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SOLIDWORKSで図面は作成できる?作成する方法やメリット・注意点を紹介

SOLIDWORKSは、3DCAD設計ソフトウェアで、機械や建築などの分野で広く使われています。3Dモデルを作成し、そのモデルから2D図面を簡単に作成することも可能です。
今回は、SOLIDWORKSで図面を作成する方法や3Dモデルから2D図面を作成するメリットなどをご紹介します。

SOLIDWORKSで図面は作成できる?

SOLIDWORKSは3DCADソフトウェアで、図面を作成するために広く使用されています。部品やアセンブリ、および図面などを作成でき、設計プロジェクトを管理することも可能です。
SOLIDWORKSで作成できる主要な図面には、以下のようなものがあります。

3D図面

3Dモデルの形状や寸法を表現する図面です。3D図面には、正投影図、斜投影図、断面図、詳細図などがあります。
3D図面は、設計者や製造者が製品の外観や構造を理解するのに役立ちます。自動車や家電製品などの機械製品の設計には、3D図面が欠かせません。

2D図面

2Dモデルの形状や寸法を表現する図面です。2D図面には、平面図、立面図、断面図、配置図などがあります。
2D図面は、建築や土木などの分野で、建物や構造物の設計や施工に用いられます。家やビルなどの建築物の設計には、2D図面が必要です。

サーフェス図面

サーフェスモデルの形状や曲率を表現する図面です。サーフェス図面には、曲面図、曲率図、等高線図などがあります。
サーフェス図面は、複雑な自由曲面を持つ製品の設計や検証に用いられる場合が多いです。飛行機や船などの流体力学的な性能を重視する製品の設計には、サーフェス図面が適しています。

アセンブリ図面

複数の構成要素が結合してできるアセンブリモデルの形状や寸法を示す図面です。アセンブリ図面には、展開図、分解図、配置図、部品リストなどが含まれています。
アセンブリ図面は、製品の構造と組み立て手順を明確に表現するために役立ちます。自転車やコンピュータなどの複雑な製品の設計において、アセンブリ図面は不可欠です。

ドラフティング図面

3Dモデルから2D図面を自動的に作成する機能です。ドラフティング図面には、正投影図、断面図、詳細図、寸法、注記などが含まれます。
ドラフティング図面は、3Dモデルと連動しており、3Dモデルが変更されると、2D図面も自動的に更新されるのが特徴です。ドラフティング図面は、製品の仕様や設計意図を伝えるのに役立ちます。

シートメタル図面

シートメタルモデルの形状や寸法を表現する図面です。シートメタル図面には、折り曲げ線、折り曲げ半径、折り曲げ角度、平坦化図などがあります。
シートメタル図面は、板金加工や曲げ加工の指示や検証に用いられる場合が多いです。金属製のケースや筐体などの設計には、シートメタル図面が適しています。

SOLIDWORKSで図面を作成する方法

SOLIDWORKSを使用した図面は、修正や変更が容易にできるため、設計プロセス全体において非常に有用です。
SOLIDWORKSによる図面の作成方法には、さまざまなものがありますが、ここでは基本的な手順をご紹介します。
図面を作成するための一般的なステップは、以下のとおりです。

1.新規図面作成

新規 (標準ツールバー) または 「ファイル」から「新規」 をクリックすると、新規SOLIDWORKSドキュメントのダイアログボックスが表示されます。ここで、図面を作成するために必要なテンプレートを選択可能です。
テンプレートには、シートフォーマット、単位、寸法スタイル、アノテーションスタイルなどの設定が含まれています。

2.シートフォーマットを指定する

「シートフォーマット/サイズ 」のオプションを選択すると、シートフォーマットのダイアログボックスが表示されます。ここで、シートのサイズ、向き、スケール、フォーマットを指定可能です。
シートフォーマットには、タイトルブロック、罫線、ロゴなどの要素が含まれています。

