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AWSサーバーの構築手順!構築してできることや費用とメリットを解説

AWS(Amazon Web Services)は、優れたクラウドコンピューティングプラットフォームで、企業や個人が独自のサーバーを展開することができます。
AWSサーバーは多くの利点がありますが、初心者にとっては構築が少々複雑に感じるかもしれません。
そこで、今回はAWSサーバーの構築手順などついてご紹介します。

AWSのサーバーの構築とは

AWSのサーバーの構築とは、AWSを利用して仮想サーバーを作成し、必要なソフトウェアを導入したり、設定をおこなうことです。
AWSサーバーはさまざまな種類のサーバーを提供しており、それぞれ異なる計算能力、メモリ、ストレージなどを持っています。
ユーザーは自分の要件に合わせて選択できるため、柔軟性が非常に高いです。
AWSは、サーバーの数やリソースを簡単に拡張できます。トラフィックが増加した場合や新しいアプリケーションを展開する際に、スケーリングが容易です。
また、堅牢なセキュリティにより、重要なデータを安全に保護することができます。
AWSのサーバー構築は、AWSの豊富なドキュメンテーションとサポートが利用でき、初めてのユーザーから上級者まで、幅広いニーズに対応できるのが特徴です。

AWSサーバーの構築手順

AWSサーバーの構築手順
AWSサーバーの構築は、クラウドサービスを利用してアプリケーションやウェブサイトを展開するための重要なステップです。
AWSサーバーの構築手順は、大きく分けて以下の7つのステップになります。

1.AWSアカウントを作成する

AWSの公式サイトにアクセスし、「アカウント作成」をクリックしましょう。
メールアドレスやパスワードなどの必要な情報を入力することが必要です。支払い方法や連絡先情報を登録し、本人確認のために電話番号を入力します。
AWSの利用規約に同意するとアカウントの作成が完了です。

2.VPCを作成する

VPC(Virtual Private Cloud)とは、AWS上に仮想的なネットワーク環境を構築するサービスです。
AWSコンソールにログインし、「VPC」を選択しましょう。
「VPCの作成」をクリックし、VPC名やIPv4 CIDRブロックなどの設定をおこない、「作成」をクリックします。

3.サブネットを作成する

サブネットとは、VPC内でネットワークを細分化するための小さなネットワークエリアのことです。
VPCダッシュボードから「サブネット」を選択し、「サブネットの作成」をクリックしましょう。
サブネット名やVPC ID、AZ(Availability Zone)、IPv4 CIDRブロックなどの設定をおこない、「作成」をクリックするとサブネットができます。

4.インターネットゲートウェイを設置する

インターネットゲートウェイとは、VPC内のインスタンス(仮想サーバー)とインターネット間の通信を容易にするためのサービスです。VPC内のネットワークトラフィックを制御し、セキュリティ要件を満たすために非常に重要です。
VPCダッシュボードに移動し、「インターネットゲートウェイ」をクリックしてください。
インターネットゲートウェイの名前やタグなどを設定したら、「作成」をクリックします。
「アクション」から「VPCにアタッチ」を選ぶと、作成したインターネットゲートウェイをVPCに接続することができます。

5.ルートテーブルを設定する

ルートテーブルとは、VPC内のネットワークの流れを管理するサービスです。
VPCダッシュボードに移動し、「ルートテーブル」をクリックしましょう。「ルートテーブルの作成」からルートテーブル名やVPC IDなどの設定をおこない、「作成」をクリックすると、ルートテーブルが作成されます。
「ルート」タブから「編集」を選び、インターネットゲートウェイに向けたルート(0.0.0.0/0)を追加しましょう。これは、VPC内のインスタンスがインターネットと通信できるようにするためです。
「サブネットの関連付け」タブから「編集」をクリックすると、作成したサブネットをルートテーブルに接続することができます。

6.EC2インスタンスを作成する

EC2(Elastic Compute Cloud)とは、AWS上にインスタンスを作成するサービスです。
AWSコンソールにログインし、「EC2」から「インスタンスの作成」をクリックし、インスタンスの種類やOS(Amazon Linux 2など)、ストレージ容量などの設定をおこないましょう。
セキュリティグループ(インスタンスに対するアクセス制御)の設定では、SSH(ポート22)やHTTP(ポート80)などの必要なポートを開放します。
「起動」をクリックして、インスタンスを起動できます。キーペア(インスタンスに接続するための秘密鍵と公開鍵)の作成では、新しいキーペアを作成し、秘密鍵ファイル(.pem)をダウンロード可能です。

