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【2025】振動とは?定義や原因・自宅ですぐにできる振動対策を解説!

工事現場において、必ずといっていいほど発生するのが「振動」です。

この記事では、建設工事に起因する振動測定の重要性と、おすすめの振動対策商品を紹介していきます。また、最後に自宅でできる簡単な振動対策についても紹介していきます。

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振動の定義とは?

振動の評価は、「振動レベル」という、振動の大きさを人間の感じ方に合わせて表示する方法が用いられます。

単位はdB(デシベル)で、振動の特性には「衝撃性・間欠性・連続性」などがあり、建物による揺れの増幅やガラスなどのビビリ音の発生、地盤の種類なども考慮に入れる必要があります。
振動の目安としては、65〜75dBで屋内で静かにしている人の大半が揺れを感じ、 眠っている人の中には目を覚ます人もいる程度といわれています。

一般に、50~55dB付近から苦情が増え始め、60〜70dBでは苦情件数が多くなるようです。
建設作業に関しては70〜80dBを基準としている自治体は少なくありませんが、実際は基準以下の振動でも苦情を受ける可能性があります。

振動についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事でも解説しています。

【2024】おすすめ振動対策!現場や家庭で使える振動対策を徹底解説

振動対策を怠った場合のクレーム件数

振動対策を怠った場合のクレーム件数引用:環境省

令和3年の環境省の調査では、全国の地方公共団体が受理した振動に係る苦情の件数は4,207件だったそうです。この数字は騒音での苦情は入っていない数値な上、令和2年からグッと振動の苦情が増加しています。
発生源別にみると、以下となります。

建設作業 2,902 件 69.0%
工場・事業場 698件 16.6%
道路交通関係 304件 7.2%
鉄道 29件 0.7%

あくまでも振動だけのクレームでここまでの件数が報告されていて、報告されていないが周りの住民が不快になっている現場はまだまだあるでしょう。

簡単にできるおすすめの振動対策

簡単にできるおすすめの振動対策

工事振動はさまざまな要因のもと発生していることから、振動対策に悩む建設工事事業者は少なくありませんでした。

このような状況を解決するため、CACH(カック)株式会社(東京都江東区、代表取締役:鈴木良昌)によって2021年3月に開発されたのが「揺れウォッチャー」です。
揺れウォッチャーは名前の通り、建設工事現場の揺れを計測し、振動源の特定・振動の抑制を目指す、振動モニタリングシステムです。

揺れウォッチャーの詳細はこちら

ここからは、業界が注目する揺れウォッチャーの特徴について解説していきます。

揺れウォッチャーの特徴

揺れウォッチャーは、タテ75mm×ヨコ75mm×高さ35mm、重量約300gと、手のひらサイズのコンパクトな外見が特徴です。従来の振動計測器と比べると、随分小さいと感じるかもしれません。

しかし、揺れウォッチャーのメリットは小さいだけではありません。
大手ゼネコンとの共同開発から誕生した製品だけあり、「現場にとっての嬉しいポイント」が満載なのです。

多点計測を実現

揺れウォッチャーは、工事現場の複数地点に設置して使用します。
それぞれの筐体が振動を計測するため、多点計測が可能になります。

従来の振動表示板や振動計測器では、計測できるのは一ヶ所のみだったため、「いつ」「どこで」「何が」振動を発生させているのかはっきりと特定できませんでした。
広い敷地内で複数の建設機械が稼働する場合、振動の原因を特定するためには、多点計測は必要不可欠です。複数箇所に設置できる揺れウォッチャーなら、現場全体の振動発生状況を把握することができます。

小型で電池駆動のため簡単設置

揺れウォッチャーは、従来の計測機器のように外部電源は必要ありません。
電池駆動のため電源をいれるとすぐに計測が開始されます。

磁石が内蔵されているため、鉄板などの垂直面にも取り付けることができます。
初期設定や設置のために技術担当者を呼ぶ必要もなく、工事の進捗状況などによって自由に設置場所を変更することも可能です。
設置場所に悩む必要がなく、技術者の手を借りる必要がないのは大きなポイントです。

