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SOLIDWORKSの永久ライセンスとは?価格と購入方法

SOLIDWORKSの購入を検討している人のなかには、永久ライセンスと期間利用ライセンスのどちらを選択するかを迷っている人もいるのではないでしょうか。ここでは、SOLIDWORKSの永久ライセンスとは何かを分かりやすくご説明し、その購入方法もお伝えします。

SOLIDWORKSの永久ライセンスとは?

SOLIDWORKSの永久ライセンスとは、製品の購入費用を支払うことで、半永久的にSOLIDWORKSが使える方式を指します。また、永久ライセンスを購入した上で、一定額の年間保守契約費用を支払うと、最新バージョンへのアップグレードを行いつつ、製品を快適に利用することが可能です。永久ライセンスを購入した時点のバージョンから、新しいバージョンへとアップグレードして利用できるシステムが整っているところは、SOLIDWORKSの永久ライセンスの大きな魅力です。

ユーザーの立場に立った利便性の高いサービスを次々に提案しているSOLIDWORKSでは、2023年10月以降、永久ライセンスの購入者に対して、3DEXPERIENCEプラットフォームがバンドルされることを発表しています。従来は、クラウド環境でのSOLIDWORKSの利用を希望する場合、3DEXPERIENCE SOLIDWORKSを1年契約または3ヶ月契約で、サブスクリプション利用する必要がありました。変更に伴い、永久ライセンス保持者がクラウド環境を活用してCADデータを保存したり、関係者と密にコミュニケーションを取って設計を進めたりできるようになります。

SOLIDWORKSの永久ライセンスの購入方法

SOLIDWORKS製品の販売元であるSOLIDWORKS・ジャパンでは、自社で直接販売を行うのではなく、販売代理店を通じて販売を行う間接販売の制度が導入されています。代理店による販売制度によって、地域に密着したきめ細かなサービスの提供を実現しているのが特徴です。SOLIDWORKSの永久ライセンスの購入を希望する場合、SOLIDWORKS販売代理店、認定販売店から購入するようにしてください。購入時だけでなく、購入後のサポートも含めてしっかり行ってもらうことができます。

SOLIDWORKSの永久ライセンスを取り扱う販売代理店は、全国に26店存在します。東京や神奈川に拠点を置く代理店が多いですが、他の地域でも利用しやすいよう、長野、静岡、広島、大阪、神戸、福岡などにも販売代理店があります。定評のあるSOLIDWORKSの永久ライセンスの販売代理店としては、大塚商会が挙げられます。大塚商会は、オフィス機器関連のサービスを幅広く展開していて、文具等の備品を販売する「たのめーる」でも知られる企業です。また、株式会社 日立製作所、株式会社 日立産業制御ソリューションズ、東芝デジタルソリューションズ株式会社、キヤノンITソリューションズ株式会社、NEC日本電気株式会社といったデジタル機器の製造を手掛ける大手メーカーやその関連会社も、SOLIDWORKSの販売代理店に名を連ねています。SOLIDWORKSは、パソコン上で利用することになるため、導入しているパソコンメーカーの系列の販売代理店を選ぶと、導入方法や利用方法について具体的に提案をしてもらいやすくなるでしょう。

SOLIDWORKSの永久ライセンスを取り扱う認定販売店は、全国に18店あります。認定販売店は、東京や大阪といった都市だけでなく、石川、富山、新潟など北陸地方にも存在しているので、より多くの地域の人が利用しやすくなっています。キヤノンシステムアンドサポート株式会社、リコージャパン株式会社というプリンターに定評のある企業も認定販売店に選ばれているため、自社で利用しているプリンターと同じ会社にSOLIDWORKSの永久ライセンスの購入について相談してみるのもおすすめです。サービスの質がある程度分かっている方が、安心して利用しやすいこともあるでしょう。

SOLIDWORKSの永久ライセンスは、購入後のサポートについても、販売代理店、認定販売店に関わってもらうことになるため、長期的に信頼関係が築ける、相談がしやすい販売店を選ぶようにしましょう。購入した永久ライセンスをできる限り賢く活用するための役立つ情報を伝えてくれる販売店から購入することが大事なポイントです。なお、SOLIDWORKSの永久ライセンス、期間利用ライセンスの販売代理店、認定販売店に関する情報は、SOLIDWORKS・ジャパンの公式ホームページに掲載されています。

現在のSOLIDWORKSのライセンスラインナップ

SOLIDWORKSのライセンスには、永久ライセンス以外にどのような選択肢があるのでしょうか。現在のSOLIDWORKSのライセンスラインナップをご紹介します。

SOLIDWORKSには、Standard版、Professional版、Premium版という3つのバージョンがあります。それぞれに関して、永久ライセンス、もしくは期間利用ライセンスを選択可能です。期間利用ライセンスについては、利用期間を1年または3ヶ月から選ぶことができます。同一製品であっても、ライセンスの選択肢が複数存在するため、購入時には適したライセンスを吟味することが必要です。期間利用ライセンスは、Termラインセンスとも称されます。

従来のSOLIDWORKSの購入方法は、永久ライセンスのみでした。CADソフトを販売する他社がサブスクリプションモデルを導入を進める流れを受けて、SOLIDWORKSにおいてもTermライセンスを販売するようになりました。SOLIDWORKSにおいてTerm版のライセンスが販売開始されたのは、2022年5月のことです。この時点で、1台のパソコンの利用に限定されたスタンドアロン版におけるTermライセンスが購入可能となりました。また、2023年3月には、複数台のパソコンで利用できるネットワーク版においても、Termライセンスが購入できるようになり、ユーザーが運用環境に応じて、ライセンスをさらに柔軟に選択できるようになったのです。

永久ライセンスは、長期的な利用を視野に入れたユーザーにとってはメリットが多い一方で、費用も高額のため、初めて使うユーザーにとってはやや敷居が高く感じられる部分もあるものです。SOLIDWORKSは、期間利用ライセンスから永久ライセンスへの切り替えもできるため、まずは期間利用ライセンスでSOLIDWORKSの操作性を確かめて、その後に永久ライセンスを導入するという方法を取るのもおすすめです。永久ライセンス、期間利用ライセンス、それぞれのライセンスの特性を生かした利用方法を賢く選択できるようにしてください。

SOLIDWORKSの永久ライセンスと期間利用ライセンスの費用面での違いについて、具体的にお伝えしておきましょう。Standard版のスタンドアロンの場合、永久ライセンスの費用は1,035,000円(税別)、期間利用ライセンスでの1年利用は476,400円(税別)です。期間利用ライセンスのおよそ2年分の費用で永久ライセンスが購入できるため、長期的な利用を考えている場合は、永久ライセンスは決して高額なものではありません。年間の保守費用は別に必要となりますが、永久ライセンスは長期利用者にとってはメリットが多いものです。

また、3DEXPERIENCE Platformに接続して、クラウド環境でSOLIDWORKSを利用できる3DEXPERIENCE SOLIDWORKSに関しても、Standard版、Professional版、Premium版という3つのバージョンが存在します。3DEXPERIENCE SOLIDWORKSについては、永久ライセンスでの購入はできず、期間利用ライセンスでの利用が必要です。期間は、1年または3ヶ月から選択できます。

SOLIDWORKSの永久ライセンスについてまとめ

SOLIDWORKSの永久ライセンスとは、購入費用を支払うことで、半永久的にSOLIDWORKSが使えるライセンスを指します。永久ライセンス以外には、Termライセンスと呼ばれる期間利用ライセンスも選択可能です。期間利用ライセンスを使ってから、長期的な利用のために永久ライセンスを購入するという方法を取ることもできます。

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