WordPressは、世界中で利用されている人気のCMSです。企業サイトや個人ブログ、ECサイトまで幅広く活用されており、その需要は年々高まっています。WordPressを活用できるスキルは、Web制作やマーケティング、フリーランス案件などで即戦力となるため、学習を検討している方も多いのではないでしょうか。
本記事では、WordPress開発講座の種類や選び方のポイントを解説し、目的別におすすめの講座7選を紹介。さらに、受講後に役立つ案件獲得のコツについても見ていきましょう。
WordPressとは
WordPressとは、Webサイトやブログを簡単に作成・管理できるコンテンツ管理システムです。
2003年にオープンソースソフトウェアとして公開されて以来、個人ブログから企業の公式サイト、ECサイトまで幅広く活用されています。特別なプログラミング知識がなくても直感的に操作できる点が大きな特徴です。
さらに、豊富なテーマやプラグインを活用することで、デザインや機能を自由にカスタマイズできます。SEO対策やセキュリティ対策を支援する機能も充実しており、Webマーケティングの現場でも高い評価を得ているのです。
WordPressについて詳細を知りたい方は、下記をご覧ください。
WordPress開発講座の種類と特徴
WordPressを学ぶための講座にはさまざまな種類があり、目的や学習スタイルに合わせて選ぶことが大切です。講座の形式によって、学べる内容やサポート体制、費用が異なります。
ここでは、代表的な3つの講座タイプである「無料・定額型講座」「1日集中型講座」「買い切り型講座」について、それぞれの特徴を見ていきましょう。
無料・定額型講座はコスパ重視で学び放題
無料・定額型のWordPress開発講座は、月額料金や無料プランで複数の講座を受講できる学習形式です。
特に初心者にとっては、コストを抑えて必要なスキルを幅広く学べる点が魅力でしょう。多くの講座では、WordPressの基礎から応用、WebデザインやSEO対策など関連分野の知識も習得できます。
また、オンライン形式が主流であるため、場所や時間に縛られず自分のペースで学習できるのもメリットです。質問掲示板やメンター制度を備えた講座もあり、独学での不安を解消できるでしょう。
1日集中型講座で短期間で効率的に習得
1日集中型講座は、限られた時間でWordPress開発の基礎や特定のスキルを習得できる短期集中型の学習形式です。主に対面やオンラインで実施され、数時間から1日程度で講座が完結するため、忙しい社会人や短期間で成果を出したい人に適しているでしょう。
講座内容は、サイトの立ち上げからテーマ設定、プラグイン導入までの基本操作が中心です。実際に手を動かしながら学ぶため、理解が深まりやすくなっています。受講後に録画データやテキスト資料を提供する講座もあり、復習にも活用可能です。
買い切り型講座で必要なスキルを必要なだけ
買い切り型講座は、特定の学習内容を1回の支払いで購入する形式の講座です。
受講期間に制限がなく、購入後は何度でも繰り返し学習できるため、自分のペースで進めたい人に適しています。初心者向けの基本講座から、テーマカスタマイズやプラグイン開発などの専門講座まで、幅広い選択肢があります。
自分に必要なスキルを選んで学べる反面、学習内容を自分で取捨選択する必要があるため、事前に学習計画を立てることが重要でしょう。
WordPress開発講座の選び方のポイント
WordPress開発講座を選ぶ際には、学習形式やサポート体制、カリキュラムの内容をしっかりと確認することが大切です。目的や学習スタイルによって最適な講座は異なります。
- 授業形式「オンラインか通学か」
- サポート体制「質問・相談サポートの重要性」
- 学習内容「基礎か実践かを明確にする」
- 目的別選び方「転職・副業・スキルアップ」
ここでは、講座選びで重要となる上記4つのポイントを見ていきましょう。
①授業形式「オンラインか通学か」
WordPress講座にはオンライン形式と通学形式があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。
オンライン形式は、自宅や外出先など場所を選ばず受講できるため、時間の融通が利きやすいのが大きな魅力です。仕事や家庭の予定と両立しながら学習できるため、社会人や主婦に人気があります。
一方、通学形式は授業中に同じ目標を持つ仲間と交流できるため、モチベーション維持にもつながるでしょう。しかし、通学には移動時間や交通費が必要となるため、継続するための負担を考慮する必要があります。
自分の生活スタイルや学習の進め方に合わせて、オンラインか通学かを選びましょう。
②サポート体制「質問・相談サポートの重要性」
学習を進める中でわからないことが出てきた際、質問や相談ができるサポート体制は非常に重要です。特にWordPressはプラグインの設定やPHPコードの理解など、つまずきやすいポイントが多いため、サポートの有無が学習効率に大きく影響するでしょう。
講座によってサポート体制には違いがあり、チャットや掲示板で24時間いつでも質問できるものや、週に数回メンターと面談できるものなどさまざまです。
③学習内容「基礎か実践かを明確にする」
WordPress講座には、初心者向けの基礎講座から、テーマ開発やカスタマイズなどの実践的な内容を学ぶ講座まで幅広い選択肢があります。自分がどのレベルまで学習する必要があるのかを明確にすることで、講座選びのミスマッチを防ぐことができるでしょう。
