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Fusion 360ユーザー 香川高専1年生 楠田 亘さんの紹介

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Fusion 360 ユーザーの皆様こんにちは!

今回は四国の高松にいらっしゃるFusion 360ユーザーさんをフィーチャーしたいと思います♪

楠田 亘さんは、香川高専の1年生ということで、16歳です! 楠田さんは、小学3年生のころからロボットにはまり、当時はLEGO MINDSTORMSなどを改造してロボカップジュニアに出ておられたそうですが、最近では回路から板、ホイールまで自作されたロボットでロボカップに参加されているそうです。

それではお話を聞いていきましょう!

この記事の概要目次

こんにちはオートデスクの藤村です。突然ツイッターで話しかけたうえに、お忙しいところお時間いただきありがとうございます。

「こんにちは」

まずロボットにハマっていった経緯などをお聞かせください

「昔からモノを作ること自体は好きでした。スケッチを描いたり、工作なんかをしていたんですが、紙の工作などはできることに限りがあると感じていた時に、電子工作キットに出会い、ものすごく興奮したんです。そのうち僕の親が教室を見つけてきてくれて、レゴのマインドストームを用いてプログラミングなんかを習いました。」

時代なんですかね~。僕が同い年のころは、ゲームボーイやプレステ初代をやってましたよ!大会なんかにも出られてるんですか?

「はい。ロボカップジュニアサッカーチャレンジという自立型のロボットをつかって、2:2のロボットでゴールをねらってサッカーをするイベントに参加しています。」

全国大会なんかがある感じのイベントなんですよね?どのくらいまで勝ち進まれたことがあるんですか?

「大会の規模としては世界規模まで存在します。
数年前の話になってしまいますが、全国大会で6位という記録があります。」

全国6位!!!すごいですね!!四国で優勝ってことですよね?最近の成績はどんな感じですの?

「実は同じ学校の先輩がとても強くて、ここのところはその先輩に勝つことができないでいます。世界大会でも素晴らしい成績を残されているので大変尊敬していますね〜」

なるほど、随分近いところにライバルがいたんですね(笑)。 作成されているロボットについてお話し聞かせてください。アイデアから初めて、どんな感じで作り上げていかれるんですか?

「最初は、紙にスケッチやコンセプトを書き出し、大体まとまったら100均のプラ板や段ボールなどを用いてさらに構想を固めることが多いです。その後CAD上で各センサーや基盤などを配置して、全体を組み上げていきます。」

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意外と身近なものから設計が始まるんですね。 ロボット設計で大事なところはどんなところなんですか?

「この競技はハードウェアも大事ですが、制御するプログラム、電子回路の知識が必要です。こういうのを合わせて「メカトロニクス」というんですが、例えば今は駆動にオムニホイール使っていますが、その時三角関数を用いて進みたい方向のベクトルを、各モーターごとに分解しモータに出力するプログラムを書いてます。 」

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「これ以外にも、センサを用いてボールや自分の位置を把握し、制御に反映させる、こういった制御のプログラムをいかに適切にかけるかが大きく勝敗を左右します。」

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ちんぷんかんぷんです笑 ロボットだとセンサーなんかも沢山ついてそうですが、どんなものがあるんですか?

「センサですか…
例えば自己位置把握をするだけでも、
向いている方位を測るコンパスセンサ、壁との距離を測る超音波距離測センサなどなど。
正しい状況を察知するために、一つのことを計測するにも複数のセンサの値を用いたりもしますね。」

ちょうおん・・・なんですか?笑

「要は、音を使って前のものとの距離を測るものですねw」

私にはロボット開発ができそうにないことが良くわかりました笑 Fusion 360がリリースされる前はどんなプロセスでロボットを作っておられたんですか?

「Fusion の前はAutodeskのAutoCADで3Dモデリングしてました。」

AutoCADですか?!

「はい。実はAutoCADを使っていたときは、自分のパソコンが弱くてよく落ちたので、Fusionを使用することにしました。Fusionを始めたばかりの頃はAutoCADの3DをFusionに取り込んでました。」

なるほど。既存の作業フローにFusion を混ぜていくところから始められたわけですね
Fusionを知ったキッカケはなんだったんですか?

「Macを使用しているのですが、Autodeskのソフトは、学生ならば全てタダというのを聞いて、最初はInventorをいれようとしたんですけど、Mac版がなかったので、Macで使えるCADということで選んでみました」

なるほどMacで使える3D CADって意外に少ないですもんね。 モデリング以外の機能なんかも使われるんですか?例えば、レンダリングとか、解析とか、CAMとか

「大抵は使わせていただいてます。解析は絶賛勉強中ですw」

おぉぉぉすごいですね!!!

「FusionのCAMは部品をCNCで切削するのに、シミュレーションはネットで見て勉強し、肉抜きするときに、どこが折れるか判断するのに、つかってます。」

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めっちゃ本格的ですね・・・!!

「あとは、アセンブリで組み上げて干渉チェックしたり、レンダリングも手軽できれいなので好きですね」

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ひぇ!!完全に使いこなしてらっしゃいますね!!
ちょっと待ってください! Fusionはどうやって学ばれたんですか?

「最初は雰囲気で触ってみました。」

雰囲気って・・笑

「そして分からないところがあると、時々ネットでブログなどを参照しながら学んでいった感じです」

きっといそぷろさんかな? 今回のロボットはどんなところが特徴なんですか?

「回路やパーツのモジュール化を進めて、壊れにくく修理しやすいようにすることと、重心を下げて運動性能を向上させるつもりです。」

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う~む。すごいとしか言いようがないですね!!最後に今後の目標なんかはありますか?

「今後もFusionを使って色々作っていきたいです。特にFusion はDXFの書き出しもあるし、基板をFusionで描いてみるのが次の目標です。」

実はFusionは今後Eagleや様々な基盤CADと連携して、リアルタイムに設計ができるようになるんですよ!

「そうなんですか!楽しみです!基板CADへのリクエストは、普通基板CADは外注やエッチングを想定した形状を出力するので、CNCで切削しやすいように単純化した形状も書き出せるといいですね。」

ハードとリアルタイムに連携しながら設計することができたら、その辺りの問題も解消できそうですね!

というわけで、今回は香川県高松市の香川高専さんにお邪魔して楠田さんにインタビューしてきましたが、いかがでしたでしょうか?日本に楠田さんみたいな若くて才能あふれるFusion 360ユーザーがいるのは、私自身とても楽しみです! ではまた次回をお楽しみに♪

楠田さんありがとうございました♪

「ありがとうございました!」


twitterアカウント
@kusuwata

ギャラリーアカウント
https://gallery.autodesk.com/fusion360/users/FQNNL6H2HVLX

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