インスタなどのSNS投稿や、プレゼン資料、ポスターなどを作成してみたものの、おしゃれなデザインがなかなかできないといった経験はありませんか。そんな方にぴったりなのが、オンラインで使用可能なグラフィックデザインツールのCanvaです。本記事では、Canvaの基本的な使い方や便利機能、作成のコツを解説します。
Canvaとは
Canvaは、無料でも使えるオンラインのグラフィックデザインツールです。写真や動画、グラフィック、オーディオなど1億点以上の素材と60万点以上のテンプレートがあり、スマホやパソコンでデザインができます。主な操作は、ドラッグとドロップとなっており、初心者でも感覚的な操作で作業を完了できるのが大きな特徴です。さらに、Canvaはほとんどの基本機能が無料で使えるため、すぐにデザイン作りを始めることができます。
テンプレートが豊富でCamva初心者でも使いやすい
いくらテンプレートなどが使えても、デザイン作成が初めてという方は不安かもしれません。しかし、Canvaのテンプレートは、プロのデザイナーによるものです。テンプレートの写真やテキスト、フォントなどを差し替えるだけで完成するので、Canvaを使えば初心者でも最初から本格的なデザインが作成できます。もしかすると、自分ではどの素材を選べばよいか分からないという方もいるかもしれませんが、そのような場合でも、Canvaにはデザインに適したフォントをおすすめしてくれる機能があるため安心です。
スマホからでも基本操作でデザイン可能
また、Canvaにはイラストや写真などの素材も1億点以上あるため、プレゼンや企画書、名刺といったビジネスシーンや、SNS投稿やメッセージカードといったプライベートシーンなど、目的にぴったりの素材を見つけることができます。さらに、Canvaはモバイルアプリも展開しているため、パソコンで作ったデザインをスマホで編集することも可能です。いつでもどこでも簡単にデザインを作成できるのが、Canvaの魅力といえるでしょう。デザイン初心者にも、経験者にも役立つ機能と魅力がCanvaには詰まっています。
Canvaのプラン
Canvaには、無料プランと有料プランがあります。ここでは、それぞれのプランについて詳しく紹介します。
無料プラン
使用できる素材や機能が制限されてはいますが、基本的な機能は使えます。まずはCanvaを試しに使って、基本操作を学びたいという人にもぴったりなプランです。無料プランでは、主に次のような機能が利用できます。
- 200万以上のテンプレート
- 300万以上の素材やフォント
- SNS投稿やプレゼンなど1000種類以上のデザインタイプ
- 300万点以上のグラフィックや写真
- 文章とデザインのAI生成
- 作品の印刷や配送
- クラウドストレージは5GB
Canvaプロ(11,800円/年払い、一人あたり)
Canvaプロは、フリーランスのデザイナーや個人事業主を対象としたプランです。基本操作だけではなく、機能をもっと使いこなしたい方におすすめです。無料プランの機能に加え、主に次のような機能が使用できます。
- 450万以上のプレミアムテンプレート
- 1.3億以上の素材やフォント
- 1000個のブランドキットによるブランド管理
- 背景の削除
- 20以上のAIツール
- SNSコンテンツの計画とスケジュール
- オンラインのカスタマーサポート
- クラウドストレージは1TB
Canvaチームス(15,000円/年払い、一人あたり)
Canvaチームスは、数人チームでの共同作業に適したプランです。Canvaプロの機能に加え、主に次のような機能が使えます。
- チームでブランドロゴやテンプレートなどを共有
- リアルタイムでのコメントや編集、共同作業
- 承認によるブランドの一貫性確保
- チームのレポートや分析情報の活用
- AI管理者によるコントロール
Canvaの基本操作について
では早速、Canvaの基本的な操作についてみていきましょう。
基本操作1.テキストの追加
Canvaのデザイン編集画面を開くと、左側に「テキスト」と表示されるので、クリックします。「見出しを追加」もしくは「本文を追加」をクリックすると、テキストボックスが追加されます。画面上に表示された文字をダブルクリックすると、文字を書き換えられます。上部に表示されるメニューバーを利用すれば、入力した文字のフォントやエフェクト、文字色などを変更可能です。さらに「・・・」をクリックすると、詳細な編集メニューが表示されます。
一度入力した文字を編集したければ、文字部分をクリックして選択し、緑色の外枠を表示します。もう一度クリックすると、文字全体が選択され、さらにもう一度クリックすると文字カーソルが表示されるので、再度入力しましょう。
スマホでテキストを追加する場合には、デザイン編集画面の下部に表示されたメニューバーから「テキスト」をタップします。あとはPCと同様に、「見出し追加」や「本文を追加」などでテキストボックスを追加したり、文字を編集できたりします。下部にあるメニューバーは横にスクロールすれば、隠れているメニューが表示されます。