7.SSHを使ってインスタンスに接続する

SSH(Secure Shell)とは、暗号化された通信経路を使ってリモートサーバーに接続するプロトコルでです。
ターミナルやコマンドプロンプトなどのコマンドラインツールを開き、秘密鍵ファイルのパーミッションを変更しましょう。
LinuxやMacでは「chmod 400 ファイル名.pem」というコマンドを実行し、WindowsではPuTTYなどのツールを使います。
インスタンスに接続するためには、LinuxやMacでは「ssh -i ファイル名.pem ec2-user@インスタンスのパブリックIPアドレス」というコマンドを実行し、WindowsではPuTTYなどのツールが利用できます.
また、インスタンスに接続する際にはパブリックIPアドレスだけでなく、パブリックDNS名やElastic IPアドレスも使用可能です。

AWSサーバーは非常に便利なサービスですが、初心者の方にとっては構築が複雑で独学ではつまづいてしまうことがあります。
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AWSサーバーを構築してできること

AWSサーバーを構築してできること
AWSサーバーを構築することで、さまざまなことができます。
柔軟性や信頼性、高いセキュリティを備えているため、多くのビジネスや開発者に利用されているのが特徴です。ビジネスのニーズに合わせてサーバーをカスタマイズし、アプリケーションを効率的に展開できます。
AWSサーバーを構築してできることには、以下のようなものがあります。

ウェブサイトやウェブアプリケーションをホスティングする

「Amazon EC2」という仮想サーバーサービスを利用して、LinuxやWindowsなどのさまざまなOSの仮想サーバーを起動できます。
また、ストレージサービスである「Amazon S3」を利用して、ウェブコンテンツやメディアファイルを保存・配信できます。

データ管理と分析

「Amazon RDS」というリレーショナルデータベースサービスを利用して、MySQLやPostgreSQLなどのデータベースを簡単に構築・設定できます。
また、「Amazon Redshift」や「Amazon Athena」などの分析ツールを利用して、大量のデータを高速に処理・分析できます。

機械学習や人工知能のアプリケーションを開発する

「Amazon SageMaker」という機械学習プラットフォームを利用して、機械学習モデルの構築・トレーニング・デプロイ(開発したアプリケーションやWebサイトを実際に稼働させること)ができます。
また、「Amazon Rekognition」や「Amazon Lex」などの人工知能サービスを利用して、画像認識や音声認識などの機能を簡単に組み込めます。

AWSサーバー構築の費用とメリット

それでは、AWSサーバーを構築するために知っておくべき費用とメリットを紹介します。

AWSサーバー構築費用

AWSサーバー構築の費用は、利用するサービスやインスタンスの種類、ストレージの容量、データ転送量などによって異なります。
一般的には、サーバーの料金は約2円/時間、ストレージの料金は約10円/GB(1ヶ月)、データ転送の料金は約20円/GBとなっています。
AWSでは、200種類以上のサービスを提供しており、それぞれに料金体系があるのが特徴です。また、契約方法や利用時間帯などによっても料金が変わります。

AWSサーバー構築のメリット

AWSサーバー構築のメリットは、初期費用がかからないことです。
サーバーやストレージなどの機器を自社で用意する必要がなく、利用した分だけ料金が発生する従量課金制が基本のため、大きな初期投資をせずにクラウド環境を利用できます。
サーバーやストレージの規模や容量を必要に応じて拡張・縮小できることから、ビジネスの変化に柔軟に対応でき、無駄なコストを削減することが可能です。
また、世界各国の法律や規制に対応した高水準のセキュリティを提供しています。データの暗号化やバックアップなども充実しており、データの紛失や破損のリスクを低減できます。

AWSサーバー構築まとめ

AWSは、さまざまなサービスとツールを提供しています。
AWSサーバーは、高いカスタマイズ性や安全性、使用した分だけ料金を支払うコストパフォーマンスといったメリットがあります。
AWSの利点を最大限に生かして、ビジネスや趣味を成功に導きましょう。

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