さまざまな会社からCADのソフトが販売されています。
RootPro CADという種類のCADもあり、この製品は他のCADとは違った特徴もいくつか持っています。
ここでは、RootPro CADの始め方や使い方、他のCADとの違いについて、詳しくご紹介します。
RootPro CADの始め方
RootPro CADをこれから使いたいと考えている人は、まず始め方を知っておいた方がおすすめです。
初心者がRootPro CADを始める上でまずしなければいけないのは、ソフトを入手してインストールすることです。
RootPro CADを使用するためには、インストールするパソコンのスペックが、一定の基準を満たしている必要があります。
スペックが不十分であるとソフトをパソコン上で動作させることができなくなるので、購入の前には必ず確認が必要です。
自分の使用しているパソコンが、必要なスペックを満たしているかどうか簡単に確認できるのは、無料版のフリーソフトをダウンロードする方法です。
「RootPro CAD 11 Free」というソフトが無料でダウンロードできるので、パソコンにインストールすれば、正常にソフトを動かせるかどうかチェックできます。
上記の無料版をインストールすれば、ソフトを購入しなくてもRootPro CADを使用することは可能です。
ですがこの無料版は、使用できる機能が限られているという大きなデメリットがあります。
そのため、全ての機能を使用して図面などを作成したい場合には、RootPro CADの製品版を購入した方がおすすめです。
有料版のソフトは「RootPro CAD Professional」という製品名で、ダウンロード購入により入手できます。
ダウンロード購入とは、ソフトを使用するためのユーザーIDとパスワードを購入する方法のことです。
有料版のRootPro CADを使えば、無料版のソフトよりも複雑な図形の編集ができます。
ダウンロード購入でRootPro CADを購入したユーザーは、自分でソフトをダウンロードする必要があります。
その後パソコンへソフトをインストールすれば、RootPro CADを始めることができます。
古いバージョンのRootPro CADを持っている人は、最新版のバージョンの通常ライセンスを購入すれば、最新の製品を自分のパソコンで利用できます。
なお、インターネットを使用できない環境の人がRootPro CADを始めたい場合には、パッケージソフトを購入することも可能です。
企業で使用している人にもこうした製品を販売していて、ダウンロード版の製品と同じ中身のものを販売しています。
パッケージソフトに入っているのはCD-ROMと、ライセンス証・専用封筒です。
複数の人が一緒にRootPro CADを始めたい場合には、5ライセンスパックを購入することもできます。
5ライセンスパックは、ダウンロード版製品の1ライセンスを、5つまとめて購入できる製品です。
初心者でCADを始めるか迷っている方はこちらの記事も参考にしてください。
RootPro CADの使い方
RootPro CADを手持ちのパソコンにインストールしたら、基本的な使い方からまず確認しておいた方が良いでしょう。
RootPro CADで図面を作する場合にまず知っておかなければいけないのは、レイヤーという概念です。
図面のファイルには1つ以上のレイヤーが必ず存在していて、ソフトを使用して制作した図形は、これらのレイヤーのいずれかに所属しています。
複数のレイヤーを同時に使用することにより、さまざまな図形制作をスムーズにおこなうことが可能です。
RootPro CADには、複数のレイヤーをまとめて、レイヤーのグループとして管理できる機能があります。
RootPro CADの基本画面構成
RootPro CADを効率的に使用するためには、基本となる画面の構成も覚えておいた方が最適です。
画面の左上にあるのが、レイヤーツリーなどを表示できるスペースです。
切り替え用のタブを押せば、さまざまなウィンドウを表示できます。
レイヤーツリーだけでなく、 部分図ツリーや作図部品一覧ウィンドウを、この場所に表示することも可能です。
レイヤーツリーとは図面に含まれているあらゆるレイヤーとそのグループを、ツリーの形で表示できる機能のことです。
部分図ツリーを選べば、図面に含まれているあらゆる用紙と部分図を表示可能です。
作図部品一覧ウィンドウを表示すれば、図面に登録されている作図部品をまとめてが表示できます。
基本画面の左下の部分にはプロパティウィンドウが配置されています。
このウィンドウに表示されるのは、選んでいるレイヤーや図形もしくは部分図に関する情報です。
画面の中央には作図ウィンドウが表示され、部分図や用紙を表示できる場所です。
図形の制作はこのウィンドウを使用しておこなうことができます。
作図ウィンドウには部分図切り替えタブが付けられていて、このタブをクリックすれば、選んだ部分図やレイヤーの表示へ変更することが可能です。
作図ウィンドウで図形を作る時に確認しておかなければいけないのは原点マークの位置で、このマークが図形を制作する時に使う座標値の基準となります。
RootProCADのコマンド
基本画面の右上には、コマンドウィンドウが表示されています。
このウィンドウに表示されるのは、編集コマンドのパラメータに関する情報などです。
画面の右下にはビューコントローラーウィンドウが表示されていて、用紙のどの場所に作図をおこなっているかを表示できます。
コマンドウィンドウの上側には、各種のアイコンが配置されています。拡大表示アイコンをクリックすれば、見たい部分を拡大して表示できます。
表示全体を小さくできる縮小表示アイコンもあります。
リアルタイムパンアイコンを押せば、マウスをドラッグしながら画面を動かせます。
RootPro CADと他のCADとの違い
RootPro CADには、他の会社の製品とは異なる特徴がいくつかあります。
2次元汎用のCADソフトであることも、RootPro CADの大きな特徴です。
2次元の作図を専門にしているソフトであるために、高度な内容の2次元の作図もできます。
複数の図面を部分図として利用できることも、他のソフトと違うこのソフトの特徴です。
部分図に制作した実際の大きさの図形を、任意のスケールで用紙の上に配置できる機能があります。
複数のレイヤーを一緒に操作できることも、一般的なCADとは違うこのソフトの特徴になっています。
レイヤーのグループを階層化してから、データを管理できる機能もあります。
それぞれのグループ別に、レイヤーを表示することも可能です。
さまざまな種類のCADのデータを読み書きできることも、一般的なCADソフトとは違うこのソフトの特徴です。
AutoCADで使用されている、
- DXF
- DWG
などのファイルを変換できる機能も搭載されています。
Jw_cadで使用されている、
- JWW
- JWC
- JWK
などのファイルを変換できる機能もあります。
- SFC
- P21
などのSXFファイルを変換することも可能です。
アドインやスクリプトを使用すれば自動処理ができることも、一般のCADソフトとは違うRootPro CADの特徴です。
アドインやスクリプトを作れるだけでなく、公開中のアドインを使うことも可能です。
寸法をするための機能が豊富に揃っていることも、他のCADソフトとの違いです。
C面取寸法の他に、幾何公差図形を作ることもできるCADソフトです。
ハッチングパターンを自由にカスタマイズできる機能もあります。
初心者でも始められるRootPro CAD
RootPro CADは、CADを使用した経験がない初心者でも始めることができるCADです。
RootPro CADを始めるためには、まず手持ちのパソコンにソフトをインストールする必要があります。
無料版と有料版のソフトがあり、無料版のRootPro CADはお金を支払わなくても使用できますが、使用できる機能が制限されています。
実は全ての機能を使いたい場合には、初めから有料版を購入した方が最適です。
ぜひこの機会にRootPro CADを使用してみてください。