Canvaでデザインを作成し、そのまま印刷に出したいと考える方も多いでしょう。そのような場合に選択肢となるのがプリントパックです。
プリントパックは、手軽に高品質な印刷ができるサービスとして人気です。しかし、Canvaで作成したデータをプリントパックで印刷する際には、いくつかの注意点があります。
今回は、Canvaのデータをプリントパックで印刷する方法と、スムーズに印刷を進めるために注意しておきたいポイントについて見ていきましょう。
Canvaで作成したデータはプリントパックで印刷できる?
引用:プリントパック
プリントパックは、京都に本社を構える印刷サービス会社です。
多彩な印刷商品を扱っており、Canvaで作成したデータの印刷にも対応しています。
そのため、Canvaをメインに使っている方でも、プリントパックなら気軽に利用できます。
しかし、Canva自体が印刷会社への出稿に向いているツールではないので、使用しているフォントやカラーによっては、見た目のズレが発生する可能性には注意が必要です。
これはプリントパックに限った話ではなく、ほかの印刷会社でも起こり得ることなので、その点を加味したうえで依頼をするようにしましょう。
Canvaのデータをプリントパックで印刷するメリット
Canvaのデータをプリントパックで印刷するメリットとして、以下の3点が挙げられます。
- 低価格で送料がかからない
- 24時間いつでも申し込みができる
- 完全返品保証がある
これらのメリットについて確認していきましょう。
1.低価格で送料がかからない
Canvaで作成したデータをプリントパックで印刷する最大のメリットは、コストパフォーマンスの高さにあります。
プリントパックは、ほかの印刷サービスと比べても低価格でサービスを提供しています。
さらに、送料もかからないため、遠方に住んでいる方でも安心です。また、継続的な改善活動によって、価格は安くても品質は維持されている点もプリントパックの魅力です。
コストを抑えながらも、質の高い印刷物を手に入れたい方にとって、プリントパックはとても魅力的な選択肢でしょう。
2.24時間いつでも申し込みができる
プリントパックには、24時間いつでも申し込みを受け付けているため、忙しい方でも自分のペースで利用できるのが特徴です。
また、データの確認から出荷までのプロセスが24時間体制で行われるため、急ぎの注文にも対応しやすく、納期が短くて済むのも大きなメリットです。
さらに、土日祝日も営業しているので、平日の忙しい時間を縫って申し込みする必要はありません。また、プリントパックからの進捗確認メールもリアルタイムで届くので、スムーズに入稿作業が進みます。
3.完全返品保証がある
プリントパックは、業界で唯一「完全返品保証」を提供している印刷会社です。
そのため、ネットでの印刷注文に不安を感じる方や、品質に満足できるか心配な方でも、安心して利用できます。
万が一、注文ミスやデータ作成の間違いがあり、商品に満足できなければ「全額返金」または「再印刷」からサービスの選択が可能です。
初めての利用者はすべての商品が対象となり、3回目まで返品保証再度を利用できます。
既存の利用者も、新商品やプリントパックのおすすめ商品が保証対象となるため、気軽に試せるメリットがあります。
特に、印刷会社への入稿が初めての方にとっては、安心して依頼できる材料となるでしょう。
Canvaで作成したデータをプリントパックで印刷する流れ
実際にCanvaで作品を作成して、プリントパックで印刷するまでのおおまかな流れについて確認していきましょう。
1.作品のサイズを決める
まずは、作品のサイズを決めます。Canvaは無料版だと後からサイズ変更ができないので、この段階で正しいサイズを設定しておくことが大切です。
Canvaのホーム画面右上にある「デザインを作成」ボタンをクリックしましょう。すると、さまざまな種類のプリセットが表示されます。
プリセットには、作品に最適なサイズが設定されているため、手入力でサイズを指定する必要がありません。
作りたいもののプリセットを選択して、ワークスペースを立ち上げましょう。
また、プリセットを細かく見たい場合は、検索ボックスから検索をかけてみてください。
2.作品を作る
印刷用のデータを用意するために、デザイン作成を行います。
デザインを一から作る場合は、左側にあるメニューの「アップロード」から右側のキャンバスに画像を取り込んだり、「素材」から図形を配置したりして作業をしていきます。
しかし、デザインの知識がないという方は、「デザイン」メニューから好きなテンプレートを選択して、作品作りを行いましょう。
テンプレート素材の画像や文字を変えたり、配置を移動したりするだけで、クオリティの高いオリジナルデザインを作成できます。
また、Canvaの基本的な使い方については、以下の記事を参考にしてみてください。Canvaでできることや、操作画面の説明も行っているので、Canvaをあまり触ったことのない方は、こちらの記事を確認するところから始めましょう。
「独学じゃなくて、しっかりと学びたいな」という方は、ぜひBIZROADのCanva基礎セミナーでのスキルアップを検討してみてください。たった2日間でCanvaの基礎から応用までを実践的に学ぶことができます。
