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【2025】Blenderは無料で使える?ダウンロードの方法やメリット・デメリットについても解説

Blenderは、3Dアニメや3Dモデリング、ゲーム開発など、幅広い分野で活用されています。

プロのクリエイターからも圧倒的支持を受けている3DCGソフトですが、Blenderで検索すると「無料」というキーワードが目につきます。そのため、Blenderは無料で利用できるのか気になる方も多いでしょう。

そこでこの記事では、「Blenderは無料で使える?」という疑問にお答えします
Blenderをダウンロードする方法やメリット・デメリットについても解説するので、Blenderの利用を検討している方はぜひ参考にしてください。

Blenderは無料で使える?

Blenderは無料で使える?

Blenderは無料で使えるのでしょうか?
多機能で高性能なBlenderが「無料」ということに対して疑問を抱く方もいるようです。

結論からいうと、Blenderは無料で利用できます
対象ユーザーに制限はなく「誰でも無料」で利用できるため、プロのデザイナーから個人のクリエイターまで幅広く普及しています。

無料で使えるソフトの中には、一定条件を超えると無料版から有料版へ移行するケースも見られますが、Blenderは「課金」というシステムもありません。どの機能を使っても追加料金は発生せず、時間や利用回数の制限も一切なく無料で使えます。

Blenderとは

Blenderは、オープンソースの3DCGソフトです。

3DCGモデルの作成はもちろん、動画編集、2Dアニメーション制作、さらには本格的なゲーム開発まで、幅広い分野で活用されています。映画に登場するような魅力的なキャラクターや、リアルで没入感ある背景を作り出すことも可能です。

Blenderの歴史は1998年に始まり、当初は開発元のNaN社により、無料版・有料版の2種類リリースされていました。

しかし、2002年、インターネットバブル崩壊を背景にNaN社は倒産。この倒産を機に、開発者のトン・ローセンダール氏が「ソースコード解放」を宣言し、大規模に集めた募金を基にしてBlenderの開発権限を取り戻したのです。

その後、ソースコードが公開され、オープンソースのソフトへと生まれ変わりました。

オープンソース:ソースコードを誰でも自由に利用・頒布・改変できるソフトウェア

Blenderでできること

Blenderは多機能なソフトとして知られています
以下では、Blenderでできることを一覧表にまとめてみました。

機能 内容 方法
モデリング 3Dモデルの形状作成 ポリゴン、スプライン、スカルプトなど
テクスチャ 3Dモデルの彩色・質感作成 画像の添付、数値的計算による生成など
マテリアル設定 物体の見た目を設定 金属、プラスチックなど
ライティング 採光による光や影の表現 ポイントライト、スポットライトなど
レンダリング 3Dシーンを画像や動画として出力 画像生成・出力、光線追跡処理など
アニメーション 3Dモデルに動きを設定 キーフレーム設定後、各動作を作成
シミュレーション 物理現象の再現 布や液体のシミュレーションなど
スクリプティング Pythonを使った設定 自動化、新機能追加など
UV編集 3Dモデルの平面展開 2Dでテクスチャを正確に貼り付ける
ノードエディタ 視覚的プログラミング マテリアルやコンポジティングなど

上記の表で紹介したように、Blenderの主な機能の一つにテクスチャがあります。

テクスチャは素材感を設定するため、モデルに対する表現の幅が大きく広がります。
Blenderのテクスチャの基本操作については以下の記事で詳しく解説しているので、モデルの質感をアレンジしたい方もぜひご一読ください。

Blenderのテクスチャとは?作り方・貼り付け方等の基本操作を解説

無料のBlenderを使うメリット

無料のBlenderを使うメリット

Blenderは、無料というコストパフォーマンスの良さだけでなく、他にも魅力的なメリットが数多くあります。以下では、Blenderを利用するメリットを3つご紹介します。

  1. 作品を商用利用できる
  2. コミュニティが充実している
  3. 誰でも開発に参画できる

メリット①作品を商用利用できる

Blenderを使うメリットは、作品を商用利用できることです。

Blenderに類似した無料ソフトは、3DモデリングができるAutoDesk Fusion(Fusion360)、SketchUp Freeなどがありますが、どちらも無料で使えるのは個人利用目的のみで、完成作品を商用で利用することはできません。

商用利用できないということは、YouTube動画の背景や企業のプレゼン資料などでも使えないということです。個人利用と商用利用の判断基準が分かりにくい場合、作品の公開範囲に戸惑うこともあるでしょう。

しかし、Blenderで作った作品は商用利用の可否で迷う必要は一切ありません。
もちろん、大掛かりなゲーム開発に使っても、ライセンス料は一切払わなくて良いのです。

メリット②コミュニティが充実している

Blenderを使うメリットは、活発なコミュニティの存在です。

Blenderは無料で使えるため、ユーザー数は世界中に300万人超存在するともいわれています。
ユーザー数の多さは類似ソフトの中で群を抜いており、さらに無料のオープンソースソフトの中でもトップクラスです。

この膨大なユーザー基盤は、活発なコミュニティ育成に貢献し、コミュニティ内では他のユーザーが経験したトラブルや解決策、そして有益な情報が共有されています。

オープンソースソフトは、商用ソフトのようにサポート体制が整っているわけではありません。このような状況下で使うBlenderにとって、コミュニティが充実していることはユーザーにとって非常に魅力的な要素です。

メリット③誰でも開発に参画できる

Blenderの魅力の一つは、誰でも開発に参画できることです。

Blenderは無料のオープンソースソフトなので、ソースコードを自由に閲覧・コピー・配布できます。プログラミングの知識さえあれば、Blenderに対する機能の追加、または既存機能の改良なども可能です。