例えば、ブログサイトを立ち上げるためにWordPressを学ぶ場合は、インストールやテーマ設定、記事の投稿といった基礎内容を学べる講座で十分です。一方で、フリーランスとしてクライアントのWebサイトを構築する場合は、PHPやJavaScriptを使ったオリジナルテーマ開発や、SEO対策の知識を習得できる実践型講座が必要になります。
④目的別選び方「転職・副業・スキルアップ」
WordPressを学ぶ目的によって、適した講座は異なります。転職、副業、スキルアップなど、目指すゴールに応じて必要なスキルや学習内容を見極めることが大切です。
転職を目指す場合は、ポートフォリオの作成や面接対策など、キャリアサポートが充実している講座が適しています。実務で必要となるスキルを効率的に学べるプログラムや、転職保証付きの講座を選ぶのも有効でしょう。
副業目的であれば、WordPressの基礎に加えて、クライアントワークや案件の進め方について学べる講座が役立ちるでしょう。案件獲得のための営業スキルや、クラウドソーシングでの活動方法を教えてくれる講座もあります。
一方で、現職でのスキルアップを目指す場合は、自分が不足している知識を補える講座を選びましょう。基礎知識がある人なら、オリジナルテーマ開発やプラグイン開発を学べる中・上級者向け講座がおすすめです。
おすすめのWordPress開発講座7選
WordPressを効率的に学ぶためには、自分の目的や学習スタイルに合った講座を選ぶことが重要です。各スクールには、初心者向けの基礎講座から、テーマ・プラグインのカスタマイズ、PHPを用いた開発スキルを学べる応用講座まで、さまざまなコースが用意されています。
以下の表に、おすすめのWordPress開発講座の特徴をまとめました。
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スクール名 | 特徴 | 料金(税込) | |
---|---|---|---|
Webデザイン 転職コース | SAMURAI ENGINEER |
|
138,600円 |
WordPressコース | SHElikes |
|
6,750円/月 |
WordPress講座 | インターネット・アカデミー |
|
66,000円 |
WordPress入門 | Schoo |
|
980円/月 ※無料会員あり |
Webサイト制作コース | CodeCamp |
|
198,000円~ |
WordPressテーマ&プラグイン実践講座 | Winスクール |
|
128,700円〜 |
WordPress基礎 | KENスクール |
|
85,800円 |
自分の目的や学習スタイルを明確にし、最適な講座を選んでWordPressスキルを身につけてましょう。
①SAMURAI ENGINEER
SAMURAI ENGINEERのWebデザインコースでは、WordPressを活用したオリジナルサイトの制作を通じて、実践的なスキルを習得できます。専属の現役エンジニアがマンツーマンで指導するため、未経験からでも安心して学習を進めらるでしょう。
下記の人におすすめです。
- 手厚いサポートを受けながら実践的なスキルを習得したい人
- オリジナルのWordPressサイトを制作し、ポートフォリオを作りたい人
- フリーランスや副業で案件獲得を目指したい人
SAMURAI ENGINEERでは、転職や案件獲得を目指す方に向けてキャリアサポートも提供しており、学習後の進路まで見据えて学べる環境が整っています。
②SHElikes
SHElikesのWordPressコースは、女性向けに特化したオンラインスクールで、WordPressの基礎設定やカスタマイズスキルを習得できます。動画教材による学習がメインですが、月に1回のコーチングや講師への質問機能があり、学習を継続しやすいサポート体制が整っています。
下記の人におすすめです。
- WordPressを活用して自分のブログやポートフォリオを作りたい人
- 女性向けのコミュニティで仲間と一緒に学びたい人
- Webデザインやマーケティングスキルも同時に学びたい人
SHElikesでは、学習後に案件紹介サービスも提供しており、スキルを活かして副業や転職につなげやすい点も魅力の一つでしょう。
③インターネット・アカデミー
インターネット・アカデミーのWordPress講座では、基礎から応用まで体系的に学ぶことができます。オンライン・通学・ハイブリッド型と受講形式を自由に選べるため、ライフスタイルに合わせた学習が可能です。
下記の人におすすめです。
- オンラインと通学を併用して柔軟に学習したい人
- WordPressでのオリジナルテーマ作成スキルを習得したい人
- 副業やフリーランスを目指してスキルアップをしたい人
実際に学習中に作成するオリジナルサイトは、転職活動や案件獲得時のポートフォリオとして活用可能です。
④Schoo
SchooのWordPress入門講座は、WordPressを使ったサイト構築の基礎を学べるオンライン講座です。動画授業を通じて、サイトの設計やカスタマイズ、プラグインの活用までを学習できます。
下記の人におすすめです。
- 低コストでWordPressの基礎知識を学びたい人
