ち落としの設定など、印刷に必要な機能が充実しているからです。

Canvaでも印刷物は作成できますが、「プロ仕様の印刷物」とまではいかないでしょう。

ソーシャルメディア用グラフィック

ソーシャルメディア用グラフィックは、Canvaが優位です。これは各SNSに最適化されたサイズのテンプレートが豊富にあり、素早く作成できるからです。また、投稿のスケジュール機能も便利です。

Illustratorでも作成は可能ですが、効率面でCanvaに劣ります。

Illustrator vs Canva!習得難易度を比較

IllustratorとCanvaの習得難易度には大きな差があります。

  • Illustratorは習得に時間がかかる
  • Canvaは直感的で学びやすい
  • 学習方法やリソースの違い
  • 習得にかかる時間の目安

それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

Illustratorは習得に時間がかかる

Illustratorは、プロ仕様のツールだけに習得に時間がかかります。インターフェースは複雑で、多くの機能を理解する必要があります。ペンツールの使い方だけでも、かなりの練習が必要です。

また、ベクターグラフィックスの概念を理解するのも難しいでしょう。しかし、基本を習得すれば、創造性を存分に発揮できます。

Canvaは直感的で学びやすい

Canvaは、直感的なインターフェースが特徴です。ドラッグ&ドロップで要素を配置できるので、初心者でも操作方法や機能を学びやすいでしょう。複雑な機能はほとんどないので、短時間で使いこなすことも可能です。

とはいってもデザインや編集の初心者は、独学で簡単にスキルを習得できない場合もあります。そこでおすすめなのが「Canva基礎セミナー」の受講です。「Canva基礎セミナー」は2日間で基本操作や実践的な編集方法を学べる講座です。会場受験とライブウェビナーから受講形態を選べるので、住まいの地域に関係なく受講できます。

Canvaの基本を効率的に学びたい場合は「Canva基礎セミナー」の受講を検討してみてください。

学習リソースの違い

Illustratorには、豊富な学習リソースがあります。公式のチュートリアルや書籍、オンラインコースなど、さまざまな方法で学べます。

一方、Canvaの学習リソースは比較的少ないですが、そもそも高度な学習は不要です。公式のヘルプセンターなどを見れば、基本的な使い方を把握できるでしょう。YouTubeなどの動画プラットフォームにも使い方を解説している動画が多数投稿されています。

習得にかかる時間の目安

Illustratorを使いこなすには、数か月の練習が必要です。プロレベルになるには、数年の経験が求められるでしょう。

対照的に、Canvaは数時間で基本操作を習得できます。1週間もあれば、ほとんどの機能を使いこなすことも可能でしょう。

なお、Illustratorの学習は独学で難しいケースがあるため、セミナーなどの受講もおすすめです。「Illustrator基礎セミナー」であれば、最短2日間で実践的な使い方を学べます。Illustratorの使い方や編集スキルなどを身につけたい場合は、「Illustrator基礎セミナー」の受講を検討してみましょう。

Illustrator vs Canva!価格比較

IllustratorとCanvaは価格でも違いがみられます。

Illustratorは、Adobe Creative Cloudの一部として提供されています。単体プランとコンプリートプランがあり、支払い方法によって料金が変わりますが、年間契約の一括払いが最もお得です。

一方、Canvaは無料版でも基本的な機能を使えますが、有料版(Canva Pro)ではより多くの素材やテンプレート、高度な機能が利用可能です。また、価格は問い合わせが必要ですが、チーム向けのプランも用意されています。

以下の表で、IllustratorとCanvaの料金を比較してみましょう。

プラン 月額料金(税込・1ユーザーあたり) 年額料金(税込・1ユーザーあたり)
Illustrator単体(個人プランの場合) 3,280円(年間プランの月々払い) 34,680円
Adobe CCコンプリート(個人プランの場合) 7,780円(年間プランの月々払い) 86,880円
Canva 無料版 0円 0円
Canva Pro 1,180円 11,800円

上表のように、高機能な分、Illustratorのほうが価格が高めです。一方、Canvaは無料版でも十分な機能があり、有料版でもIllustratorより安価です。

Illustrator vs Canva!どちらを選ぶべき?

パソコンと眼鏡

IllustratorとCanvaは、それぞれ異なるユーザーに向けたデザインツールです。以下の表では、どちらのツールがどのような人におすすめかを比較します。

項目 Illustratorがおすすめな人
Canvaがおすすめな人
デザインの目的 プロ向けで高度なデザイン作業を行いたい人
簡単で迅速なデザインを求める初心者や非デザイナー
制作物の種類 ロゴ、印刷物、細かい編集が必要な作品を作成する人
SNS投稿、プレゼン資料、チラシなど日常的なデザインを行う人
学習方法 デザインツールに慣れており、学ぶ意欲がある人
デザイン初心者や時間がない人
予算 高機能を求めるため、投資を惜しまない人
コストパフォーマンスを重視する人
チームでの共同作業 高度なカスタマイズを行う必要があるチーム
チームで簡単に共同作業を行いたい人

さまざまな項目において、両者を比較して、IllustratorとCanvaのどちらを使うか検討してみましょう。

なお、両ツールを併用することで、それぞれの強みを活かすことも可能です。たとえば、Illustratorでロゴや印刷物を作成し、その素材をCanvaで使ってSNS用のグラフィックを作成することができます。目的や状況に応じて使い分けることで、より効果的なデザイン制作が実現できるでしょう。

Illustrator vs Canvaのまとめ

今回は「Illustrator vs Canva」として、さまざまな面で両ツールを比較しました。とはいっても、どちらを使うか迷うこともあるでしょう。大切なのは使用目的や目的、スキルレベル、予算などを総合的に比較することです。場合によっては、両ツールの併用も検討しましょう。

本記事を参考に、自分に最適なデザインツールを見つけてください。

Illustrator基礎セミナーの詳細はこちら

Canva基礎セミナーの詳細はこちら

Illustrator vs Canva!機能や価格、習得難易度などを徹底比較
最新情報をチェックしよう!