通常、ウェブサイトを作成するにはHTMLやCSSの知識が必要になります。しかし、Canvaならノーコードで、ウェブサイトの作成から公開までが可能です。
本記事では、Canvaを使ったウェブサイトの作り方について紹介します。また、Canvaでウェブサイトを作るからこそのメリットについても見ていきましょう。
Canvaでウェブサイトを作るメリット
Canvaでウェブサイトを作ることには、以下のようなメリットがあります。
- HTMLやCSSの知識が必要ない
- 無料で公開できる
- ドメインパワーが強い
これらのメリットについて確認していきましょう。
メリット①HTMLやCSSの知識が必要ない
通常、ウェブサイトを作るには、HTMLでサイトの見た目を構築して、CSSでデザインを加える必要があります。
しかし、HTMLやCSSを理解するのは難しく、使いこなせるようになるには数ヶ月程度の学習期間が必要です。
一方、CanvaならHTMLやCSSを使わなくても、直感的な操作でウェブサイトの作成ができます。
HTMLやCSSの知識がない人でも手軽にウェブサイトを作成できるため、学習コストや外注する金銭的なコストをかけずにすみます。
メリット②無料で公開できる
Canvaで作成したウェブサイトは無料で公開できるのも大きなメリットです。通常、作成したウェブサイトを公開するには、サーバーやドメインの契約が必要になるため、一年で数千円から数万円程度の費用がかかります。
Canvaの場合、サーバーはCanvaのものを使用しているので、かかる費用はドメインの契約のみです。
しかし、そのドメインも一つのアカウントにつき1つのサブドメインを無料で取得できます。
そのため、Canvaを使えば一切お金をかけずにウェブサイトの公開が可能です。
メリット③ドメインパワーが強い
Canvaで作成したサイトのドメインパワーは、最初からある程度の力を持っているため、検索結果の上位に表示されやすいのがメリットです。
ドメインパワーとは、ウェブサイトが持つドメインの信頼度を表した指標のことで、数値が高いほど上位表示されやすくなります。
一般的なサイトは、独自ドメインを取得した段階ではドメインパワーが弱く、検索上位に表示させるには数ヶ月から1年はかかるとされています。
Canvaのドメインを使うことで、サイトが上位表示されるまでの期間を短縮できるため、効率的にサイト運営ができるでしょう。
Canvaでウェブサイトを作るデメリット
Canvaでウェブサイトを作ることには、メリットだけでなく以下のようなデメリットもあります。
- 機能性には乏しい
- お問い合わせフォームは別途用意する必要がある
Canvaを使ったウェブサイトの作り方を確認する前に、これらのデメリットについて見ていきましょう。
デメリット①機能性には乏しい
ウェブサイト構築のために使われるHTMLやCSSは、習得が難しい一方で柔軟なサイト構築ができます。
一方で、Canvaの場合は、簡単にウェブサイトを構築できますが、付与できる機能が限定的です。
そのため、一枚のページに情報を詰め込んだLPやポートフォリオサイトの作成には向いていますが、複数ページに遷移するようなサイトの作成には向いていません。
デメリット②お問い合わせフォームは別途用意する必要がある
Canvaでは、お問い合わせフォームの作成はできません。そのため、ウェブサイト内にお問い合わせフォームを設置したいなら、別のサービスでお問い合わせフォームのページを作成し、Canvaのページにリンクを貼る必要があります。
しかし、作成したページのリンクは、サイトにただ貼るだけでなくボタン形式にして飛ばせるため、ウェブサイトの見た目を崩してしまう心配はありません。
Canvaを使ったウェブサイトの作り方
実際に、Canvaを使ったウェブサイトの作り方について確認していきましょう。今回は、Canvaのテンプレートを活用した作り方を見ていきます。
1.テンプレートを選択する
デザイン初心者は、一からウェブサイトのデザインをするのではなく、テンプレートを使用するのがおすすめです。
テンプレートはCanvaのホーム画面のサイドバーから「テンプレート」を選択することで使用できます。
テンプレートの画面上部にある検索窓から「ウェブサイト」と検索し、表示されたテンプレートの中から気になるテンプレートを選択しましょう。
テンプレートを選択したら、「このテンプレートをカスタマイズ」をクリックして編集画面に移行します。
また、Canvaでは既存のテンプレートを使うだけでなく、テンプレートを自作することもできます。以下の記事ではテンプレートの作り方について解説しているので、ぜひこちらもあわせてご覧ください。
2.デザインを変更する
テンプレートを開いたら、文字や画像を差し替えて自分用のウェブサイトにアレンジしていきます。
画像の差し替えは、既存の画像の上に差し替えたい画像をドラッグ&ドロップした後に、バウンディングボックスをドラッグしてサイズや位置を調整することで行えます。
また、画像はサイドメニューの「写真」からだとCanvaが用意している素材を利用できますが、「アップロード」からでは自分で用意した画像を使用可能です。
文字の差し替えに関しては、文字の上でダブルクリックすることで編集モードに移行するので、好きな文字に入力し直しましょう。
このとき、上部に表示されるメニューからフォントやサイズの変更も可能です。
3.サイトを公開する
