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【2025】Pythonを使ってBlenderのオブジェクトを操作する方法や使える関数を解説!

無料の3DCGソフトであるBlenderは、Pythonを使うことで作業の効率化や機能の拡張を行えます。

本記事では、Pythonを使ってBlenderで作成したオブジェクトを操作する方法について紹介します。BlenderとPythonを組み合わせるメリットや、どのようなことができるようになるのかについて知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

PythonでBlenderを操作するメリット

PythonでBlenderを操作するメリット

PythonでBlenderを操作することには、以下のようなメリットがあります。

  1. 作業が効率化する
  2. 再利用性が高い
  3. 機能を拡張できる
  4. 学習コストが低い

これらのメリットについて確認していきましょう。

①作業が効率化する

Pythonを使うと、Blenderで繰り返し行う操作を自動化できるため、作業時間を大幅に短縮できます。モデルの生成やアニメーションの作成、オブジェクトの編集などをスクリプトで自動化可能です。

②再利用性が高い

作成したPythonスクリプトは何度でも再利用可能です。さまざまなプロジェクトに流用できるため、動作プログラムを効率的に統一できます。

③機能を拡張できる

Blenderに標準で備わっていない機能でも、Pythonを用いれば追加で実装が可能です。必要に応じてカスタマイズできる柔軟性が大きな魅力です。

また、Blenderの基本操作をまず押さえておきたいという方には、以下の記事がおすすめです。Blenderの画面操作やオブジェクト操作の方法を解説しています。

【2025】Blenderの基本操作16選!モデリングの基礎を押さえよう

④学習コストが低い

BlenderとPythonは人気の3DCGソフトとプログラミング言語であるため、情報がたくさんあり、学習コストが低いのが特徴です。
そのため、問題解決が比較的容易で、初心者でもチャレンジしやすいでしょう。

それでも、プログラミングを経験したことがない方にとって、Pythonはなにから学習したらよいのか迷うところでしょう。Python基礎セミナーでは、Pythonコードの書き方を一から学べるので、初心者に特におすすめです。気になる方は、ぜひチェックしてみてください。

BlenderとPythonを組み合わせるとできること

BlenderとPythonの組み合わせで以下のようなことができます。

  1. 作業の自動化
  2. UIのカスタマイズ
  3. スクリプティングとモデリング

これらのできることについて見ていきましょう。

①作業の自動化

Pythonを使えば、キーフレームやボーン操作などを制御して自動化できます。複雑な動きをプログラムすることで、BlenderのGUI操作では難しい高度なアニメーションも作成可能です。

また、レンダリング処理も自動化でき、ファイル出力などに活用できます。

②UIのカスタマイズ

Blenderでは、Pythonを使って自分だけのUIを作成できます。例えば、新しいパネルを作り、数値を入力する欄やボタンを設置するようなことが可能です。

BlenderのUIの構成要素の多くがPythonで作られているため、カスタマイズがしやすいのが特徴です。自分の作業スタイルに合わせたUIを作れば、効率よく作業を進められるでしょう。

③スクリプティングとモデリング

BlenderではPythonを使うことで、3Dモデルを自動で作ったり形を変えたりできます。また、複数のオブジェクトを一度に配置することも可能です。

Pythonを活用すれば自分専用の便利なツールを作れるので、モデリング作業を効率よく進められます。

また、Unityを独学で学びたい方には、Unity公式が提供しているチュートリアルの利用がおすすめです。以下の記事では、Unityでおすすめのチュートリアルや、チュートリアルを利用するメリットなどについて解説しています。

【2025】Unityが学べる無料のチュートリアル!学ぶメリットやコツも紹介

BlenderでPythonスクリプトを使う方法

Blenderでは、Pythonコンソールを使ってPythonスクリプトを書いたり、実行したりできます。Pythonコンソールは、以下の手順で利用できます。

①Scriptingタブを開く

Scriptingタブを開く

Blender上部のレイアウトから「スクリプト作成」を選択します。すると、Pythonコンソールやテキストエディタが表示される画面に切り替わります。

またBlenderの画面構成や基本的な使い方についてあやふやな方は、Blender基礎セミナーがおすすめです。Blender基礎セミナーなら、Blenderの使い方を一から学べます。実際にモデリングやアニメーションを作成しながら学習できるので、楽しんでスキルを身につけられるでしょう。

Blender基礎セミナーの詳細はこちら

②新しいスクリプトを作成する

新しいスクリプトを作成する

画面上部にある「新規」ボタンをクリックすると、空のテキストファイルが生成されます。ここにPythonコードを書き込むことができます。

③ファイル名を変更する

ファイル名を変更する

生成されたスクリプトはデフォルトで「Text」と名前がついています。分かりやすくするために、上部に表示されている「テキスト」部分をクリックして任意の名前に変更しましょう。

④実行する

実行する

コードを書き終えたら、テキストエディタ上部の「実行」ボタンをクリックすると、Blender内でスクリプトが実行されます。

⑤スクリプトを保存する

スクリプトを保存する

上部メニューの「テキスト」タブを開き、「名前を付けて保存」を選択すると、作成したPythonスクリプトを外部ファイルとして保存できます。保存しておくことで、次回以降再利用が可能です。

