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3ds Maxで建築設計するには?設計手順と正確に美しく仕上げるコツ

3ds Maxは建築設計において美しい3DCGを作り上げることができるソフトです。この記事では3ds Maxを使って建築設計する方法を簡単にまとめました。基本的な手順や建築設計に3ds Maxを使うときのコツも紹介するので参考にしてください。

3ds Maxで建築設計するには?

3ds Maxで建築設計をするには準備が必要です。3Dのモデリングについて学び、基本的なスキルを習得することは欠かせません。3ds Maxのセミナーを受講すると良いでしょう。その上で建築設計を始める際に重要なことを解説します。

快適な環境を用意してインストールする

3ds Maxを利用するにはAutodeskから3ds Maxを手に入れてインストールする必要があります。まずは3ds Maxの利用に十分な利用環境を用意しましょう。3ds Max 2023の場合には、64ビット版Windows 11または10が必要で、IntelまたはAMDのマルチコアプロセッサを搭載しているCPUが求められています。メモリは最低4GB以上が必要で、8GB以上が推奨されています。ディスク空き容量は9GBが必須ですが、3Dモデリングをするとデータ量が大きくなるので注意しましょう。建築設計を仕事としていくなら数百GBTB単位のディスク容量を用意した方が無難です。また、3ds Maxの操作では3ボタンマウスが役に立つので準備しておくのがおすすめです。

3ds MaxAutodeskの公式サイトからダウンロードできます。基本的にはサブスクリプションサービスになっていますが、無床体験版をダウンロードして使用することも可能です。ダウンロードにはAutodeskのアカウント作成が必要になります。氏名や電子メールアドレスなどの入力だけでアカウントを作成できます。サインインをしたら3ds Maxをダウンロードすると、インストーラーが起動するので指示に従ってインストールしましょう。

必要なプラグインを揃える

3ds Maxは拡張性が高いのが特徴で、さまざまなプラグインを利用できます。建築設計にも使えるプラグインがたくさんあるので活用しましょう。例えば、レンダリングではVrayCoronaなどをプラグインだけで使うことができます。建築物を美しく見せられるようにデザインするにはレンダリングは重要です。植栽を設置できるforest packがあればエクステリアのデザインをしやすいでしょう。他にも建築設計に使えるプラグインはたくさんあるので活用するのがおすすめです。

基本操作を身につける

3ds Maxの基本的な操作方法を身につけるのは重要な準備です。建築設計では平面図や立面図を書くことから始めていき、3次元のモデリングをしてさらにレンダリングなどの高度な作業を進める必要があります。基本操作は一通り身につけてから建築設計を始めるのが大切です。3ds Maxについて実践的に学べるセミナーに参加すれば短期間で基本操作を身につけられます。チュートリアルを通して独学で少しずつ学んでいくことも可能です。建築設計をしながら基本操作を習得することもできますが、あらかじめ基本的な3次元モデリングを3ds Maxでできるようにしておくとスムーズでしょう。

3ds Maxで建築設計する手順

3ds Maxで建築設計をするときにはスムーズに進められるように基本的な手順を抑えておくのがおすすめです。ここでは一般的に3ds Maxで得建築設計をする流れを紹介します。

図面を作成する

建築設計ではまず2次元の図面を作成することから始めます。通常の建築設計と同様に、まずは紙に図面を引くと3ds Maxで作業をしやすいでしょう。2次元の図面を作成したら、3ds Maxに図面を落とし込みます。平面図と立面図を下図として描くだけなので簡単です。線オブジェクトとして図面をレイヤーとしてまとめると編集しやすくなります。

図面に基づいて全体をモデリングをする

図面を作成したら建築物のモデリングを始めます。標準プリミティブのボックスを使って建物の3次元モデルを組み上げていきましょう。他のプリミティブも組み合わせると複雑なデザインの建物もデザインできます。また、ラインを使用すると建物を建てる敷地の境界線を定義したり、建物に細かな細工をしたりすることも可能です。母屋と離れのような形で複数の建物を組み合わせる場合には個別にモデリングして、座標を動かすことで建物をぴったり合わせると良いでしょう。

インテリアのモデリングをする

建物全体のモデリングが終わったらインテリアのモデリングを始めます。壁や柱、巾木などの建築に必要な構造物からオブジェクトを入れていきます。建物の基本骨格ができた時点でインテリアの装飾を作り上げていくという流れで進めるのが基本です。インテリアには家具をオブジェクトとして設置することができます。顧客に想定イメージ図を示すときなどには、インテリアを作り込んでおくと魅力を想像してもらいやすくなります。

レンダリングをする

外観も内観もモデリングできたらレンダリングをしましょう。レンダリング処理によってより現実に近い仕上がりにすることができます。テクスチャや光源などの設定をすることで、リアリティのある姿にしていきます。材料や色などの指定をするだけで簡単に高度なレンダリングが可能です。レンダリングをしながら建物のデザインを微修正していき、美しく見えるように仕上げていきます。

3ds Maxで建築設計するコツ

3ds Maxで建築設計をするにはコツがあります。特に顧客サービスをする上では正確に美しく仕上げるのが建築設計では重要なポイントです。ここでは両方の条件を満たすためのコツを紹介します。

必ず図面から設計を始める

3ds Maxで建築設計をするときには必ず平面図と立面図を引くことから始めるのがコツです。3ds Maxは高度なモデリングやレンダリングができるのはメリットですが、平面図を仕上げるのには適していません。手書きで図面を引いてから3ds Maxに入力したり、AutoCADなどの2次元の作図にも強いソフトを使用したりして、効率よく設計を進めましょう。2次元の図面なしで最初から3次元モデリングをするのは容易ではありません。仕上がりが悪くなったり、作業効率が低下したりする原因になります。基本的な手順を守って建築設計をしていくと、モデリングやレンダリングに強い3ds Maxの魅力を活かせます。

テクスチャの作成ソフトを別に用意する

3ds Maxではテクスチャの作成にはあまり向いてません。建築では床材や壁材、クロスなどのデザインが精巧に作り込まれていることがよくあります。テクスチャを精密にデザインすることでリアリティのある建築設計を仕上げることが可能です。ペイントツールを用意してテクスチャを作成すると完成度を上げられます。ある程度はテクスチャ素材をインターネット上で見つけてダウンロードすることも可能です。しかし、理想的なテクスチャが見つからずに苦労することもよくあります。自分でテクスチャを臨機応変にデザインできるようにペイントツールを用意して使っていきましょう。

まとめ

3ds Maxは建築設計に有用なソフトです。2次元の図面を引くことから始めて、手順に沿って3次元CGを作り上げれば美しい仕上がりにできます。レンダリングの性能が高いので上手に活用して3ds Maxのメリットを活かしましょう。

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