基本操作2.画像の追加
写真画像を追加する場合、使用するのはCanvaのフリー素材かパソコンやスマホのフォルダ内の写真のどちらかです。Canvaのフリー素材を挿入したい場合、サイドバーの「素材」をクリックし、検索ボックスにキーワードを入力します。検索ボックスの下部には、「グラフィック」「写真」などの素材タイプが表示されるので、目的に応じてクリックすれば、さらに絞り込んで表示することが可能です。出てきた素材の中から選び、素材をクリックすれば自動的にデザインに挿入されます。
追加した画像を編集したい場合は、画像をクリックしましょう。緑色の外枠が表示されるので、画像をクリックしたままマウスを動かし、移動します。外枠の角に表示されたハンドルを動かして、画像の大きさを編集したり、画像下の回転アイコンをクリックして回転させたりすることも可能です。
スマホの場合、デザイン編集画面の下部に表示されたメニューバーから「素材」をタップしていきます。検索ボックスが表示されるので、あとはパソコンと同様に検索し、選んだ素材をタップすると挿入完了です。画像の編集方法も、パソコンと同様です。
パソコンやスマホのフォルダ内にある写真を使用する際は、一旦Canvaにアップロードしなくてはなりません。画面左の「アップロード」「メディアをアップロード」の順にクリックし、写真をドラッグしてアップロードしましょう。
基本操作3.素材の使用
イラストや図形といった素材を使用したい場合も、画像の追加と同様の作業を行います。フレームやグリッドなどを使用すれば、レイアウトが簡単にできるためおすすめです。
基本操作4.テンプレート
Canvaといえば、豊富なテンプレートが特徴です。テンプレートを使用してデザインするには、メニューバーの「デザイン」をクリックし、テンプレートが選択されている状態で、検索バーにどのようなテンプレートが欲しいのかキーワードを入力して検索します。検索しなくてもおすすめのテンプレートなどが表示されるので、そこから選ぶことも可能です。使いたいテンプレートが見つかったら、テンプレートの上にマウスを移動し、クリックするとデザインに反映されます。
基本操作5.元に戻す方法
間違ってやり直したい場合は、いつでも1つ前の状態に戻すことができます。デザイン編集画面の左上部に「元に戻す」ボタンがあるので、クリックするだけです。
基本操作6.保存とダウンロード
Canvaで制作した作品は、自動保存されます。そのため、途中でブラウザを閉じても、データが消えることはありません。制作した作品をダウンロードしたい場合は、デザイン編集画面の右上にある「共有」をクリックします。次に「ダウンロード」をクリックすると、ファイルの種類が表示されるので、好きな拡張子を選択すれば、ダウンロードができます。
ホーム画面からダウンロードする場合は、制作したデザインの右上に「・・・」があるので、クリックすればダウンロード開始です。スマホの場合は、デザイン編集画面の右上部にダウンロードボタンが表示されているので、タップしてダウンロードします。
Canvaのデザインをワンランクアップさせるコツ
Canvaでデザインする際には、次のポイントを意識することでより効果的になります。
デザインのコツ
配色はCanvaのデザイン全体の印象を左右する重要なポイントです。背景と文字色のコントラストをはっきりさせたり、ブランドカラーを生かしたりするとよいでしょう。さらにCanva内にある「カラーパレットジェネレーター」を使えば、バランスのとれた色の組み合わせが見つかります。
フォントは、読みやすさを第一にインパクトも考慮しましょう。見出しのフォントは太く大きくし、本文のフォントは「Arial」など視認性が高くシンプルなものがおすすめです。フォント数は多くても3種類ほどに絞ることで、統一感が出ます。
レイアウトは、Canvaの「グリッド」の使用がポイントです。「素材」から検索でき、分割で表示したい場合に役立ちます。例えば、対比したいときは2分割、1つだけ協調したいときは1+3分割など、目的に応じたグリッドを選び、あとはあてはめていくだけです。
視覚効果を高めるコツ
視覚効果をより高めるには、Canvaの「背景リム―バ」が適しています。背景を透明化するための機能で、人物や景色だけをくり抜け、デザインの幅が広がります。さらに、素材の中から動画やアニメーションなど動きのあるものを挿入することで、よりインパクトが与えられるはずです。矢印などを使い、視線を誘導するのもよいでしょう。
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Canvaを使ってデザインを楽しもう!
Canvaは豊富なテンプレートや素材、直感的でシンプルな操作が特徴のため、デザイン初心者からプロまできっと満足できるのではないでしょうか。Canvaを使うことで、デザインの幅が広がり、今までよりデザインが楽しくなるはず。ぜひCanvaにチャレンジしてみてください。