PythonでBlenderのオブジェクトを操作する方法

PythonでBlenderの操作をする方法

Blenderでは、Pythonスクリプトを使って3Dオブジェクトを操作できます。以下は、選択したオブジェクトをX軸とY軸方向に移動させる簡単なサンプルコードです。

import bpy

x = 5.0
y = -3.0

objects = bpy.context.selected_objects

for obj in objects:
obj.location.x += x
obj.location.y += y

上記のコードの解説を見ていきましょう。

import bpy

BlenderのPython APIであるbpyを読み込む宣言です。これによってBlender内のオブジェクトやシーンにアクセスできます。

変数xとy

それぞれ「X軸」「Y軸」に移動させる距離を指定しています。ここでは、X方向に+5.0、Y方向に-3.0移動するように設定しています。

bpy.context.selected_objects

現在Blenderで選択されているオブジェクトを取得します。複数選択されていれば、すべての要素を取得できます。

forループ

取得した各オブジェクトの位置を指定した分だけ加算しています。このスクリプトを実行すると、選択中のオブジェクトがX方向へ5.0、Y方向へ-3.0移動します。

Blenderで使えるPythonのプリミティブ関数とは

Blenderには、あらかじめ用意された基本的な3Dモデルを簡単に呼び出せる「プリミティブ関数」があります。
プリミディブ関数の呼び出し方は、以下のとおりです。

関数名 生成できる形状
primitive_circle_add()
primitive_cone_add() 円錐
primitive_cube_add() 立方体
primitive_cylinder_add() 円柱
primitive_ico_sphere_add() ICO球
primitive_uv_sphere_add() UV球
primitive_plane_add() 平面
primitive_torus_add() トーラス
mesh.primitive_monkey_add() モンキー

Blenderのプリミティブ関数を使えば、基本形状をすぐに呼び出して編集できるため、効率的にモデリング作業を進められます。

プリミティブ関数の使い方の例

プリミティブ関数の使い方の例

primitive_circle_add()関数の使い方の具体例を紹介します。

import bpy

bpy.ops.mesh.primitive_circle_add(
 radius=2,
 vertices=32,
 location=(0, 0, 0)
)

「bpy.ops.mesh.primitive_circle_add()」は、サークルを生成するための関数です。関数の「()」に引数を設定することで、細かな調整を行えます。

「radius=2」では、円の半径を指定しており、数値が大きいほど円は大きくなります。

「vertices=32」は、円を構成する頂点の数です。頂点が多いほど滑らかな円になります。

「location=(0, 0, 0)」では、サークルを配置する座標を指定しており、この場合は原点に円が生成されます。これらの引数を組み合わせることで、希望する大きさや形状、配置のサークルをPythonで作成可能です。

BlenderとPythonを学べるおすすめのセミナー

BlenderとPythonは、どちらも専門性の高いソフトとプログラミング言語なので、習得したいならセミナーで学ぶのがおすすめです。
BlenderとPythonの学習ができる以下2つのセミナーについて見ていきましょう。

  1. Blender基礎セミナー
  2. Python基礎セミナー

①Blender基礎セミナー

Blender基礎セミナー

Blender基礎セミナーは、Blenderを使った3DCG制作のノウハウが学べるセミナーです。以下のカリキュラムをこなしながら、Blenderの使い方について学習します。

  • 3Dモデル・アニメーションの作成
  • マテリアル設定
  • スカルプトモデリンク
  • テクスチャペイントとUV展開
  • 3Dプリンター用データの作成

実務を行う際の過程を学べるので、実際にどのような流れで3DCGが作られているのかを知れるでしょう。

セミナー名Blender基礎セミナー
運営元GETT Proskill(ゲット プロスキル)
価格(税込)27,500円〜
開催期間2日間
受講形式対面(東京・大阪)・ライブウェビナー・eラーニング

②Python基礎セミナー

Python基礎セミナー講習

Python基礎セミナーは、未経験からでもPythonの基礎スキルを身につけられる実践形式のセミナーです。以下のカリキュラムを行いながら、Pythonコードの書き方を学びます。

  • Pythonの基本文法
  • スクレイピングプログラミング
  • AIプログラミングの実装
  • pandasによるデータ分析
  • Opencvによる画像処理
  • 自動化プログラムの実装

Pythonの使い方を基礎からじっくり学べるので、プログラミング未経験の方でもPython基礎セミナーなら段階的にスキルアップできるでしょう。

セミナー名Python基礎セミナー講習
運営元GETT Proskill(ゲット プロスキル)
価格(税込)27,500円〜
開催期間2日間
受講形式対面(東京・名古屋・大阪)・ライブウェビナー・eラーニング

Python基礎セミナーの詳細はこちら

BlenderとPythonについてのまとめ

今回は、BlenderのオブジェクトをPythonで操作する方法について紹介しました。BlenderはPythonを活用することで、作業の自動化や効率化、機能拡張が可能になります。

また、Blenderに用意されたテキストエディタから簡単にスクリプトを作成・実行できるのも魅力です。BlenderとPythonを組み合わせて作業の効率化を図りたい方は、ぜひ本記事の内容を活用してみてください。

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