また、ユーザーインターフェースを自由にカスタマイズできるため、「自分のスタイルに合わせた作業環境を構築したい」という方にも最適。柔軟な開発が常に進められているBlenderは、プログラミングに興味がある方にもメリットが大きいといえるでしょう。

無料のBlenderを使うデメリット

無料のBlenderを使うデメリット

Blenderは無料で使えるだけではなく、さまざまなメリットがありました。
しかし、反面デメリットも存在します。

以下では、無料で使えるBlenderのデメリットについて解説します。

  1. 習得するのに時間がかかる
  2. 日本語の情報が少ない

デメリット①習得するのに時間がかかる

Blenderは、多彩な機能をすべて無料で使える魅力的なソフトですが、反面、機能が豊富すぎるがゆえに、効果的に使いこなすことが難しいという側面も持ち合わせています。

初心者の方の場合、操作方法の複雑さに戸惑い、途中で学習を諦めてしまうケースも少なくありません。Blenderの多様な機能を着実に習得するためには、セミナーなどを通じて、実践的なスキルを体系的に学ぶことが重要です。

デメリット②日本語の情報が少ない

Blenderは、日本語の情報が少ないというデメリットもあります。

たとえば、Blenderの公式チュートリアル「Blender Studio」や開発に携われる「Blender Development」は全て英語で記載されています。コミュニティも英語圏内のユーザーが多いため、日本語で質問できないという障壁に直面するケースも少なくありません。

言葉の壁で学習を諦める方は、効率的にステップアップできるセミナーの利用もおすすめです。もちろん日本で開催されているセミナーの多くは日本語で講義を行っているため、言葉の壁に悩まされることなく学習を進められます。

Blenderが学べるおすすめセミナー

Blenderをセミナーで学ぶと、豊富な機能を効果的に活用できるだけでなく、独学では難しいモチベーション維持や、スキルアップの壁となる課題解決もスムーズに進みます。

体系的なカリキュラムと講師のサポートで、効率よくBlenderスキルを習得できるおすすめの学習方法です。以下では、Blenderを学べるおすすめセミナーを紹介します。

Blender基礎セミナー|ProSkilll

Blender基礎セミナーは、2日でBlenderのプロを目指せる初心者向けセミナーです。
こちらのセミナーは、実務で役立つ課題を解きながら学習を進めるため、講座終了後には思い描いたアイデアを即表現できるスキルが身につきます。

カリキュラムは、Blenderのインターフェースの配置や基本操作からスタートし、フィギュアのテクスチャリングや3Dモデルのアニメーションなど、応用的な学習へと段階的に進んでいきます。

受講スタイルも希望に合わせて自由に選択できるので、「多忙で会場まで行く暇がない」という方にもおすすめです。現在、各コースともお得なキャンペーン価格で受講できます。

受講期間 2日
受講形式
  • 会場受講
  • ライブウェビナー
  • eラーニング
受講料金
  • 会場受講:33,000円
  • ライブウェビナー:33,000円
  • eラーニング:27,500円
以下の記事では、Blenderを学習するコツについて解説しています。
モチベーション維持の方法もお伝えしているので、Blender学習に個人で取り組んでいる方もぜひ参考にしてください。

無料のBlenderをダウンロードする方法

無料のBlenderをダウンロードする方法

Blenderは無料で使えますが、利用時には通常のソフト同様にダウンロードする必要があります。
2024年9月現在、ダウンロードできるBlenderは「4.2.2 LTS」です。

それでは、Blenderをダウンロードする方法をステップごとに分かりやすく解説しましょう。

  1. 公式サイトにアクセス
  2. ダウンロード
  3. インストール

ステップ1. 公式サイトにアクセス

ステップ1. 公式サイトにアクセス

  1. まずは、「Blender」で検索して公式サイトにアクセスしましょう。
  2. すると、以下のような画面が表示されるので、画面左下部の「Download」をクリックしてください。

ステップ2. ダウンロード

  1. 以下のような画面が開いたら、いずれかのダウンロードボタンをクリックしましょう。
  2. 青い「Download 4.2.2 LTS」ボタンをクリックすると、Windows用のインストーラーをダウンロードできます。
    その下の黒い矢印ボタンをクリックすると、macOS、Linuxなど、他のOS用のダウンロードオプションが表示されます。ステップ2. ダウンロード
  3. ダウンロードが始まらない場合は、画面中部の「download manually」をクリックしてください。ステップ2. ダウンロード

ちなみに、画面に表示されている金額の前に付いている「€」は、ユーロの通貨記号です。
これは、Blenderの開発にあたり寄付を募る画面なので、利用料金がかかるという意味ではありません。

ステップ3. インストール

  1. ダウンロードが終わったら、インストールしましょう。
  2. 先ほどダウンロードしたBlenderを起動してください。
  3. すると以下のような画面が表示されるので、「NEXT」をクリックします。ステップ3. インストール
  4. その後、利用規約に同意し、インストールすれば完了です。

Blenderは無料で使えるについてまとめ

Blenderは無料で使えるオープンソースのソフトですが、その豊富な機能ゆえに、初心者の方にとっては使いこなすのが難しい側面もあります。

Blender基礎セミナーは、基礎から応用までをカバーする実践的なカリキュラムで、短期間で効率的にBlenderを習得できます。わずか2日間で作品のクオリティを格段に向上できるこの機会に、ぜひBlenderのプロフェッショナルを目指してみませんか。

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