- 自分のペースで動画教材を活用して学びたい人
- 子テーマの活用やプラグイン設定などの基本を学びたい人
Schooでは、WordPressだけでなくWebデザインやマーケティングなどの関連分野も視聴できるため、Web制作に必要な知識を幅広く学べます。
⑤CodeCamp
CodeCampのWebサイト制作コースは、現役エンジニアによるマンツーマンレッスンが特徴です。HTML/CSS、JavaScript、PHPを使って、WordPressサイトを構築するための実践的なスキルを習得できます。
下記の人におすすめです。
- WordPressでテーマカスタマイズやサイト構築を学びたい人
- マンツーマンレッスンで疑問をすぐに解決したい人
- 副業や転職に向けてポートフォリオを作成したい人
CodeCampは、学習期間を選択できるため、スケジュールに合わせて柔軟に学習計画を立てられるでしょう。
⑥Winスクール
WinスクールのWordPressテーマ&プラグイン実践講座は、ビジネスサイトの構築に必要なスキルを効率的に習得できるカリキュラムが用意されています。テーマやプラグインの活用方法を学び、カスタム投稿タイプやSEO対策など、実務に直結する知識を習得可能です。
下記の人におすすめです。
- WordPressを使ってビジネスサイトを構築したい人
- プラグインの活用やSEO設定など実務スキルを学びたい人
- 助成金を活用してお得にスキルを習得したい人
企業向け研修も豊富に実施しており、就職・転職後に即戦力となるためのスキルが身につくでしょう。
⑦KENスクール
KENスクールのWordPress基礎講座では、WordPressのインストールや設定、ダッシュボードの操作など、サイト構築に必要な基礎スキルを学べます。校舎が全国に複数あり、通学形式での受講も可能なため、講師に直接質問しながら学習できる環境が整っています。
下記の人におすすめです。
- WordPressの基本操作を一通り学びたい初心者の人
- オンラインよりも対面で学習したい人
- ダッシュボード操作やプラグイン設定などを基礎から学びたい人
KENスクールは、IT関連の幅広い講座を提供しているため、必要に応じてPHPやJavaScriptなどの追加スキルも習得できます。
その他の講座を知りたい方は、下記をご覧ください。
受講後のWordPress案件獲得のコツ
WordPress開発講座を修了した後は、学んだスキルを活かしてさまざまなキャリアパスが開けます。フリーランスとして案件を受注したり、副業で収入を得たり、Web制作会社や企業のWeb担当者として転職するなど、選択肢は多岐にわたります。
ここでは、スキルを効果的にアピールするためのポートフォリオの作成方法や、案件獲得のコツ、転職活動時のポイントを探っていきましょう。
ポートフォリオの作り方と活用法
ポートフォリオは、学習成果やスキルを証明するための重要なツールです。
WordPress開発の実績をアピールするためには、単にサイトを並べるだけでなく、制作時の目的や工夫したポイントを具体的に記載することが大切です。例えば、「オリジナルテーマを作成し、カスタム投稿タイプを活用して情報管理を効率化」といった内容を記載すると、スキルレベルが相手に伝わりやすくなります。
さらに、GitHubやポートフォリオサイトに作品を公開することで、企業やクライアントに簡単に共有できるようにしておきましょう。
クラウドソーシングで案件を獲得する方法
クラウドソーシングサイトは、初心者が実務経験を積むための最適なプラットフォームです。
WordPress関連の案件は、サイト制作やカスタマイズ、プラグイン開発など多岐にわたります。
まずは「クラウドワークス」や「ランサーズ」などのサイトに登録し、プロフィールを充実させることが重要です。スキルや実績を具体的に記載し、ポートフォリオを添付することで信頼度が高まるでしょう。
初めは小規模な案件から取り組み、納期や品質を守ることでクライアントからの評価を積み重ね、継続的な案件獲得につなげましょう。
転職時にアピールするポイント
WordPressスキルを活かして転職を目指す際には、単に知識があることを伝えるのではなく、実際にどのようなプロジェクトに関わり、どのような成果を出したのかを具体的に示すことが重要です。
例えば、「自社サイトのリニューアルを担当し、ページ表示速度を30%向上」「SEO対策を実施し、検索順位を5位から2位に引き上げ」など、数字で成果を提示すると説得力が増すでしょう。また、WordPressの習得過程で得た課題解決力や、最新技術を学び続ける姿勢をアピールすることも、企業側に好印象を与えるポイントです。
自分に合った講座でWordPress開発スキルを習得しよう
WordPressの開発スキルは、個人のブログや趣味のサイト制作だけでなく、企業のコーポレートサイト構築やECサイト運営など、幅広い分野で求められています。
学習の第一歩を踏み出す際は、目的やライフスタイルに合わせて自分に合った講座を選ぶことが大切です。講座で学んだ知識やスキルを活かし、ポートフォリオの作成やクラウドソーシングでの実績作りに取り組むことで、転職や副業、フリーランスへの道が広がります。
なお、デザインスキルをさらに高めたい方には、2日間で基礎から応用まで学べるProSkilllの「Canva基礎セミナー」もおすすめです。詳細は下記のリンクからご覧ください。