3.PDF(印刷)で書き出しをする
作品ができたら、画面右上にある「共有」ボタンをクリックしましょう。続いて、「ダウンロード」をクリックします。
すると、ダウンロード設定ができるので、ファイルの種類を「PDF(印刷)」に変更しましょう。
その際に、「トリムマークと塗り足し」と「PDFのフラット化」の項目にチェックを入れてください。
この2項目の説明については以下の表を参考にしてください。
項目 | 説明 |
トリムマークと塗り足し | チェックを入れることで、断裁位置を示すトリムマークと、断裁位置の外側までデザインが拡大される塗り足しを追加できる。 |
PDFのフラット化 | チェックを入れることで、PDF内の要素をデータではなく一枚の画像にでき、文字化けや表示崩れを防止できる。 |
設定ができたら再度「ダウンロード」ボタンをクリックすることで、印刷用のPDFでデータを保存できます。
4.プリントパックに入稿する
入稿用のデータが作成できたら、プリントパックの公式サイトにアクセスして、以下の手順で入稿手続きを行います。
- ユーザー登録をする
- 希望の印刷物の種類やサイズ、部数・などを選んで注文する
- 注文後に印刷データをプリントパックに入稿する
- 支払い後、納期内で指定の住所に仕上がった商品が届けられる
入稿時には、プロによってデータの不備がないかチェックが入ります。不備があれば修正依頼が届くので、修正後に再度入稿を行いましょう。
Canvaのデータをプリントパックで印刷するときの注意点
Canvaのデータをプリントパックで印刷する際は、以下の3点に注意する必要があります。
- CMYKカラーを使用する
- 埋め込みできるフォントかを確認しておく
- サイズを確認しておく
これらの注意点について確認していきましょう。
1.CMYKカラーを使用する
Canvaはデジタル用に適しているカラーモード「RBG」をベースにした作業がデフォルトになっています。
印刷に適切なカラーモードであるCMYKカラーを使用するには、オンラインカラーピッカーを使ってCMYKのコードを取得し、カラーパレットに設定する必要があります。
しかし、Canva上ではCMYKでの色味を確認しながら作業ができないため、作品をPDFで保存した際に、CMYKカラーでの見え方を確認しておくことが大切です。
RGBとCMYKでは色味が異なるので、確認をせずに入稿してしまうと、想像と違う仕上がりになってしまいます。
Canvaの有料版を使っている方は、保存時にCMYKで保存ができるので、保存したPDFを開いて仕上がりの色を確認しておきましょう。
2.埋め込みできるフォントかを確認しておく
Canvaで使用できるフォントのなかには、PDFに埋め込みができないフォントも含まれています。
そのため、デザインの保存後は、必ず保存したPDFを開いて、すべてのフォントが表示されているかを確認することが大切です。
しかし、この問題はデザインを保存する際にPDFのフラット化の項目にチェックを入れることで解決できます。
デザイン作成後は、PDFのフラット化にチェックを入れて保存するか、チェックを入れ忘れたらPDFを開いてフォントが埋め込まれているかを確認しましょう。
3.サイズを確認しておく
Canvaでデザインをする際は、一からすべて作りあげてもよいですが、クオリティの高い作品を作りたいなら、テンプレートを使用するのがおすすめです。
しかし、テンプレートを使用する際は、データのサイズに注意しましょう。
Canvaの無料版では作業の途中でサイズ変更ができないので、異なるサイズのテンプレートを使用してしまうと、印刷時にサイズが違うというトラブルが発生します。
テンプレートを使用する際は、そのテンプレートのサイズが印刷サイズと合っているかを確認することが大切です。
Canva以外でデザインの入稿に向いているソフト
Canvaは印刷に適したカラーモードで作業ができないため、デザインの入稿に向いているツールとはいえません。
そこで、印刷会社にデザインの入稿をよく行う方におすすめなソフトがAdobeのIllustratorです。
Illustratorでは、CMYKカラーで作業できるのはもちろん、ガイド機能によってオブジェクトのレイアウトをしやすいのが特徴です。
また、豊富なツールを使うことで、オリジナルのイラストを作成できたり、オブジェクトに効果を適用できたりします。
Canvaと異なり、無料で使い続けることはできませんが、デザインをよく行う方はIllustratorの利用も検討してみてはいかがでしょうか。
また、以下の記事ではCanvaとIllustratorの使いやすさや価格の違いについて解説しています。Illustratorの利用も考えている方は、ぜひこちらもあわせてご覧ください。
Canvaのデータをプリントパックで印刷する方法のまとめ
今回は、Canvaのデータをプリントパックで印刷する方法について紹介しました。
Canvaで作成したデザインは、プリントパックで印刷を依頼するのがおすすめです。
プリントパックに依頼することで、低価格ながら高品質な印刷を行ってくれます。さらに、業界唯一の完全返品保証があるため、万が一のトラブルが発生した際にも安心です。
Canvaで作成したデータの印刷は、ぜひプリントパックを活用してみてください。