すべてのページの画像と文字の差し替えが終わったら、編集画面右上にある「Webサイトを公開」をクリックしましょう。
続いて、「WebサイトURL」から任意のサイトURLを設定します。
無料の場合は、URLの末尾が「my.canva.site」で固定されますが、有料版だと好きなドメインを指定可能です。
「公開設定」からは、ブラウザに表示されるサイトタイトルとアイコン、ページの説明を変更できます。
公開設定を変更できたら「Webサイトを公開」ボタンをクリックしましょう。「Webサイトが公開されました」の画面に切り替わったら、Canvaを使ったウェブサイトの作り方は以上です。
最後に設定したURLを開いてサイトが表示されるか確認してみましょう。
本格的なウェブサイトを作る際に必要となる知識
Canvaではなく、本格的なウェブサイトを作りたい場合は、以下の知識が必要になります。
- HTML
- CSS
- JavaScript
これらについて詳しく見ていきましょう。
知識①HTML
HTMLは、HyperText Markup Languageの略称でウェブサイトを作る際に使用されるマークアップ言語です。
文章の構成や役割を検索エンジンがわかりやすいように、タグを使ってマークアップします。
タグには属性を付与でき、属性によってリンクを貼ったり、直接スタイルを当てたりすることが可能です。大多数のウェブサイトは、このHTMLによって作成されています。
知識②CSS
CSSは、Cascading Style Sheetsの略称で、HTMLでマークアップした要素にデザインやレイアウトを施すためのスタイルシート言語です。CSSを使うと、テキストの色やフォントの変更、背景の設置、アニメーションの付与など、デザインに関するさまざまな編集を行えます。
また、CSSは外部ファイルとして分離できるため、複数のページで一貫したデザインを適用できるのも特徴です。CSSはHTMLとあわせて、ウェブデザインの基礎となる重要な知識の一つです。
知識③JavaScript
JavaScriptは、ウェブサイトにインタラクティブな機能を加えるためのプログラミング言語です。HTMLやCSSが構造やスタイルを担当するのに対し、JavaScriptはユーザーの操作による反応や動きを実現します。
例えば、ボタンをクリックしたときのアクションや、フォームの入力内容のチェック、アニメーションの表示などが挙げられます。また、ブラウザだけでなく、サーバーサイドやアプリ開発にも使われるため、JavaScriptもウェブ開発における重要なスキルの一つといえるでしょう。
そんなJavaScriptについて、より詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。JavaScriptの活用法や使い方について解説しています。
Canvaを使ったウェブサイトの作り方について学べるセミナー
Canvaを使ったウェブサイトの作り方をマスターしたいなら、以下のセミナーの利用がおすすめです。
- Canvaでサクッとホームページ作成
- ゼロから始めるCanva Webデザイン講座
ウェブサイトの作り方について学べる、これらのセミナーの特徴について見ていきましょう。
セミナー①Canvaでサクッとホームページ作成
Canvaでサクッとホームページ作成は、オンライン動画学習サービスであるUdemyのコースです。
Canvaの基本的な使い方や、ウェブサイトの作り方を1時間16分のオンデマンドビデオで学習できます。
実際にウェブ上に公開するところまでを学べるため、Canvaでホームページの作り方だけを知りたい方におすすめの動画セミナーです。
作成者 | のだ ちか |
通常料金 | 27,800円 |
講座時間 | 1時間16分 |
セミナー②ゼロから始めるCanva Webデザイン講座
ゼロから始めるCanva Webデザイン講座は、Canvaの基本的な使い方から、応用テクニックまでを学べるセミナーです。
Webデザインの作り方だけでなく、プレゼン資料の作り方や、印刷物の作り方、Instagram投稿デザインの作り方などさまざまなジャンルのデザインの作り方について学べます。
さらに、最新のAIの使い方や活用方法についても学べるので、Canvaで作品の作り方を満遍なく知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。
運営 | Ririan&Co |
通常料金 | 39,800円 |
講座時間 | 約9時間半 |
Canvaを使ったウェブサイトの作り方についてのまとめ
今回は、Canvaを使ったウェブサイトの作り方について紹介しました。Canvaを使えば、初心者でも簡単におしゃれなサイトを作れます。
豊富なテンプレートと直感的な操作で、ページのレイアウトを組み立てられます。また、リンクの挿入やフォント・色の調整も簡単にできるため、個性的で魅力的なウェブサイトを短時間で完成させられるでしょう。
デザイン経験が少ない人や、プロに依頼するほど複雑でないサイトを作成したい場合は、Canvaを使ったウェブサイト作成にチャレンジしてみてください。
また、Canvaでより魅力的なコンテンツを制作するスキルを習得するなら、以下のセミナー受講もおすすめです。
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