「イラストレーターはなにから勉強したらいいの?」
「イラストレーターを習得するまでにかかる時間を知りたい!」
これからイラストレーターの勉強を始める方には、このような悩みはつきものです。
Adobeのデザインソフトであるイラストレーターを学ぶ際は、効率的な勉強方法で学習を進めることが大切です。
本記事で、効率の良いイラストレーターの勉強方法について確認していきましょう。
イラストレーターを勉強するための選択肢3つ
イラストレーターを勉強する方法は、主に以下の3つがあります。
- 独学で勉強する
- スクールで勉強する
- 講座で勉強する
これらの勉強方法には、それぞれメリットとデメリットがあります。一つずつ確認していきましょう。
独学で勉強する
イラストレーターは独学でも十分に学習を進められます。イラストレーターを独学するメリットは、低コストな点と自分のペースで学習できる点にあります。
一方で、モチベーションの維持が難しい点や、どこを重点的に学んだらよいのかがわからない点がデメリットです。また、勉強のスケジュール管理も自ら行わなければいけないため、途中で勉強を辞めてしまう可能性も高いでしょう。
そのため、1人でも勉強を進められる強い意志がなければ独学は困難といえます。
それでも独学で勉強したいという方は、以下の記事でイラストレーターの学習でおすすめの参考書を紹介しているので、ぜひこちらもあわせてご覧ください。
スクールで勉強する
イラストレーターは専門的なスキルが必要なソフトなので、スクールでしっかり勉強するのも一つの選択肢です。スクールなら、中長期的にイラストレーターの勉強をできるため、素早くスキルを身につけられるのがメリットです。
また、勉強のスケジュールがすべて決められているので、同じ時間でも独学より効率的に学習を進められます。一方で、入学に大きな費用がかかる点や、時間的に長時間拘束される点がデメリットです。
しかし、スクールによっては就職のサポートに力を入れていて、卒業後すぐにイラストレーターを使用する会社に入社できる可能性があります。そのため、金銭や時間的な余裕のある方にとっては、スクールは良い選択肢となるでしょう。
講座で勉強する
定期的に開催されているイラストレーターの講座を受講して勉強する方法です。講座を受講するメリットは、短期間で必要なスキルを学べる点にあります。
デメリットとしては、費用がかかる点と会場まで足を運ばなければいけない点があります。しかし、費用はスクールと比べれば安価なので、比較的参加しやすいでしょう。
また、講座によってはオンライン受講も受け付けているので、開催場所に通う時間のない方や、距離的に通えない方でも安心です。
イラストレーターを勉強するなら講座がおすすめ!
イラストレーターの勉強法ごとのメリットとデメリットの比較は以下の表のとおりです。
勉強法 | メリット | デメリット |
独学 |
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スクール |
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講座 |
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これらのメリットとデメリットをまとめると、イラストレーターの勉強を効率的に進めるなら講座の受講がおすすめです。講座なら短期間で必要な知識を学習できるので、費用も押さえながら効率的に学習ができます。
独学では不安だけど、スクールに通うお金はないという方は、ぜひ講座の受講を検討してみてください。
また、以下の記事では、イラストレーターの講座を受講するメリットについて詳しく解説しています。ぜひこちらもあわせてご覧ください。
イラストレーターを無料で勉強する方法はある?
インターネットを活用すれば、イラストレーターを無料で勉強することも可能です。特に、Adobe公式がチュートリアルとして使い方の記事やYouTube動画を公開しているので、参考にしてみるとよいでしょう。
また、個人のクリエイターが提供しているサイトも、基礎的な使い方から応用的な使い方まで解説してくれているので勉強の参考になります。
しかし、公式の情報だけでは不十分だったり、個人サイトでは情報に間違いがあったりする場合もあるので、あくまで勉強のサポートとして活用するのがよいでしょう。
イラストレーターの効率的な勉強の手順
講座やスクールに通うとしても、自宅にいる時間で自習をすることはスキルの上達に大切な要素です。自宅でイラストレーターの勉強をする際におすすめの手順について確認していきましょう。
1.既存の作品を模写する
イラストレーターで、いきなりオリジナルの作品を作るのはハードルが高いでしょう。そのため、まずは既存の作品を模写して実践的な感覚を養うのがおすすめです。
わからなかった箇所はその都度調べることで、自身のスキル向上につながります。また、模写をすることでイラストレーターの操作だけでなく、デザインの勉強にもなります。
このとき、似たようなデザインの作品のみを模写するのではなく、違った毛色の作品の模写にも挑戦することで、デザインの引き出しが広がるでしょう。
2.作品を一から作ってみる
ある程度模写の経験が積めたら、実際に自分でデザインを考えて一からオリジナルの作品を作ってみましょう。
