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IT 【2025】学習管理システム(LMS)17選を徹底比較!無料・国内シェアトップ大手も紹介

【2025】学習管理システム(LMS)17選を徹底比較!無料・国内トップシェアの大手も紹介

製造業のDX推進から、建設業での人材育成、さらにはサービス業の教育効率化まで貢献する学習管理システム(LMS)。今や業界を問わず導入が進んでおり、「教育のデジタル化」における重要な役割を担っています。

この記事では、おすすめの学習管理システムを17選をご紹介します。
導入のメリットや選び方のポイントもお伝えするので、「オンライン研修を導入したい」という企業様はぜひ参考にしてください。

学習管理システムとは?

学習管理システムとは?

学習管理システム(LMS)とは、従業員のトレーニングや研修をオンラインで集中管理できるシステムです。教材の配信から受講履歴の管理、テストの実施までを自動化し、職種や役職ごとに最適な学習コースを割り当てられます。

これにより、教室の手配や講師の人件費といった研修コストを大幅に削減できるほか、社内全体で統一した学習基準を設けられ、さらに定期的なスキル評価も実施できます。

今では、効率的な人材育成の基盤として、製造業や建築業における技術継承、スキルアップなど、業界・業種を問わず多くの企業が導入を進めています。

タレントマネジメントシステム(TMS)との違い

学習管理システムとタレントマネジメントシステム(TMS)は、扱う情報と目的が異なります

LMSは、従業員のスキルアップと研修の効率化という点に主眼を置いたシステムです。対照的に、TMSは、従業員の基本情報、評価、キャリア志向といった人材情報全体を網羅し、適材適所の配置やキャリア形成を支援します。

システム 主な管理対象 主な目的
LMS 学習コンテンツ・受講履歴・成績データ 学習効果の最大化、研修運営の効率化
TMS 従業員のスキル・経歴・評価・キャリア志向など 戦略的な人材活用、経営戦略への貢献

多くの企業ではまずLMSで学習基盤を整え、その後TMSを導入して戦略的な人材マネジメントへと発展させていきます。

学習管理システムの種類

学習管理システムの種類

学習管理システムは、以下のような区分で種類分けできます。

利用形態

LMSの利用形態は、主にシステムをどこで管理・運用するかによって分けられます。選ぶ際には、自社のセキュリティ要件やコスト、運用にかける手間や人員に合わせましょう。

種類 特徴 メリット デメリット
クラウド
  • ベンダーのサーバーを利用
  • 現在、主流の導入形態
  • 管理・導入が容易
  • コストを抑えやすい
  • 低カスタマイズ
  • ベンダー変動大
オンプレミス
  • 自社サーバーに構築して運用
  • 多くがクラウド型と両対応
  • 設定の自由度高
  • システム連携が容易
  • 導入・運用負担
  • 比較的高コスト

その他、無料で利用できる「Moodle」「Canvas LMS」といったオープンソースの学習管理システムもありますが、導入・運用には一定の技術力が必要です。

機能範囲

LMSが持つ機能の範囲は、学習目的を特定のテーマに絞るか、人材育成の全工程を網羅するかによって分けられます。

種類 特徴 メリット デメリット
特化型 eラーニングなど特定用途に限定 手軽で低コスト、運用容易 対応学習形態が限定的
統合型 研修・OJT・評価など一括管理 機能豊富、教育運用が柔軟 運用システムが複雑

近年は、自社で準備した学習コンテンツを自由に組み込んで配信できるLMSも多く存在します。そのため、まずは自社でどのようなコンテンツを学習させたいのかを明確にしましょう。

学習管理システム17選

さっそく、学習管理システムを17選ご紹介しましょう。はじめに、以下の一覧表で各製品の主な情報をご確認ください。

サービス名 主な特徴 主な価格 利用形態
Moodle 認知度の高さ世界トップ 無料 オープンソース
Canvas LMS 北米で多く活用 無料 オープンソース
manebi eラーニング 国内トップクラスの実績
  • Lite:19,800円
  • Standard:39,800円
クラウド
Velmor LMS カスタマイズ型のLMS 要問合せ クラウド
CAREERSHIP 国内LMSシェアNo.1 要問合せ クラウド
LearnO 月額4,900円、初期費用0円
  • 格安:4,900円~
  • 標準:19,800円〜
クラウド
アカメディア AI生体認証を応用したLMS 要問合せ クラウド
Cornerstone LMS 1億4,000万人超のユーザー 要問合せ クラウド
Schoo for Business 9,000本以上の動画コンテンツ
  • 初期費用:110,000円
  • 月額:1,650円(税抜)
クラウド
eden LMS 月単位でのユーザー数変更可 月額40,000円~210,000円 クラウド
SAKU-SAKU Testing オリジナルコンテンツ併用可 1ID:月額330円~ クラウド
Pholly 目標設定・レポート評価対応 月額20,000円~ クラウド
learningBOX 10名までは無料で利用可能
  • スターター:5,500円
  • Plus:8,250円(月額)
クラウド
Multiverse 必要な機能だけを選んで利用 要問合せ クラウド
学び~と 駿台グループの知見を結集
  • プラン 500:100,000円
  • プラン 2000:240,000円
クラウド
GLEXA 独自プラグインでカスタマイズ 要問合せ
  • クラウド
  • オンプレミス
KnowledgeDeliver 企業・官公庁等3,000社超実績 要問合せ
  • ASP
  • クラウド
  • オンプレミス