スマホやタブレットでデータをすぐに確認

揺れウォッチャーが計測したデータは、スマホ・PC・タブレットなどでタイムリーに閲覧できます。現場写真や図面を重ね合わせて表示できるので、各所の振動値が一目瞭然です。
振動レベルは8段階で色分けされているので、視覚的にもわかりやすい工夫が施されています。

また、WEB上で管理画面が確認できるため、ソフトウェアなどのインストールは一切不要なのも嬉しいポイントです。パソコンなどIT系が苦手な担当者さんも安心ですね。

データ分析は機器内で実施

従来の計測機器では、現場で振動を計測後、事務所に持ち帰ってPCにデータを入力し、専用ソフトウェアで周波数分析、といった作業をする必要がありました。

揺れウォッチャーは、振動を検知すると機器内部で自動振動分析を行います。
分析結果はスマホなどからリアルタイムで確認できるので、振動の発生状況を常に把握することができます。

一定の振動値を超えた場合には、振動源に近い重機オペレーターへアラートメールを通知する機能もあるので、苦情・クレームにつながりかねない振動に対してのみ、ピンポイントで対策を行うことができます。

振動源を特定できる

機材や重機によって、振動の周波数には特徴があります。
例えば、解体などに使用するハンドブレーカーの主要な周波数は60ヘルツ、H形鋼などの打ち込みに使うバイブロハンマーは12〜20といったように、周波数分析データを蓄積していくことで、振動源を特定できるようになります。
苦情につながりやすい作業や建設機械が把握できれば、効果的な振動対策を講じることができるようになるでしょう。

また、振動被害に対して寄せられる苦情・クレームの中には、「実は付近を通過する鉄道による振動だった」といったケースもあります。
周波数分析を行うことで、万が一苦情を受けた際にも振動の発生状況をしっかりと説明できるようになるのは心強いですね。

実際に振動を受けた被害者の口コミ・体験談

まず私自身が工事現場の振動の被害を受けたことがあり、建築を取り壊す作業現場の近くで暮らしていました。すると取り壊しの振動で窓ガラスにヒビが入ってしまい、驚きましたがどうしていいか分からずそのままにしてしまったのです。

そして退去する際に、不動産業者に「このヒビはなんですか?」と言われて「近くで工事してる際に…」と説明しましたがあまり信じてもらえず、結局修復費用として3万円を払うことになりました。

その時は現場にクレームを入れたいなと思いましたが、取り壊しの工事から数ヶ月経ってしまっていたので諦めましたが、今後このようなことがあれば一報しようと決めた体験でもあります。

このように振動がたくさんのクレームになる前に対応することが大切でしょう。

振動対策をしなくてはならない理由

現場で振動対策をしなくてはならない理由

振動被害について、周辺住民からひとたび苦情を受けてしまうと大変です。

建設事業会社は振動規制法や公害紛争処理法に基づいて、振動の発生状況が適正な範囲内であることを証明しなければなりません。
適正な範囲を超えていれば是正の指導を受けることになりますし、長期間に渡る調査を受けることで、工事停止や計画変更を余儀なくされることもあるでしょう。

それでは振動による住民への迷惑や、工事遅延リスクを防ぐためには、どのような対策を講じるべきか解説していきます。

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自宅でできる簡単な振動対策2選

自宅でできる簡単な振動対策

ここでは工事ではなく、自宅で振動対策をするなら簡単にできるものを紹介していきます。

吸音材を使う

吸音材は自宅の壁に貼り付けて、音や振動を吸収する役割があります。
簡単な振動とともに、騒ぎ声などの音の振動もある程度軽減してくれます。

防振プレートをつける

防振プレートは、床に貼り付けて振動を抑えてもらう製品です。
お子さんがどうしてもジャンプしてしまったり、床からの振動を抑えたい家庭に向いています。
吸音材とともに、Amazonなどで気軽に手に入れることができます。

振動についてまとめ

今回は振動対策の重要性や振動の定義・簡単にできる振動対策を紹介しました。
揺れウォッチャー以外にも防振マットやパーテーションなどの騒音・振動対策もありますが、ひとまず現場がどれくらい振動しているのかを確認するのが良いでしょう。
振動対策が簡易的で良くなる可能性もあるため、まずは揺れウォッチャーの導入がおすすめです。

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