オリジナル作品を作る際は、作品によってなにを伝えたいのかを考えて、素材やキャッチコピーを作らなければいけません。
そのため、同じジャンルで作られた既存作品をいくつかピックアップして、参考にしながら作品作りを進めます。
オリジナル作品ができたら、SNSに公開したり、第三者に見てもらったりしてフィードバックを貰うことで、より上達スピードは上がるでしょう。
3.ポートフォリオを作成する
オリジナル作品の数も揃ってきたらポートフォリオ作りに移りましょう。ポートフォリオとは、自身のスキルを証明するための作品集のことです。
クリエイティブな仕事をするうえで、ポートフォリオは履歴書のような役割を果たすので、イラストレーターを使う仕事に就職するなら、事前に作っておかなければいけません。
ポートフォリオを作り込むことで、未経験からでも就職や案件の獲得につながります。基礎スキルが固まったら、クオリティの高いポートフォリオ作りに励みましょう。
こちらの記事にてイラストレーターでポートフォリオ作りをする際のコツや手順を紹介しております。
4.案件を受けてみる
自身のポートフォリオが完成したら、思い切って案件を受けてみるのもよいでしょう。クラウドソーシングサービスでは、イラストレーターを使ったバナーやチラシ、ロゴの作成などの依頼が数多くあります。
最初はなかなか依頼をもらえないかもしれませんが、粘り強く応募することで実際にお仕事をもらえるかもしれません。
一度案件をこなしたら大きな自信にもつながるので、スキルアップのためにもぜひチャレンジしてみてください。
イラストレーターの勉強で挫折しないために大切なこと
イラストレーターの勉強で挫折しないために大切なことは、以下の3点です。
- ハードルを下げる
- とりあえずパソコンを開く
- 仲間を作る
それぞれについて確認していきましょう。
ハードルを下げる
最初は完璧を求めず、小さな目標から始めることが重要です。特に、休日は8時間勉強するなど、高いハードルを設定してしまうと勉強が苦痛になり、挫折してしまいやすくなります。
また、イラストレーターは簡単に習得できるソフトではないので、なかなか扱えるようにならなくても気に病む必要はありません。
自分にとって達成可能な目標を設定し、段階的にスキルを向上させていくことで、挫折してしまうリスクを下げられるでしょう。
とりあえずパソコンを開く
イラストレーターの勉強を続けるためには、学習意欲が低下しているときでも、とりあえずパソコンを開いてイラストレーターに触ることが重要です。
やる気のない状態でも、やり始めると集中して長時間取り組んでいたというのは、勉強に限らずよくあります。
また、一度勉強をサボってしまうと、それがクセになってしまい、再度モチベーションを上げるのは困難です。そのため、毎日少しでも時間を割いて継続的に取り組むことが、スキル習得への近道といえるでしょう。
仲間を作る
同じ目標を持つ仲間を見つけることで、モチベーションを維持しやすくなるでしょう。SNSなどでコミュニティに参加することで、ほかの仲間と情報を共有したり、助言を求めたりできます。
ほかにも、講座に参加することで周りの生徒との交流も生まれます。特に、独学をしている人は、仲間作りをすることで勉強の孤立感を減らせるため、モチベーションを維持しながら学習を進められるでしょう。
イラストレーターを習得するには何時間勉強したらよい?
イラストレーターを習得するまでの時間は、勉強の頻度やどこまでのスキルが必要なのかに個人差があるため一概にはいえません。
しかし、一つの参考としてイラストレーターを使ってコンテンツを制作する能力を判定する「Illustratorクリエーター能力認定試験」に合格するための目安の勉強時間について見てみましょう。
Illustratorクリエーター能力認定試験には2種類あり、比較的難易度の低いスタンダードでは約20時間、スタンダードよりもレベルの高いエキスパートなら約60時間の勉強時間が目安となります。
これらを参考にすると、一日1時間の勉強時間を取れば、1〜2ヶ月程度である程度の知識とスキルは身につくといえるでしょう。
イラストレーターの勉強におすすめの講座
イラストレーターの講座を受講しようと考えている方におすすめなのが、Illustrator基礎セミナー講習です。Illustrator基礎セミナー講習では以下のようなカリキュラムで、イラストレーターの基礎や応用を学習できます。
- イラストレーターの操作や設定
- パスの作成
- 画像のトレース
- タイポグラフィックやアイコンの作成
ほかにも、バナーやカタログ、イラストの作成など、イラストレーターでできる制作のほとんどを教えてもらえます。社内研修として複数人の受講はもちろん、個人での受講も可能なので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
イラストレーターの勉強についてのまとめ
今回は、イラストレーターを効率的に勉強する方法について紹介しました。イラストレーターは専門的なスキルが必要になるため、腰を据えて学習する必要があります。
そのため、独学よりもプロから指導を受けて勉強することで、効率的に学習を進められます。しかし、スクールに通うには金銭的なコストが重いため、より手軽に学習をするなら講座の受講がおすすめです。
自分に合った勉強方法でイラストレーターのスキル習得に励みましょう。