①Moodle

「Moodle」は、世界的で広く知られる学習管理システムです。無料で使えるオープンソースソフトなので、GPLライセンスに基づき、誰もが自由にダウンロード・利用できます。

コストをかけずに学習管理システムを構築できますが、自社でサーバーを準備し、システム構築や運用には一定の開発スキルが必要です。なお、開発は世界中のプログラマーコミュニティがサポートしています。

②Canvas LMS

「Canvas LMS」は、北米を中心に採用されている学習管理システムです。無料で利用可能なオープンソースでありながら、シンプルで直感的な操作性と高機能を両立しています。

LTIなどの標準規格に対応しているため、Zoomなどの外部サービスと自由に連携して授業環境を拡張できます。なお、大学での活用が主体です。

③manebi eラーニング

「manebi eラーニング」は、導入社数3,500社を誇る、国内トップクラスの学習管理システムです。階層別・職種別・コンプライアンス研修など、約8,000種類の教材を標準搭載しており、自社で作成した教材のアップロードにも対応しています。

研修の導入から実施、効果測定までを一貫してサポートし、AIによる最適な研修プラン提案や、自動字幕(外国人対応)機能も搭載しています。利用時には、各プランとも初期費用100,000円が必要です。

④Velmor LMS

「Velmor LMS」は、企業研修に特化したカスタマイズ型のクラウドLMSです。プライベートクラウドで利用できる高い柔軟性が特徴で、テキスト、動画、PDFなど多様なコンテンツ形式に対応できます。

このシステムは、受講者の学習状況をリアルタイムで可視化し、通知機能で完了まで導いてくれます。直感的な操作で導入できるので、「IT知識に不安がある」という企業様にも最適です。

⑤CAREERSHIP

「CAREERSHIP」は、LMS市場で売上No.1シェアを持つ学習管理システムです。トヨタや三菱商事など、大手企業での導入実績も豊富で、ニーズに合わせたクラウド型の3プランを提供しています。

さらに、300タイトル以上の「まなびプレミアム」教材を連携すれば、自社で教材を作る手間なく、すぐに豊富な教育コンテンツを社員に提供できます。

⑥LearnO

「LearnO」は、月額4,900円・初期費用0円から利用できる、手軽で高機能なクラウド型eラーニングシステムです。導入企業は3,800社以上、月間利用者は60万人超と、多くの企業で活用されています。

テスト作成やログ管理などの基本機能はもちろん、大規模組織への対応力も高く、柔軟な運用が可能です。さらに、二段階認証対応などのセキュリティ機能や、導入後の手厚いサポートも備えており、安心して長期運用できます。

⑦アカメディア

「アカメディア」は、独自の「オンライン・フェイス」機能により、受講者の本人確認を自動で実施できる学習管理システムです。オンライン学習や試験、ライブ配信などの場面でもAIが認証を行います。

この独自システムは、「目視での確認作業が大変」「講師や運営者の負担を軽減したい」という場合に最適です。特に自動車教習所など、厳密な本人確認が求められる分野で多くの導入実績があります。

⑧Cornerstone LMS

Cornerstone LMSは、世界で1億4,000万人以上が利用する人気の学習管理システムです。社員一人ひとりに合わせた学習プランを作成でき、研修内容や進捗をまとめて管理できます。

このLMSは、コンプライアンス研修の自動化や進捗チェックも簡単で、スキルの見える化にも対応。操作性と分析機能の高さから、「SAMSUNG」や「ALLEGIS」など、世界中の大企業でも幅広く導入されています。

⑨Schoo for Business

Schoo for Businessは、9,000本以上の動画教材をそろえた国内最大級の学習管理システムです。ビジネスの基礎から専門スキルまで幅広く学べるだけでなく、社員が自発的に学び続ける仕組みも整っています。

他の受講者と交流できる機能で、学習が苦手な人でも楽しく続けやすいのが特徴です。導入後の定着を支援するサポート体制も万全で、旭化成やJR九州など大手企業でも採用されています。

⑩eden LMS

eden LMSは、シンプルで使いやすい学習管理システムです。PowerPointや動画など、手元の資料をそのまま使って簡単に教材を作成・配信でき、AIによるナレーションや字幕追加にも対応しています。

さらに、ZoomやTeamsと連携して対面研修を管理することも可能です。初期費用は不要で、料金設定はユーザー数を月ごとに調整できます。

⑪SAKU-SAKU Testing

SAKU-SAKU Testingは、CBT(コンピュータ試験)技術をもとに開発された学習管理システムです。名前の通り「テストによる学び」を重視し、知識の定着に高い効果を発揮します。