3.モデルを選択してビューを挿入する

PropertyManager で、「ドキュメントを開く」からモデルを選択すると、図面に挿入するモデルを選択できます。モデルは、部品ファイル(.sldprt)またはアセンブリファイル(.sldasm)のいずれかです。
モデルを選択すると、ビューの種類、向き、スケール、配置などのオプションが表示されます。

4.ビューのプロパティを変更する

PropertyManagerでオプションを選択した後、ビューをグラフィック領域に配置するためには、マウスを使用してビューを移動し、クリックして固定することが必要です。
ビューが配置されると、プロパティの変更やビューの回転、移動、または削除などがおこなえます。

5.アノテーション、寸法、シンボル、表などを追加する

アノテーション、寸法、シンボル、表などを追加するには、アノテーションツールバー、寸法ツールバー、シンボルツールバー、表ツールバーなどのツールを使用します。
これらのツールは、図面に必要な情報を表示するために使用されます。

6.図面ドキュメントを保存する

図面ドキュメントにタイトルを設定して保存するには、「ファイル」から「名前を付けて保存」をクリックします。一般的に、図面ファイルの拡張子は「.slddrw」です。図面ファイルは通常、関連付けられたモデルファイルと連動しています。
モデルファイルに変更が加えられると、変更が図面ファイルにも自動的に反映される仕組みです。

SOLIDWORKSで3Dモデルから2D図面を作成するメリット

SOLIDWORKSで3Dモデルから2D図面を作成することは、製品設計と製造プロセスにおいて、効率性と精度を向上させます。
SOLIDWORKSで3Dモデルから2D図面を作成するメリットは多いです。以下にいくつかの主なメリットをご紹介します。

正確な図面作成

SOLIDWORKSで3Dモデルから2D図面を作成することにより、製品の設計や寸法が非常に正確に表現されます。これにより、製品の寸法や形状の正確性が確保され、製造プロセスにおける問題やエラーを最小限に抑えることができます。

製品の詳細な説明

2D図面では、製品仕様や設計意図を注記や記号などで明示できます。
3Dモデルは形状だけでなく、材質や表面処理などの情報も持っていますが、2D図面はそれらの情報を文字や図形で表現できるため、より詳細に伝えられます。

図面作成の手間と時間の節約

SOLIDWORKSを使うと迅速かつ簡便に、3Dモデルから2D図面を生成できます。
3Dモデルにはすでに形状や寸法などの情報が含まれているため、2D図面に変換する際に、自動に情報を追加したり再利用することが可能です。手動で作業するよりも、SOLIDWORKSで効率良く図面を作成することができます。

SOLIDWORKSで図面を作成する際の注意点

SOLIDWORKSは図面作成において、非常に役立つツールです。高品質な図面を作成するためには、いくつかの注意ポイントがあります。
SOLIDWORKSで図面を作成する際の注意点には、以下のようなものがあります。

適切な表記と注釈

図面には適切な表記と注釈を付けることが重要です。部品の材質、加工方法、表面仕上げなどの情報を記述し、図面を理解しやすくしましょう。
また、図面上には必要なビューを追加し、詳細を補足するための断面図や詳細図を作成することも必要です。

レイヤーとテンプレートの適切な使用

SOLIDWORKSでは、図面を整理し、編集を容易にするためにレイヤーを使用することができます。
テンプレートを利用して一貫性のある図面スタイルを確立しましょう。これにより、プロジェクト全体で一貫性が保たれ、作業効率が向上します。

規格に従う

図面は、国際規格や業界規格に準拠することが望ましいです。SOLIDWORKSでは、規格に基づいた図面作成をサポートする機能があります。
例えば、GD&T(幾何公差)やBOM(部品表)などを作成することができます。

SOLIDWORKSで図面作成まとめ

SOLIDWORKSには、3Dモデルから図面を自動的に作成する機能があります。図面の変更や修正も簡単におこなえるため、図面の作成時間を大幅に短縮でき、ミスや手間を減らすことができるのが特徴です。
SOLIDWORKSを使って、効率的に図面を作成してみましょう。

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