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【2025】IJCADはMacで使用できるのか検証!使い方や基本の操作手順も紹介

「MacでIJCADを使いたいけれど、対応しているの?」と疑問を持つ方もいるでしょう。CADソフトはWindowsに対応していることはあっても、Macで対応しているとは限りません。そのため、MacでCADソフトを使用する際は、CADソフトが使用できるのか確認しておく必要があります。

そこで本記事では、MacでIJCADを使用する方法や基本的な操作手順について詳しく解説します。​Macユーザーの方はIJCADを活用できるよう、ぜひ参考にしてください。

そもそもIJCADとは?

そもそもIJCADとは?

​IJCADは、インテリジャパン株式会社が開発した、AutoCADと高い互換性を持つ2次元汎用CADソフトウェアです。​主に建築、機械、電気、土木など幅広い分野で利用されており、特にDWGやDXF形式の図面データを扱う業務に適しています。

​操作性はAutoCADに非常に近く、AutoCADユーザーがスムーズに移行できる点が特徴。​また、Jw_cadのJWW形式やPDF図面の読み込み・変換機能も備えており、他ソフトとのデータ連携も柔軟に対応可能です。​国内メーカーによる開発とサポート体制により、安心して導入・運用できる点も魅力の一つ。​コストパフォーマンスに優れ、AutoCADからの乗り換えを検討している方におすすめのソフトです。

IJCADの価格

IJCADはすべての製品がサブスクリプション形式で提供されており、「汎用CAD」「機械設計用CAD」「建築用CAD」の3種類に分けられています。それぞれの価格は以下のとおりです。

ライセンス名 価格
汎用CAD IJCAD LT 3,740円/月
IJCAD STD 4,950円/月
IJCAD PRO 6,270円/月
機械設計用CAD IJCAD Mechanical 9,900円/月
IJCAD Mechanical+ 17,600円/月
IJCAD Electrical 9,900円/月
建築用CAD IJCAD Arch 8,250円/月
IJCAD Arch+ 17,600円/月
IJCAD Civil 8,250円

IJCADは、AutoCADと同様の操作性を維持しつつ、コストパフォーマンスに優れているのが特徴です。また、14日間の無料トライアルもあるため、乗り換えを検討している方は試用してみましょう

​IJCADとAutoCADはどちらが良い?

​IJCADは、AutoCADとの高い互換性を持っており、​操作性やインターフェースもAutoCADに非常に近く、コマンドやショートカットキーの多くが共通しています。似たようなソフトであることから「どちらを使用するべき?」と悩む方もいるでしょう。

そこで、それぞれの特徴を表にまとめてみたので、参考にしてください。

IJCAD AutoCAD
価格 AutoCADに比べて安価 高価だが、豊富な機能と業界標準としての信頼性がある
互換性・拡張性 基本的な操作やコマンドが似ている 高度なカスタマイズが可能
機能 基本機能中心で、専門的なツールや高度な拡張機能は限定的 2D・3D設計や専門的なツールセット(機械設計、建築設計など)を含む幅広い機能を提供

予算を重視するのであれば、IJCADを利用するのが良いでしょう。ただし、機能や拡張性などはAutoCADに比べて劣る傾向に。そのため、軽量性を求めるならIJCAD、高性能PCで高度な設計を行うならAutoCADが良いでしょう。

AutoCADを使用してみたいという方は以下のリンクから見積もりができるため、チェックしてみてください。

以下の記事では、MacでAutoCADの使用方法についても紹介していますので、あわせてご覧ください。

【2025】MacでAutoCADの使い方を解説!Windowsとの違いやインストール手順も紹介

IJCADはMacで使用できる?

結論、​IJCADは、Windows専用の2次元CADソフトウェアであり、macOSにはネイティブ対応していません。​そのため、Mac上で直接IJCADをインストールして使用することはできません。

しかし、MacでIJCADを使う方法がまったくないわけではありません。たとえば、「Parallels Desktop」や「Boot Camp」などを利用してWindows環境をMac上に構築すれば、IJCADを使用することが可能になります。ただし、グラフィック性能や動作の安定性ではWindowsと比べて劣ることも考慮しましょう。

Macで使用できる2DCADについては以下の記事でも詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

【2025】Macで使用できる2DCADソフト5選!無料ソフトや選び方を解説

IJCADをMacで使用する方法

IJCADをMacで使用する方法

IJCADをMacで使用する方法は主に3つです。それぞれメリット・デメリットがあるため、注意しましょう。

  1. BootCampを活用する
  2. 仮想環境を使用する
  3. Wineを利用する

方法①BootCampを活用する

Boot Campは、Intel製CPUを搭載したMacにWindowsを直接インストールし、起動時にmacOSとWindowsを切り替えて使用できるAppleの機能です。MacのハードウェアリソースをすべてWindowsに割り当てるため、IJCADを高いパフォーマンスで動作させることが可能です。​インストール手順は以下の通りです。

