数値の割合が一目でわかる円グラフは、資料作りに欠かせない要素の1つです。しかし、いざエクセルで円グラフを作ると、「思ったよりもわかりにくい」と感じたことがある方も多いのではないでしょうか。
この記事では、エクセルで円グラフを作る方法について解説します。わかりやすく目を引く円グラフを作るポイントを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
エクセルで作れる円グラフとは?

円グラフは、円全体を100%として、データの構造や比率を簡潔に示せるグラフです。各カテゴリが全体に占める割合を、視覚的に比較検討できるメリットがあります。カテゴリが少ないほど、円グラフにするとわかりやすいレポートになるでしょう。
エクセルの円グラフには、通常の円グラフに加えて以下のようなタイプが用意されています。
| 種類 | 特徴 |
| 標準的な円グラフ | ベーシックで情報が伝わりやすい |
| ドーナツグラフ | 中央に余白にテキストやタイトルを挿入可能 |
| 補助円付きグラフ | 小さい割合を別の円グラフとして表示できる |
| 3D円グラフ | 立体感がありインパクトがある |
①ドーナツグラフ
ドーナツグラフは真ん中がくり抜かれたデザインで、グラフの中央にタイトルや合計値などのテキストを配置することが可能です。円を重ねることで大項目・小項目といったように内訳を詳細に表現できます。
②補助円付き円グラフ
円グラフの中の小さな割合の項目をまとめて、別枠の小円グラフで内訳を表示できます。細かな割合も明確に提示したいシーンで役に立つ円グラフです。同じような仕様で補助グラフが縦棒型の「補助縦棒グラフ付き円グラフ」があります。
③3D円グラフ
立体感のある円グラフです。ルックスにインパクトがあるため、情報を強調して伝えたい場面に活用できます。一点、強調の仕方によっては比較対象が見えづらくなってしまうため注意が必要です。
その他、エクセルに用意されている円グラフ以外のグラフとして、棒グラフ・折れ線グラフ・散布図・ヒストグラムなどが挙げられます。データの性質や目的に応じて、適切なグラフを選択しましょう。
エクセルで円グラフを作る方法3ステップ

それでは、エクセルで円グラフを作る方法についてみていきましょう。手順は以下の通りです。
- 必要なデータ範囲を選ぶ
- 「挿入」タブの「グラフグループ」から「円グラフのマーク」をクリックする
- 左上にある2Dの円グラフを選択する
エクセルで円グラフを作成する際のルールは、項目1行(1列)+データ1行(1列)の組み合わせでデータを選択することです。表データで隣り合った2列を比較する際には、2列をドラッグして、上記手順にて円グラフを作成しましょう。
1列目と3列目のように離れた数値を選択したい場合は、1列目をドラッグした状態で、コントロールキーを押しながら使用したい列をドラッグすると円グラフを作成できます。
手順3までを終えると、上にグラフタイトル・真ん中に円グラフ・下に凡例が配置された円グラフが表示されます。
これらの手順だけで、いわゆる「デフォルトの円グラフ」が作成できます。しかし、このままでは何を伝えたいグラフなのかがわかりにくいため、後述する5つのテクニックでもうひと手間加えましょう。
エクセルで高度な円グラフを作成するコツ5選
エクセルの円グラフは簡単に作成できる反面、デフォルト状態では一見でわかりにくいという欠点があります。以下から紹介するコツを段階的に取り入れて、より見やすい円グラフを作成しましょう。
- 凡例を削除する
- 円グラフのタイトルを変える
- エクセルの機能で円グラフの色を変える
- エクセルの機能で円グラフにパーセンテージを入れる
- エクセルの機能で円グラフのデータを大きい順に変更する
①凡例を削除する
エクセルで作った円グラフの下に表示されている凡例を削除することで、全体の見た目がすっきりする場合があります。円グラフの要素を文字で示したい場合は、グラフを選択した状態で「グラフのデザイン」タブから「グラフ要素の追加」をクリックしてみてください。
「データラベル」の位置決めを行うことで、扇の中にデータを表示させ、編集できるようになります。
②円グラフのタイトルを変える
グラフタイトルは作成した円グラフの上部に表示されているはずです。主張したい内容に応じたわかりやすいものに変更しましょう。
③エクセルの機能で円グラフの色を変える
グラフをクリックすると「グラフデザイン」タブから色の変更ができます。組み合わせは自由に変えられるため、好きなカラーを選んでみましょう。
色を変えたい要素をダブルクリックすると「データ要素の書式設定」が右側に表示されます。バケツのマークをクリックして塗りつぶし(単色)(S)にチェックを入れ、好きな色を設定しましょう。
円グラフのカラー選定では、見やすさを考慮して彩度や明度の高いものを避けるのがおすすめです。
④エクセルの機能で円グラフにパーセンテージを入れる