コンプライアンスの専門家が監修した実践的な教材を多数搭載し、企業研修から検定試験まで幅広く活用されています。自社コンテンツとの併用も簡単で、教育担当者にとって操作しやすい設計と丁寧なサポート体制も魅力です。

⑫Pholly

Phollyは、目標設定からレポート評価までを一元管理できる学習管理システムです。全国の大学などで導入され、25万件以上のファイル利用実績と90%超の高いアクティブ率を誇ります。

さらに、動画配信やテスト、アンケート、出席管理などの基本機能、SNSのように使えるコミュニケーション機能を搭載。受講者同士のコメントやファイル共有を通じて、学習意欲を高め、知識の定着をサポートします。

⑬learningBOX

learningBOXは、高機能&コスパ抜群の学習管理システムです。10人までなら期間無制限で無料、100人でも月額5,500円から利用できます。

専門知識がなくても直感的に操作でき、クイズやレポート、穴埋め、タイピングなど10種類以上の問題形式に対応。動画やPDF教材も扱え、テストから復習まで、学習内容に合わせた多彩なコンテンツを簡単に作成・配信できます。

⑭Multiverse

Multiverseは、多機能な次世代型学習管理システムです。リスキリングやAI・デジタル人材の育成など、時代に合った学びを支援します。

eラーニング作成や研修管理、オンライン配信などの基本機能に加え、IP制限・SSO認証・顔認証といった高度なセキュリティ機能も搭載。必要な機能だけを選んで使える柔軟設計で、中小企業から大企業まで対応できます。

⑮学び~と

学び~とは、「教育の駿台グループ」のノウハウを活かした学習管理システムです。最大の特長は、PowerPointなどの手持ちファイルから教材を簡単に学習スライドを作成できることです。

加えて、動画や音楽も自由に挿入できます。さらに、独自の「親子機能」を使えば、グループ会社全体での利用や、研修コンテンツの販売利用にも対応可能です。2か月間の無料トライアルも設けています。

⑯GLEXA

GLEXAは、300万人以上の学習支援実績を持つ学習管理システムです。直感的に使えるデザインと充実した管理機能で、受講者の理解度や進捗をわかりやすく把握できます。

最大の特長は、独自プラグインによる高いカスタマイズ性で、「目的に合わせた最適な環境を構築したい」という企業様に最適です。さらに、ユーザー登録が無制限の料金体系により、大規模運用にも対応しています。

⑰KnowledgeDeliver

KnowledgeDeliverは、教材作成・学習・運用管理をすべて備えたオールインワン型の学習管理システムです。数十万人規模の運用や多言語対応も可能で、ASP・オンプレミス・クラウドの中から導入形態を選べます。

当ツールは、2000年以降、企業や官公庁など3,000社以上で導入されており、Web会議との連携やオープンバッジ発行など最新の学習ニーズにも対応しています。

学習管理システムの選び方

学習管理システムの選び方

学習管理システムを選ぶときは、以下の点に注意しましょう。

目的と予算・体制を明確にする

学習管理システムを選ぶにあたり、大切なのは、まず目的と予算・体制をはっきりさせることです。社員教育の効率化か、研修のオンライン化か。それによって、必要な機能やサポートの範囲が大きく変わります

例えば、全社的に研修や評価を一元管理したいなら、動画配信やレポート管理、テスト機能などをまとめて扱えるタイプが便利です。一方で、コストを抑えてスピーディーに始めたい場合は、クラウド上で完結するシンプルなサービスが向いています。

無料のオープンソースに注意する

もう一つ注意したいのが、無料で使えるオープンソース型です。

確かにライセンス料はかかりませんが、実際には自社でサーバーを用意し、システムを保守・管理する必要があります。つまり、専門知識がないと、トラブル対応やアップデートのたびに手間やコストが増えてしまいかねないのです。

さらに、代表的なオープンソースLMSは大学や教育機関での利用を前提に設計されているケースが多く、企業の人材育成や研修運用には機能面でフィットしないことも少なくありません。

初期費用を抑えたい場合でも、長期的な運用コストや管理負担を考え慎重に選ぶことをおすすめします。

おすすめは「クラウド型」

一方、クラウド型のLMSは、初期設定から運用までをサービス側がサポートしてくれるため、社内にITの専門担当がいなくても始めやすいのが魅力です。費用はかかりますが、安定運用やセキュリティ面の安心感を求める企業には最適な導入形態といえるでしょう。

学習管理システムについてまとめ

学習管理システムは多くの製品があり、それゆえに選択に迷う声も少なくありません。学習管理システムは、製品ごとに特徴や強みが大きく異なるため、「どれが有名か」よりも、「自社に合うか」を軸に考えることが重要です。

加えて、ムダのない教育体制を築くために、コスト・サポート・運用面を考慮することも心がけてください。

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