  1. 「BootCampアシスタント」を起動し、WindowsのISOイメージを選択
  2. パーティションサイズを設定してインストール
  3. ​インストール後、再起動時に「option」キーを押し続けることで、起動するOSを選択

ただし、BootCampはIntel Mac専用であり、Apple Silicon(M1/M2/M3)搭載のMacでは利用できません。​また、IJCADはBootCampでの動作確認を公式には行っていないため、利用は自己責任となります。

方法②仮想環境を使用する

仮想環境を利用することで、macOS上でWindowsを仮想マシンとして動作させ、その中でIJCADを使用することが可能です。​代表的な仮想化ソフトウェアには「Parallels Desktop」と「VMware Fusion」があり、特にParallels DesktopはApple Siliconにも対応しており、初心者にも扱いやすいとされています。

​仮想環境の利点は、macOSとWindowsを同時に使用できる点で、ファイルの共有やコピー&ペーストがシームレスに行えること。​ただし、仮想環境はMacのリソースを共有するため、16GB以上のメモリと高性能なCPUを搭載したMacがおすすめです。​

方法③Wineを利用する

Wineは、WindowsアプリケーションをmacOS上で直接実行するための互換レイヤーです。​仮想マシンやデュアルブートを使用せずにIJCADを動作させることが可能となります。​

Wineの導入は、Homebrewを使用して簡単に行うことができ、「brew install –cask wine-stable」というコマンドでインストールできます。​ただし、WineはすべてのWindowsアプリケーションとの完全な互換性を保証するものではなく、グラフィックや印刷機能において問題が発生する可能性も。​そのため、Wineの利用は軽量な2D CADや旧バージョンのソフトに限定するか、最終手段として検討しましょう。

Macを利用したIJCADの基礎操作方法

Macを利用したIJCADの基礎操作方法

Macを利用して実際にIJCADを使用した操作方法を解説します。以下はIJCADの初期画面です。AutoCADと非常に似た画面になっており、操作方法も大きく変わりません。

初期画面

では、円を描いてみましょう。円を描くときは画面上部にある「円」のタブをクリックします。

円をクリック

すると、円が描けるカーソルが出てくるので、マウスをドラッグするか半径を入力すれば円を描くことができます。

円の完成

IJCADの操作はAutoCADと非常に似ているので、AutoCADを操作できるのであれば難しくはないでしょう。

MacでIJCADを導入する際のチェックポイント

MacでIJCADを導入する際のチェックポイント

MacでIJCADを導入する際は以下2つのポイントを理解しておきましょう。

  1. クライアントがどのソフトを使用しているか
  2. スペックが問題ないか確認する

ポイント①クライアントがどのソフトを使用しているか

業務でIJCADを使用する場合、クライアントがどのソフトを使用しているか確認しておきましょう。先述した通り、IJCADはAutoCADと非常に似ており、AutoCADユーザーの方が多いです。そのため、データのやり取りを行う場合はAutoCADの方がスムーズに行いやすいでしょう。また、AutoCADであればMacでも問題なく使用できます。

趣味や自身の業務のみで使用するのであれば問題ありませんが、IJCADを使用するメリット・デメリットを理解した上で導入しましょう。

ポイント②スペックが問題ないか確認する

IJCADを快適に使用するためには、MacのハードウェアスペックがIJCADの動作要件を満たしているかを確認しましょう。​IJCADの推奨動作環境では、以下のスペックが最低限必要です。

項目 概要
CPU Core i5以上
RAM 最低4GB
推奨 8GB以上
ディスク容量 700MB以上

​また、グラフィックカードについては、2GB以上のGPUが推奨されており、Intel HD Graphics 4000などのオンボードグラフィックでも動作実績がありますが、より高いパフォーマンスを求める場合は専用のGPUを搭載したMacを選択することがおすすめ。​特に仮想化ソフトウェアを使用する場合、MacのリソースをWindowsと共有するため、16GB以上のRAMや高性能なCPUを搭載したモデルが良いでしょう。​​

使用するIJCADのバージョンや扱う図面データの容量によっては、より高いスペックが求められる場合があるため、事前に体験版を使用して動作確認を行ってください。

MacでIJCADを使用できるのかについてのまとめ

​MacでIJCADを使用する際は、Windows環境の構築が必要です。​BootCampや仮想化ソフトを利用することで、Mac上でIJCADを動作させることが可能です。ただし、Apple公式で推奨されている方法ではないため、故障やトラブルが起きてもすべて自己責任となります。

安全に利用したいのであれば、Windowsで利用するのがおすすめです。本記事を参考にMacでIJCADの利用を検討してみてください。

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