円グラフにパーセンテージを入れる手順は以下の通りです。
- 円グラフをクリックして「グラフのデザインタブ」から「グラフ要素を追加」をクリックする
- 「データラベル」から位置決めを行う
- 円グラフに表示された数値の上でダブルクリックする
- 「データラベルの書式設定」の中で、右端にあるグラフマーク「ラベルオプション」にて「値」のチェックを外し「パーセンテージ」にチェックを入れる
パーセンテージを入れたら、伝えたい項目にだけ色をつけて目立たせるのがポイントです。
⑤エクセルの機能で円グラフのデータを大きい順に変更する
エクセルの円グラフはデータを大きい順に並び替えることで見やすさが向上します。データを並び替える手順は以下の通りです。
- データを並び替えたい範囲を選択する
- 「データ」タブから並べ替えをクリックする。
- 「最優先されるキー」を並び替えたい列名に変更し、「順序」を大きい順とする
エクセルで扇内に凡例や%表示を入れたい場合は、グラフをクリックして「グラフのデザイン」タブから、左端にある「グラフ要素を追加」をクリックしましょう。「データラベル」にカーソルを合わせると、凡例やパーセンテージをどの位置に表示させるかを選択できます。
なし・中央・内部外側・外側・自動調整の中から、適するものを選んでください。
設置したデータラベル(凡例・パーセンテージ)をダブルクリックすると、画面右側に「データラベルの書式設定」が表示されます。右端にあるグラフマークの「ラベルオプション」から、適宜ラベルの内容を選択しましょう。区切り文字(E):を「コンマ」から「改行」へ変更するのがおすすめです。
「引き出し線を表示する(H)」にチェックを入れておくと、円グラフ内で文字が小さいところが見やすくなるのでテクニックとして覚えておいてください。
エクセルの円グラフで内訳をわかりやすくするコツ
エクセルの円グラフで内訳をわかりやすくするには、伝えたい要素を目立たせることが重要です。目立たせるコツとしては以下の5つが挙げられます。
- 伝えたい要素の色をピンポイントで変える
- エクセルの機能で枠線を白で太くする
- エクセルの機能で伝えたい要素だけ切り出す
- ドーナツグラフで内訳を追加する
- 補助円付き円グラフで内訳を追加する
①伝えたい要素の色をピンポイントで変える
前述した円グラフの色設定は、ピンポイントに施すことで内訳にメリハリを出すことができます。最も伝えたい要素を決め、「データ要素の書式設定」からバケツマークの「塗りつぶし(単色)(S)」を選択して目立つ色に変えてみましょう。
②エクセルの機能で枠線を白で太くする
枠線を白で太くすることで、全体を占める各カテゴリーの割合がわかりやすくなるケースがあります。グラフ全体を選択し、右クリックから「データ系列の書式設定」をクリックしたら、バケツマークの中の「枠線」から設定を変更してみましょう。
色(C)を白にして、幅(W)のptを調整すると、それだけで内訳がわかりやすくなります。
③エクセルの機能で伝えたい要素だけを切り出す
円グラフの内訳をより際立たせたい場合は、伝えたい要素だけを切り出してみましょう。変更したい扇を選択した状態で右端のグラフマークから、要素の切り出し(X)でパーセンテージを変更すると切り出すことができます。
扇を選択した状態で右方向へドラッグするだけでも切り出せるため、ぜひ1度試してみてください。
④ドーナツグラフで内訳を追加する
円グラフで大小の内訳を分けて表現するならドーナツグラフがおすすめです。外側の円に主な項目、内側の円に補足や詳細を配置することで、階層ごとに内訳をまとめた視認性の高い円グラフを作れます。
導入方法も、エクセル画面の「挿入」から円グラフからドーナツマークを選択するだけと非常にシンプルです。
⑤補助円付き円グラフで内訳を追加する
割合が極端に小さい項目がある場合は、補助円付きグラフを利用してみるのもおすすめです。1つの円グラフでは見づらい内訳を小円グラフとして拡大表現することで、データ全体像が把握しやすくなります。
対象の円グラフを指定し、「グラフのデザイン」から「グラフの種類変更」を開いて選択するだけで導入可能です。
エクセルの円グラフをおしゃれにする方法

エクセルの円グラフをおしゃれに見せるなら、自分好みのカラーを取り入れる方法がおすすめです。
用意されているカラーを使用するのはもちろん、エクセルの書式設定から細かい調整を施すことで、より自由度の高い色合いのおしゃれな円グラフを作ることができます。
方法は以下の通りです。
- 対象の扇から「データ要素の書式設定」を開く
- 「色」の欄で下側にある「その他の色」を選択
- カラーモデルで「RGB」を選択
RGBを選択すれば、赤・緑・青の三原色を使った直感的なカラー調整が可能になります。使用したい色のカラーコードがわかっている場合は、RGB調整欄の下側に表示されている「Hex」に入力して円グラフのカラーを変更しましょう。
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エクセルの円グラフについてまとめ
今回は、エクセルでわかりやすい円グラフを作成する方法について解説しました。資料作成で円グラフを活用する際には、目的を明確にして、伝えたいことは何かを整理してから作成するのがおすすめです。視認性に優れた円グラフを用いて、プレゼンテーションを円滑に進めましょう。
ぜひ、今回紹介した作成のポイントを業務に取り入れて、よりわかりやすいエクセルの円グラフを作成してみてください。