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【2025】Revit Architecture ユーザー試験とは?合格率・難易度・試験対策を解説

BIMスキルを活かしてキャリアアップを目指しているのなら、Autodeskが認定している「Revit Architecture ユーザー試験」を受講するのがおすすめです。しかし、どのような試験内容なのかよくわからないとお悩みの人もいるでしょう。

そこでこの記事では、Revit Architecture ユーザー試験の概要についてわかりやすくまとめました。実際の合格率や難易度、そして試験合格に欠かせない対策も紹介しているので、一発合格を目指す参考にしてみてください。

Revit Architecture ユーザー試験とは?

「Revit Architecture ユーザー試験」とは、オートデスク認定トレーニングセンターが提供している民間の資格試験です。

当資格を取得すれば、Revitを用いた建設設計スキルがあると証明でき、就職や転職、昇進といったキャリアアップに役立ちます。

近年ではRevitを含むBIM業務の発注数も増えており、国の業務では、BIMベースでの対応を求められることも少なくありません。「Revitを自分のスキルに加えたい」「キャリアのためにRevitのスキルを証明できるようにしたい」と考えている方は、資格取得を検討してみてください。

AutoCAD・Autodesk Fusionの試験も実施中

オートデスク認定トレーニングセンターでは、Revitだけではなく、同社が提供しているAutoCAD・Autodesk Fusionの資格試験も実施しています。

BIMだけではなく、CAD(2DCAD・3DCAD)に関するキャリアアップを目指している方は、当試験を受験してみるのもおすすめです。

AutoCADの概要を知りたい方は、以下の記事もチェックしてみてください。

【2025】AutoCADの基本を徹底解説!機能や価格・無料体験版などを紹介

Revit Architecture ユーザー試験の主な内容

revit architecture ユーザー試験の公式サイト
出典:オートデスク認定トレーニングセンター公式サイト

「Revit Architecture ユーザー試験を受講してみたい」という方向けに、まずは試験範囲と必要なスキルをまとめました。自身の現在のレベルに合う試験なのかチェックしてみてください。

試験範囲・内容

Revit Architecture ユーザー試験の試験範囲は、主に以下のとおりです。

  • ユーザーインターフェースの操作と機能
  • 基準面の作成
  • 建築モデルの作成
  • システムファミリ・ロード可能なファミリ
  • プロパティの確認と修正
  • 集計表・数量の作成
  • 新しいビューの作成
  • 外構
  • 注釈
  • オブジェクトの修正
  • 修正ツール

また、試験内容は選択式と実技操作の2つであり、50分のうちに30問を回答する必要があります。たとえば、過去には次のような問題文が出ました。

【例題:1】
つぎのプロパティを持つ屋根を、屋根(フットプリント)の壁を選択スケッチツール等を使用して、外壁を選択して作成します。

・作図レベル :レベル 2
・タイプ :スレート-150mm
・垂木切断面 :2 カット – 鉛直
・鼻隠し高さ :0.0
・勾配 :300/1000
・オーバーハング:600
・壁(躯体)まで延長する
この屋根の容積はいくつですか。

【例題:2】
屋根のファミリに、新しいタイプを作成するときは、下図のどこをクリックしますか

引用:オートデスク認定トレーニングセンター公式サイト

使い方やコマンドの位置、また3Dモデルを見ながら計算をするといった試験が出ています。

なお試験合格のためには、73%以上の正解率が必要です。
つまり少なくとも、30問中22問は正解していなければなりません。

受験料

Revit Architecture ユーザー試験の受験料は、1回当たり7,700円(税込)です。
受験する回数ごとに同額が発生します。

必要なスキル

試験に必要なRevitのスキル

Revit Architecture ユーザー試験を受験する際には、あらかじめ次のようなスキルを身につけておくことが重要です。

  • コマンド等の配置(知識)
  • 設計手順の理解(知識・操作)
  • 各機能の一連の作業の流れ(操作)

よって、ただ知識があるだけでは試験に合格できないケースがあります。
実際にRevitを操作できる人でなければ、不合格になる可能性もあるので、ある程度は基礎知識を身につけたうえでチャレンジするのがおすすめです。

Revitの基本操作・使い方はセミナー講習で学ぼう

BIM・建築 3DCAD Revitセミナー講習

Revit Architecture ユーザー試験を受ける前に、まずはRevitの基礎知識を学ぶ必要がある方は、セミナー講習を受講して基本操作や使い方を学ぶことからスタートしましょう。

実践的に学べるBIM・Revitセミナー講習」では、はじめてRevitに触れるという方から参加できる未経験者向けのセミナー講習です。講習の内容は、試験で出題される範囲も含まれているので、ぜひ参加を検討してみてください。

セミナー名BIM・建築 3DCAD Revitセミナー講習
運営元GETT Proskill(ゲット プロスキル)
価格(税込)41,800円〜
開催期間2日間
受講形式対面(東京・名古屋・大阪)・ライブウェビナー・eラーニング

Revit Architecture ユーザー試験の難易度

Revit Architecture ユーザー試験は、一般的に中級レベル(やや難しい)の難易度だと言われています。なぜなら、Revit Architecture ユーザー試験が次のような試験形式になっているためです。

  • 選択問題だけではなく実技問題も出題される
  • 試験会場にあるパソコンを使って実際にRevitを操作する
  • 使い方などを理解していないと解けない問題もある

受講資格がないため、参加するだけなら初心者からでも可能です。
ただし、実際にRevitを操作したことがない人のほとんどが実技で落ちる可能性があるため、十分な試験対策を実施したうえでチャレンジすることが欠かせません。

Revit Architecture ユーザー試験のスケジュール

試験のスケジュール

すぐにでもRevit Architecture ユーザー試験を受験したいという方向けに、スケジュール情報をまとめました。

試験の日程

Revit Architecture ユーザー試験は、特に受験日の指定がなく、ほとんど毎週のように開催されています。自身が申し込みをしたのちに、日程の調整ができるため「そろそろ受験してみようかな」と考えたタイミングで申し込めるのがメリットです。

参考として以下に、受験の手順をまとめました。

  1. Revit Architecture ユーザー試験の学習をする
  2. 後述する試験会場に直接申し込む
  3. 試験日の日程を決める
  4. 本人確認書類を準備して当日受験する
  5. 合格発表後、専用サイトから認定証明書をダウンロードする

柔軟な受験ができるため、まずはRevitの学習からスタートするのがおすすめです。

受講会場一覧

Revit Architecture ユーザー試験は全国にある専用試験場でのみ受験できます。
以下に、Revit Architecture ユーザー試験に対応している会場を整理しました。

会場名 エリア 連絡先
株式会社悳 PCM 岩手県 019-681-6303
キャリアスクール・ソフトキャンパス仙台校 宮城県 0120-459-017
AoStudio 東京都 03-6804-5831
BIM Academy 03-6337-5343
株式会社ダイス 03-3526-2426
キャリアスクール・ソフトキャンパス新宿校 0120-910-838
パーソルテンプスタッフ 東京 CADトレーニングセンター 0120-292-102
株式会社シーキューブ 新潟県 025-290-0011
テクニカルスタッフ
テクニカルトレーニングセンター
愛知県
(名古屋市)
052-261-1221
CADCIL(株式会社ニテコ図研) 大阪府 06-6303-0303
パーソルテンプスタッフ 大阪
CAD トレーニングセンター
0120-102-872
ダイ・キャリア(株式会社大設計) 福岡県 092-282-7091
パソコンスクール PC ワークス 0942-53-8851

なお、上記は2025年6月時点の情報です。
試験会場が追加・変更される場合もあるため、Revit Architecture ユーザー試験の公式サイトから、最新の情報をチェックしましょう。

Revit Architecture ユーザー試験の合格率

Revit Architecture ユーザー試験の合格率については、現在公開されていません。

なお中難易度の試験の場合、合格率は40~50%になる傾向が強いです。
試験対策を実施していなければ落ちる確率も高いので、まずは試験勉強を開始しましょう。

Revit Architecture ユーザー試験の効率的な対策

資格試験対策のイメージ

これからRevit Architecture ユーザー試験の対策をはじめようという方は、以下の方法で学習をスタートしましょう。

試験の過去問テキストを使って学習をスタートする

一部のサービスでは、Revit Architecture ユーザー試験の過去問が解説されています。

  • 学習サイト
  • 動画配信サイト(YouTubeなど)

なかにはテキスト付きで学習できるサービスも見つかるため、独学に役立ててみてはいかがでしょうか。

またRevitの操作方法を学習したいという方は、以下の記事もチェックしてみてください。

【2025】Revitの操作方法を徹底解説!初心者向けマニュアルと図面作成のコツ

試験対策セミナーに参加して学ぶ

はじめての受験でお困りの方は、Revit Architecture ユーザー試験のセミナーに参加するのがおすすめです。当資格試験を専門としたセミナー講習もあり、eラーニングなどを通じて、出題範囲の知識や傾向を学べます。

ただし、Revitの基礎知識がなければ試験対策セミナーについていけないケースも少なくありません。まずは基礎から学びたいという方は、以下のセミナー受講を検討してみてください。

セミナー名BIM・建築 3DCAD Revitセミナー講習
運営元GETT Proskill(ゲット プロスキル)
価格(税込)41,800円〜
開催期間2日間
受講形式対面(東京・名古屋・大阪)・ライブウェビナー・eラーニング

Revit Architecture ユーザー試験についてまとめ

Revit Architecture ユーザー試験は、BIMのスキルを証明する民間資格であり、自身のキャリアアップに役立つため、ぜひ取得しておきたい資格のひとつです。

ただし、難易度が中級であることから、事前学習が欠かせません。
はじめてRevitに触れる方は基本的な操作の学習、そしてすぐに試験対策をはじめたい方は、試験対策専門のセミナーに参加するのがおすすめです。

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